グクサナポエム ..
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629:名無し戦隊ナノレンジャー!
17/03/26 16:42:35.91 .net
めちゃくちゃ良かったです、むしろ感動に近い感覚
こういうしっとりしたお話とっても好きです
お疲れ様です

630:ユングク「三日月」
17/03/26 22:57:57.88 .net
>>585
あ。幸せになりました、私。いま。
素敵な感想ありがとうございました!

631:名無し戦隊ナノレンジャー!
17/03/27 21:24:12.01 .net
お互いにちゃんと好きなはずなのに未来の約束出来ないの辛いですね
切なくて苦しいけどこういうお話私も大好きです
いつも本当にありがとうございます

632:ユングク「三日月」
17/03/28 12:06:11.41 .net
>>587
こちらこそ、いつもありがとうございます。
感謝感謝です。またよろしくお願いします。

633:名無し戦隊ナノレンジャー!
17/03/29 11:26:51.48 .net
グクジンが好きなのですが、ご意向に添えば息抜きがてらにでも書いていただけないでしょうか……!

634:ユングク「三日月」
17/03/29 18:14:50.84 .net
>>589
了解です。
以前書いたユングクからのグクジンとは別の話がいいですか?
二人が結ばれるような?

635:ユングク「三日月」
17/03/29 18:19:16.04 .net
そうか、グクジンですね。
グクが先攻でしたね。

636:名無し戦隊ナノレンジャー!
17/03/31 08:19:47.96 .net
グクジンです!かわいくてがっつりエロいのが個人的には好きなんですが、書いてくださるなら正直なんでも良いです
書き手さんにおまかせします!!

637:グクジン「けだもの」
17/03/31 11:27:21.02 .net
グクジン途中までです。
今回はがっつり手前まで〜

638:グクジン「けだもの」1
17/03/31 11:28:04.93 .net
「最近可愛いと思いません?」
「何が?」

ジンはマンネが顎をしゃくる方を見た。
レストランから見渡せる駐車場には、三日前に降った雪がところどころ山となっている。
先に食事をすませたメンバーたちが駐車場に出ていた。
ジョングクが指し示す方向で、ジミンが雪玉を作っていた。
こっそり大玉を作って、ジェイホープの後ろから投げつけようとしている。

「あれ


639:見えてないつもりなんですよ」 ジョングクは白い歯を見せて笑う。 「可愛いな〜」 言葉がまとまらなかったジンは少々ぶっきらぼうに言った。 「ヒョンに可愛いとか言うなよ」 マンネに伝票を渡すと立ち上がる。 伝票を見てキョトンとするマンネ。 「あれ?僕が払うの?」 「たまには払え」 足早に店を出て行くジンの後から、精算をすましたジョングクがついてくる。 「ジンヒョン、話があったのに」 「なんだよ、話って」 ふいにジョングクはジンの腕をつかんで引き止めた。 「なに?」 ジョングクは照れたような笑みを浮かべて、言葉を選んでいる。 ジンは警戒した。 「なんだよ」 「言いにくいな。あの、教えてほしいんです。ヒョンは経験ありそうだから」 「だから何」 「好きな人はどうやって落としたらいいの?」



640:グクジン「けだもの」2
17/03/31 11:28:52.36 .net
ジンは上着のポケットに両手を突っ込んだまま、マンネの上から下までジロジロと見た。

「なんだよ、それ」
「いや、ジンヒョンなら知ってるんじゃないかと思って」
「そうじゃなくて。おまえ、、好きな子がいるの?」
「はい!」

ジョングクは満面の笑みで答えた。
ジンは驚いたように天空を見上げてから、マンネに視線を戻し、片手で額を抑えて大きなため息をついた。
ジョングクは笑った。

「そんなオーバーな。好きな子くらい誰だっているでしょ?」
「うちの黄金マンネに好きな子がいるとなったら話は違うよ」

ジンがジョングクの両肩をつかんだので、マンネはちょっと驚いた顔をする。

「ジョングク、このこと誰かに言った?」
「いえ、誰も」
「本当に」
「ジンさんだけですよ」

ジョングクの言葉にジンはニッコリしたが、すぐに真面目な顔になる。

「ジョングク、このことは二人だけの秘密にしよう!」
「…秘密ですか?」
「その代わり、ヒョン秘伝の好きな人の落とし方教えてあげるから」
「本当?」

ジンは重々しくうなずいた。

「本当。だからこのことは誰にも話しちゃいけない。メンバーにも、マネージャーにも、誰にも」
「わかった!」

白い歯をキラキラさせて笑うジョングクはスーパーアイドルそのもので、ジンは少しクラっとした。



641:グクジン「けだもの」3
17/03/31 11:29:39.23 .net
「まず直球勝負はだめ」
「男なら『好きです、つきあってください』こうじゃないんですか?」
「だめだめ。それは絶対だめ」

並んで歩きながら、ジンがマンネに恋愛レッスンを行なっている。

「僕たちだって、知らない人から『好きです。つきあってください』って言われても困るだろ?まずは自分をよく知ってもらうこと」
「ふ〜ん」

歩きながら考えていたジョングクは先生に質問する。

「相手が自分のことをよく知ってる場合は?」

途端にジンの足が止まる。

「よく知ってる人なの?」
「うん、まあ」
「ひょっとして僕も知ってる?」

ジョングクはニヤニヤするが答えない。
ジンは驚いたようにジョングクを見つめていたが、自分の中で落とし所を見つけたのか再び歩き出した。

「よく知ってる人なら、そうだな、だんだん距離を縮めていく。自然に。そして不自然にならない程度によく見る。何回も視線を合わせてみる」
「へえ〜」

ジョングクが感心したようにうなずくと、突然ジンは歩みを止めた。

「誰だよ」

困った顔をするマンネに更に詰め寄る。

「僕も知ってる人なんだろ?」

ジョングクは視線を落としてほっぺたを指でかいていたが、ジンの腕をとり無理矢理歩かせる。

「まあ、いいじゃないですか」
「なんで教えないんだよ。僕、先生だぞ」
「そのうち教えますって」

不満気な顔をするジンにジョングクは可愛い笑顔を見せ、ジンの腕を抱え直した。



642:グクジン「けだもの」4
17/03/31 11:30:19.29 .net
ジョングクがジミンの肩を抱いて、うれしそうに二人で話をしているのをジンは眺めていた。

「ジンヒョン」

ジンに気づくと、ジョングクはやってくる。最近のジョングクはしょっちゅうジンの元へやってきて、恋愛指南を受けている。
ジンは手にしていたアイスコーヒーを飲み切ると呟いた。

