グクサナポエム at MOG2
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500:「針」ジングク5
16/11/06 17:48:58.59 .net
明け方近くなって、ついにジョングクからもうやめようと言い出したとき、疲労感以上に妙な興奮が自分の中に沸き起こるのを感じた。
ジョングクに勝った、そんな気がした。

レッスンスタジオ併設のシャワールームで汗を流し出ると、先に上がっていたジョングクがスマホを片手にジッと画面を見つめている。

「グガ?」

声をかけると顔を上げたが真っ青で、僕は心配になった。

「グガ?どうかしたか?」

ジョングクは首を振ってため息をついた。
「あ〜、ユンギヒョンに『何か手伝いに行くよ。行ってもいいか』ってメッセージしたんですが」

そう言ってスマホの画面を見せてくる。

『いらない 来るな』

ジョングクは困った笑顔で肩をすくめてみせたが、突然向こうを向いて沈黙した。

「ジョングガ?」
「……なんでもないです。ちょっと……だけ一人に……」

鼻声だった。
僕はマンネに思わず駆け寄ると肩をつかんでこちらを向かせた。
思った通り、ジョングクの瞳は涙で濡れていた。

「ジンヒョ…」

僕の唇は言うことをきかなかった。
気づいたときにはジョングクの唇を求めていた。

501:「針」ジングク
16/11/06 17:50:55.49 .net
とりあえずここまでです。
続きます。

前回の「月と悪魔」で旅立つユンギの前にテヒョンが登場しますが、ユンギの幻覚ということで、実際にはテヒョンは宿舎で眠りこけていたという設定で書いてます。

502:名無し戦隊ナノレンジャー!
16/11/08 01:18:32.84 .net
>>468
わぁー久しぶりに覗いてみたら更新されてて嬉しいです!
続き楽しみにしてます!

503:名無し戦隊ナノレンジャー!
16/11/08 20:46:29.56 .net
>>468
主さんおかえりなさい!
別設定了解です

504:名無し戦隊ナノレンジャー!
16/11/10 20:04:38.72 .net
>>468
悪魔の誘惑テテは幻覚だったんですね
幻覚見えるほど追い詰められて月に帰っちゃうユンギ悲しいけど続きめちゃくちゃ楽しみにしてます
ジングクどうなっちゃうのかな〜

505:「針」ジングク
16/11/10 21:19:36.46 .net
続きです

506:「針」ジングク6
16/11/10 21:19:58.73 .net
唇が触れた瞬間、ジョングクは後ろへ飛び退いた。
僕の顔を見つめ固まっている。
その頰にはまだ涙が光っていた。

僕は僕でマンネを抱きしめるつもりで差し出した両手が、虚しく宙に浮かんでいた。

僕らの間に気まずい沈黙が流れた。
焦った僕は宙に浮かんだ手を誤魔化すようにひらひらさせ、無理矢理言葉をひねり出す。
「げ…んき出そうよ、ジョングク」
ジョングクは黙ったままジッとこちらを見つめてくるので、僕はいたたまれなくて笑うことにした。
僕が必死になって場を取り繕っていることがおかしかったのか、ジョングクが噴き出した。

目を覚ますと汚い天井が見えた。
体を起こすと、食べ散らかした皿と飲みに飲んだ空のグラスが死屍累々と並んだテーブルが目の前に出現した。

ああ、いつもの店か。
ふと見るとジョングクが部屋の隅で壁にもたれてうつらうつらしていた。

練習生時代から行きつけのこの店は変わり者のオヤジが一人でやっていて、開けたいときに店を開けるし、閉めたくなると客がいても追い出して店を閉める。
けれど田舎者の僕らが面白いのか、練習生の頃から僕らには目をかけてくれて、連絡しておけば裏の階段から普段は使ってない二階の部屋で飲み食いさせてくれた。

今夜はオヤジは他の客と盛り上がっていて、深夜3時過ぎにまだ店が開いていてラッキーだった。
しかし1時間もするともう帰るから鍵かけといてくれ、いつまでいてもいいからと鍵を僕に手渡しオヤジは客と肩を組んでどこかに消えていった。

誰もいないのをいいことに二人でだらしないかっこうで、オヤジが作った料理を肴に、勝手に自分らで酒をちゃんぽんし、飲んで騒いだ。

「ジョング」

声をかけるとジョングクは半ば閉じかかった目をしてつぶやいた。
「ああ、ヒョン起きたんだね」

まぶたがくっつきそうになったまま文句を言う。
「急に静かになったと思ったら寝ちゃってるんだもん」
ムニャムニャしている。

「寂しかったよ」


痛い。
どこかが痛い。
左胸にあるものが捻れている、そんな気がした。

507:「針」ジングク7
16/11/10 21:20:31.36 .net
僕は立ってジョングクの隣に座り直す。
少し前に自分がやらかしたことを忘れたわけじゃないが、酒の力ってやつだ。

ジョングクの肩を抱いて言ってみた。

「寂しいなら側にいるけど?」

マンネはニヤニヤしている。
どうせいつもの冗談だと思っているんだろう。

冗談と思うならそれでもいいような気がした。
僕は至極真面目にジョングクに向き直り、両肩に手を置くと、こう言った。

「愛してるよ、ジョングク」

ジョングクはいっそうニヤニヤ笑って、あ〜。この人相当酔っ払ってるよと言った。
それには構わず続ける。

「もし君が望むならこの身を君に捧げよう」

いらないよ〜とジョングクは笑う。

「君を苦しめる全てのものから僕が守ってあげる」

ジョングクは相変わらずニヤニヤしている。

「君の側にいる。ずっと。永久に。死が二人を分かつまで」

ふとジョングクの顔から笑みが消えた。

508:「針」ジングク8
16/11/10 21:21:09.94 .net
「僕を君に捧げよう。ジョングク。僕は君のものだ、ジョングク」

ふざけたふりをして手をとる。

「ジンヒョ…」
「ずっと。君が望むならずっと側にいるよ」

キザなセリフで笑いをとるつもりだったのに、ジョングクの顔が歪み、大きな瞳からハラハラと涙が落ちてきた。

「ジョング…」
「ダメだよ、ジンヒョン」

手のひらで涙を拭っている

「どうした?何がダメ?」
「……だって僕が一番言って欲しかった言葉…」

再び左胸のものが捻れて痛んだが、それはジョングクの言葉に舞い上がったからではなく、彼の意味していることはつまり

誰か他に言ってほしいやつがいるんだな

ジョングクの涙は止まらない。
ハンカチを差し出すと礼を言って涙を拭いている。

赤くなった目に見とれていると、ふとジョングクと目が合い、僕は思わずキスをした。もう止まらなかった。
自分の中にこんなオスの部分があったのかと驚くくらい、荒々しくジョングクの唇を奪い、吸い、舌をからめた。
「ジンヒョ…ジン…」
ジョングクが腕の下で暴れているが、構わず何度とキスを繰り返す。
「ジョング、好きだ」

