【在日韓国人】少数民族の被差別を描く映画『サーミの血』 ヘイトスピーチなどが横行する現在の日本でも決して他人事とは捉えられない at NEWS4PLUS
[2ch|▼Menu]
1:ねこ名無し ★
17/10/22 04:05:09.88 CAP_USER.net
『サーミの血』  アマンダ・シェーネル監督
「スウェーデン」と聞けば、多くの一般の日本人は何となく平和で幸せそうな国というイメージを抱くのではないだろうか。不勉強なわたしは、即座に「福祉国家」という言葉以外に思い浮かばないほど、スウェーデン=人道的に良い国、という思い込みがあった。
だから、この映画を見たときにはまず、スウェーデンに存在する「サーミ人」という少数民族と、彼らに対する激しい人種差別の存在に驚き、そして、差別と抗いながら生きる少女の姿に、動揺した。
スウェーデンの都市で孫と暮らすサーミ人の老女は、決別したはずの故郷での妹の葬儀に嫌々出席する。二度と顔も見たくなかった家族や親戚たちと久方ぶりに顔を合わすうち、十代の頃の自分を回想することから映画は始まる。
トナカイを飼い、テントで暮らし、幼い妹と二人で寄宿学校に通う主人公エレ・マリャは、近所の若者から差別的な言葉を投げかけられたり、進学したいと言っても教師から「サーミ人の脳は文明に適応できない」とすげなくされる生活から、なんとか抜け出したいと考えていた。
そんな中、学校を抜け出しひとり忍び込んだ夏祭りで、都会的な少年と出会い、初めてダンスをし、キスをし、恋に落ちる。
そのことをきっかけに、彼を頼って家族の元を去り街に出て行くエレ。偽名を使い、嘘をつき、彼女はただ自分が自由に生きられる場所を求める。
タイトルこそ『サーミの血』だが、これはサーミであることから逃れたがっている少女の物語だ。しかし、自分が属する民族から逃げるとはどういうことなのか。そんなことは可能なのか。また、とどまり続けることが血を守ることになるのか。
ヘイトスピーチなどが横行する現在の日本でも決して他人事とは捉えられないこれらの問題は、わたしたちの心にも深く突き刺さるものがあるだろう。筆者自身、在日韓国人である(ハングルもろくにわからないが……)。
こういう映画をきっかけに、差別や偏見がいかに人を傷つけるか、苦しめるか、考えてもらえたらと思う。
gojo
1979年大阪生まれ。立教大学社会学部卒。
映画芸術、ユリイカ、boidマガジン等に寄稿
twitter:@gojo445
URLリンク(wezz-y.com)


レスを読む
最新レス表示
スレッドの検索
類似スレ一覧
話題のニュース
おまかせリスト
▼オプションを表示
暇つぶし2ch

2342日前に更新/34 KB
担当:undef