「ジョングクの好きな相手わかった気がするよ」
「ほんとですか?」

目を丸くするマンネにジンは警告する。

「あのな、本当に好きなら


643:、言わない方がいい」 無言になるマンネにあわてて、ジンは言葉を添える。 「言葉にしなくても態度でわかるよ、きっと」 ジョングクは呟いた。 「キスしたいんだけど、どうしたらいいかな」 ジンはちらっと遠くのジミンに目をやった。 「キスか…キスは、相手の同意がないとまずいだろ」 「ドラマとかで不意にするのとか、あるじゃないですか」 「あれはドラマだから」 「そのつもりじゃなかったのに、うっかりしちゃったってのは?」 「うっかりってどんなシチュエーションだよ」 「例えば」 ジョングクがいきなりジンをハグしたので、ジンは目を白黒させる。 「こうやってハグして、顔が今ヒョンの左側にあるじゃない?」 「お?う、うん」 「で、もう一度ハグし直そうとして」 「む」 ジョングクの唇がジンの唇をかすった。 ジンはジョングクを突き放すと唇を抑える。 「お」 ジョングクは我が意を得たり、といったキラキラした瞳で言った。 「これ!いいんじゃないかな?」 「…」 ジンは唇を抑えたまま動揺を隠せない。そんなヒョンの状態を知ってか知らずしてか、ジョングクはジンを振り向かせると、もう一度ハグした。



644:グクジン「けだもの」5
17/03/31 11:31:05.49 .net
「こうやって、久しぶり〜!って、ギューッてして」

ジンはハグから逃れようともがいた。

「ちょ、チョンジョングク…」

そんなヒョンの抵抗など物ともせず、マンネはハグしたヒョンを一度体を離し、再び抱きしめる。

「で、ハグし直すときに」

ジンの唇の上をスラッとジョングクの唇が通過する。
ジンは息ができない。
唖然としたジンをよそにジョングクは興奮して喋っている。

「そうだよ。これだ」
「…ジョングク」
「ヒョン、これにします」
「そ、、そう」
「ギューッとして」
「ちょ、ジョング…」
「ハグし直したときに」
「お」

今度はかするのではなく、ヒョンの唇を軽く吸ったのは明らかだった。
したり顔のジョングクをよそに、ジンは無言で口を抑えている。
一笑にふしたいのだが動揺のあまり、声が出ないようだった。

「おーい!」

ジミンが遠くから手を振りながらやってきた。
ジョングクとジンを不思議そうに見比べている。

「何してるの?」

ジョングクはニヤッとした。

「外国式挨拶の練習」
「へえ?どんな?」

屈託無くたずねるジミンの言葉を、顔を真っ赤にしたジンが遮る。

「なんでもない!なんでもない!さあ、行こう!皆待ってるから!待ってるから!」



645:グクジン「けだもの」
17/03/31 11:32:07.77 .net
書き込み規制が

646:グクジン「けだもの」
17/03/31 11:32:29.10 .net
書き込み規制が

647:グクジン「けだもの」6
17/03/31 11:32:56.09 .net
いい作戦を思いついたとジョングクが言うので、ジンはマンネと焼肉を食べに言った。
正面に座るマンネの耳に新しいピアスが光っている。
ジンは肉が焼けるのを待つ間にさりげなく探りを入れた。

「この間のあれ、どうした?」
「なんですか?この間のあれって?」

素知らぬ顔のマンネにややイラつきながら、ジンは言葉を継ぐ。

「あれってあれだよ」
「あれ?」
「ほら、ハグして…」
「ハグして?」

あくまでもトボけるマンネ。ニヤッとする。

「ハグしてなんかしたっけ?」
「…もういい」
「ああ!わかった。ハグしてキス!」

マンネが大声を上げるとジンはあわてて、静かにしろと静止する。

「そういうことは小さな声で。誰が聞いてるかわからないから!」
「大丈夫だよ。この店うるさいし」
「それでも気をつけないと」
「このうるささじゃ、大きい声じゃないと聞こえないよ」

わかった、とジンはジョングクの隣に移動する。ジョングクがちらりとジンの顔を見た。

「で?やってみたの?ハグして…」
「ああ…いや、まだ」

ジンは少しホッとした顔を見せた。
ジョングクは悪戯な顔をしてみせる。

「練習が足りなくて」
「お。肉が焼けた。食べろよ」

あわてて話をそらすヒョンにジョングクはおかしそうに笑った。



648:グクジン「けだもの」7
17/03/31 11:34:04.98 .net
肉とサンチュを口いっぱいほうばりながら

「で?作戦って?」

とジンは聞いた。
こちらも口を肉でいっぱいにしたジョングクはうなずく。

「僕やっぱり本人には言わないことにしようかと思って」
「そうか。それがいいかもな。…ていうか、もう気持ち冷めたとか?」

ジョングクはいやいやと片手で手を振った。

「行動で示そうと思って」

ジンは心配になり、ジョングクに向き直る。

「行動ってどんな?」
「ジンヒョン、心配してますね?」
「当たり前だろ〜」
「心配しなくても大丈夫」
「ほんとか?」
「大丈夫だって!無理矢理キスしたり…」
「…」
「ましてや、押し倒したりなんか…」
「おいおい…」
「…」
「…」
「…」
「するのか」
「…しちゃうかも?」
「おいおい、勘弁してくれよジョングギ」
「冗談ですって」



649:グクジン「けだもの」8
17/03/31 11:34:48.99 .net
「そんなに心配しないでよ、ヒョン」

焼肉屋の帰り、深刻な顔のヒョンにマンネが笑いかける。

「心配に決まってるだろ。この万年思春期」
「信用ないなあ」

近道しよう、とジョングクが言うので裏路地を通る。

「冗談じゃなく、本当にやめろよ。笑い事じゃなくなるから」
「大丈夫ですって」
「笑ってるけど」
「大丈夫。だって」

ジョングクは突然ジンの腕をつかんで引き止め、冷たい塀に押し付けた。

「無理矢理って例えばこういうことでしょ」

性急に重ねられた唇は、ヒョンのそれを貪り食べて舌を吸った。
ジンは暴れたが力自慢のマンネにあっては赤子も同然だった。
夜道に二人の荒い息遣いが響く。
マンネを押しのけようと上げたジンの左腕はこれもマンネによって、塀に押し付けられる。
首を振ってキスから逃れると、ジョングクの目と視線が合う。
その瞳にどう猛な獣が見えた次の瞬間、再びジンの唇は奪われた。
ん、ん、と拒否する声をマンネは無視している。

「ヒョン…」
「やめ…ジョング…」
「….いいでしょ?」
「やめ…ちょ、いいわけない…」
「そうだ、これ無理矢理だった」

そう言いながら舌を絡め、体を触ってくるジョングクをジンは必死で押し戻してる。
ふいにジョングクはジンのセーターの首元を思い切り引っ張ると、露出した肩に思い切り噛み付いた。
ジンの悲鳴が響く。

「痛!痛いって!やめろお」

ジンの立派な肩にまんまと歯型をつけたジョングクは唾液の糸を引きながら、再びヒョンの舌を求めた。

「ヒョン。美味しいよ」
「ジョング…」
「どうしよう、襲っちゃいそうだ」
「なに?なに言ってるの?馬鹿なこと言うな?」
「ヒョン、ちょっと飲み過ぎた。どこかで休みたい…」

突然ジョングクがぐったりしたので、ジンは大きな子どもを抱えてうろたえた。

650:グクジン「けだもの」
17/03/31 11:35:01.22 .net


651:グクジン「けだもの」9
17/03/31 11:35:50.32 .net
綺麗めのモーテルに宿をとり、部屋に入るとぐったりしていたはずのジョングクが突然ジンを抱きしめる。
ジンはため息をついた。