509:「針」ジングク9
16/11/10 21:21:37.72 .net
ジョングクは僕の腕の中で困惑していた。
何か言おうとする唇に指を当て、黙らせた。
「好きな人がいるんだろ」
ジョングクはピタッと口をつぐんだ。
「でもその人は近くにいない」
ジョングクは黙っている。
「僕は側にいるよジョング」

丸い瞳が僕を見つめている。
「ジンヒョン」
ニコッと笑った顔は天使だ。
「ありがとうね。僕もジンヒョンが好きだよ。でも…」
また唇を指で塞いだ。
「いいよ。言わなくて。わかってる」

僕の中で悪魔が暴れてる。
悪魔が僕


510:の唇を通してジョングクに囁く。 「でも会えないんだろ?」 ジョングクは無表情になった。 更に追い討ちをかける。 「寂しいんだろ?ジョングク」 ジョングクの長いまつげが震えている。 パッと顔をあげたと思うと、ジョングクから唇を重ねてきた。 僕らはしばらく無言で貪るように唇を重ねあった。 息を切らせて唇を離すとジョングクは吐き出すように言った。 「会いたい」 また唇を重ねてくる。 僕の手はジョングクの肩から腕に滑り降りていく。 ジョングクは飢えた犬のように僕の唇を貪った。 「会いたいよ」



511:「針」ジングク
16/11/10 21:22:26.81 .net
ここまでです。
続きます

512:「針」ジングク10
16/11/11 13:12:46.20 .net
彼を床に押し倒しながら僕はその耳に囁く。

「忘れろよ、そんなやつ」

ジョングクは目を閉じたまま黙って僕のキスを受け入れている。
もどかしくなってもう一度言う。

「忘れてよ」

ジョングクは横を向いた。
「無理ですよ」
目の上に両腕を乗せて呟いた。
「忘れられたら楽なのに」

扉を開けるようにその腕をとり、ジョングクの顔をさらす。
「忘れさせてあげるよ」

もう一度キスをしようと顔を近づけると、パッと手で遮られた。

「もうダメです」

構わず手をどけてキスをしようとすると、ため息をついて逃げる。

「もうダメ。これ以上は」

肩を掴んで耳元で囁く。

「これ以上って?」

ジョングクの顔が少し赤くなった。
更に追い討ちをかける。

「君を一人にしておく奴が悪いと思わない?」

513:「針」ジングク11
16/11/11 13:13:15.48 .net
ジョングクは黙っている。

「ジョングクがこんなに苦しんでるのに、なんで来てくれないのかな?」

ジョングクは僕を押しのけて起き上がると、テーブルの上のグラスに手を伸ばし酒をあおった。

「もう君のことなんて忘れてるかも」
「それはないです」

強く言い放ったものの、ジョングクの視線はテーブルの上に落ちたままだった。
僕はジョングクを背後から抱きしめる。
「ジンヒョン」
「ごめんよ。好きなんだね」
「……はい」
「どんなところが好きなの」
「……全部」

左胸が痛い。

「選べないですよ。全部、本当に全部好きなんだ。側にいるだけで、姿を見るだけで、声を聞くだけで、うれしくて」

でも今はいない。
テーブルの上でジョングクが握りこぶしを作っている。

「…僕もジョングのこと愛してるよ」
ジョングクはうつむいた。
「ありがとう」
「君と出会ってからずっと好きだったんだ」
「……」
「悔しいよ。僕の方がずっとジョングのこと見てるのに」

一旦口にすると想いが止まらず、言葉がどんどん溢れ出た。
ジョングクを背後からきつく抱きしめる。
「ジンヒョン」
「なんでだよ。僕の方が君を愛してる。僕なら君を悲しませたりしない」

ジョングクの両肩をつかんでこちらを向かせた。彼は目を見開いている。
「ジンヒョン…」
「愛してるよジョングク。好きだ」

514:「針」ジングク12
16/11/11 13:13:47.76 .net
僕の中で嵐が荒れ狂っていた。
嫌がるジョングクを押し倒すとキスをしながらシャツを脱がせる。
ジョングクも必死で抵抗したが、僕は自分でも信じられないくらいの力で彼を押さえ込んでいた。
彼の首筋を舐めながら、彼のベルトを外す。
「ジンヒョン、やめて」
僕の下で彼が喘いでいた。
「嫌だよ」
僕はキスを繰り返す。
見えない恋敵からジョングクを奪いたかった。
「ジンヒョン、ジンヒョン、お願いやめて」
ジョングクが懇願してる。
「嫌だったら僕を蹴飛ばしていけばいいだろ?」
彼の裸の肩を押さえながら僕は言った。
「嫌だって言いながら、君は欲しいんだ」
ジョングクにキスして舌を絡める。
「そうだろ?僕が欲しいんだ。寂しいから」
ジョングクは黙った。
それをいいことに僕は彼のズボンを脱がしていく。

見るとジョングクの瞳に涙が溜まっていた。
「ジョング」
ジョングクが目を閉じると綺麗な涙が頬をつたった。
「意地悪だジンヒョン」

ごめん
ジョングク

でもどうしても今日は彼を手に入れたくて、僕の中の悪魔が言った。

「ほんとのことだよ」

515:「針」ジングク
16/11/11 13:14:07.85 .net
ここまでです。続きはまた。

516:「針」ジングク
16/11/11 20:54:51.93 .net
続きを載せる前に、ユンギがいなくなってから二週間という設定ですが(最初の方に、一週間前に活動が終わったとありますが、忘れてください)
二週間会えないだけで浮気するジョングクというのもあれなので、
体感時間一年くらいに考えてください

ユンギが一年失踪すればよかったのですが
さすがに無理があるかなと思い、
こんな無理矢理設定になりました

517:「針」ジングク13
16/11/11 20:56:32.81 .net
僕が服を脱ぎ捨ててもジョングクはジッとしていた。
ジョングクの唇にキスする。
「忘れさせてあげるよ。僕が」

彼の首から肩、胸にキスをし、舌を這わせるとジョングクは小さく呻いた。
「ジンヒョン」
「なに?」
「ジンヒョン、僕のことすごく好きなんですね」

耳を舐めるとジョングクはビクッとした。
「そうだよ」
「辛いでしょ」

刺さるなあ。
「辛いよ」
「そうか」
ジョングクは目を閉じて黙ってしまった。

彼のものに触れるとスベスベしていた。柔らかく起立しかかっているものをソッとなぞりながら、思い直して舌を這わせる。
ジョングクが身じろぎした。
小さく呻き声をあげる。

「ジンヒョンがそんなことするの?」
「するよ。なんだって。君のためならなんだってしてあげる」

口の中に入れるとそれは張りを増して、しっかりとしてきた。
僕の指を使うとジョングクは目を閉じたまま、顎をあげてジッとしている。

「僕…」
「シッ」

指を止めずにジョングクにキスをする。彼の口中は熱くなっていた。

518:「針」ジングク14
16/11/11 21:02:03.41 .net
僕のものを見て、やはりジョングクは躊躇う。

「ジンヒョン、僕、」

全部言わせなかった。

ハッと息をついて逃げるジョングクを捕まえる。悲鳴をあげる口を片手で塞ぎ、彼の中に押し入った。僕自身をジョングクの奥まで押し込んでから、ようやく手を離す。
ジョングクは肩で息をしている。

