ストライクウィッチーズでレズ百合萌えpart22 at LESBIAN
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[前50を表示]
250:名無しさん@ローカルルール変更議論中
09/02/25 23:04:20 KftkhHpe
出なくはないだろうけど、妙な絡み方する輩は出ないんじゃないか>男

251:名無しさん@ローカルルール変更議論中
09/02/25 23:08:04 kPmc0lc0
ハルトマン姉妹共演しないかなぁ……
いらん子の面子だとウルスラが一番出る可能性高い気がするんだ。

252:名無しさん@ローカルルール変更議論中
09/02/25 23:16:00 +ED8S0gR
ニパって男に人気があるっていう設定をどっかで見た気がするけど

勘違いだよなwwww

253:名無しさん@ローカルルール変更議論中
09/02/25 23:17:40 UlywJ1Xs
男に人気があっても別に関係無いんじゃね

254:名無しさん@ローカルルール変更議論中
09/02/25 23:23:02 FlBihpi5
公式の重大発表は二期の決定のことだったのか・・・・・

255:名無しさん@ローカルルール変更議論中
09/02/25 23:26:21 7j0947Gg
>>254
それ以外何があるのよ

256:名無しさん@ローカルルール変更議論中
09/02/25 23:27:11 dkCB6TIr
入籍、とか

257:名無しさん@ローカルルール変更議論中
09/02/25 23:27:43 KftkhHpe
>>251お姉ちゃんエーリカ見たいな ウルスラはやっぱ野さくさんで


258:名無しさん@ローカルルール変更議論中
09/02/25 23:28:54 +TNx8KRP
>>251
そこでまさかのアホネン登場。

259:名無しさん@ローカルルール変更議論中
09/02/25 23:33:50 16rtJbSN
>>258
テレビ放送できなくさせる気かww

扶桑メンバーで五色や疾風出てこないかな。出てきてもあんまり不思議はないんだけど。

260:名無しさん@ローカルルール変更議論中
09/02/25 23:37:07 wjgQUbKp
>>251
すごい姉妹の憎悪が見れそうだwかなり確執があるらしいからな。

261:ヘルマげ。 1/6
09/02/25 23:52:02 ziDnwPTK
「朝だ朝だ! ほらほら! さっさと起きろエーリカ!」
いつものように怒鳴り散らす私。 いつものように全く起きる気配の無いエーリカ。 まったくもっていつも通りの風景。
しかし、シーツを引っぺがしたその姿は、いつもと少し違っていた。

「わ……私か?」
エーリカはぬいぐるみをぎゅうと抱きしめて眠っていた。 二頭身のデフォルメされた姿ではあるが、見紛いようもない。
ブラウンの髪をおさげにまとめ、緑の軍服に身を包んだその人形。 それは、どこかしら私がモデルのように思われて。
くっ! 苛立ちが抜かれていき、暖かな気持ちが芽生えるのを止められない。

ぬぬぬ……卑怯だぞエーリカ! そのぬいぐるみを抱きながらそんな顔されたら、思いっきり怒鳴れないだろう!
いつもは私を苛立たせるその寝顔も、今はたまらなく愛らしく見える。
くー。 すか。 くー。 平和そうな寝息を立てるエーリカ。 ぬいぐるみはエーリカに抱きしめられてくにゅっと潰れている。
くっ。 何だ何だ。 そんなに抱きしめて。 そんなに幸せそうな顔して! 奇妙な衝動に駆られて、思わず口走る。

「そんな物を抱きしめて幸せそうに寝てるんじゃない! そんな物! ほ、本物の私が。 ここにいるじゃないか……。」
口にした後で。 自分の口から滑りでた言葉が何であったかに気付いた私は、完璧に真っ赤に茹で上がっていた。
な、何を言ったんだ私は? こんな馬鹿な事を!? ええい。 これもお前が起きないせいだ! 起きろ! 起きろーーー!!!
勢いに任せてぺちぺち頬を弾くと、ようやくエーリカが目を開けた。

「うー……トゥルーデ? おはよー。 ……おやすみー。」
「こらこらこら! 寝るな! 寝るんじゃない! もうとっくに起床時間を過ぎてるんだぞ! 起きろ! 今すぐ!!!」
開いたそばから目を閉じる。 そうだ。 情にほだされている場合ではない。 一に規律! 二に規律! 今は起床こそ至上命題だ!

「……。 ねぇトゥルーデ。 あと30分だけ寝てもいい? 『ウン、イイヨ。』 ほらー。 トゥルーデもこう言ってるよー。」
「私がそんな事言うか!!! 有り得ん事を言わせるな!!!!」
ぬいぐるみに勝手な問いかけをして勝手な答えを導き出すエーリカ。 それにしても。
やはり私のぬいぐるみだったのか。 まったく、いつの間にこんな物を購入したんだ。 わっ、私の知らない内にっ。

「……分かったよー。 じゃあ起きるから、そのかわり。 んー。」
「へ、へっ? んー、て。 一体なんだ? わけの分からない事を言って。 ちっとも起きようとしてるように見えないぞ。」
「だから、んー。 トゥルーデがちゃんとしてくれたら起きるよ。 んー。」
??? 目を閉じたままアゴを突き出して動かないエーリカ。 私が判断に迷っていると、不服そうに目を開けてこう言った。

「もー、んー、って言ったらんー、だよー。 ちゅう。 おはようのチュウに決まってるでしょー。」
「ちゅ、チュウ!? きっ。 キスか!? なな何を言ってるんだお前は! なぜお前を起こすのに私がキスする必要があるんだ!」

262:ヘルマげ。 2/6
09/02/25 23:52:41 ziDnwPTK
「えー。 トゥルーデはしてくれたのに、トゥルーデはケチだねー。 『ネー。』」
「だからそいつをトゥルーデと呼ぶんじゃない!!! しない! キスなど絶対にせんぞ!!!!」
「じゃあ寝ます。 ぐー。」
「寝るなあぁぁああ!!!」
ころりと寝返りをうって、またもや寝始めるエーリカ。 どうしたものかと途方に暮れていると、もう一度エーリカがむくりと起きた。

「……。 んー。」
くいっとエーリカがアゴを上げる。 うっ。 ううっ。 顔が湯だったように赤熱する。 ほのかに染まった頬。 薄桃色の唇。
胸にぬいぐるみを抱いて、じっと私を待つエーリカ。 こっ。 このっ。 何なんだ。 この愛くるしさは何なんだ。
……分かった。 分かったよ!!! エーリカの鼓動を嫌というほど意識しながら。 私はその瑞々しい唇に、自分の唇を……。

「……完。」
「それからどうなったのでありますかあああああああぁぁぁ!!!!!!!!!!」
ハルトマン中尉の肩を掴んでガクガクと揺らす。 ぜっ、全世界の憧れ、バルクホルン大尉が! 私の英雄が!!!
このグータラ・オブ・グータラ、使い魔はナマケモノと噂されるハルトマン中尉に! せせ。 接吻をしたのでありますか!!??
聞きたいであります!!! でも聞きたくないでありますぅーーー!!!

「ハルトマン!!! レンナルツに余計な事を聞かせるんじゃない!!!!!」
真っ赤になってバルクホルン大尉が怒鳴る。 ななな何故そんなに真っ赤なのでありますか! 何故否定しないのでありますか!
実話でありますか!? ドキュメンタリでありますか!? 中尉の話はノンフィクションなのでありますかあぁぁーー!!??