「そんなことだろうと思ったよ!」
「そんなことだろうと思ったのに、ここへ連れてきたんですか?」

ジンの唇を奪いに来ながらジョングクは笑う。
その唇を避けながら、ジンは叫ぶ。

「道で変なことされるよりマシだ!」
「変なことって?」

壁ぎわに追い詰められた長男はマンネを避けて、ズルズルと床に座り込む。
もう逃げ場はなく、マンネの舌を受け入れる他はない。
床に押し倒されながら、それでもジンはジョングクの顔を避けようとする。
「あきらめが悪いなあ、ヒョン」

ジョングクはまたヒョンの肩に噛み付く。ジンは大きな声をあげた。

「食べるな!」
「だってヒョン、おいしいよ」
「おまえ、ジョング、おかしいよ。好きな人はどうしたんだ」
「だから、さっき、言ったじゃない。行動でわからせるって」

ジンは自分の考え違いに愕然としながら、這ってマンネから逃れようとする。
まんまと捕まって仰向けにされると、荒々しいキスが待っている。
マンネの手が服の中に侵入してきて、セーターにシャツを剥ぎ取られる。

「ヒョン」

ヒョンの右腕を目の前に持ってくると、ジョングクは白い歯を立てた。
ジンは顔をしかめる。

「お…」

二の腕に噛み付く。次は肩。首。
耳は舌で舐めあげてから軽く歯を立てる。
ジンはブルっと震えた。

〜続く〜

652:グクジン「けだもの」
17/03/31 11:36:36.04 .net
ここまでです。
続きはまた!

653:名無し戦隊ナノレンジャー!
17/03/31 16:44:25.20 .net
ひぇ〜!!
リクエストした人じゃないけど下克上萌える
こっちが恥ずかしくなっちゃう
GJっす!

654:名無し戦隊ナノレンジャー!
17/04/01 11:07:45.16 .net
ありがとうございます!



655:謾y風吹かせてたジンがジョングクにしてやられる、たまらんです グクの恋慕相手がジミンだと勘違いするくだりも何だかジンの無防備さが強調されてて興奮しました ジンが年上の風格を見せて手ほどきするってパターンを想像していましたが、グクが一枚上手そうですねw早熟グク



656:グクジン「けだもの」10
17/04/01 14:10:24.34 .net
天井の照明を背にマンネの顔に影がさしている。
ジョングクはジンの耳を噛んだあと、体を起こしてじっと長兄の様子を眺めている。
ジンは上半身裸の体を横向きにすると、噛み跡も生々しい右腕をさすっている。
不機嫌な顔で呟いた。

「いい加減にしろ」

ちらっとマンネに目をやると、彼は長兄を見つめたままニッコリ微笑んだ。

「ヒョン、教えてくださいよ。このあとどうしたらいいんです?」

眉をひそめるジンにジョングクは続ける。

「何をどうしたらいいの?」

顔を赤くしたジンは口元をゆがませる。

「知るか」
「あれ?ジンヒョンは知ってるでしょ?」
「知ってても教えない」
「どうして?」
「俺の身が危ないからだよ!」

ん〜、と言ってジョングクは兄のジーンズに手を伸ばす。

「じゃあ、自己流でするけど?」

ジンの顔が青ざめた。
と、どこかで着信音がする。
素早くジーンズのポケットからスマホを取り出すと、ジンは叫んだ。



ホソクはジンの携帯に電話をかけたつもりだったのに、マンネが出たので驚いた。

「お?ジョングク?ヒョンと一緒?ヒョンは?」
「あ〜、ヒョンはですね、ちょっと飲み過ぎて…痛!」

ホソクが耳をすますと、後ろでジンが何か叫んでいる。

657:グクジン「けだもの」11
17/04/01 14:10:59.43 .net
「ジョングク?ヒョン、大丈夫?」
「ちょっと暴れてますけど、大丈夫です」
「そうなのか?珍しいな。じゃあ悪いけどヒョンのこと頼むな」
「あ!ホソギヒョン、ジンヒョンに用があったんじゃないの?」

ジョングクは長兄の上に馬乗りになったまま、通話を終わるとスマホをベッドの向こうに投げた。
尻の下に敷いたヒョンにおかしそうに報告する。

「ホソギヒョンはジンヒョンが宿舎にいると思って、チキンかピザか聞きたかったらしいよ」

ぐったりしたヒョンに微笑む。

「ジンヒョンはチキンでしょ!って言っておいたよ」



「ねえ、ヒョン。僕、ヒョンの困った顔見るの好きなんだ」

ヒョンの胸に指を這わせながら、ジョングクは囁く。

「ヒョンを困らせたい。悪い弟でしょ」

隙を見て体を起こしながら、ジンは慎重に受け答えする。

「そうだな。悪い弟だ。悪いマンネだ」
「ヒョン」

再び口づけようとするマンネをジンが避けると、マンネは思い切りジンの左腕をつねる。
ジンが思わず顔をゆがめると、その隙にジョングクの唇が重なり、激しく舌を求められた。
ジョングクの息遣いは遊んでほしくてほしくてたまらないペットの犬のようだ。

658:グクジン「けだもの」12
17/04/01 14:11:28.76 .net
「ヒョン…」
「ジョングギ、無理矢理するのはやめろ」
「無理矢理ってこんな?」

ジンの首筋をジョングクの舌が這う。
あ、と叫んで、ジンは顎を上げた。
ジョングクの瞳に、困惑した表情のジンが映っている。
ジョングクはそのまま、長兄の胸に舌を這わせていく。胸の突起を刺激すると長兄の顔が恥ずかしさでまた赤くなった。

長兄の右腕の噛み跡が痣になっている。
ジョングクは愛おしそうにキスすると、ごめんと言った。

「痕になっちゃって、ごめんね」

そう言っておいて、また右腕に噛み付いた。再びジンが悲鳴を上げる。

「やめろって!」
「食べたいんだ、ジンヒョン。どうしていいか、わからないんだ」

ジョングクは溢れ出す熱情が突き動かすままに、ジンにキスしたり、噛み付いたりしている。まるで犬が飼い主にじゃれついているように。

「待て…待て…」

ジンはすっかりくたびれはてている。
ジンの体にはあちこちジョングクの噛み跡が生々しく残っていた。
長兄に抗う気力が無くなったのを見てとって、ジョングクは兄のジーンズを脱がせた。

薄い布地の上からそっと兄のものに触れ、うれしそうに口づけた。
ジンはまた噛み付かれるのではないかとゾッとして身を起こしたが、ジョングクは大丈夫という視線を送ってよこす。

しばらく薄い布地の上からさすっているが、やがて布地にシミができたのを見て、ジョングクはそっとそれも取り去った。

659:
17/04/01 14:12:06.05 .net
ジンの耳元で囁く。

「ヒョン。ヒョンのすごいね」

ジンは不機嫌な顔をしているが、やがて明らかに息が乱れてくる。

「お…ぁふ、あ、……お…」

ジョングクはジンの耳元で囁きながら、まるで自分で自分を慰めているように、ある程度粗雑に、それでいて丁寧にヒョンのそれを動かしている。
そのスピードが速いので、ジンは気を紛らせるのに必死だ。
肩で大きく息をして、こらえているヒョンの顔をジョングクはじっと見つめる。