「ヒョン」
「ん」
「ひどいよ」
「いいの」
「よくないよ」
「黙って」

僕が動き出すと、ジョングクはまた悲鳴をあげ体が波打った。

「壊れる…」
「痛みを感じるくらいがちょうどいいだろ、何も考えずにすんで」

ジョングクはちょっと笑ったが、また僕が動くとまた声をあげた。

「お、お、ああ、あ、あ、ほんとに壊れる…」
「壊したい」

ジョングクは薄目を開けて僕を見た。
半分開いた唇から白い歯がのぞいている。
額に汗が光っている。
また動かすと、耐え切れず大きな声をあげた。
僕は赤ん坊を寝かしつけるように、シー、という。

「ジンヒョン、ジンヒョン」
「なんだよ」
「辛いよ」
「僕も。好きすぎて辛い」

519:「針」ジングク15
16/11/11 21:03:34.52 .net
また動く。またジョングクが呻く。

「やっぱりダメだ」
「なにがだよ」

ジョングクは答えない。笑っている。
僕は悔しくなって、我慢するのをやめた。
ジョングクが悲鳴をあげる。

「あう、う、う、すと、っぷ」
「ダメ」
「壊れちゃうよ」
「壊れろ」
「ひどいなジンヒョンは」
「どっちが」

動きを激しくする。
ジョングクは悲鳴をあげるのをやめて、僕を見つめながら喘いでいる。

「ジンヒョン…」
「なに」
「……して」
「なに?」
「……してよ」
「なにをだよ」
「壊してよ、僕のこと」


潤んだ瞳で微笑むジョングクの顔は上気して赤くなっていた。
僕はキスして言う。

「いいよ」

そして

520:「針」ジングク16
16/11/11 21:04:22.17 .net
「あっ、あっ、あっ、あっ、あーっ、あーっ、あうっ」

ジョングクの目尻から涙が滲み出ている。

「いいよ、ジンヒョン」
「いい?」
「いい、壊して」
「うん」
「もっと壊して」
「うん」
「もっと。もっと、バラバラにして」

僕がイクより先にジョングクは達した。僕の背中に盛大に爪痕を残して。

「ああ、いい、いい、いい、愛してるよ、……ギヒョ…」

その瞬間、彼が思わず呟いた名前を僕は聞こえないふりをした。

先にいってしまったマンネを見下ろしながら僕も高みに昇りつめる。

愛してるよジョングク
愛してる
ジョングクを愛してるのは僕だ
僕だけだよ



ー終わりー

521:「針」ジングク
16/11/11 21:05:40.55 .net
「針」終わりです。
また長々失礼しました
コメントいつもありがとうございます!

522:「針」ジングク
16/11/11 21:06:33.47 .net
あっ、エロありでした!


もう遅い、ですね
すみません…

523:名無し戦隊ナノレンジャー!
16/11/15 02:18:38.95 .net
うーんせつない…
ユンギが帰ってきたときのことを考えるとさらにせつないです
ジングクには別世界で幸せになってもらうしかないですかね…

エロ個人的には大歓迎ですw
次作楽しみに待ってます!

524:名無し戦隊ナノレンジャー!
16/11/15 02:42:54.16 .net
>>488
寂しさと辛さとエロチック
良いですね

525:作者
16/11/24 10:48:12.40 .net
感想ありがとうございます!
バンタンMMA大賞よかったですね
あの涙涙のジンを見て急にナムジン思いつきました。

526:」ナムジン1
16/11/24 10:48:51.74 .net
MMAのアルバム賞の発表で女性MCが「バンタンソニョンダン」とコールしたとき、当の防弾少年団は全員耳を疑った。

今、バンタンソニョンダンって言った?

え?本当に俺たち?

これって大賞じゃなかった?

え?俺たち、

大賞とったの?

「アーミー!ありがとう!!!」

夢にまでみた舞台上に全員あがり、夢にまでみたトロフィーを案外ひょいと渡され、夢にまでみたその瞬間をメンバーの誰も実感できてなかったが、気持ちより体の方が正直で最年長のジンとダンス長のホソクはただただ涙を流し続けた。

リーダーであるナムジュンはとてつもなく混乱していたが、なんとか受賞の喜びをマイクを通じて伝えたようだ。
とはいえ、もし大賞をとったら言ってやろうと思っていたとっておきの一言は、残念ながら受賞の衝撃でどこかに吹っ飛んでしまった。

「感動した」

プチ打ち上げの帰り道、ジンはナムジュンと並んで歩きながらぽつりと呟いた。

「きっと僕の一生の中で最も輝かしい一瞬だったよ」

凍えるような寒さだ。ぽつりぽつり話すジンの息は白い。
ナムジュンは黙って肩を並べて歩いている。

「あっという間過ぎて、僕らの名前がコールされて、舞台に上がって、トロフィーもらって、……はけて
あれっと思う間もなく終わっちゃって。
ああ、もう、もったいない!もっとあの瞬間をちゃんと味わいたかった!」

ナムジュンはジンを見てニヤッとしてみせたが、やはり黙ったまま歩いていた。

「あれ?皆は?」

周囲にメンバーがいないことに気づいたジンは立ち止まった。ナムジュンはキョトンとした顔のヒョンにやっと口を開く。

「とっくに先に行きましたよ。ジンヒョンがぐずぐずしてるから」

「そっか」

ジンは自分を見つめるナムジュンの視線に気づくと微笑んだ。

「今日はありがとう、ナムジュン」

527:「帰り道」ナムジン2
16/11/24 10:50:02.73 .net
ナムジュンは首を振る。

「もう涙は止まりましたか」

「やっとね。自分でもびっくりしたよ。あんなに涙が止まらないこと初めてだ」

ナムジュンは何か言いたげだったが、その話をするのはあきらめたようで話題を変えた。

「明日、何時起きですか」

「5時出発だから4時起きかな」

「そうか。じゃ早く帰らないと」

「ナムジュン」

歩き出そうとしたナムジュンの腕をジンが引き止めた。

「ナムジュン、何か僕に言いたいことあるんじゃないの?さっきからモグモグしてる」

「モグモグなんて。ジンヒョンじゃないんだから」

そう言いながらナムジュンは口元に手をやって顔を赤らめた。

「ナムジュン、僕らの夢、かなったのかな」

ナムジュンはジンの顔を見てうなずいた。

「そうですね」

「少し納得いかない?」

「…いや、そんなことないですよ。ただ、次は俺たちが大賞だって確信をもってもらえるように、なれた、ら、なと……」

ナムジュンの言葉が尻つぼみなのはジンが抱きついたからだった。

「ジンヒョン…」

ナムジュンはジンにしがみつかれたまま、両手を持て余して宙に浮かせている。

「とったんだよ大賞、僕たち。おめでとう、ナムジュン」

ナムジュンの胸に顔を埋めながらジンは囁いた。
ナムジュンはそっとジンの体に手を回した。

「うん、おめでとう。ジンヒョン」

ジンはナムジュンの顔を見上げた。

「ありがとう、リーダー。よくがんばったね」

528:「帰り道」ナムジン3
16/11/24 10:50:55.44 .net
ナムジュンの顔が赤くなり、瞳から涙がこぼれ落ちた。
唇を引き結ぶと黙ってヒョンの頭を自分の胸に押しつけ、強く抱きしめた。
ジンは囁く。