「まったく! レンナルツ。 ハルトマンの調子に流されるな! カールスラント軍人は一に規律、二に規律!」
「三・四も規律、五・六・七・八・九すべて規律であります!!」
「その通り! 分かったらそろそろ就寝! 談笑の時間は終わりだ。 明日もきちんと定時に起床すること。 いいな?」
「了解!!!」
「りょーかーい。」
「特にお前に言ってるんだぞ! ハールートーマーン!!!」
はぁ……。 自室へと歩み去りながら、お二人の姿を振り返る。 あぁ、あんなに大尉に目をかけられて。 羨ましいであります……。
聞く話によると人前ではハルトマンと呼んでいても、私生活ではエーリカとかフラウとか、とても親しげに呼んでいるとか。
中尉は史上最強と名高い、我が国の誇るウルトラエース。 確かに、確かに大人物なのは間違いないですけれども。
なぜあんなにだらしがないのでありますか!! 認められないであります! お二人は例えるなら水と油! 月と太陽! 天使と悪魔!
あまりに釣り合いが取れないではないですかぁぁぁ!!!

「ひどーい。 トゥルーデはあぁ見えても、そんなに悪魔じゃないよ?」
「うぴゃわああぁぁ!!??」

263:ヘルマげ。 3/6
09/02/25 23:53:21 ziDnwPTK
肩越しの声に、心臓が口から飛び出す。 はわわ! 危なかったであります! 心臓には三秒ルールは通じませんからして!!
声の主はもちろんハルトマン中尉。 声に出ていたのでしょうか? 恥ずかしいでありますよ……。
くすくす笑うハルトマン中尉。 くうう。 一片の曇りも感じられないこの笑顔。 確かに、人から好かれるのも分かる気がするのです。

「放っといてほしいであります。 私は今、激しくブルーなのです……。」
なにしろ、ハルトマン中尉は今私が顔を会わせたくない人ランキングぶっちぎりのナンバーワン。
どんなに頑張ったって。 どんなに足掻いたって。 私はハルトマン中尉にはなれないと思わざるを得ないのです……。

「うーん、ヘルマは頑張りすぎてるのかもね。 たまには脱力しよ? うん。 明日は思い切って寝坊しなよ! お寝坊!」
「ねっ、寝坊!? 何て事を言うでありますか! 仮にもカールスラント軍人の頂点に立つ人が!!」
「まーまー。 規律を知るにはまず違反から、だぞ。 これ私の格言。 トゥルーデに起こしてくれるよう頼んどくから。 ね!」
えっ? なお言い募ろうと思ってピタリと止まる。 ばっ。 バルクホルン大尉が。 私を起こしに!!??
先程の談話の内容を思い出す。 つまり。 つまり。 わわ私も、大尉と。 せっ。 接吻を!!!???

「いいかー? ちゃんとぐっすり寝るんだぞー。 そんじゃ、おやすみっ。」
ぽくぽく歩く中尉の後姿を見送りながら、自室のドアをパタリと閉める。 ……。
大尉が私を起こしに来る! どどど。 どうしましょう! どうしましょう! こんなに興奮してたら眠れないでありますよぉ!!!
クローゼットからぬいぐるみを引っ張り出す。 つっ。 遂にこれの出番なのです!

言わずもがな。 それは勿論、こっそり買ったバルクホルン大尉人形。 いいえ! ただの人形ではありません!
これはハルトマン中尉の持っているMサイズでは及びもつかない、超特大LLサイズなのでありますっ!!!
中尉の何倍も大きいこの人形なら! 中尉に注いだ何倍もの愛情でもって私を起こすに間違いありませんのです!!!
むきゅーっとぬいぐるみに顔をうずめながら、パタパタと足をばたつかせる。

浮かれてばかりはいられません。 最高の結果を残せるよう、綿密にシミュレートしておかなくてはなりません!
むむむむむ……。 見えた!

  くーすかぴー。 はっ! 大尉がいらしたであります!

  「朝だ朝だ! 起きろレンナルツ! 起床の時間だ!」
  「はっ! 目覚めはバッチリ、お目々はパッチリ! 今日もスッキリ快眠でありました!」
  「よし! それでは朝の体操に向かうぞ! ついてこい!」
  「了解!!!」

……あれ? お、起きてどうするでありますか私! 今回は起こしてもらうというテーマですからして! 中止! 中止であります!

264:ヘルマげ。 4/6
09/02/25 23:54:01 ziDnwPTK
いきなりシミュレート失敗であります。 そもそもが、朝にパッチリ目が覚めないというのは不可能ではないでしょうか?
ハルトマン中尉はやはり凄いのでありますね。 まぁそこはそれ。 無理に眠り続けるという設定でシミュレート再開です……。

  くーすかぴー。 はっ! 大尉がいらしたであります!

  「朝だ朝だ! 起きろレンナルツ! 起床の時間だ!」
  「くーすかぴー。 くー。 ぴー。」
  「……なるほど、起きるつもりは無いらしいな。 下士官の分際でいい度胸だ。 次の軍法会議を楽しみにしておくがいい。」
  スタスタスタ……。

「なぜでありますかあああぁぁぁっっっ!!!???」
おかしいであります! シミュレートの中でくらい都合の良い展開になってもいいのに、思いっきり恐ろしい展開になってしまいました!
やはり私の中の大尉像は軍人の鑑なのです! 規律違反を見逃すような場面が想像できないのです!
うくく。 このままでは不毛な時間を過ごしたまま朝を迎えかねません! やむなし! 山場だけをシミュレートです!!!

  「バルクホルン大尉。 んー。」
  「へ、へっ? んー、て。 一体なんだ? わけの分からない事を言って。 ちっとも起きようとしてるように見えないぞ。」
  お、おお! なんと順調な! これはいい調子でありますよ! 引き続きゴーであります!

  「だから、んー、であります。 お、おはようの、チュ……チュ……。」

「そんなこと言えないでありますよおおおおおおぉぉぉぉぉぉ!!!!!!」
ギッタンバッタンと辺りを転げ回って悶える。 はわわわわ。 考えてもみませんでした。
たっ。 大尉にキスを要求するなどと! どれだけ図々しいですか私!? ううう。 無理です。 どだい無理だったのです。
これはハルトマン中尉にだけ成せる業です。 自分はハルトマン中尉には永久になれないのです……。

「なんだレンナルツ。 ハルトマンのようになりたかったのか?」
「うぴゃわああぁぁ!!??」
肩越しの声に、心臓が口から飛び出す。 デジャビュであります! なんだかつい最近こんな目にあったような気がするでありますよ!

「ばばばバルクホルン大尉!? な、なぜ自分の部屋にいらっしゃるのでありますか!!?」
「いや……ハルトマンから、明日、お前が起きられそうにないから起こしてくれと頼まれてな。
 お前が定時に起きられないなど、何かあったのかと思ってな。 その……話でもしようかと来てみたわけだ。」
かっ。 感激であります!!! 私を心配してわざわざ訪ねてきてくれたのでありますか?
なんという上官の鑑!! 改めて尊敬の念が強まるばかりであります!!! 感涙する私の手元を見て、やれやれと苦笑する大尉。

265:ヘルマげ。 5/6
09/02/25 23:54:39 ziDnwPTK
「まったく……お前といい、ハルトマンといい。 私のぬいぐるみなどを抱いてよく眠れるのか?」
はわわわ! 人形! あろう事か本人に見られてしまったであります! 穴があったら入りたいでありますよ!
大尉の顔が見られない。 私の顔も見せたくない。 失礼とは知りながらも、ぎゅむーと人形に顔を押し付けるのです。

「……そのままでいいから聞いてくれ。 お前はハルトマンにはなれないと言っていたな。 一人前に壁を感じ始めたわけだ。」
えっ、えぇ? 大尉はどうやら猛烈に勘違いをされているであります。 そんな事、微塵も考えていなかったのです。
そうかと言って。 、まかり間違っても、明日どうやって起こしてもらうかを思い悩んでいたなんて。 絶対言えるわけないであります!