「ヒョン、綺麗だ」

そのまま下へ移動し、先ほどまで手で愛していたものに舌の先端で触れる。
ジンが悲鳴を上げてのけぞった。
更に上から下まで舌を這わせ出すと、固く目をつむり、歯をくいしばる。
ジョングクが口中に入れるに当たっては辛そうな顔で唇を引きむすんだ。
もう彼のそれは我慢の限界であるようだった。

ふと刺激が止まり、ジンは肩の力を抜いた。と、目の前にジョングクが全て服を脱ぎ捨てて座っている。

「ヒョン。ヒョンのが欲しい」

そうすることが必然であるかのように、ジンは自分とジョングクが繋がる様子を黙って見つめていた。
ジョングクは満足そうな顔をすると、そっと腰を揺らし出す。

660:グクジン「けだもの」14
17/04/01 14:12:18.25 .net
ジンにキスすると言った。

「ヒョン。僕、ヒョンに抱かれたかったんだ」

ジョングクが動くと自分も刺激されて、ジンは荒く息をした。
自分の上のジョングクの腰に手を添えて、目を閉じていたが、やがて起き上がるとジョングクを下にする。

ジョングクに囁く。

「こういうことだろ?」

ジョングクは微笑んだ。

「うん」

ジンはジョングクの首に流れる汗をなめとると、囁いた。

「悪い子め」

ジョングクはニヤッと笑う。

「うん」

ジンがジョングクの肩に噛み付くと、うれしそうに悲鳴をあげた。

「やられた、ヒョン」

それからジンの首に腕を回して、思い切り声を出す。

「ヒョン好き」

ジンはジョングクの望み通り、彼の奥まで遊んでやる。また噛んでやる。
ジョングクが呻いた。

「僕いきそう」
「だめだ。我慢しろ」
「無理だよ。僕我慢できないんだ」
「悪い子だな」
「うん」

それを聞くとジンはジョングクを抑えつけて、ますます早く突き進んだ。
ジョングクは小さな声をあげて先に到達したが、ジンは動きをやめない。
ジョングクは小さな悲鳴を上げ続ける。
ジンは彼にキスした。

「悪い子だなジョングク」
「うん」
「悪い子め」
「うん」
「ヒョンにごめんねは?」
「うん、ごめんね、ヒョン…」

高まりを見つけたジンはジョングクとしっかり手を繋いだ。
どうしてこんなことになったのかわからないが、腕の中のジョングクが可愛すぎたと言うことにしておこう。

ー終わりー

661:グクジン「けだもの」
17/04/01 14:12:38.87 .net
エロありです←遅い

662:名無し戦隊ナノレンジャー!
17/04/01 18:37:31.95 .net
完全にジンニムがいただかれちゃうと思って読んでたのにまさかの大逆転でビックリしましたw
悪い子マンネも絆されちゃう長男も可愛いです

663:名無し戦隊ナノレンジャー!
17/04/01 21:44:12.92 .net
申し訳ないけど固定厨だからジングクならジングクで表記入れて欲しかった
エロ可愛かったけれども

664:名無し戦隊ナノレンジャー!
17/04/01 23:56:57.28 .net
リクエストした者だけど個人的には超可愛かったからCPは気にしてないですありがとうございます
ジンの我慢しろ、のこのお兄さん感がたまらなかったです
しばらくこの小説のおかげで生きていけそうです

665:グクジン「けだもの」
17/04/02 00:11:29.43 .net
>>615
感想ありがとうございます。絆www

>>616
や、ごめんなさい!そうか、攻めが入れ替わりが嫌な方もいるんですね。申し訳なかった。気をつけます。

>>617
こんなんでよかったでしょうか?
最後グクジンじゃなくなってすみません。
攻守逆転が好きなものでつい…

666:名無し戦隊ナノレンジャー!
17/04/04 10:37:25.59 .net
ドSシュガ×ホビホビ期待
最近おシュガがホープ好きすぎる気がする

667:グクジン「けだもの」
17/04/04 14:28:31.19 .net
>>619
ドSってどんなのですか?
精神的?肉体的?

668:名無し戦隊ナノレンジャー!
17/04/05 05:25:06.52 .net
>>619とは違う人だが私はどっちもみたいw

669:名無し戦隊ナノレンジャー!
17/04/05 09:51:00.57 .net
619とも621とも違う人だけど同意
好きすぎていじめちゃうけど
実は爺がメロメロみたいなw

670:名無し戦隊ナノレンジャー!
17/04/05 21:57:17.00 .net
>>622
グワっ
かわいすぎる
ありがとう

671:名無し戦隊ナノレンジャー!
17/04/08 08:12:20.17 .net
ユンホプ確かにアツいね〜最近ユンギのタガが外れた感じ
しかし私的にはグク受けも今熱い
黄金のスパダリすぎて攻めに回ることが多いけど受けに回ってもさらに可愛い
上のジングク展開には正直まいった、ジン兄がグクに絆されて抱いちゃうってほんと悶えすぎて言葉が出ない
攻め攻めのグクも受け受けでジンニムにちゃんとマンネ扱いされちゃってるとこかわいい
見直して萌えてる

672:ユンホビ「S」
17/04/09 23:54:32.74 .net
ユンギ✖️ホソク、ユンギS傾向(のつもり)です。今回はエロ無しです。

673:ユンホビ「S」
17/04/09 23:55:08.88 .net
↑文字化けしました。
ユンギ×ホソクです

674:ユンホビ「S」1
17/04/09 23:55:21.75 .net
全開にした窓から心地よい風が吹き込んできたが、ホソクの心は晴れなかった。

スマホをいじるふりをしながら運転席に目をやると、ユンギが相変わらず不機嫌な顔をしてハンドルを握っている。

「どこ行くの?」

ホソクの問いかけにもブスッとしたまま

「ついてくればわかる」

とだけ。
ホソクは再び外の景色に目を向けると、こっそりとため息をついた。

蜜月というものはこんなにあっけなく終わってしまうものなんだ。

そっと絡め合う指が友達のそれから、恋人のそれに変わったのはまだたった一月前のことだ。
その間にした恋人らしいことといえば、一度だけしかない。
むしろまだ互いに意識する前の方がボディータッチはあったくらいだ。

675:ユンホビ「S」2
17/04/09 23:56:06.15 .net
ホソクはまたため息をつく。

早まったなあ。

先に告白めいたことを言ったのはホソクだった。
ユンギが他の人間と親密に話すのが許せなくて、ユンギを自分のものにしたくて、ヒョンにそのまま伝えた。

ユンギは特段驚いたふうでもなく、

わかった

とうなずいただけだった。

わかったって何だよ。

ホソクは恨みがましい目で、運転席のユンギを見る。
ユンギの髪が風に吹かれて乱れている。

ホソクの告白以降、たった一度だけ、恋人らしいことをしたことがある。
酒席の帰り道、どちらからともなく手を繋ぎ、指を絡め、ユンギに引っ張られてキスをした。
かなり長い間キスをしていたような気がするけれど、あれは酒の力だったのか。
それ以降は何もない。
何もないどころか、ユンギの態度が以前より冷たくなった気がする。
側に来ないし、ホソクが行けば、立ってどこかへ行ってしまう。
大したことない用事で呼びつけたかと思えば、もういい、と追いやられる。
そんなことが何度もあり、いいかげん頭にきてたところへ昨日だ。

