洋書・読み終えた本の感想スレ・【別室】 at ENGLISH
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50:名無しさん@英語勉強中
16/05/16 09:23:16.68 8ykw9oHd.net
ダールは表紙とかを見る限りかなり易しそうに見えるが、読んでみると
そんなに易しくない。このレベルを読む気なら他にも面白い本は沢山
ありそうだ。というか児童文学自体が非常に面白い世界だというのを
発見して驚いている。子ども時代は漫画中心で、童話や小説を
あまり読んでこなかった。だからこういう世界があるのを今まで知ら
なかった。読んでみると大人でも十分面白い。いや大人だからこそ
面白いのかもしれない。
 ロアルド・ダールとルイス・サッカーは特に面白いぞとここで紹介
されていたが、それに拘らなくてもどれでも面白いとのではないかと
いう気がしてきた。

51:名無しさん@英語勉強中
16/05/17 22:27:44.91 rsro7K8K.net
児童文学ってのはね、やっぱり「大の大人が・・・」っていう意識があるから、
敬遠しちゃうんだよね。
まあ、おいらは常時、数冊の積読本があるから、この上、児童文学まで手を出す
心の余裕がない(笑)。

52:名無しさん@英語勉強中
16/05/17 22:34:26.97 rsro7K8K.net
本スレの方でガリバー旅行記が取り上げられているけど、ちょっと言いたいことが
ある。
>実物はファンタジーというよりも、社会風刺テイストが強く、〜
>原典は大人が読んでも面白い、というか大人が読んだ方が面白い小説ではないかと
>思った。(>416)
>風刺小説としての意味合いもあるとも言われるし〜
>政治や社会に不満を持ってるような大人に向けた小説としても意図してるんだろうなって
>気はするな(>417)
上記の書き込みのように、いまだに童話、ファンタジーの方に重点を置いたイメージで
捉えてられている様子。
でも、スウィフトは最初からバリバリの大人を念頭に置いていたはず。それが常識に
なっていないようなのでちょっと驚いた。
スウィフトがかわいそうだから、念のため確認させていただきます。
ウィキペディアからほんの一部だけ引用すると、
「1726年3月にスウィフトは本書を出版するためにロンドンへ赴き、原稿は秘密裡に
出版業者ベンジャミン・モットに手渡され、迅速な出版と発売禁止を避ける目的で
5箇所の印刷所が使用された。モットは本書がベストセラーとなることを確信していたが、
告発を恐れて、リリパットの宮廷論争やラピュータの属領リンダリーノの反乱等の
極めて過激な部分に対しては削除あるいは改竄を行い、第4篇にはアン女王に対する
擁護意見を書き加えた。」
(続く)

53:名無しさん@英語勉強中
16/05/17 22:35:48.79 rsro7K8K.net
>>52の続き
つまり、スウィフトとその出版元は、この作品が現政府に対する痛烈な批判を蔵しており、
そのためになんらかの制裁が加えられる可能性を強烈に意識していた。
スウィフトが念頭に置いていた読者は当時のインテリであり、支配者層とその周辺の
人間たちでしょう。
もちろん、後に子供向きにやさしく書き直して、それで一儲けを図るのは出版者として
当然の路線ですが、スウィフト本人の意図から外れた方向が重視されるのは勘弁願いたい。