「なぁレンナルツ。 ハルトマンになんてならなくていい。 いや。 他の誰にもならなくていい。
 あいつは、誰かになりたいなんて考えていたわけじゃない。 ただ、一日一日を必死に積み重ねただけなんだ。
 そうしたら、気がつけばそこにエーリカ・ハルトマンがいた。 それだけの事なんだ。 お前もそうさ。」
暖かな手が、私の肩を抱き寄せる。 あぁ。 なんだろう。 とてもほっとするであります。
軍に入る前。 ずっとずっと私が小さかった頃を思い出させるような。 そんな、暖かな抱擁であります……。

「次代を担うお前たちがそんな調子では、私も安心して後を任せる事ができないぞ。
 歴史とは、繋がりだ。 築き上げた毎日を。 育み続けた温もりを。 連綿と繋ぎ、後世に残してゆくのが我々だ。
 ネウロイなんかには、決して壊す事はできない。 それが私たちの誇りなんだ。 私は思う。 この誇りを、お前になら託せると。
 強くなれ、レンナルツ。 ヘルマ・レンナルツになれるように。 お前にならできる。 私は、そう信じている。」

たっ。 大尉っっっ。 胸に小さな太陽が生まれて、考えは熱に溶かされて、瞳は熱く沸き立って。
言葉が何も出てこない。 何の根拠も無く。 大尉は、私を信じていると言ってくれた。 私は私になれると言ってくれた。
あぁ。 勘違いをしていたのは、私でありました。 私の憂鬱の源は、きっと。 まさにこれだったのです。
私は大尉に認めてほしかったのです。 ハルトマン中尉のように。 大尉の前で胸を張れる人間になりたかったのですね。

涙が。 ぽろぽろと涙がこぼれて。 あぁ。 あぁ。 もう、今にも私ははちきれそうで。
自分を繋ぎ止めるために、必死に嗚咽を噛み殺すのです。 んー。 んー。
そうしていたら……本日一番の事件が起こりました。 大尉が。 しゃくりあげる私の頬に、優しくキスしてくれたのです。

たっ、大尉? あまりの驚きに仰ぎ見ると、そこには桜色に頬を上気させ、自分の唇をなぞりながら、照れ臭そうにはにかむ大尉。
うっ。 美しすぎるであります!!! 強い大尉、凛々しい大尉。 よく知っていたはずのスーパーエース。
その彼女が、こんなにも女性らしい、優しげな顔を見せるなどとは。 私は今まで露にも想像しなかったのでありました!

「こら。 ハルトマンにはならなくていいと言っただろう? んーんー言われても、私には分からないんだぞ……甘えん坊ども。」
はわあぁぁ! なんと愛すべき勘違い。 大尉は私がキスをねだっていると勘違いしたのであります! 神様、仏様、ハルトマン様。
大尉の指が私の唇に触れて。 私は間接キスという事実に、今度こそパンクしてしまったのでした。

266:ヘルマげ。 6/6
09/02/25 23:55:16 ziDnwPTK
「ハルトマン中尉! 朝であります! てきぱき起きるでありますよ!」
「んみー……あれー? ヘルマ、もう起きてるの? 寝坊しろって言っ……。」
元気にハルトマン中尉のシーツを取っ払う私。 後ろではバルクホルン大尉が見守ってくれているのであります。
やっぱり私は、お世話してもらうよりお世話する方が性に合っているのです! 私の顔を見上げた中尉が、言葉を切って笑う。

「ん。 ごめんごめん。 そっか。 もう大丈夫なんだね。」
なんて。 中尉は、一目で私の悩みが解消した事が分かってしまったらしいのです。
ちょっぴり気恥ずかしい。 でもいいのです。 私にも分かったのです。 私がなりたかったのは、ハルトマン中尉ではなくて。

「は! 一日も早くバルクホルン大尉のようになるために、これからまたビシバシ頑張る所存であります! よろしくお願いします!」
腹の底から声を出す。 そうであります。 私の憧れは。 中尉の手元の、Mサイズのそれでありますからして!
ニコニコと笑うハルトマン中尉。 中尉はそのままもう一度シーツにくるまって床に寝転がった。 …………。 あれぇーーー???

「ちょ、ちょっとハルトマン中尉! なぜまた寝てしまうでありますか! もう起床時間は過ぎているでありますよ!?」
「だって眠いし……トゥルーデは起きろって言ってないし。」
「今日は私が大尉の代わりであります! 私は大尉のようになりたいのであります! 今は私を大尉と思ってくださいぃぃ!!」
耳元で思いっきり絶叫すると、中尉がむっくり起き上がった。 寝ぼけた感じで言葉を紡ぐ。

「今日はヘルマがトゥルーデなの?」
「そうであります! 寝ようとしても駄目であります! バルクホルン大尉の瞳は朝寝坊を見逃さないのでありますから!」
「そっかー。 今日はヘルマがトゥルーデなんだ。 じゃあトゥルーデ。 ……んー。」
へっ? 目を閉じたままアゴを突き出して動かない中尉。 これは。 これは、まさか。 昨日中尉が言っていた。
おはようのキスでありますか!!?? ふわわ。 こっ、こうして見ると。
物凄く可愛いであります!! どこの誰が黒い悪魔などと言ったのでありますか? どう見たって天使でありますよ!!!
ふら〜りと吸い寄せられるように中尉に近付いた所で、ハッと凄まじい殺気に気付いて振り返る。

たっ。 大尉っっ!!?? 穏やかに笑ってこちらを見ているバルクホルン大尉。 その笑顔はまるで女神か菩薩のよう。
なのに。 なのにっっ。 こんなにも肝が冷えるのは何故なのでしょうかぁぁ!!??

「た、大尉。 ひょっとして怒っておられるでありますか……?」
「ん? なぜ私が怒るんだ? ほら。 ハルトマンはああして待っているぞ。 それで。 お前はどうするつもりなんだ???」
はわわぁああ!! こっ。 怖いであります!! 大尉に狙われるネウロイの気持ちが分かってしまったでありますうぅぅ!!!

「トゥルーデ。 んー。」
「レンナルツ。 どうするんだ?」
はわ、はわわ。 前門の虎、後門の狼。 ハルトマン中尉にもなれず。 バルクホルン大尉にもなれそうになく!
ううっ。 目が湿ってきたであります。 泣きそうであります!! ああぁ。
私も早く。 一日でも早く! ヘルマ・レンナルツになりたいでありますよおおぉぉぉーー!!!

おしまい

267:名無しさん@ローカルルール変更議論中
09/02/26 00:05:11 exeetiEJ
>>266
早めに寝ようと思ったけど寝なくて良かったwwwww
テンション高いヘルマの語りにニヤニヤしっぱなしでしたよ!
笑いっぱなしで三人ともめさかわいくて、ほんと面白かったっすw GJ!