昨日、ユンギがふざけてジンに壁ドンをした。
耳元で恋人のように囁いたりしていた。
メンバー同士でそんなことはしょっちゅうだが、ホソクは自分の目の前でやられたことに、自分でも呆れるくらい腹を立ててしまい、今日のせっかくのオフも部屋に閉じこもっていた。

「なあ、腹へったか?」

ハンドルを握っていたユンギがふいに口を開く。
ホソクの返事を聞く前に食堂の駐車場に滑り込んだ。
そういえば朝から何も食べていない。
メンバーは出かけたのに、一人で部屋に閉じこもっていたのを無理矢理ユンギに連れ出されたのだ。
ユンギはいつの間にか、レンタカーを借りていた。

食堂でユンギは余り食べなかった。
してみると食堂にはホソクの空腹を察して寄ったのかもしれない。
美味いチュクミの店だったのは偶然か。
会話のないまま、タコをモグモグやっていたホソクはユンギがじっと自分を見ていることに気づく。

676:ユンホビ「S」3
17/04/09 23:56:44.99 .net
何?と発する前にユンギはパッと目をそらせてしまった。
ホソクは再びため息をつく。
チュクミで治りかけていた機嫌が再び悪化するのを感じる。
店を出て運転席に乗り込もうとするユンギに呼びかけた。

「なあ。もう帰ろうぜ」

ユンギは眩しそうに細い目を更に細めて言った。

「いいから乗れ」

ホソクは三度ため息をついた。



ホソクは満腹でいつの間にか眠っていたらしい。

「着いたぞ」

ユンギの声で目を覚ますと眼前に海が広がっていた。
突然の海の出現に心の準備ができていなかったホソクは思わず感嘆の声をあげた。

「海だ!」

ドアを開け外に飛び出すと、車は崖の上に止まり、眼下に海面が広がる。
海からの風が寝起きの汗を冷やして心地よい。
ホソクは腕を広げ、海の香りを胸いっぱい吸い込んだ。

677:ユンホビ「S」4
17/04/09 23:57:19.28 .net
キラキラ光る海に見とれているホソクの腕に、突然冷たいものが触れる。
驚いて隣を見ると、いつの間にかユンギがそこにいて冷たいコーラを差し出しているのだった。



相変わらず崖の上に停めた車の中で、倒した助手席の背もたれに身を預けながらホソクは呟いた。

「ありがとう」

ユンギは黙っていたが、ややあってこう言った。

「なんか言ったか?」

ホソクは苦笑して手を振る。

「いや。別に」

ユンギも運転席の背もたれを同じように倒している。目をつむったまま、呟いた。

「行きたいって言ってただろ」

見上げる車の天井がホソクには滲んで見える。
覚えていてくれたことがうれしいのか、こうやって連れてきてくれたのがうれしいのか。
そもそも、自分が海に行きたいと言ったのは、ユンギに告白するずっと前の、
…ずっと前だ。

そこまで考えて鼻の奥が痛くなってきたホソクはあわてて気を紛らわせた。

何か喋ろうとして考えているうちに、ふいにユンギが身を起こす。

「もういいか?」



帰ろうという意味だと思い、同じく身を起こそうとしたホソクの上に突然ユンギが覆いかぶさってきた。
驚く間もなく、ホソクの唇を柔らかいユンギの唇が挟む。
ユンギの細い指がホソクの前髪をかきあげ、耳に触れた。

一旦唇は離れるが動揺したホソクは言葉が出ない。
その隙にユンギは今度はホソクの舌を吸う。
予想外の展開にホソクは目を白黒させている。
ユンギはホソクの言いたいことがわかったようにうなずいた。

「そりゃ、そうだろ」

ホソクの体の横にあるレバーに手を伸ばす。

「何のために俺がこの車を借りたと思ったんだ?」

ガクンと音がして、ホソクは後ろに倒れこむ。

「助手席がフルフラットになるからだよ」

ユンギは悪戯っぽく笑った。

ー続くー

678:ユンホビ「S」
17/04/09 23:57:45.53 .net
続きます。
次はエロ展開です。

679:名無し戦隊ナノレンジャー!
17/04/10 00:22:45.03 .net
待ってました!ありがとうございます!

680:名無し戦隊ナノレンジャー!
17/04/10 02:56:25.50 .net
やばい
ユンギのこの……やばい言葉にできない
良い
ありがとうございます

681:名無し戦隊ナノレンジャー!
17/04/10 06:43:53.31 .net
続きwktk

682:名無し戦隊ナノレンジャー!
17/04/10 23:07:48.06 .net
ここ本当に神スレだよね
なんとお礼を申し上げたらよいのやら
作者さんいつもありがとう

683:名無し戦隊ナノレンジャー!
17/04/10 23:54:00.25 .net
>>631
ホソクと同様にドキドキしながら、待ってます
いつもありがとうございます😃

684:ユンホビ「S」
17/04/11 00:41:47.47 .net
続きです。まだエロまでいきませんでした。

685:ユンホビ「S」5
17/04/11 00:42:33.95 .net
ホソクは反射的に押し戻そうとしたが、すでにユンギが身体の上に乗っていて、動きがままならない。
ユンギはホソクの腕を上にあげさせると、彼の口に自分の舌を差し入れる。

「出せ。舌」

ユンギの言葉は暗示のように、ホソクから抗う力を奪っていく。
ホソクはヒョンの瞳から目が離せないまま、無意識に舌を伸ばしていた。
その赤く瑞々しい舌にユンギは自分の舌を絡めていく。
体にゾクリとした快感を覚えたホソクは身を縮めようとしたが、ユンギは彼の両腕を掲げたまま離そうとしない。

まるでスパイを捕らえた警察かのように、じっくりと被疑者を取り調べしようとしている。

舌と唇の交歓が行われている間、スパイはされるがままだ。
荒い息を吐きながら、ユンギから提供される彼の舌を受け取り、必死で味わう。
これでは秘密など守り通せるわけもなかった。

ふとユンギの舌が引っ込められ、ホソクの舌が一人になる。
問うようなホソクの赤い顔をユンギはじっと見つめていたが、ニッと笑って再び己の舌を出してやる。

「ん。」

ホソクは夢中でユンギの舌に自分の舌を絡めに行く。二、三度熱く口づけを交わすと、またユンギは引いてじっとホソクの様子を見ている。
ホソクは我に返り、バツが悪そうな顔をする。

686:ユンホビ「S」6
17/04/11 00:42:56.99 .net
「なんだよ」

照れ隠しか、窓の方を向いて手の甲で唇を拭うホソクをユンギは今度は背後から抱きすくめる。
片手で上手にシャツのボタンを外していくユンギの手をホソクは少々邪険に追い払う。

「いきなり過ぎ」

ユンギに向き直る。

「急過ぎだよ。なんだよ、昨日だって…」

ホソクが文句言おうとするのをユンギは面倒くさそうに遮る。

「わかった」

ホソクはカチンとくる。

「わかったって何がわかったんだよ。何もわかってないくせに」

ユンギはフロントガラスから見える外の風景に目を移した。

「まあ、そうだな」

ホソクの顔を見てニヤッと笑う。

「わかってないから知りたかったんだけど」

ユンギは運転席に移動すると、目を閉じた。

「まあいいか」

ふと目を開ける。

「したくなったらいつでも言え」

頭にきたホソクはドアを開けて車外に出ると歩き出した。
いや出そうとしたが、一体どうやって車でここまで来たのか、呆れるほど草木が生い茂り、軽装備で歩いてはたちまち肌がやられてしまいそうだった。
渋々、車に戻り、それでも中に入ってユンギと顔を合わせる気にはなれなくて、車にもたれてみる。