「僕は幸せ者だ。今までだって幸せだったけど今日ほど幸せだったことないよ」

ナムジュンはヒョンを抱きしめたまま、静かに涙を流している。
ジンはポケットからハンカチを出してナムジュンの


529:涙を拭ってやった。 目を閉じて、黙ってされるがままだったナムジュンはハンカチが頬を離れたのを感じて、目を開けてジンを見た。 ジンも優しい顔でナムジュンを見つめた。 ナムジュンはまばたきをして、再びジンを抱き寄せた。 少しためらっていたが、やがて決心して、そっとヒョンの赤い唇にキスをした。 ヒョンの唇を味わってから、小さな声で謝る。 「ごめん」 ジンは顔を赤らめてモグモグしてたが、微笑んだ。 「いいよ」 ナムジュンはため息をついて又ヒョンを抱き寄せると今度は激しく唇を吸った。 「ナムジュン…」 「ごめん、我慢してたんだずっと」 ジンの顔を見つめて聞く。 「……嫌?」 ジンは潤んだ瞳でナムジュンを見つめたまま嫌だともいいとも答えない。 ナムジュンは再びジンを抱きしめ、唇を合わせる。 「ヒョン、好きだ…」



530:「帰り道」ナムジン4
16/11/24 10:51:52.78 .net
「ナムジュン…」

ジンは性急なナムジュンの行動を押し留めるような仕草をしながらも強くは拒まなかった。

ナムジュンはヒョンを冷たいブロック塀に押しつけると、片手を恋人握りにして又ヒョンの唇を吸う。

「ナムジュン、待って、ナムジュン…」
「……」
「ナムジュ…、、ナムジュン、ん、…ん………」

ナムジュンの舌がジンの口に侵入しヒョンの舌を求める。
不思議なほど自然にジンも舌を絡めていた。
甘い感覚に襲われたジンは突然ハッと我に返りナムジュンを突き放す。

ナムジュンはまばたきをして謝った。
「ごめん」

ー続きますー

531:名無し戦隊ナノレンジャー!
16/11/26 07:29:54.04 .net
>>495
彼らのキョトンとした顔と泣き顔が印象深いMMAでした
ナムジン続き 待ってます

532:「帰り道」ナムジン
16/11/27 17:45:00.39 .net
感想ありがとうございます^_^
励みます!

続きです

533:「帰り道」ナムジン5
16/11/27 17:45:32.43 .net
ジンは唇を手の甲で拭い、心臓の鼓動を気づかれまいとナムジュンに背中を向けた。

背後からナムジュンの声が聞こえる。
「ごめんヒョン…帰ろうか」

ナムジュンの言葉に返事を返せないでいると、ナムジュンは背後からそっとヒョンを抱きしめた。

「明日からジャングルへ行くんだね」

ジンは緊張しながらうなずく。

「うん」
「気をつけて……」
「うん……大丈夫」

ナムジュンはジンを少し強く抱きしめた。

「ほんとは行かせたくないけど」
「……すぐ帰ってくるよ」
「……でも行かせたくない」
「……大丈夫、僕はアウトドアけっこうとく、い……」

大きな手がクルリとジンを振り向かせた。
ナムジュンは切ない顔でジンを見つめている。
ジンはナムジュンの瞳から視線を外せないまま、そっと唾を呑み込んだ。

ナムジュンは包み込むように優しくジンを抱きしめた。

「気をつけて。ほんとに気をつけて元気で健康体で帰ってきてください」
「……わかってるって」
「わかってても気をつけて」
「うん」
「ヒョンはけっこう適当なところがあるから」
「そんなことないよ」
「食べるものにも注意してくださいよ」
「う…」
「手とか足が出ない服装で…」
「ああ、もうわかったって。オンマみたいなこと言わないで!ちゃんと元気で健康体で無傷で帰ってくるから!」

ナムジュンは何かまだ言いたそうだったが、発言を封じられて黙った。
ジンはナムジュンの胸を突く。

「少しは信用しろよ」
「……はい。そうですね」
「信用してないだろ」
「はい」
「……あのね」
「ヒョン、もう一つ」
「まだあるの?なんだよ!」

534:「帰り道」ナムジン6
16/11/27 17:45:44.93 .net
ナムジュンはぎゅううとジンを抱きしめた。

「誰にも心動かされないで……」

ジンは困ってキョロキョロする。

「大丈夫だよ…」

ナムジュンはジンの顔を黙って見つめる。
ジンは躊躇っていたが、意を決して自分からナムジュンに口づけた。
両手でナムジュンの首にぶらさがると、真顔で言う。

「わかったよ」

「ヒョン……」

嬉しそうにナムジュンは何度も何度もジンの唇にキスをした。
何度も何度も
何度も何度も




「な、ナムジュン……そろそろ帰らないと、僕、睡眠時間がね?」
「わかりました…あと一回だけ……」
「さっきもそう言っ……」
「じゃあ、もう一回だけ……」

ー終わりー

535:名無し戦隊ナノレンジャー!
16/11/27 22:01:39.39 .net
最近ナムジンが激アツだったので嬉しかったです
大賞取って高ぶってる所に翌日からジャングルなんてそりゃナムジュンはジンニムの事離し難かっただろうなって思ってたんですが
本当にこんな展開になってたらいいな〜キスするのやめられな


536:いなんて可愛すぎて… いつも素敵なお話ありがとうございます!



537:名無し戦隊ナノレンジャー!
16/11/28 01:08:04.15 .net
ナムジンをまた読めて幸せです。
モニちゃんの可愛くて積極的なところとジンニムの男らしいけど
流されちゃうところが最高でした。

538:「帰り道」ナムジン
16/11/28 08:06:00.95 .net
>>500
感想ありがとうございます!
私、大賞とったときのジンニムの涙に萌えに萌えてしまって…これは絶対慰めてもらってる奴!と震えてましたw
ジャングル行きも帰りも可愛かったので、密かにジンブームが。

539:「帰り道」ナムジン
16/11/28 08:07:21.04 .net
>>501
ありがとうございます。その感想にまた萌えてしまいます。なんかじれったい感じが好きなんです、このカップル。勝手に妄想してるだけですがw