268:名無しさん@ローカルルール変更議論中
09/02/26 00:19:08 Iyl9IMd/
>>266
いいエーゲルかつヘルマだ
ニヤニヤした

269:名無しさん@ローカルルール変更議論中
09/02/26 00:51:38 Uf7T9Bl/
2期決定か…。
正直、色々怖い…。
8話のようなこと(ラブレター、ミーナの過去の男)を実際にやっている以上、何があるかわからんよね。
フミカネ設定のウィルマさんの例もあるし。

エイラーニャに男が絡んでくるような展開があったらリアルに死ぬ。

270:名無しさん@ローカルルール変更議論中
09/02/26 01:00:00 RwK8vCyk
無理にネガキャンしなくたってイイんスよ?

271:名無しさん@ローカルルール変更議論中
09/02/26 01:07:01 ZkVz3PeX
>>266
ヘルマもエーリカもお姉ちゃんも可愛すぎるwww
素晴らしいものをみせてもらいました、GJ!!

>>269
エイラーニャに男が絡むなんて、その男が涙目になる展開しか見えない。
それで一層絆が強まった二人でしたみたいな。

一応そのあたりは慎重に作ってくるでしょう。
わざわざお客さんが望まない展開にするわけないと思うし。

272:名無しさん@ローカルルール変更議論中
09/02/26 01:08:53 rq9S6h4y
君らはそんなにニパを泣かせたいのかね?
恥ずかしながらかくいう私もだ

273:名無しさん@ローカルルール変更議論中
09/02/26 01:10:05 YzGBRuIP
昔、『リトルウィッチパルフェ』というのが有ってだな。
神百合ゲーとして人気を博したんだよ。

でも、その続編は・・・。

274:名無しさん@ローカルルール変更議論中
09/02/26 01:10:59 pV6tP3XT
>>266
ニヤニヤできて内容がある、あなたのSSような二期がみたいですwGJ!

275:名無しさん@ローカルルール変更議論中
09/02/26 01:29:10 xU+CDxaJ
>>273
あれでもレネットの次以降は案の定黒歴史って認識みたいだぜ
スタッフもそうゆうのはわかってるっしょ

276:名無しさん@ローカルルール変更議論中
09/02/26 02:10:09 TJrscVE1
まあ俺はゲームに男はださないと断言した鈴木さんを信じてるから
また二期発表のときにも男はださないと言うと信じてるよ










だからそろそろレンちゃん×芳佳について語ってみようぜ!!

277:名無しさん@ローカルルール変更議論中
09/02/26 03:15:58 qcdDpfCY
本スレが放送当時の勢いに戻っててワロタ
なんだかんだで皆気になるのねw 勿論私もですが。

さて、深夜にこんばんは。mxTTnzhmでございます。

こんなタイミングで何ですが、SS出来たので投下します。

今回は暗めの話をひとつ。
保管庫No.450「ring」続編になります。

278:名無しさん@ローカルルール変更議論中
09/02/26 03:17:00 cmnVA1P1
1期が友情モノだったのに、2期で公式が熱血バトルアクションと銘打った某アニメみたいに
ストパンも1期で培った作品の長所をもっと伸ばす形で展開してほしいな。

それで18禁になったら本末転倒だが。

279:01/02
09/02/26 03:17:48 qcdDpfCY
  エーリカが、死んだ。
  はじめは何を言っているのか分からなかった。しかし、やがてその意味が分かり
  トゥルーデは震え、吐き気を催し、涙が止まらなくなった。

  トゥルーデが持ち場を離れたその時ネウロイの奇襲を受け、基地が突如として半分消し飛んだ。
  エーリカはその直中に居た。
  多分、何が起きたか知る暇も無い程の瞬間的な死だから、本人の苦痛は無かった筈。
  現場を目撃し生存者の救助に向かった者から、そう慰めの言葉が掛けられた。
  唯一回収され、トゥルーデのもとに戻った遺品。それは彼女のそれと同じ、エンゲージリング。
  爆発の影響か、傷が付き、エーリカの血がこびりついていた。
  トゥルーデは胸に押しつけ、咽び泣いた。

  主無き空の棺を前に、うつむき気味の皆。
  いつもの陽気な501ではなく、厳粛、悲壮、怒り……それらが複雑に混じった、喪服姿の乙女達。
  遺体らしきものは遂に発見されず、普段エーリカが身に付けていた衣類を遺体の代わりに棺に入れたが、
  それで空虚な空間も皆の心も満たされる事は無く……
  ブリタニアを覆う冷たく澱んだ雨が、彼女の死を、より重く、現実として突きつけた。
  ミーナが控えめな声で弔辞を読み上げる。トゥルーデはこらえ切れなくなり、人目を気にせず泣いた。
  皆、どうして良いか分からない。失った、大切な仲間。
  しかしネウロイに向かう憎悪よりも喪失の気持ちが大き過ぎて、ひどく緩慢な葬儀となった。
  やがて棺は土に埋められ、墓標が立てられた。

  葬儀を終え、部屋に戻り、喪服を脱ぎ捨てる。実感が湧かない。
  ふと「どうしたの?」と彼女がひょっこり部屋に現れる気がして。
  トゥルーデは何度もドアを見た。
  戻る筈も無い。
  のろのろと服を着替える。いつまでも悲しみに暮れていられない。
  次こそ、憎きネウロイを倒す。エーリカの弔いの為にも。
  だけど、今は……そんな気持ちさえ起きない。
  遺品を棚の上にそっと置く。
  「どうして、どうして……私の大切なひとばかり」
  目覚めぬクリス。この世から文字通り消えてしまったエーリカ。
  トゥルーデは気付くと大粒の涙を目に溜めていた。
  これが現実なのか……夢であって欲しかった。

  その日からトゥルーデは部屋に籠もる様になった。
  訓練どころの話ではなく……ウィッチとしての魔力も精神的なショックの影響か急激に衰え、
  ストライカーを履いて空を飛ぶ事すらままならなくなった。
  ミーナは憐れみ、気持ちの整理が付くまで暫くの間地上勤務扱いとしてくれたが、
  実質的にトゥルーデは部屋に籠もったまま。
  食事もろくに取らず、ただただ、失った最愛のひとの事だけを考え、名を呼び、呆然と、天井を見上げた。