考えをまとめようとしたが、フラッシュバックのようにさっきの出来事が思い出されるので、余計混乱していくばかりだ。
唇が熱い。
舌の感触が蘇ってきて、またホソクの体を震わせた。
ユンギの指使いを思い出すと息が荒くなってきてホソクは赤面した。

ホソクは助手席のドアを開け、中に呼びかける。

「シュガヒョン」

シンとしているので不思議に思って車内をのぞくと誰もいない。
耳元で声がした。

「やりたくなったか?」

振り返ると背後にユンギが立って笑っていた。


ー続きますー

687:名無し戦隊ナノレンジャー!
17/04/11 22:18:54.21 .net
期待に胸"も"膨らんでる

688:名無し戦隊ナノレンジャー!
17/04/12 00:09:30.32 .net
>>640
言わせねーよ!

689:ユンホビ「S」
17/04/12 01:49:17.27 .net
続きです。エロです。ハードなので閲覧注意。

690:ユンホビ「S」7
17/04/12 01:49:52.70 .net
ホソクの顔をユンギは面白そうに見ている。

「どうした。決心ついたんだろ?」

ユンギが一歩踏み出すと足元で小枝がポキリと音を立てた。

「それともまだ迷ってるのか?」

ホソクのシャツの襟元から、ユンギの白い手が滑り込み、ホソクの肌に触れた。
そのまま肩を撫で回す。
ホソクが熱いため息をつくと、グイと引き寄せて唇を吸った。
あっと言う間にシャツのボタンが全て外され、脱がされる。

「あ、ちょっと!」

屋外で上半身裸にされ、あわてるホソクをユンギは制する。

「誰も来ない。心配するな」

そう言うとユンギは左手でホソクのある部分に触れた。唇を吸いながら囁く。

「何してほしい?」

ユンギの指がホソクの一部分の上で弧を描いている。その部分はやがて主張してくる。
荒く肩で息をするホソクに重ねて聞く。

「言ってみろ。何してほしい?」

ホソクは赤くなって黙っている。
ユンギは黙ってホソクのズボンのジッパーを下ろし、手を差し入れて動かした。
ビクリとホソクの体が跳ねる。

ゆっくりと手を動かしながら、ユンギは囁く。

「早く言え」

ユンギの手と唇で快感が高められてきているホソクは喘いだ。

「言うって何を」

ホソクの体を向こうに向けて、車に手をつかすとユンギは言った。

「知ってるだろ。…セ?」
「せ…背伸び?」

ホソクは呟く。ホソクのアレはすっかりユンギに弄ばれて、ズボンの中ではち切れそうだ。
ユンギはホソクの耳元で囁いた。

「したいのか?背伸び」

次のユンギの言葉を聞いて、ホソクはつまらないことを言ったと後悔した。

「させてやるよ、背・伸・び」

691:ユンホビ「S」8
17/04/12 01:51:32.79 .net


幸い人気の無い場所だったので、ホソクの悲鳴は聞かれずにすんだ。
ホソクは車の外壁にしがみついたが、あいにく捕まるようなところがなく、腕を張って胸を車に押しつけるようにして、必死に「背伸び」をしていた。

ユンギは片手でホソクを捕まえ、片手で「仕事」をしながら笑う。

「背伸びしてるか?」

言われなくても、ホソクの足の裏の腱は伸びに伸びて、ユンギの「仕事」に耐えていた。
だが親切なユンギは更に言う。

「もっと背伸びさせてやろうか」

そういって腕をひねると、ホソクがまた絶叫する。
はー、はー、と辛そうに息をつくホソクの目は涙目だ。恨めしそうにユンギを振り返る。
ユンギは構わず囁いた。

「このままにしておいてやるから、自分でもしろよ」

ホソクが首を振ると、また「仕事」をされたのでホソクは三度悲鳴をあげ、仕方なく右手を下ろした。

息遣いの荒くなったホソクの耳元でユンギは囁く。

「どうだ?最高だろ」

コクコクと頷くホソクにニヤッと笑う。
ホソクの右手がユンギと一緒にいい仕事をしているのは明らかだった。
ホソクは高まる快感に喘いでいたが、やがてユンギに叫んだ。

「あ、俺、もう、」

その途端、ユンギは「仕事」をやめると、ホソクを車の助手席に押し込んだ。

692:ユンホビ「S」9
17/04/12 01:52:07.97 .net


やっとフルフラットシートの出番が来たようだ。
乱暴に膝を折り曲げられたホソクは、ユンギが入っていくと今度こそ外にまで響き渡るような大声をあげた。

「この!鬼!悪魔!」

その悲鳴もすぐに喘ぎ声に変わる。
ホソクはユンギの首にしがみついた。
ユンギは額に汗を浮かべながら、ホソクの顔をじっと見ている。

「なあ、俺、今日ずっと我慢してたんだからな」

喋りながらホソクを責めている。
ホソクはすぐにでも達しそうなところを必死で耐えている。
そんなホソクに口づけながらユンギは言った。

「だからおまえも我慢しろよ」

ホソクは目を剥いたが、次の瞬間すぐに喘いでいた。

「無理だ」
「我慢しろ」

そう言いながらユンギはホソクのそれに手を伸ばし、激しく揺さぶる。
ホソクは泣き声をあげた。

「やめろ、あ、あ、俺、もう」

もう達しそうだ。

とユンギが手を離す。

「だから我慢しろって」

693:ユンホビ「S」10
17/04/12 01:52:25.87 .net


狭い車内でユンギは慣れたように体勢を変え、ホソクを背後から責め始める。

「自分でもやれ」

ホソクは疲れたように言う。

「無理」
「やれって」
「もう無理。今すぐイキそう」

ユンギはホソクの舌に舌をからめた。

「許す」

ホソクが自分のものに触れると、同時に後ろからユンギの重低音がやってくる。
それに押し出されるように、指を動かすと今まで経験したことのない快感がホソクを襲い、ユンギに抱えられながら、ホソクは何度も身を震わせた。
ゾクゾクする快感が昇ってきて、ホソクはユンギの唇を求める。
ユンギは聞いた。

「いったか?」

見たらわかることなのにユンギはホソクが答えるまで許さない。ホソクは渋々頷く。

「いった」

ユンギは重々しく頷くとこう言った。

「じゃあもう一踏ん張りだな」

車内にまたホソクの喘ぎ声が響く。
ホソクが喘ぎながら求めるので、ユンギはホソクの顔の前に移動する。
ユンギのヘソ下に顔を埋めるホソクの髪を黙ってユンギは撫でている。
やがてユンギの息が荒くなってくる。