54:名無しさん@英語勉強中
16/05/17 22:38:31.83 rsro7K8K.net
スウィフトがこだわったのは人間の醜悪さの面で、これは、本スレの>416氏も
以下のように指摘している通り。
>〜またグロテスク表現も結構多い。
>例えば、巨人国の女性の乳房の描写で、色が汚くぶつぶつやできものがあって、
>この世にこんな気持ちの悪いものはないという細かい描写とか、また、どこの国
>においてもやたらと排泄物が描かれていたりする。
そして、やはり同じ18世紀に、フランスのヴォルテールが『カンディード』を著した
ことを思い合わせれば、18世紀という時代が人間または世界の醜悪さ、不合理性を
まっこうから見据えた時代であったかと思われる。
これほど広範または徹底した人間の醜悪さの剔抉は、はたして日本文学に例があった
だろうか。
(風刺文学と言えば、日本文学では、夏目漱石の『我輩は猫である』がすぐに念頭に
浮かぶけれども、そもそも漱石はこのスウィフトをお手本のひとつにしていたはず
(メンドクサイから検索して確認はしないけど)。)
スウィフトの、この人間の醜悪さの描写はほとんど人間に対する呪詛と言ってもいい。
読んでいて吐き気に近いものを覚えるので、とても子供には薦められない。大人にさえ
薦める気にはあまりなれない(笑)。

55:名無しさん@英語勉強中
16/05/18 00:40:30.64 LXkcuR8I.net
 童話化したガリバーの方が面白い。子供は正直なのだ。
漱石なんてつまらんってのを子供はよく知ってる。

56:名無しさん@英語勉強中
16/05/18 01:36:55.17 qp5NnApK.net
確かにガリバーも漱石も
子供には面白さわからんだろうな

57:名無しさん@英語勉強中
16/05/18 07:50:23.91 LXkcuR8I.net
 知性が高い人は複雑なものを好む。しかし好みはそのものの品質という
よりは単純な錯覚ってのもあるかもよ。催眠術だって馬鹿にはかからない。
知性の高い人の方が思い込みが強いのでかかりやすい。つまり錯覚しやすい。
 ワインなんかと同じで、値段とラベルとビンとおいてる店とかで自動的に
判断しているのであって、まぜこちゃになったらどれが100万円のワインか
なんてわからんものね。
 歴史的価値とかネームバリューなんかを教育で吹き込まれることで面白さが
変わる。漱石やスイフトを面白く読めるというところは多分にそこにかかっている。
 覚めていて錯覚しない人は英語の勉強は不利になる。だから錯覚を積極的に
利用するのはいいと思う。それにしても漱石やスイフトに錯覚するのは高度
すぎる。
 それよりはハリーポッターくらいに錯覚したほうがいいと思う。

58:名無しさん@英語勉強中
16/05/18 08:05:57.79 F44mrsqp.net
ジャンプでも読んでろ
それでもって、OEDにベケットの薀蓄でも垂れてもらえ

59:名無しさん@英語勉強中
16/05/18 10:31:38.30 LXkcuR8I.net
上には上があるから漱石やスイフトくらいは可愛いものだ。
なんといっても最高峰は仏典だろうな。
(どうせ下らんことしか書いてないのに)一生かけて読んでも全体の万分の1ほども
読めないというのに、、、、恐れ入る。

60:名無しさん@英語勉強中
16/05/18 14:38:05.74 ka6y1O6r.net
また一言言わせていただきます。
漱石と言っても、前期の漱石、中期の漱石、後期の漱石と言われててですね(笑)、
前期の漱石は『坊ちゃん』、『我輩は猫である』など、中期の漱石は『門』、
『それから』など、後期の漱石は『こころ』、『明暗』などが代表作として
挙げられています。
前期の漱石の『坊ちゃん』、『我輩は猫である』なんかは、子供が読んでも面白いと
思いそう。ただし、今の子供には、漢字や普通の言葉でも難しいか耳慣れないのが
多いから、もう無理かな。
中期と後期の漱石の作品は、子供は「面白くない」、「退屈」と言いそう。
後期については、おいらもあまり読む気がしない(笑)
(続く)

61:名無しさん@英語勉強中
16/05/18 14:39:25.10 ka6y1O6r.net
『明暗』など後期の作品は、「日本近代文学の極北」と持ち上げる人も多いけど、
「インテリのノイローゼにつきあわされるのはごめんだ」と不満を述べる人も
けっこういる。
漱石の作品はほとんどが英訳されているから、人それぞれで好きな作品を読んで
みればいい。
『こころ』と『道草』は、エドウィン・マクレランという人が訳していて、名訳と
いう評価が定着しています。
(この人は志賀直哉の『暗夜行路』も訳している)