540:クオズ妄想
16/11/29 22:06:53.57 .net
クオズの媚薬エロの続きです。
全編エロなので苦手な方はスルーで

541:クオズ妄想1
16/11/29 22:09:15.22 .net
>>168の続き


「ジミン……コーラに何か入れたろ」

テヒョンが睨むとクオズの片割れはニヤリと笑った。
取り出したのは例の薬だ。

「この間はいいところで邪魔が入っちゃったろ?」

早くも額に汗をかいているテヒョンは悔しそうに呟く。

「やられた……」

ジミンは立ち上がると椅子に座るテヒョンの上に相対するようにまたがる。

「高ぶってきた?」

「ないよ」

「減るもんじゃなし、ええやん。ほなキスしよか?」

「俺の上からどけよ変態ジミン」

「おろ?そんなこと言ってええのかなあ?」

ジミンはわざと嫌らしくテヒョンの両肩をなでる。
そんな接触にすら、ふぅと息をついてしまうテヒョン。

「ん?感じてる?」

「感じてない」

「我慢すんなや〜 もっと喘いでいいんやで」

そう言いながらジミンは相方の綺麗な首筋に舌を這わした。
ビクリとするテヒョン。

「ん、んんん……ん」

「こっち向き。キスしよ」

変態。そう思いながらも薬の効き目で燃え上がるような思いのテヒョンは唇を差し出してしまう。
柔らかいジミンの唇は蕩けそうでテヒョンは夢中になってキスをした。

「テヒョナ、可愛いな」

クオズは何度も熱いキスを交わす。
ジミンはシャツを脱ぎ、鍛えられた上半身が露わになった。
テヒョンは潤んだ瞳でジミンを見上げる。
ジミンは言った。

542:クオズ妄想2
16/11/29 22:10:01.47 .net
「なあ、おまえの……見せて」

取り出されたそれにジミンが触れるとテヒョンは震えた。

「ああ……」

「気持ちいい?」

「ん……」

ジミンはテヒョンをベッドまで誘導すると、テヒョンに添い寝しながらそれを弄ぶ。テヒョンは辛そうな息をした。

「あ……あ……、ん、あ……、んん」

「可愛い」

ジミンはキスをしながら手の上下運動を続けている。

テヒョンは無意識に中指を噛んでいる。

「うう、はあ、あ、うん、あ、あ」

ジミンはテヒョンの耳元に囁いた。

「もっと気持ちいいことしよか」

「……」

「ええやろ?」



喘ぐテヒョンは女の子のようで、あどけない子どものようで、ジミンの意地悪心をくすぐる。

「なあ、どんな感じ?」

「え?」

「俺が入ってるのってどんな感じ?」

「わかんないよ」

「わかんないか。じゃあ…こうしたら?」

「あっ………あ……じ、ジミン……」

「もっと?こう?」

「あああ!あ、嫌……ジミン……あっ、あ……」

543:クオズ妄想3
16/11/29 22:10:51.63 .net
テヒョンの体は燃えそうに熱くなっている。全部がもうはち切れそうだ。
ジミンはテヒョンと恋人つなぎすると言った。

「いい?」

「う、うん」

涙目で喘ぐテヒョンにのしかかりながら、同時に彼のものを弄ぶ。
テヒョンは叫んだ。

「ジミン!だめ!ダメって!」

「なんで?ええやん」

「ダメって……ああ、あぅ!、ジミン、あっ、このクソバカ、あ、あ、あ、ああ、いい…」

「ん?いいって言った?」

「ああ、いい、いい、ジミン……」

「テヒョナ、可愛いな」

「ジミン、ああ、もう…」

「ん?じゃ、ストップ」

え?と思う間も無く、ジミンは体を離す。テヒョンは起き上がった。

「やめないでよ」

「なに?」




544:ォてよ」 「ほしいの?」 「早く」



545:クオズ妄想4
16/11/29 22:11:56.55 .net
意地悪ジミンの指がテヒョンを弄ぶ。
テヒョンは喘いだ。

「あっ、ジミン、もう」

「ん」

とジミンはそれを口にし、舌で優しく舐めた。
跳ねるテヒョンの体。

「……っ、やめ、ジミン!」

ザラリとしたジミンの舌にテヒョンは屈してしまう。

「ああ、あっ」

汗ビッショリの相方にジミンはニヤッとした。

「今度は俺の番やな」

再び侵入するジミンにテヒョンは泣き声をあげた。

「やめ、今無理」

「かまへん」

「ジミン、っっっ!」

「いい子やなテヒョナ」

そう言うと激しく腰を動かす。
テヒョンは悲鳴をあげてジミンの首にかじりついた。

「ああ、いいテヒョナ、可愛いなおまえ」

「ジミン、もう無理…」

「もうちょっと我慢…」

546:クオズ妄想5
16/11/29 22:12:39.50 .net
「もう無理だって、」

「あかん」

「ジミン、ああ、ジミン、あぅ、」

「好きテヒョナ」

グッと力を入れたジミンはテヒョンを征服しようと、テヒョンの片手を抑え、片手で口を塞いだ。

「……!……!」

テヒョンの中にたっぷり吐き出しながら、ジミンは拘束を緩めようとしない。
二人の荒い息づかいだけが響く。

「あ、すまん」

ようやく手をどけるとテヒョンは汗をかいて目をつぶっている。
ジミンがキスすると目を開ける。
汗で濡れたテヒョナの前髪を弄りながらジミンは言う。

「なあ、俺ら付き合おうか」

「馬鹿ジミン」

◯◯◯◯

「……って夢を見たんだけど、どういう意味だと思うジミン?」

ジン、ナムジュン、ホソクは声が出ないほど笑っている。
ジョングクは全く聞いていなかった。
テヒョンは至って真面目である。

ユンギが噴き出したコーヒーをかぶったジミンは服を拭きながら冷静に言った。


「それ答えなきゃだめ?」

ー終わりー

547:名無し戦隊ナノレンジャー!
16/12/01 21:51:51.28 .net
媚薬で遊びなのか本気なのか クオズのワチャワチャした感じがいい

548:名無し戦隊ナノレンジャー!
16/12/01 22:09:13.38 .net
夢オチだったなんてwww
しかも全部包み隠さず喋っちゃうテテ可愛いなあ
この後付き合っちゃうのかなー
関西弁喋る地方出身メンバー好きなんで読めて嬉しかったです
いつもありがとうございます

549:名無し戦隊ナノレンジャー!
16/12/04 11:43:17.43 .net
ここでちょっと聞いてみるんですが腐スレってまた立てたらみなさん使いますか?
1は最後荒らされて無くなっちゃったけど好きだったから残念だなと思ってて

550:名無し戦隊ナノレンジャー!
16/12/04 12:15:30.97 .net
>>512
書き込みはしてないけどROMってた
あれば見に行くよ

551:名無し戦隊ナノレンジャー!
16/12/04 13:28:03.55 .net
>>512
たまにカキコしてました
突発的な萌えを語れる貴重な場所だからぜひ欲しいです

552:名無し戦隊ナノレンジャー!
16/12/04 18:06:04.01 .net
>>513
>>514
レスありがとうございます
じゃあ立ててみますのでまたのんびり進められたらいいなと思います

553:名無し戦隊ナノレンジャー!
16/12/04 18:21:09.67 .net
立てたので一応貼っておきますね
また使ってください

防弾少年団の腐スレ2 [無断転載禁止]©2ch.net
スレリンク(nanmin板)

554:名無し戦隊ナノレンジャー!
16/12/04 21:23:40.03 .net
>>516

ありがとう

555:「シャワー」ホプユン
16/12/11 21:58:03.37 .net
ホソク×ユンギです。今回はキス止まり

556:「シャワー」ホプユン1
16/12/11 21:58:45.45 .net
ユンギの頭の上に水の入ったバケツが下がっている。

防弾少年団がゲストとして呼ばれたクイズ番組でユンギが回答する番だった。
AかBのボタンを押して答えを選び、ファンファーレが華やかになれば正解、不正解の場合はバケツの水が容赦無く頭の上に降ってくるのだ。