「いいのか?」

ホソクは返事の代わりにいっそう舌を動かす。
ユンギは小さく呟くとホソクの口の中で終わる。ホソクの頭を抱えながら、二度三度腰を震わせた。

やがてホソクの顔を覗き込むと

「大丈夫か?」

と聞く。
ホソクは大丈夫だと答えたが、しばらくして失敗したと思った。

ユンギはフルフラットシートを使い倒すまで気が済まないらしい。

ー終わりー

694:ユンホビ「S」
17/04/12 01:53:47.21 .net
以上です。
Sユンギになっていたでしょうか?
それではよい夢を。
おやすみなさい

(いつも感想ありがとうございます)

695:グクテテ好き
17/04/13 00:26:48.61 .net
初めまして、素晴らしいお話しばかりでした!ありがとうございます。

696:名無し戦隊ナノレンジャー!
17/04/13 01:20:03.38 .net
おいしいユンホプありがとうございます!
背伸びって言葉を性的な文脈で読んだのこれが初めてかもw ホビきれいなボディラインだから妄想のしがいがありました
このお話の爺どSだけどホビの好きそうなもの周到に調べあげて準備してるとこ想像すると萌えますね
次も楽しみにしてます

697:ユンホビ「S」
17/04/13 22:44:29.42 .net
>>648
はじめまして…感想ありがとうございます
目は腐りませんでしたか?
心配です…

698:ユンホビ「S」
17/04/13 22:47:10.72 .net
>>649
感想ありがとうございます。
背伸びという言葉を性的な意味で使ったのは私も初めてでございます
そう考えるとあれもこれも性的な意味で使えますね!

699:名無し戦隊ナノレンジャー!
17/04/13 23:50:09.02 .net
>>650
どこが、なにが!笑 むしろ全力で潤いました。こんなに文章力のある方の作品とはなかなか出会えないので、ただただ感謝しております!

700:ユンホビ「S」
17/04/14 01:26:03.07 .net
>>652
ちょ、あ、ちょっと…アフリカまで走って来ます…

701:名無し戦隊ナノレンジャー!
17/04/15 19:02:09.77 .net
Sユンギに萌えてしんだ

702:名無し戦隊ナノレンジャー!
17/04/15 21:17:03.66 .net
サナシ…の謎解けたんだけど知りたい人いる?

703:ユンホビ「S」
17/04/15 21:35:21.60 .net
>>654
ありがとうございます。
ちょっと書くのに時間かかったのは、ユンギのイメージが私の中で、あまり表には出さないけどメンバー想いの人なので、人でなし設定が難しく…これは全員そうですが。
今回のこれは愛があるからのSなんです(言い訳)

704:名無し戦隊ナノレンジャー!
17/04/16 13:22:05.84 .net
>>656
いや、まさに愛があるからのS…!
ずっと手を出されるのを待ってたホソクの反応を楽しみ愛おしみながら…誘導していく感じが良かったです
SはサービスのSですからこれからもとことんユンギがホソクにある意味のサービスをしてくれるんじゃないかと今後をも妄想させてくれるような終わりでした

705:テテグク「看病」
17/04/18 18:34:18.27 .net
テテグクです。エロです。嫌な方はスルーで。

706:テテグク「看病」1
17/04/18 18:34:57.62 .net
「もういいから向こうへ行ってくださいよ!」

心底ウザいといった顔をしてマンネは払っても払ってもおぶさってくるテヒョンをつき飛ばした。
テヒョンはそれでも懲りずに何十回目かのちょっかいをジョングクにしようとするので、ジョングクは戦闘態勢数秒前になっている。
幸か不幸か、リハーサルに呼ばれたので、メンバーはぞろぞろと楽屋からホールへ向かい出した。
ホソクが呆れた声でテテに声をかける。

「おまえ、ちょっとは限度を知れよ」

テヒョンは素知らぬ顔で歩きながらヘアバンドを直している。

「喜んでるんですよ、あれで」
「そんなわけないだろ」
「いや、そうなんですって」

言い合うヒョンたちの横をマンネがムッツリして通り過ぎる。
テヒョンが後ろから呼びかけた。

「な?けっこう楽しんでるよな?な?」

ジョングクはチラッと冷たい目で振り返る。

「いいえ、心の底からウザいです」

そう言い捨てるとサッサと早足で歩いて行ってしまった。
テヒョンはホソクと顔を見合わせる。

「ほら。喜んでる」

707:テテグク「看病」2
17/04/18 18:36:04.12 .net


コンサートも中盤になり、ソロの出番が終わって舞台裏にはけてきたジョングクに、待機していたテヒョンが話しかける。

「調子悪いのか?」

ジョングクはキョトンとした。
たった今激しいダンスを踊ってきたばかりだ。

「いえ?何かおかしかったですか?」

テヒョンはじっとジョングクの顔を見ると、首をかしげながらその場を離れた。

「いや。気のせいならいいんだ」

ジョングクは腑に落ちない顔をしてテヒョンの後ろ姿を見ていたが、すぐに次のステージの衣装に着替えるため楽屋に向かった。



ジョングクが倒れたのは最後のMCの時だった。
一番にコメントを言い終えたテヒョンは残りのメンバーのコメントに耳を傾けている。
ユンギが場内を沸かせ、得意げな顔がスクリーンに映る。
テヒョンは何気なく背後のスクリーンに目をやると、次にコメントするジョングクの顔が大写しになり、会場から歓声が起こった。
しかしテヒョンはふと眉をひそめた。

ジョングクの笑顔がいつもより強張っている。
喋ろうとしているが言葉が出ないようだった。

テヒョンがスクリーンからジョングク本人に目を移した刹那、ジョングクがその場に崩れ落ち、場内にファンの悲鳴が上がり、大騒ぎになった。照明が消え、残り3曲を残して、なしくずしにコンサートは終演となった。



708:テテグク「看病」3
17/04/18 18:36:40.03 .net
「よう」

ジョングクはコンサートから1週間経っても本調子にならず、微熱が続いていた。心配した事務所から、大好きな運動も禁止されて、自室のベッドに横たわっている。
よほど退屈と見えて、テヒョンがたずねていくと嬉しそうな顔をした。

とはいうものの、服はナムジュンが用意してキチンと畳んであるし、掃除はホソクが完璧にしてるし、体温はユンギが朝昼晩測っていて、食事はもちろんジンが栄養たっぷりで消化のよいものを作り、その他細々したことはジミンがちょこちょこのぞいてはやってあげているので、
つまりテヒョンはジョングクに対し、することがない。