280:02/02
09/02/26 03:18:40 qcdDpfCY
  どんよりと曇り空が広がるある日の夕方。ドアがノック無しに開いた。
  トゥルーデは部屋に入ってきた姿を見て飛び上がった。
  「エーリカ? エーリカなのか? 生きて……」
  ベッドから飛び降り、二歩進んだ所でふと冷静になる。
  「いや、その眼鏡……ウルスラか」
  こくりと頷く、双子の妹。カールスラント軍支給の黒いコートが喪服に見える。
  「姉の墓に、花を」
  「スオムスからわざわざ?」
  「姉が死んで、私も悲しい。だから、休暇を取ってブリタニアに来た」
  ぽつりぽつりと喋る、エーリカの妹。
  「そうか。エーリカも喜ぶだろう」
  トゥルーデはふらふらとベッドに戻ると、腰掛けた。
  目の前に、愛しのひとそっくりの人間が居る。呼吸が乱れる。
  だが、所詮は全くの別人。そう、別人なんだと、トゥルーデは心の中で反芻した。
  「さっき、ヴィルケ中佐から聞いた。バルクホルン大尉が心配だと」
  ミーナの呼び方ひとつとっても、エーリカのそれとは違う、堅い響き。同じなのに、どこか冷たい声。
  「私は、少し、疲れただけだ。直に戻る」
  「戻らない。もう何日もこうしてると聞いた」
  「ミーナ、お喋りだな」
  ウルスラは溜め息を付くと、棚に近寄り、指輪を手にした。
  「おい、それは……」
  「知ってる。唯一の遺品だって。棺に入れなかったって」
  ウルスラは指輪を手に取ると観察した。
  「僅かに歪んでる。爆発の影響?」
  「知るか。早く元に戻せ」
  トゥルーデのぶっきらぼうな言葉にウルスラは反応した。トゥルーデの顔を覗き込む。
  思いがこみ上げて来たのか、今にも泣きそうな顔をしている。
  「どうして私がここに居るか、バルクホルン大尉は分かる?」
  「婚約者を亡くして、ショックで飛べなくなった惨めなウィッチを笑いに来たのか?」
  トゥルーデはぼそりと、自嘲した。ウルスラは複雑な顔をした。
  「姉は、そんな貴方を見たらきっと悲しむと思う」
  ウルスラの言葉に、トゥルーデはぐさりと胸をえぐられた気分になった。立ち上がり、ウルスラを睨み付ける。
  「じゃあどうしろと!? 最愛の人間を失って、お前は冷静で居られるのか?」
  無言で見つめるウルスラを前に、トゥルーデは気持ちをぶつけた。
  「すぐに仇とばかりにネウロイを片っ端から倒せ、とでも言うのか?」
  なおも無言のウルスラ。いとしのひとと同じ顔をしているのに、無表情。死者の国から来たのかと錯覚さえ覚える。
  「双子だからって何だ! 私とエーリカの何が分かる!? エーリカは……私にとって全てだったんだ」
  「その通り。双子だからって、私と姉は全然違う。貴方達の事は分からない。何も」
  ウルスラは、そう言うと、血まみれのままになっている指輪をハンカチで拭いた。
  「でも、大切な家族を失ったのは私も同じ。それだけは忘れないで欲しい」
  綺麗に汚れを拭き取る。指輪は傷だらけながらも、昔日の輝きを少し取り戻した。
  ウルスラは自分の指にはめた。
  「何するんだ、ウルスラ! それはエーリカの」
  トゥルーデの前に立つ。慣れない感じで、トゥルーデをそっと抱く。
  「私は、姉にはなれない」
  思わぬ行動に、怯んで身体が動かないトゥルーデ。
  「でも、今の貴方には、心の安らぎが必要」
  「そ、それは……」
  「だから私が、姉の代わりになる。今だけ。それで少しでも貴方の心が癒されるなら」
  「そんな事をして、エーリカが喜ぶとでも……」
  悔し紛れに顔を背けるトゥルーデ。だが、眼鏡を取り、棚に置いたウルスラを見て、気持ちが揺らいだ。
  いつも一緒に居た、いとしのひと。
  同じ顔。同じ髪の色。指輪も。
  気付くと、トゥルーデはウルスラを抱きしめ、唇を重ねていた。
  でも、すぐにトゥルーデは唇を離した。エーリカの唇はもっと薄く柔らかく、艶がある。
  ウルスラは長く北国で過ごしていたせいか、少し荒くざらついている。
  「姉を失って辛いのは私も同じ。その思いを、私達で少しでも共有出来れば」
  トゥルーデはウルスラの胸に顔を埋めた。
  そして、いとしのひとの名を、叫んだ。何度も。

281:03/02
09/02/26 03:19:35 qcdDpfCY
「なるほどね」
エーリカは、目覚めてまだ呼吸が荒いトゥルーデを優しく抱きしめながら、彼女が見た“夢”の内容を全て聞き、想像した。
「まったく、勘弁してくれ……悪夢にも程が有る。お前が死んだなんて」
「私の名前繰り返し呼んで叫んで泣いてたと思ったら、ウルスラの名前まで出て来て、どんな夢みてるのかな〜って」
「ならニヤニヤ見てないで起こせ! 私を現実に戻せ! 悪夢から解放しろ! 私がどれだけうなされたと思ってるんだ!?」
「ん〜。でもねえ」
エーリカはトゥルーデの胸にそっとすり寄ると、肌の匂いを確かめて、呟いた。
「夢の中でも……、そんな酷い夢を見ても、私をずっと大事に想ってくれるんだなって、安心した」
つかえ気味の溜め息で回答に替えるトゥルーデ。
「あと、ちょっとムカついたかな」
エーリカの言葉に、トゥルーデはどきりとした。
「な、何故」
「だって……」
「ああ、ウルスラだな。名前が出て来たから。さっきも言ったけど、夢だからな。夢だ。あれは夢。
実際彼女が来たからと言って……」
「私が死んだって時のある種シミュレーションでもある訳でしょ? ま、ウルスラがそんな事する筈無いとは思うけどね」
「ああ。私も彼女をお前の代わりにするつもりは無い」
「あんな夢見た後で、よくもまあ言い切れるもんだね、トゥルーデ」
意地悪な笑顔でトゥルーデの頬をすりすりと玩ぶエーリカ。
言葉に詰まり、天井を見るトゥルーデ。まだほんの少しだけ、涙が残っていた。息が少し詰まる。
エーリカはそんなトゥルーデの頭を自分の胸に埋め、優しく撫でた。
「でもトゥルーデ、悪夢よく見るよね。何か生活に不満でも?」
「生活に不満……少なくともエーリカ、お前との間には無いぞ」
撫でる髪がしなやかに指先を伝う。解けた髪をすくって、エーリカはふっと笑って言った。
「何処までも馬鹿真面目なんだね、トゥルーデ」
「ほっといてくれ」
「ほっとけないよ……だからこうしてる。だから、愛してるんだろうね」
「私もだ、エーリカ。愛している」
「ねえ」
エーリカに促されて、唇を重ねる。夢に見たものとは違う、エーリカのリアルな……そして懐かしくもあり、
いつもの柔らかな感触に、トゥルーデは安心し、酔いしれる。エーリカを抱く腕にも力が入る。
「夢で良かった。お前が居なくなるなんて、考えられないし、考えたくもない」
力が抜け、ぽつりと呟くトゥルーデをそっと抱き寄せると、エーリカは自嘲気味に小さく笑った。
「でも人生なんて、ただの夢みたいなもんじゃん?」
「ヤケに達観してるな、エーリカは」
「私とこうやってイチャついてるトゥルーデも、実は夢みてるだけだったりしてね」
「や、やめろ。恐い事言うな」
「だけど夢も色々あって、気に入る夢とかも、あるでしょ?」
「それは、夢によるとしか」
「私は、夢は好きだよ、トゥルーデ。私もトゥルーデの夢に入れてよ」
「どうやって?」
「まあ、トゥルーデ。悪夢を見たんだから、少し寝たら?」
「眠る気が起きない。あんな夢の後じゃ……」
「大丈夫。私が横にいるよ。少しは夢をみなきゃ」
「ヘンな夢を見るくらいなら……」
トゥルーデはエーリカをぎゅっと抱きしめると、もう一度口吻を交わした。お互いの存在を確かめる為に。
「ずっとこうして、いた方が良い。その方が幸せだ」
「言うと思った」
エーリカはふっと息をつくと、トゥルーデにキスし、唇を頬に、首筋に這わせた。
甘い吐息が、トゥルーデから漏れる。
「今夜は寝たくないから寝かさない、って事で良いよね?」
トゥルーデの答えをあえて唇で塞ぐと、エーリカはつつと漏れる雫を舌で絡め、愛おしむ行為に耽った。
全ては、トゥルーデの為に。
指先が絡み、指輪がお互いの存在を確かめ合い、腕が、身体が絡み付く。
夜が、ふたりが、まもなく加速した。

end

282:名無しさん@ローカルルール変更議論中
09/02/26 03:21:03 qcdDpfCY
以上です。

番号振りは意図的です。行頭の空白も意図的なものです。
タイトルもあえて書きませんでしたが「dream a dream」です。
最初に書くとオチが分かってしまうのでw
ちなみにタイトルの元ネタは、CAPTAIN JACKの名曲ですね。
DDR某でお馴染みの方もいらっしゃるかと思います。