もちろんユンギは水をかぶるなんて面倒はごめんこうむりたかった。
しかし肝心の答えはさっぱりわからない。
客席に防弾少年団の他のメンバーが


557:タっている。ユンギは救いを求めるようにナムジュンを見た。と、ナムジュンがホソクに耳打ちしている。 ユンギがAのボタンに手を置くとホソクがわずかに渋い顔をする。 Bのボタンに手を置くとホソクが満面の笑みを浮かべた。 ユンギは安心した。 司会者の方を向き、「わかりました」と告げる。 「それではシュガさん、答えのボタンを押してください!」 ユンギは力いっぱいBのボタンを押した。 次の瞬間、大量の水が頭から降ってきた。



558:「シャワー」ホプユン2
16/12/11 21:59:26.80 .net


ナムジュンが腹を抱えて笑っている。
「Aって言ったのに」
びしょ濡れのユンギはホソクを指差して小さな目を剥いた。
「嘘だろ?こいつ、Aのボタンで渋い顔しやがった」
ホソクは知らぬ顔でニヤニヤしている。
「何言ってんだよ。俺、ちゃんとAだって目で教えたって」
「目?」
「目をキラキラさせてたよ」

とホソクはさっきの渋い顔をしてみせる。彼曰く、目はキラキラしてるらしい。
ユンギは睨むしかなかった。

あいつ絶対ワザとだ。

ユンギは水に濡れた頭と服をイライラとタオルで拭きながら、局のシャワー室へ向かっていった。

シャワー室には先客がいた。
一足先に同じく頭から水をかぶったコメディアンだろう。
中から鼻歌が聞こえてくる。

寒かったので日射しの当たる窓際に腰掛けて待つ。
と、そこへホソクが新しいバスタオルを持ってやってきた。

「シュガヒョン〜、新しいバスタオル使いなよ。それビショビショだろ?」

ユンギはまだ腹を立てていたので、無言でバスタオルを受け取った。
頭を拭きながらホソクの視線に気づく。

「なんだよ」

ホソクはニヤニヤしている。

「いや? ただ白いシャツが水に濡れてセクシーだなと」

言われてみれば白シャツが水で肌に貼りつき、胸の先端がくっきりと浮び出てる。

「見るなよ」

ため息をついてタオルで隠すと同時にシャワー室が開き、先客が出てきた。

559:「シャワー」ホプユン3
16/12/11 22:00:04.90 .net
ユンギはホソクの視線を避けるようにシャワー室に入るとホッと一息ついた。

が。

「なんでおまえも入ってくるんだよ!」

ホソクが当たり前の顔してシャワー室に入ってきている。

「早く出…」

「まあまあ」

ホソクは嫌がるユンギの口を唇で塞ぐ。

「何してんだよ!」

「しっ、外に聞こえるよ」

ホソクはしっかりユンギの腰を捕まえると、濃厚なキスを繰り返す。

ユンギはキスの音が外に漏れるんじゃないかと気が気ではない。

そんなユンギの気持ちを読んだかのように、ホソクはシャワーを出した。

「こうすれば聞こえない」

ユンギもホソクも服を着たまま頭からずぶ濡れだったが、そんなことはおかまいなしにホソクはユンギを抱きしめる。

「びしょ濡れのユンギヒョンも可愛いよ」

「おまえ…やっぱりワザとだな!」

「気のせいだよ」

「……!、こらどこ触ってんだよ!」

「気のせい」

560:「シャワー」ホプユン4
16/12/11 22:00:42.11 .net
ユンギはホソクに壁に押し付けられ、嫌がりながらもホソクにキスの雨を降らされている。

こいつ時々強引だよな

と、そこでユンギはホソクが自分にキスをしながらユンギの革パンのジッパーを下ろそうとしてるのに気づいた。

「やめろって」

あわてるユンギの顎を持ち上を向かせ無理矢理口を塞ぐと、ホソクはユンギのジッパーを降ろす。
と、気が変わったのか、そこはそのままにしてユンギの肩を気持ち強くつかむと、ユンギの舌に自分の舌を絡めてきた。
濡れたシャツの中にホソクの手が侵入してくるのを感じ、ユンギはぶるっと身震いした。

「あ」

ユンギの耳にはまった銀のピアスをホソクの舌先が鳴らす。

「…ぁ」

真っ白い首筋をホソクの舌が走る。

「ぅ、」

また唇が奪われる。
ユンギの体に回された腕に力が入り、ユンギは喘いだ。

と、ふいにホソクの唇が離れた。
ユンギの唇から唾液が糸を引き、ホソクの口に一瞬つながっていた。

ユンギは黙って唇を手で拭う。

ホソクの唇が動いた。

「ヒョン」

ユンギは横を向いたまま答える。

「んだよ」

561:「シャワー」ホプユン5
16/12/11 22:01:14.40 .net
顎を掴まれホソクの方を向かされる。
じっと見つめてくるホソクをユンギは睨んだが、すぐに目をそらした。

「ヒョン」

ホソクの手が伸びてきて、親指がユンギの唇をなぞる。
ユンギはチラッとホソクを見た。

途端、ホソクの親指がユンギの口中に侵入し、ユンギの舌を弄ぶ。
嫌がって横を向くがどこまでもホソクが指を入れてくるので、仕方なくユンギはホソクの親指をなめた。

「あ」

声をあげたのはホソクだった。

「ヒョン…」

ユンギはジロリとホソクを見上げると、彼の手を目の前まで持ってきた。
そしてホソクの顔を見つめたまま、思い切りホソクの親指を舐め上げる。

ホソクは深く息を吸った。

ユンギは相変わらず睨んでいる。

ホソクはニヤリと笑った。

「ヒョン、今晩待ってる」

ユンギはふっと微笑むと、ホソクをシャワー室の外に蹴り出し、鍵をかけた。

ー終わりー

562:「シャワー」ホプユン
16/12/11 22:03:40.75 .net
以上です。
強引なホソクと渋々ながら付き合っちゃうユンギでした。

前作に感想ありがとうございました。感謝です。

563:名無し戦隊ナノレンジャー!
16/12/11 23:12:35.68 .net
>>524
ありがとうございますー!
ホプユン大好きです
強引でも無理矢理に感じないホソクたまらないですね!

564:名無し戦隊ナノレンジャー!
16/12/12 21:07:28.30 .net
>>524
わああユンギの白肌と張り付く白シャツと滴る水滴…最高の組み合わせですね
やっぱりこのあと香港送りの刑なんでしょうかw
次も楽しみにしてます!