メンバーが寝静まってからやってきて、ジョングクの話し相手になっていたが、それも尽きて、そろそろ退散しようかと腰を浮かすと、ジョングクが何とも言えない顔をする。

「もっといてよ、ヒョン。退屈なんだ」

そう言われると帰るわけにも行かず、再び腰を落ち着けるテヒョンだ。
話題を探していると、ジョングクが呟いた。

「ヒョン」
「ん?」
「ヒョンってさ、」
「なに?」

ジョングクは急に黙ってしまうので、テヒョンは変な顔をする。

「なんだよ」
「ん、いいや」
「気になるから言ってよ」
「いいです」

テヒョンがジョングクの脇をくすぐるので、ジョングクは笑った。

「ちょっと!病人ですから、ぼく」
「言えよ、気になるじゃん」
「ちょ、わかった、言いますって!」

ジョングクは久しぶりに楽しかったのかニコニコしたまま、
「あ〜」
と言葉を探してる。
傍らに座るテヒョンに顔を向けた。

「ヒョンって好きな人います?」

709:テテグク「看病」4
17/04/18 18:37:46.80 .net


真顔のヒョンを見て、ジョングクはニヤニヤした。

「あ〜、いるんだ」

テヒョンは瞬きして、首を傾けたりしているが真顔のまま答えない。

ジョングクは笑顔でうなずいていたが、ふいに

「眠くなりました」

と布団をかぶってしまった。
テヒョンは黙って座っていたが、布団に向かって声をかけた。

「いるよ、好きな人」

布団はシーンとしている。
テヒョンは布団に手をかけた。

「聞きたい?」

布団の中から声がする。

「別にいいです」
「教えるって、特別に」
「いらないです」
「いいから顔出して」
「いらないって」

押し問答のあと、暑さで顔を真っ赤にしたジョングクがやっと顔を出した。
髪がボサボサになってる。
ブツブツ呟いている。

「別にいらないって言ってるのに」
「お前が聞いたんだろ」
「好きな人いるか?って聞いただけで、名前が聞きたいとは言ってませんよ」
「だから名前は言わないって」
「え?ぼくに教えるって言ってませんでした?」

テヒョンはふくれっ面のジョングクの唇にキスをした。
静かになったジョングクにニヤッとする。

「教えたぞ」

じゃあと言って再び立ち上がるテヒョンにジョングクは呼びかける。

「待ってよ、ヒョン」

テヒョンが振り向くと、ジョングクが仰向けになったまま


710:シ手をベッドの上に突き出している。 テヒョンはゆっくり近づくと、そっとベッドの上に乗り、ジョングクの差し出した手の中に入る。 再びジョングクに口づけると、ジョングクはヒョンを抱きしめた。



711:テテグク「看病」5
17/04/18 18:38:24.25 .net
テヒョンがついばむようにジョングクの唇を食むと、ジョングクは自分から舌を絡めてくる。

「ねえ、ヒョン」
「ん?」
「ぼくも好きな人いるんだけど」
「おう」
「誰だかわかる?」
「う〜ん」

テヒョンは優しくジョングクの唇を奪いながら舌を吸う。

「わかんないな。教えてよ」
「どうしようかな」
「教えろよ」

ジョングクは首にキスされて喘いだ。

「じゃあヒント」
「うん」
「ウザい」

テヒョンはジョングクのパジャマのボタンを外しにかかる。

「うん。それから」
「ヒントその2、シツコイ」
「なるほど。それから」

テヒョンの大きな手がジョングクの滑らかな胸の上を撫で回す。
まだ熱があるな、とテヒョンは呟いた。
テヒョンが舌先でジョングクの胸の先端を舐めると、ジョングクは、あ、と言って目を細めた。

「それから、えーと、」
「早く次のヒント」

気の早いテヒョンはマンネのズボンの中に左手を入れてゴソゴソやっている。
マンネがイヤイヤするのを唇を奪って言うことを聞かせている。

「次のヒント、次のヒントは…あ、…う、ん、面白い」

テヒョンはニヤッとして、ジョングクの耳を噛み、ピアスの穴に舌を這わせた。
耳に囁く。

「面白いことしてやるよ」

712:テテグク「看病」6
17/04/18 18:39:10.65 .net
ジョングクは呻くと、自分の下半身に顔を埋めるヒョンに叫ぶ。

「ヒョン!刺激が強いよ。ぼく病人だから!」

ニヤニヤしたテヒョンはマンネの顔を見ながら長い舌を出してみせる。

「綺麗にしてやるよ」

そのまま下から上に舐め上げるので、ジョングクは目をつぶって呻いた。
ヒョンの舌の動きに耐えられないのか、顔を赤くし瞳が潤んでいる。
唇から小さく、あ、あ、と声が漏れる。

テヒョンの大きい手を持ってしても余るほどのジョングクの持ち物は若々しく張り詰めている。
テヒョンは悪い顔をして、言った。

「病人のくせに」

指ではじくので病人から文句が出る。
テヒョンはベッドに座ってジョングクを後ろから抱えるとマンネの耳にキスしながら、囁く。

「好き」

ジョングクは背後のヒョンに顔を向け、キスをねだる。

「ぼくも」
「ん?」

テヒョンはジョングクの顔を見つめた。

「ジョングクの好きな人は誰だって?」

ジョングクは綺麗な歯を見せて笑う。

「教えない」

テヒョンは悪戯っ子なマンネと唇を合わせながら、マンネの持ち物に右手を伸ばした。

「これから教えてもらうから」

テヒョンの舌先がジョングクの舌を弄ぶ。彼の手の動きと連動するかのようだ。
ジョングクは喘いだ。

713:テテグク「看病」
17/04/18 18:40:13.56 .net


714:テテグク「看病」7
17/04/18 18:40:42.32 .net
「ああ、もう、だからぼく、病人だってのに」
「ん?なんだって?」

テヒョンの綺麗な長い指が自分のものを弄ぶのを見てジョングクは叫ぶ。

「熱上がっちゃうよ」
「じゃあ好きな人教えて?」

テヒョンが背後からジョングクを抱きしめながら囁く。
ジョングクは笑い出す。

「やだ」
「こいつ」

テヒョンはまたジョングクにキスをした。



「仕方なく」テヒョンはジョングクの口を割らせる最終手段をとることにした。

指を差し込むと、ジョングクは切ない瞳でヒョンを見つめ、イヤイヤをする。
しかしその後は目をつぶって、自分の中を探られていることに集中しているようだった。
テヒョンが入ろうとすると緊張した面持ちでヒョンを見る。
そのままテヒョンが押し進んでいくと、熱いため息をついた。

すっかり侵入してしまってから、テヒョンはマンネの耳に囁く。

715:テテグク「看病」8
17/04/18 18:42:19.52 .net
ジョングクは薄目を開けている。
テヒョンが動き出すと声をあげた。
泣き声とも甘い声とも言える声を出すので、テヒョンも唾を飲み込んだ。
マンネのものは強張ったまま、彼の腹の上に押し付けられている。
触れると今にも爆発しそうだ。

テヒョンは両の手でジョングクの膝の後ろをそれぞれ持つと、ゆっくりと動き始める。
ジョングクの、あ、あ、あ、という声がテヒョンを掻き立てる。

「なあ、そろそろ教えろよ」

ジョングクに口づけながら囁く。

「誰のことが好きだって?」

汗だくのジョングクは瞳を潤ませながらキスをねだる。

「わかってるくせに」
「わかんない。ちゃんと口で言ってくれないと」
「…テヒョン」
「ん?」
「キムテヒョンが好きなんだ」

荒い息を吐きながら、テヒョンは動き続けている。ジョングクの答えを聞くと、たまらないというようにジョングクに長い口づけをする。囁く。

「俺も」

ジョングクは笑う。

「誰が好きって?」
「…チョンジョングクが」

激しく動くので、ジョングクはヒョンの首にしがみついた。

「ヒョン、激しいよ…」
「ごめん」
「謝らないでいいです」
「ごめん」
「いいって……言って……あ……」

ジョングクの上にテヒョンの汗が降りかかる。
「ヒョン、すごい汗」
「……うん」
「……」
「……」
「っ」
「……ジョング」
「……なんですか」
「ジョング」
「だから…………な……なんだってば」


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202日前に更新/503 KB
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