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789:名無しさん@お腹いっぱい。
18/06/28 11:45:54.13 fPGxsmva.net
Amazon.co.jp:カスタマーレビュー: 「ケインズ革命」の群像―現代経済学の課題 (中公新書 (1029))
『「ケインズ革命」の群像』根井 雅弘【著】中公新書 1991(2000年第4版が電子書籍化)
本書にあるカレツキ関連の記述が貴重。初心者向けでKoboなどで電子書籍版がある。kindle版はない。
章題にカレツキの名がないのであまり知られていないが、
《「一般理論」同時発見? 奇妙な訪問者
…カレツキは、ケインズとは対照的に、マーシャルやピグーに代表
のされる正統派経済学との対決を意識する必要は当初からなかったのである。その証拠に、カレツ
キは、前に説明した利潤決定に関する命題(P=I+C)を、カール・マルクスの再生産表式を利
用することによっていとも簡単に導き出した。
 いま、経済体系を投資財を生産する第1部門、資本家の消費財を生産する第2部門、および賃
金財を生産する第3部門の三つに分割しよう(*p.154)。
 各部門の産出量の価値Vは、利潤Pと賃金Wの和に等しい。すなわち、
Vi=Pi+Wi  (i=1,2,3)
第3部門の産出量は、一部はそれを生産した労働者によって消費され、残りは他の部門におけ
る労働者によって消費されるから、
 P3=W1+W2      (5)
が成り立つ。
 ここで、第1部門と第2部門の産出量の価値を合計すると、
 V 1 + V2=P 1+ P2+ W 1+ W2   (6)
となるが、(5)式を(6)式に代入すると、ただちに次の式が得られる。
 V 1+ V2=P 1+ P2 + P3         (7)
 (7)式は、経済全体の利潤が、投資財の産出量の価値と資本家の消費財の産出量の価値の和に等
しいことを示している。利潤決定に関する命題は、こうして得られるわけである。》147〜8頁

Shackelton and Gareth
Twelve Contemporary Economists 1981

再生産表式はエクセルのスプレッドシートみたいになっている。
マルクスと違いカレツキは不変資本を捨象したというより利潤と捉える(実物経済は捨象したが)。剰余価値の概念も違う。カレツキが想定するのは国営企業だから当然か。
『現代イギリス経済学の群像―正統から異端へ』(1989/4/27 根井雅弘)の方が少し詳しい。
追記:
マルクスとケインズについては同著者による『入門 経済学の歴史』(ちくま新書)で補足すると良い(カレツキへの言及はない)。


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