暗めの雰囲気の話もたまには良いかなと思って書きました。
でも最後はやっぱり幸せじゃないと。
これが私のSSのテーマと言うか。うまく言えないけどそんな感じですね。

ではまた〜。

283:名無しさん@ローカルルール変更議論中
09/02/26 05:31:19 SVwsnXif
>>217
自分も234のように「一応アニメ作品(視聴者に大きいお友達が多いけど)なんだからそういう重い内容は…」という感じなんだが、
エイラーニャなのに百合的キャッキャウフフからかけ離れた重量感がのしかかって来て胸が苦しかった。
…とだけ言っておく。
(これはこれで読みものとしては読み応えがあるので悪くはない)

>>266
エーリカのように愛されたいと思っているヘルマかわいいよヘルマw

>>282
GJ!
なんという鬱展開…と思ったらオチはやっぱりそっちだったかww
コレは夢だよな?夢オチであって欲しい…と思わせる構成が秀逸でした。


284:名無しさん@ローカルルール変更議論中
09/02/26 10:05:37 kvyyxUpj
>>282
GJ

好きなシリーズなだけにSSの1行目でショック受けた…
夢でよかったよ

285:名無しさん@ローカルルール変更議論中
09/02/26 10:34:34 OK3ydgIb
よしDVD来た!!!これでかつる!

286:名無しさん@ローカルルール変更議論中
09/02/26 10:37:43 hSbAVqy1
そういや予約してねえや
エイラーニャの秘め声聞いたらなんか力尽きた

287:名無しさん@ローカルルール変更議論中
09/02/26 11:03:05 I7/FFeCR
OsqVefuYです。書いたまま投下できなかったSS投下します。
(本当は十日間投下はしないつもりだったんですけど、許してください)
>>283のあととか恐縮なんですが(もう見事にやられました!)エーゲルです。
2レスの予定。
タイトルは「放送日は何月何日?」です。


「起きろ、ハルトマン!」
 その言葉を言い終わるか終わらぬうちに、私はハルトマンの部屋のドアを開け放っていた。
 普段なら入る前にノックは欠かさないのだが、今はそんな悠長なことをしている時でもない。
 案の定、ハルトマンのヤツはまだ寝ている。ベッドのすぐ横の床にごろんと転がって。
 寝相が悪くて落ちたのだろう。落っこちても、そのまま気にせず寝ているのだろう。
 部屋の惨状も案の定、いつものとおりだ。
 私は床に散乱した脱ぎ散らかした衣服や、空いた瓶や、それに勲章(!)を踏まないように、
 ハルトマンの元までなんとか歩いていった。これじゃまるで千鳥足だ。
「おい起きろ、ハルトマン!」
「……………………」
「貴様、いったいいつまで寝ているつもりだ!」
「……………………」
「ほら、さっさと起きろ!」
「……………………」
 私が懸命に呼びかけるも、ハルトマンからの応答はない―いや、気持ちよさそうな寝息だけ。
 いくら体を揺すっても一向に不毛。
 たしか扶桑ではぬかに釘とかのれんに腕押しとか言うんだったか。そういう状況だ。
 私は深く息を吸いこんで―

「おー! きー!! ろー!!!」

 そう叫ぶと同時に、私はハルトマンの全身を覆っていた毛布を剥ぎ取った。
 現れたのは、あらわになったハルトマンそのもの。
 ―つまり、なにも身につけてはいない。下着すらも。
「わっ!」
 私は思わず声をあげてたじろいでしまった。
 その声でか、重く閉じていたハルトマンのまぶたがようやく持ちあがる。
 私のそれと目と目が合う。
「おはよう、トゥルーデ」
 寝ぼけた声でハルトマンが言う。
「おっ、おは―」
 私は挨拶を返そうと言葉を作ったが、どもってしまって、口がそれをうまく発してはくれない。
「―おはようにはもう遅い時間だ」
 なんとかそれだけ言って、私は手にした毛布を再びハルトマンの体にかけた。
 こんな状況じゃ、おちおち会話もできん。
 それに、私ばかりが意識しているようで嫌だったからだ。
「じゃあ、おやすみ」
「寝ろとは言ってないだろう!」
 まったくコイツは、いったいどれだけ眠れば気が済むんだ!?
 私は、今度は毛布を剥ぎ取らず、ハルトマンの耳元まで顔を近づけて叫んだ。
「大変なんだ、ハルトマン!」
「なにがぁ……?」
「実はストライクウィッチーズの―」
「2期が決まったんでしょ?」
「!」
「違うの?」
「いや、あっているが……」
 なんだコイツ、知ってたのか。しかも私よりも先に。

288:名無しさん@ローカルルール変更議論中
09/02/26 11:07:19 I7/FFeCR
「じゃあ、おやすみ」
 そう言ってハルトマンは再び寝息をたて出した。
 私はつかの間、それを見惚れた。
 コイツ、黙ってれば結構可愛いくせに……って、そういうことじゃない。
「だから、起きろ!」
「あと7ヶ月……」
「さっさと起きろ!」
「あと4ヶ月……」
「ただちに起きろ!」
「あと1ヶ月……」
「いますぐ起きろ!」
「………………うー、んっ」
 ようやく私の声が届いたのか、ハルトマンは重い身をなんとか持ちあげる。
 というより、なんで何ヵ月単位で寝ようとするんだ、お前は?
 私が起こしにこなかったら、本当に寝てるんだろうから怖い。
「なんで? 別に予定ないのに……」
 心底嫌そうな顔を私に向けてハルトマンは言った。
「だって放送日までずっと先でしょ?」
「お前は放送日まで寝ているつもりか! 現在、誠意制作中だが、私たちにだってやることがあるだろ」
「たとえば?」
「たとえばって、ええとその……」
 あれ? 私たちはなにをすればいいんだろう?
 でも、こう言った出前、引き下がるわけにはいかない。
「お前にだって2期への抱負とかあるだろ」
「ほうふ?」
「そうだ。なにかあるだろう?」
 妹100人できるかな、とかそういうのが。
「抱負ねぇ……」
 と、ハルトマンは寝ぼけまなこで首をかしげて、しばし考えこむ。
 そして、言った。

「じゃあ私、今度こそエンディングはトゥルーデと歌いたい」

 なっ、なにを言い出すんだ、こいつは……!?
「前は私、ペリーヌとだったもんね」
「あ、ああ。そうだな」
「トゥルーデは宮藤とでよかったよね」
「べっ、別にそんな……」
「でも今度こそ私と歌ってくれる?」
 私の瞳をじっと見すえて、ハルトマンはそう問いかけてくる。
 ……なんだお前、もしかして妬いているのか?
「そ、それは……」
「それは、なに?」
 ハルトマンは身を起こし、顔を私に近づけてくる。
「それは、私が決めることじゃないし……」
 なにを言っているんだ、私は?
 言え! ほら、もっと別の言葉があるだろう。
「わ―」
 と、私は言おうとした。
 ―が、それはハルトマンの唇によって遮られた。
 つまり、キスされた。

