東浩紀503 ..
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738:考える名無しさん
19/09/18 19:34:36.73 0.net
吉見俊哉『平成時代』(岩波新書)
2019年5月21日
「『平成時代』は存在したが、それは天皇の在位という理由によって一時代をなすのではないという立場をとる。
『平成』をひとまとまりの『時代』とすることができるのは、
それが冷戦の終わりからグローバリゼーションへと向かっていく世界史的な激動の時代に重なるからである」
「『平成』とは、グローバル化とネット社会化、
少子高齢化のなかで戦後日本社会が作り上げてきたものが挫折していく時代であり、
それを打開しようとする多くの試みが失敗に終わった時代であったと要約できる」
第1章 没落する企業国家―銀行の失敗 家電の失敗
第2章 ポスト戦後政治の幻滅―「改革」というポピュリズム
第3章 ショックのなかで変容する日本―社会の連続と非連続
第4章 虚構化するアイデンティティ―「アメリカニッポン」のゆくえ
「第一のショックは一九八九年に頂点を極めたバブル経済の崩壊であり、
第二のショックは九五年の阪神・淡路大震災と一連のオウム真理教事件であり、
第三のショックは二〇〇一年のアメリカ同時多発テロとその後の国際情勢の不安定化であり、
第四のショックは、もちろん一一年の東日本大震災と東京電力福島第一原発事故である」
「これから起きるのは、不均等な発展ではなく、不均等な衰退なのだ。
日本全体が生産力を失い、人口が減少していくなかで、それでも東京は地方の人口を吸い寄せ続ける。
もう地方では東京に吐き出す人口は払底しているし、
東京に集まっている人口もすっかり老いており、かつてのような眩さはまるでない。
比喩ではなく、地方は死に絶え、東京にも死が迫っている。それでもなお、この集中は国が滅びるまで続くのだ」


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