62:名無しさん@英語勉強中
16/05/18 16:03:15.98 qp5NnApK.net
漱石の猫とかガキが読んで面白いわけないだろ

63:名無しさん@英語勉強中
16/05/18 22:41:25.51 LXkcuR8I.net
例えば 児童書のGone with the wind と坊ちゃんを比較すると
ページ数       gone with the windの勝
読みやすさ 
 児童でも読みやすい  gone with the windの勝
テーマ   
 南北戦争という壮大な舞台を背景にした人間ドラマ  gone with the windの勝
登場人物  
 スカーレット、メラニーという魅力的な美人が登場 gone with the windの勝
世界的知名度
 gone with the windの勝
坊ちゃんに勝ち目なし。

64:名無しさん@英語勉強中
16/05/18 23:19:10.21 Ci0ltYls.net
>例えば 児童書のGone with the wind と坊ちゃんを比較すると
こういうのを知性がないっていうんじゃないの?

65:名無しさん@英語勉強中
16/05/19 00:09:58.58 st7CbLU0.net
本スレに、 スレリンク(english板:424番)
>専門用語だらけの論文を読めたからと言って英語ができるとは言えない。 あんなの方言と同じなんだから。
>英語があまりできなくても読める。 私は英語ができないと言ってた先生がノーベル賞をとっただろ。
こういう書き込みがあった。フィールズ賞をとった小平邦彦がエッセイで書いていたのだが、プリンストン高等研究所に移った時は英会話がさっぱりだったらしい。
着任記念パーティーで、向こうのナチュラルスピードの英語がわからず、適当にUh-huh.って相槌打っていた。英語もわからないし「やっと帰れる」と思った時に
なぜか自分の知らない間に同僚のホームパーティに参加することになっていて連れて行かれたという話が面白くて印象に残ってる。
『怠け数学者の記』 URLリンク(www.amazon.co.jp)

66:名無しさん@英語勉強中
16/05/19 00:51:45.58 /fYYk8xK.net
小平先生は、話を面白くするために盛る傾向がある。
真偽は不明だが、大概では理解してたと思うよ。

67:名無しさん@英語勉強中
16/05/19 08:16:33.36 xZT3tqd2.net
>こういうのを知性がないっていうんじゃないの?
知性は想像力と説明力と質問力に現れる。しかし錯覚や活気は重要な属性だ。
特に盛るのは重要で創造力の源泉だね。知的な脳の活動を維持するには
プライミング効果を利用するのがいい。その意味では物語や会話における盛は
極めて重要だろう。
 ところがマイナスのプライミング効果もある。太宰や漱石を読めば文章が綺麗で
破滅的だから強烈なマイナスのプライミング効果がかかる。意外と脳は単純だ
から、児童書を読むようにすれば若い、エネルギッシュな活力が沸く。これは知性
にとって非常にプラスの効果がある。

68:名無しさん@英語勉強中
16/05/19 08:30:18.88 xZT3tqd2.net
なぜ老人が、わらびや漬物を食いたがるのかという言うと死を加速するように
プログラムされているからだろう。脳についても同じで老成された知性は死へ
向かうように向けられている。漱石や太宰のような読み物は若い知性には理解
できない。それが正常だ。
 老年になって分かり始めると脳の萎縮が始まり死への準備が加速する。

69:名無しさん@英語勉強中
16/05/19 12:31:01.24 PWWRbEFS.net
あー…うるせえよ。

70:名無しさん@英語勉強中
16/05/19 12:33:27.38 PWWRbEFS.net
>>63
坊ちゃんと風と共に去りぬを比較して…
もう、死ぬほどバカ丸出しだなw


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