289:名無しさん@ローカルルール変更議論中
09/02/26 11:08:56 I7/FFeCR
「うんって言って」
 ようやく私の唇を離して、ハルトマンは言ってきた。
 けれど、まだ顔と顔が近い。その息が、私の顔にかかってくる。
「いや、その……」
 さっき私、言おうとしただろう。「わかった」って。
「『いや』?」
 そうしてハルトマンはまた私の唇を塞いだ。
 お前の勘違いだ。そう言おうにも、絡めとられた舌に自由はない。
「うんって言ってくれる?」
 ようやく唇を離して、ハルトマンはまた問いかけてくる。
 が、私はぜえぜえと息を乱すばかりで、なかなか声が出てこない。
「…………いやっ、だから……」
「うんって言って。じゃないと―」
 ハルトマンは立ちあがって、私に取っ組んでかかってくる。
 その際、毛布がはだけて床に落ちた。なにも身につけていないハルトマンの肌があらわになった。
 私は思わず、それから顔をそらして固まってしまう。
 その隙にハルトマンは私をすぐ傍らのベッドへと押し倒し、そうして仰向けになった私にハルトマンが馬乗りにのしかかってくる。
「おい、ハルトマン! 朝っぱらからなにをするんだ!」
「おはようにはもう遅いんでしょ?」
 ハルトマンは私の服に手をかけ、そのあと私はメチャア! クチャア! に―
 いや、このあとなにが起こったかは語りたくはない。

 ―とにかく、だ。
 まあそんなわけで、ストライクウィッチーズの2期が決定した。
 現在誠意制作中とのこと。
 放送日などはまだ私にもわからない。
 さらなる詳しい情報は続報を待て!



以上、というわけで2期決定おめ!
まさかこれが本当に投下できることになるとは。感無量です。
そして今度こそエンディングにエーゲルを!それに絡みを!つかそもそもふたりに出番を!

290:名無しさん@ローカルルール変更議論中
09/02/26 11:19:27 OK3ydgIb
宮藤の秘め声自体はたいしたことないけど(百合的に、ある部分ではある意味リーネを裏切ってて笑ったけど




ボーナスのほうやばいやばい!エイラーニャもだがミオミーナ聞くだけでもいいよこれ!ミーナさんマジもっさんの妻


そしてカウババ基地の扶桑の魔女は自重

291:名無しさん@ローカルルール変更議論中
09/02/26 11:34:02 1dB6xwb7
>>290
ボーナスって?

292:名無しさん@ローカルルール変更議論中
09/02/26 11:38:25 OK3ydgIb
>>291
秘め声一人ないかわりに入ってるみんなから宮藤への手紙


やばいよこいつは、秘め声が微妙だった分かなーりくる

つーかリーネもやばい、これはもう……

293:名無しさん@ローカルルール変更議論中
09/02/26 11:46:08 blwCa2AL
>そしてカウババ基地の扶桑の魔女は自重

アキストゼネコ氏のターンか

294:名無しさん@ローカルルール変更議論中
09/02/26 11:48:18 1dB6xwb7
>>292
ありがとう

てか今dvd届いた!聞いてくる

295:名無しさん@ローカルルール変更議論中
09/02/26 11:53:30 hSbAVqy1
>>292
芳佳への手紙なのにエイラーニャや少佐隊長とな?

296:名無しさん@ローカルルール変更議論中
09/02/26 11:59:09 OK3ydgIb
>>295
聞けばわかる実際その通り
あとエイラーニャはマジで公式だわインタビュー読むと次は雨降って地固まる的な話やりたいとか言ってるし、二期これはキャラ変わらないな


てかミーナ→もっさんもわりと公式的になってるね

297:名無しさん@ローカルルール変更議論中
09/02/26 12:14:00 hSbAVqy1
>>296
それを聞いて買う気がおきてきた
一巻の頃はあれだったがもう今じゃ普通に供給されてんのかな

298:名無しさん@ローカルルール変更議論中
09/02/26 12:31:08 OK3ydgIb
ごめん、よく考えたらミオミーナと言うわけではないかも



でもミーナさんは確実に妻だな、浮気調査的なの依頼してるし

299:名無しさん@ローカルルール変更議論中
09/02/26 12:34:42 1dB6xwb7
聞いてきた!
エイラーニャでした。サーニャが凄い嬉しそうだった。

てか記録集のは公式からエイラ勝利宣言?

300:名無しさん@ローカルルール変更議論中
09/02/26 12:38:24 OK3ydgIb
>>299
いってるね勝利ってたしかにw

301:名無しさん@ローカルルール変更議論中
09/02/26 12:39:55 aCoAkrh+
エイラーニャだと?
くそっ!!
去年から予約してるのになぜ明日なんだamazon!!

302:名無しさん@ローカルルール変更議論中
09/02/26 12:46:30 vTRonryI
もっミーナもいいけどミー緒もね!

303:名無しさん@ローカルルール変更議論中
09/02/26 12:57:59 VxtO5ahA
秘め声聞いたけど芳佳けっこうドライだな

304:名無しさん@ローカルルール変更議論中
09/02/26 13:41:14 0485tm6J
キャラソンのトークまでお預けだと思ってたらここに来てそんな爆弾が投下されるとはな

305:zet4j65z
09/02/26 14:49:18 EAOtcnkt
昨日夜にAmazonから発送連絡来てたと言うのに今日朝から仕事で帰宅が24時近いとは……。
ついうっかりスレを覗いたら気になってもうペリーヌSSが進まない……。

早くカエリタイ。


306:名無しさん@ローカルルール変更議論中
09/02/26 15:17:10 yR/nqRTH
>>290>>303見てるとなんか芳リネが凄く辛租なことになってそうで怖いんだが
公式はペリーネ推しなのか芳リネ推しなのか本当にわからん

307:名無しさん@ローカルルール変更議論中
09/02/26 15:18:53 OK3ydgIb
>>306
芳リネも神だから安心して!

308:名無しさん@ローカルルール変更議論中
09/02/26 15:55:17 N+2oai56
ひめごえ・・・うま・・・

職場で聞く物じゃないな…さーにゃんマジえろい

309:名無しさん@ローカルルール変更議論中
09/02/26 15:58:37 qVMT+Utu
やはり芳緒はマイナーか
二話見直してSS書いてたけどモチベーション落ちちまったよ…

310:名無しさん@ローカルルール変更議論中
09/02/26 16:00:18 N+2oai56
>>309
いいや俺が支持するね!

311:名無しさん@ローカルルール変更議論中
09/02/26 16:19:17 s7ySeddU
>>309
俺もいるぜ!

312:名無しさん@ローカルルール変更議論中
09/02/26 17:21:42 g4Q2x+kK
ミー緒分プリーズ!
芳緒もいいけど

313:名無しさん@ローカルルール変更議論中
09/02/26 17:27:48 Xduquoic
ペリ緒もあるんだぜい。

314:名無しさん@ローカルルール変更議論中
09/02/26 18:09:18 pgnHjc/q
CDのボーナストラックのミーナさんニヤニヤ!!!!やばい!!!!
ってかみんなやべぇ!!!ww

315:名無しさん@ローカルルール変更議論中
09/02/26 18:12:17 ayubwI/w
秘め声の百合率の高さが異常だったけど戦闘記録集のエイラーニャ記事とかもなかなかだ

316:名無しさん@ローカルルール変更議論中
09/02/26 19:03:45 rq9S6h4y
たまには幸せなデレデレもっペリ

「ふむ」
「ど、どうかなさったんですか。そんなにまじまじとごらんになって」
「ペリーヌって天使じゃないのか?」
「ひっ―」
「む……?ペリーヌ?おい、しっかりしろペリーヌ!」

「という夢を見たの」
「今夜は付き合います。ペリーヌさん」

317:名無しさん@ローカルルール変更議論中
09/02/26 19:55:22 w2xtAIzv
ゲルトさんが完全に吹っ切れてて噴いた

318:名無しさん@ローカルルール変更議論中
09/02/26 20:36:36 ow7VrSpr
エーゲルとかはあるんですかい?

