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7:ねこ名無し ★@\(^o^)/
16/10/02 15:32:19.57 CAP_USER.net
(つづき)
 そんな西岡氏に敬称をつけて呼ぶ植村さんに対し、会場から「なぜ」と問う意見が出た。植村さんは10秒近い沈黙の後、その真意を明かさなかった。内心は怒りに満ちているだろう。貴著の中で批判し続ける西岡氏の姿を「その憎悪の深さに慄然とする」と記すほどだ。しかし、呼び捨てにしたところで事態が改善するわけではない。あらぬ所で「植村は呼び捨てにする」とも言われかねない心配もある。しかし、それより礼儀を守り、正々堂々と闘う言論人としての矜持を示したように私には感じられた。不本意ながら訴訟は起こしたにしても……。「戦場でどうだったかが問題。慰安婦になった経緯ではなく、その被害にこそ目を向けてほしい」と植村さんが強調したのを思い返す。強制性の有無が本質ではない、との考えだ。西岡氏らとの闘いを個人攻撃に矮小化しては全体を見誤る。そういうことかもしれない。
 強制連行などなく、民間業者による売春だから慰安婦問題で日本は謝罪する必要はない、という論理は世界に通用しないと植村さんはクギを刺す。しかし反証に耳を傾けないタコ壺の人たちやインターネットの世界では通ってしまい、それが慰安婦問題を知らない若い世代に広がっていることを危惧する。「捏造」とは、単語をつまみ食いして自己の願望に事実をすり替えていく犯罪である。「捏造」したのはどちらだったか、やがて歴史が明らかにするだろう。1997年に金学順さんが亡くなった時、植村さんは簡単な訃報記事しか出稿しなかった。「心が入っていなかった」と今も悔やむ。ライフワークとして、若い人たちに伝える慰安婦問題の本をこれから書きたいと考えている。
 最後にしみじみとこう語った。「『週刊文春』の記事が出てから2年以上、厳しく苦しかった。しかし、この試練は私にとっても恵みを与えてくれた。各地の出会いで『植村だけの問題ではない』と励まされた。私もこの出会いを大切に絶対に屈せず勝っていきたい。皆さん、力をお貸しください」。真実の言葉が、そこにある。
林田英明
(おわり)


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