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422:名無しさん@お腹いっぱい。
16/09/21 01:35:40.50 FBZXCurb.net
複雑怪奇な概念をシンプルな問題を使って理解する
村上憲郎
私は30年近く前に務めていた米国のコンピュータ会社の米国本社に5年間勤務したことがあり、その時の借り上げ社宅の大家さんが、たまたま、米国の数学教育界の重鎮であられました。
あるとき、その方との会話が、当然ながら数学教育に及び、その方は次のようにおっしゃいました。
「シンプルな概念を使って複雑怪奇な問題はいくらでも作れるが、子供達に課すべきは、そのような問題を解かせることでは全くなく、シンプルな問題を使って複雑怪奇な概念を、なるべく早く理解させることだ」。
理科系で、なるべく早く到達させたい複雑怪奇な概念の最たるものは量子力学です。
米国の数学教育も決して上手く行っているとは言い難いのですが、少なくとも、シンプルな概念を使った複雑怪奇な問題を解かせるといった無駄なことは一切行っていません。
線形代数、微積分、微分方程式、フーリエ変換、解析力学(変分法と正準方程式)といった量子力学に到達するために必要な複雑怪奇な概念を、シンプルな問題(クイズとその方は呼んでいた)を使って理解させるようにしています。
米国転勤直前に、たまたま長女の中学入試準備を手伝っていた私は、「整数・少数・分数といったシンプルな概念だけを使った複雑怪奇な算数問題」に辟易していましたし、
「せいぜい1変数の微積分と三角関数といったシンプルな概念だけを使った複雑怪奇な数学入試問題」と格闘させられた20年前(米国転勤当時)の高校時代の経験を思い出して、
「ベクトルも行列も自然対数の底eすらも教えてもらえず、あんな複雑怪奇な入試問題の準備をさせられて無駄だったよなぁ」と納得したのでした。


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