319:名無しさん@ローカルルール変更議論中
09/02/26 21:00:47 /2bQm+tE
さてあと3時間か、ペリーヌ。

320:名無しさん@ローカルルール変更議論中
09/02/26 21:03:55 mwdY9Chk
ペリーヌの誕生日は28日だぞ。
明日はチュインチュイン。

321:名無しさん@ローカルルール変更議論中
09/02/26 21:25:09 /2bQm+tE
勘違い・・・(^_^;)

322:名無しさん@ローカルルール変更議論中
09/02/26 22:20:41 FPmvfcvE
>>321
ドンマイwww

でも…
2月誕生日なやつ多いな〜

323:名無しさん@ローカルルール変更議論中
09/02/26 23:00:12 ohlMl3vo
ゲルトさんついに妹にしてしまったよな

324:名無しさん@ローカルルール変更議論中
09/02/26 23:28:01 g4Q2x+kK
くそ、うらやましい
金さえ…金さえあったらなあ…バイト探してもないし… 
うぐぁああ

325:名無しさん@ローカルルール変更議論中
09/02/26 23:54:59 A6LSdn+2
お姉ちゃんが遂にお姉ちゃんとして覚醒してしもうたw
あとミーナ中佐必死過ぎワロタ

しかしネタが膨らむなあ。困った困った。

326:名無しさん@ローカルルール変更議論中
09/02/27 00:00:56 NnjKOdOT
テリーヌ誕生日おめ!

327:名無しさん@ローカルルール変更議論中
09/02/27 00:02:08 rFcYwOIk
リーネは予想ついてたらしいな。

328:名無しさん@ローカルルール変更議論中
09/02/27 00:03:52 +wXk259R
ゲルトのシスコンネタがついに公式になったのか?

329:名無しさん@ローカルルール変更議論中
09/02/27 00:05:14 Xh9WMgfd
というかシスコン設定は元々公式だったような

330:名無しさん@ローカルルール変更議論中
09/02/27 00:11:20 aIm0NmhB
>>329
最終的にあそこまで暴走するとは……って製作の人達(や声優さん)が
資料集で言ってた気がする。

いずれにせよお姉ちゃんとエイラ大勝利。

331:名無しさん@ローカルルール変更議論中
09/02/27 00:30:40 +wXk259R
エイラ大勝利ってのを楽しみにしとくか

332:名無しさん@ローカルルール変更議論中
09/02/27 00:36:26 Ie6w6uhd
休暇を取ってエイラとオラーシャへ行くっていう時のサーニャが凄い嬉しそうだったw

333:DlYSXlr+
09/02/27 00:44:54 9EucQXgB
DVD、そんなに大満足な出来なのか・・・。
ストパニのBOXを買って金欠な自分はどうすればいいんだ・・・。

ところで、お題が余ってるみたいなんで、もう一つやらせてもらいますた。
芳リーネで二レスほど借ります。

334:ラブ・キッチン(第34手 手料理)
09/02/27 00:46:48 9EucQXgB
玄関をくぐると台所の方から、とてもいい匂いがしてきた。
ペコペコのお腹が更にペコペコになって、グゥ〜っていう大きな音がなる。
私は靴を脱いで、台所へと急ぐ。
「ただいま、リーネちゃん♪」
「あっ、おかえりなさい、芳佳ちゃん♪」
台所に駆け込むと、白いエプロンを付けたリーネちゃんが私の事を笑顔で迎えてくれた。
その笑顔に甘えて、私はリーネちゃんの胸に飛び込んで、顔を埋める。
「はぁ〜、疲れたぁ」
「ふふ、いつもお疲れさま♪」
リーネちゃんは私の頭をゆっくりと撫でてくれた。
お母さんみたいな優しい手つきが凄く気持ちいい。
「お腹減ったなぁ・・・リーネちゃん、何作ってるの?」
「今日はね、サワラが安かったから、前に芳佳ちゃんが教えてくれた煮付けにしてるんだよ」
「わぁ〜、美味しそう♪」
魚の煮付けは私の大好物。
難しい扶桑料理をキチンと覚えていてくれるなんて。
リーネちゃんは本当に優しいな。
「もう少しで出来るからちょっと待っててくれる?」
「うん!」
リーネちゃんの言葉に頷いてから、私は居間に腰を下ろした。
お茶を啜りながら、台所をテキパキと動き回るリーネちゃんの後ろ姿を眺める。
ぽんぽんと可愛らしくはずむおさげ。
チラチラと髪の毛の裾から覗く綺麗なうなじ。
ふわふわと揺れる白いエプロンの上からでも分かる小さなお尻。
無防備なリーネちゃんの後ろ姿はとっても可愛くて・・・そして、少しいやらしくて。
ちょっとだけイタズラしたくなってくる。
ムラムラした気持ちが我慢できなくなって、私は忍び足でリーネちゃんの後ろに回った。


335:ラブ・キッチン(第34手 手料理)
09/02/27 00:47:25 9EucQXgB
「・・・リーネちゃん♪」
「きゃっ?!」
ぎゅっと抱きつくとリーネちゃんが小さく悲鳴をあげた。
まるで子猫みたいな反応に、もっと意地悪したくなってくる。
私はすっと胸に手を伸ばした。
「ふふふ。リーネちゃんの胸、フカフカだね♪」
「よ、芳佳ちゃん・・・」
恥ずかしそうにリーネちゃんが私の方を向く。
ちょっと潤んだ瞳に何だか胸が一杯になった。
「もぅ・・・今、ご飯作ってるんだからね?」
「うん、分かってるよ・・・でも、ご飯の前にリーネちゃんをつまみ食いしたいな♪」
「ひゃん!」
耳元に軽く息を吹きかけると、リーネちゃんが手に持っていた菜箸が床に落ちてコロコロと転がった。
そのままうなじを優しく舐め上げる。
「ひゃっ・・・やぁん・・・」
「リーネちゃん、カワイイ・・・」
顔が火照るのを感じながら、私はリーネちゃんを静かに押し倒した。
「私、もう我慢できないよ・・・いただきま〜す」
「だ、ダメだよぉ・・・あっ、あぁんっ!・・・」

────

「この煮付け、とっても味が染みてて美味しいね」
ボロボロに煮崩れたサワラの身を、私はご飯と一緒に口に運んだ。
煮汁が無くなるくらいまで煮込まれた塩辛い煮付けに、ご飯がよくすすむ。
「もぐもぐ・・・うん! ご飯と一緒に食べると本当に美味しいよ!」
明るく話し掛けてみるけど、リーネちゃんはムスっと拗ねたまま。
何も言わずに黙って、お味噌汁を啜っている。
「あはは、ちょっと、食べ過ぎちゃったかな・・・?」
「ふん、だ。お料理の邪魔する芳佳ちゃんなんて知らない!」
「ごめんなさい・・・」
う〜ん、どうやって許してもらおうかな・・・でも、怒ったリーネちゃんもカワイイ。
なんて事を考えながら、私はリーネちゃんの手料理をしっかりと噛み締める。
味はイマイチだけれど、私は凄く幸せだった・・・。


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