565:名無し戦隊ナノレンジャー!
17/01/01 19:57:43.90 .net
>大阪府三島郡島本町のイジメは被害者が全部悪い

        ↑
 イジメの加害者を擁護し被害者を非難するなんて
 島本町は鬼畜の町だな

566:「夢」ナムジン
17/01/23 12:43:10.16 .net
お久しぶりです。
エロ無しナムジンです。

567:「夢」ナムジン1
17/01/23 12:43:41.40 .net
グラスにワインが注がれた。

ナムジュンが口に含んで頷くと、ソムリエはナムジュンに相対して座る女性のグラスにもワインを注ぐ。

まだ幼さの残る顔立ちの、艶やかな黒髪をした日本人の女の子はニコリとした。

この女性はデュエット番組でナムジュンと組んで見事な歌唱力を披露したことがある。彼女が久しぶりに来韓したので、たまたまスケジュールが空いていたナムジュンはお礼がてら彼女のエスコート役を買って出た。
最近胸に渦巻くモヤモヤを払拭したい気持ちもあったようだ。

朝から入念にお洒落をしているナムジュンを他のメンバーは冷やかしていたが、一人だけ冷たい視線を自分に送っているメンバーがいたことに、リーダーが気づいていたかはわからない。

日本人の女の子は美しく長い黒髪と、ぱっちりとした大きな目を持った可愛い女性だ。
彼女がやや詰まるものの、申し分のない程度の韓国語を話すのに対し、ナムジュンはありったけの日本語力で応対する。たまに英語も混じえた会話は楽しげで、時折二人の笑い声が入りながら、食事は進んでいった。

食事も終盤にさしかかり、デザートが運ばれてきたとき、ナムジュンのスマホが鳴動した。
女性がどうぞという顔をしたので、ナムジュンは小声で電話に出る。ジョングクだった。
「ナムジュニヒョン?」
「なに?なんかあったの?」
「何時に帰る?」

568:「夢」ナムジン2
17/01/23 12:44:11.60 .net
ナムジュンはチラッと女性に視線をやり、あわてて言った。

「まだわからない」
「遅くなる?」
「わからないよ」

特に下心があるわけではないが、ソウルの夜はまだまだこれからだ。買物などに付き合うべきか?そんなことを考えてもみた。

ジョングクが何か言い澱んでいると、ユンギが電話口に出た。

「ナムジュン早く帰ってこい」
「どうしたんですか、何か緊急事態でも?」

また自分か他のメンバーがSNSで何かやらかしたのだろうか?
若干滅入りながらもユンギに問いかけると、ユンギはわざとらしく大きなため息をついた。後ろで何か割れる音がする。
ジミンの焦ったような大きな声が聞こえる。ホソクがたしなめているような声も。
ユンギは重ねて言った。

「いいから早く戻れ。俺らの身が危ない」

569:「夢」ナムジン3
17/01/23 12:44:48.01 .net


慌てて宿舎に戻ったナムジュンを出迎えたのは、頭からチャプチェをかぶったテヒョンだった。
憮然とした顔のテヒョンはドアを開けると、リーダーにお帰りも言わず、そのままシャワーを浴びに行ってしまった。
リビングに行くと、ユンギとホソク、ジョングクで床に散らばったもの、割れた皿やチャプチェの残骸などを黙々と片付けている。テーブルの上には食べきれないほどの料理が所狭しと並べられ、それでもまだ足りなかったのかピザの箱が置いてあった。
ただし中身の方は宙を飛んだらしく、壁に張り付いていた。

ナムジュンはこの途方もない有様に唖然としたまま、動けない。

「一体なにが……?」

ジョングクがうんざりした顔で言う。

「ジンヒョンがおかしくなっちゃったんです」
「え?」

驚くナムジュンには目もくれずユンギが呟いた。
「朝から様子が変だなとは思ってたんだ。やたら陽気だし、張り切ってるし」
ホソクも頷く。
「俺もそう思った。なんていうの、ちょっと怖い感じの張り切り方っていうか」

ジョングクは片付けを投げ出してソファに座った。
「こんなことならジミンとボーリング行けばよかった」
ここぞとばかり仲良しのヒョンを呼び捨てにする。
「ジミヒョンもジンヒョン、絶対何かあるって恐れてましたよ」

570:「夢」ナムジン4
17/01/23 12:45:27.45 .net
ユンギとホソクも同調し、俺たちは皆ジンの様子がおかしいことに気づいていたと口々に言った。
気づかなかったのは朝から忙しかったナムジュンと、個別スケジュールが終わって夜に帰ってきたテヒョンだけだった。

不幸にも疲れていたテヒョンは、ジンの料理の多さに文句をつけ、さらにチャプチェを味見して塩辛いと言ったことでジンの怒りを買い、頭からチャプチェをかぶる羽目になったらしい。
その後のジンは手がつけられなかったとユンギは呟いた。

ジンの部屋はぴったり扉が閉ざされていて、ジミンが健気にもおかしくなったヒョンの機嫌をとろうとしてがんばっていた。

「ヒョン、僕久しぶりにヒョンのオヤジギャグ聞きたいです。絶対笑えると思うから出てきて話しましょうよ〜」

部屋の中はシンとしている。
ナムジュンはジミンの肩に手を置いて、しばらく向こうへ行っててほしいと頼んだ。

ジミンが行ってしまったあと、ナムジュンはなんと声をかけるか迷ったが、まず一声かける。

571:「夢」ナムジン5
17/01/23 12:46:00.86 .net
「ジンヒョン?ナムジュンです」

部屋の中はシンとしている。

「ヒョン?どうしたんですか?」

しばらく沈黙が続いたが、やがて声がした。

「帰ったんだ。もっと遅くなるかと思ってた」
「帰りましたよ。中に入っていいですか」

ジンは無言だ。
「ジンヒョン?」
「いいよ、別に。大丈夫だから。向こう行って」
「あまり大丈夫じゃなさそうだけど?」
「そんなことない」
「どうしたんですか」
「どうもしない」
「どうもしないことないでしょ。テヒョンが頭からチャプチェかぶってましたよ」
「だって、まずいって言うから」
「ジンヒョンらしくないですね」
「僕らしくないってなんだよ。これが僕だよ」
「ジンヒョン」
「もういいの」
「ヒョン」
「いいの」
「ヒョン!」
「いいから向こうへ行けよ!なんだよ、楽しかっただろ、日本人の可愛い女の子とデレデレしてさ!よかったよね!」

572:「夢」ナムジン6
17/01/23 12:46:39.00 .net
ドォン!
とドアを激しく叩く音がして、部屋の中のジンはビクッとした。
「開けろ」
ナムジュンの低い声がする。
ジンはびっくりして声が出せないでいたが、やっとのことで声を絞り出す。
「や、やだよ」
「いいから開けろ」
ゴスッ
ドアを蹴る音がして、ジンは焦った。
ドアの向こうでユンギとナムジュンが揉めている声がする。
「ドアを壊すのはやめろ、ナムジュン」
「……」
「やめろ、ナムジュン…ドアノブが壊れ…いい加減にしろお!」
「ユンギヒョンは関係ないだろ!」

ドアの外で激しく揉み合ってる音がして、ジンは大変


573:ネことになったと慌ててドアを開ける。 と、スルッとナムジュンが部屋に入ってきた。 「え?」 驚くジンの前で扉が閉まる。 扉が閉まる瞬間に、おかしくて仕方ないといった顔をしたユンギがチラリと見えた。 だまされた。



574:「夢」ナムジン7
17/01/23 12:47:08.17 .net
腹をたてるヒョンをよそにナムジュンはさっさとヒョンのベッドに腰掛けて、ジンを見上げる。

ジンは口をへの字にした。

さっきの怒号はどこへやら、ナムジュンは穏やかな口調で語りかける。

「どうしたんですか、ヒョン?」

ジンは黙っていた。
ナムジュンは再び口を開く。

「怒ってたの?」

ジンは無言だったが、否定しないということはつまりイエスなのだった。

ナムジュンは頭の後ろをかいている。
「じゃあ成功だ」
ジンが「?」という顔をすると、ナムジュンは視線を合わせず呟いた。
「怒ってほしかったから」

ジンはブスッとしている。
ナムジュンは窓に目をやりながら続ける。
「想っているのは自分だけかも、って考えると辛いです」
ジンの視線が当惑したようにキョロキョロする。ナムジュンは更に続ける。
「『ジャングルの法則』の撮影から帰ってきて、ジンヒョン、僕を避けてるでしょ」
ジンが言葉を発した。
「避けてないよ」
「そう?」

575:「夢」ナムジン8
17/01/23 12:47:38.23 .net
あえてジンの言葉を否定はしなかったが、ナムジュンは寂しそうに続けた。
「可愛いヨジャドルもいたじゃないですか」
「いたよ」
「でしょ?」
「でも何もないよ?」
「他のグループのかっこいいナムジャもいたし」
「いたよ」
「でしょ?」
「何もないよ?」
「あってもいいんですよ?」
「ないって言ってるよ?そっちが勝手に誤解してるんだよ?」
「いやだから、あってもいいんですよ?ただ、」
「「「ないって言ってるよ???」」」

ジンの叫び声にナムジュンはあわててヒョンの口を抑える。
ジンはナムジュンの手のひらの中でモグモグする。

ナムジュンはジンを抱き抱えている自分に気づき、ヒョンの口から手を離したが、そのまま抱きしめた。
ジンは抱きしめられたまま、まだブスッとしている。
「ナムジュン、絶対誤解してる」
「…誤解ですか?」
「誤解だって」
「だってヒョン、僕を避けてたよね?」「それは……その」
「……」
「その…」
「……なんですか」

576:「夢」ナムジン9
17/01/23 12:48:34.11 .net
ナムジュンは怪訝な顔でジンを見る。
ジンは非常に言いにくそうな顔をしている。

「なんですか」
「……向こうで、夢を見たんだよ」
「ジャングルで?なんの?」
「変な夢」
「どんな?」
「…ナムジュンが…その、なんでもない」

ナムジュンはまじまじとヒョンの顔を見ていたが、急にヒョンを横抱きにして、ベッドの上に寝かせた。
上からヒョンの体にまたがって囁く。

「どんな夢?」
ジンは困った顔をして黙っている。
ぽってりとした唇がほんのり色づいている。
ナムジュンはその唇に見とれながら言う。
「当ててみましょうか?」
「……ん?」

ヒョンの唇に自分の唇を軽く合わせる。
「こんな夢?」
ジンは赤くなった。
ナムジュンは微笑む。
「正解?」

ところがジンはこう言った。
「違うんだよ、もっと…」
再び黙る。

ナムジュンは首を傾げたが、今度はヒョンの唇を吸った。
「こう?」
ジンは目を閉じていたが、こう言った。
「違うよ?」

今度は舌が絡んだキスだった。
長く、長く。
やっと唇が離れると、赤く潤んだナムジュンの瞳が問いかける。
(正解?)
ジンは言った。

577:「夢」ナムジン10
17/01/23 12:49:09.29 .net
「それもしたんだけど…」
「え」

ナムジュンはヒョンの顔を見たまま絶句している。
「もっと?」
ジンは頷いた。
「うん」
「そ、それって」
「うん」
ナムジュンはベッドの上に座り直し、頭を抱えた。
「……」
「悩むだろ?」
「……」
「でも、夢だから」
「……」
「気にしなくていいよ」

ナムジュンはガバッとヒョンの両肩を掴む。
「それって、いいってことですか?」
「え?」
「そういうこと、いいってことですよね?」
「いや、そんなこと言ってないよ?」
「夢に見たんですよね?僕との、その、そういう、エッチな?」
「見、たけど……夢だからね?」
「夢にまで見ちゃうほど、なんですよね?」
「違うって。見ちゃったんだってば。僕がしたいわけじゃないよ?」
「僕はいつでもいいですよ、ヒョン」
「いやいやいや、話聞いてる?」
「早く言ってよヒョン…」

再び押し倒されながら、ジンはもがいた。
「だから、夢の、夢の話だってば……夢の……ん、……夢……ナムジュン…」
「ヒョン…食べたい…」
「違……ちょっとま……あ、ちが……」
「可愛い……夢にまで見るなんて…感激だ…」
「ナムジュン……ちょっと話が……話、ちょ、あっ、まっ、あっ、ちょっと待っ、あん


578:、待って、皆、皆、いるからね?皆、近くにいるからね?」 やっとのことで逃げ出したものの、ナムジュンは最後に「ヒョン。早く抱きたい」と囁いて行ったので、どう切り抜けるか頭が痛いジンだった。



579:「夢」ナムジン
17/01/23 12:49:38.12 .net
以上で終わりです。
ありがとうございました!

580:名無し戦隊ナノレンジャー!
17/01/23 22:04:47.62 .net
>>539
お久しぶりです
二人のやり取りの描写がリアルで
ソクジンのアニンデな感じも良いですね

581:「夢」ナムジン
17/01/23 23:57:13.42 .net
>>540
ありがとうございます。
ジンニムのアニンデ?好きですw

582:名無し戦隊ナノレンジャー!
17/01/24 20:20:01.76 .net
>>539
お久しぶりです!待ってましたー!!最近ナムジン来てるのですごく嬉しかったですw
ジンのキャラをはかりかねていたのですがこのキャラがしっくり来ました!

583:名無し戦隊ナノレンジャー!
17/01/24 22:40:23.44 .net
>>539
ナムジンめちゃくちゃ好きで以前に一度リクエストもした事があるのですが(その節はありがとうございました)
今回も最高でした
大好きなヒョンに嫉妬してほしいナムと嫉妬で物にも人にも当たるジンニム可愛すぎです
早く結ばれる日が来るといいねって応援の気持ちですw
本当にいつも素敵なお話ありがとうございます

584:名無し戦隊ナノレンジャー!
17/01/25 00:06:44.24 .net
出てこないジンの部屋のドア壊す勢いで叩いて開けろっていうナムジュンかっこいいし
開けさせるために一芝居打つユンギ策士〜ってキュンとしてしまいました

585:「夢」ナムジン
17/01/25 23:28:51.46 .net
感想ありがとうございます。
うれしいです。書いてよかった〜

586:グクテテ
17/02/04 19:50:08.83 .net
>>283の続きで、今度はテテがグクに襲われるのを書きました。
全編エロ(強)です。苦手な方はスルーで。


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