ドライビング・バニー ..
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91:名無シネマ@上映中
22/11/01 01:20:26.84 UYMEF3uQ.net
ニュージーランドの社外問題にまったく無頓着だったので、色々と驚かされる。友人夫婦(といってもお会いしたのは1度だけ)が移住して、ポジティブなイメージしかないけど、格差の問題はどこにでもあるんだ、と改めて。
主人公のエシー・デイヴィス演ずるバニーが、怒りを抑えられない性格で、とにかくやる事なす事パワフル。怒りだけじゃなく、子どもに会いたい気持ちを抑えられなかったがために、物事が悪い方へと転がっていく事になるのだが、ハラハラして見守りつつも、どうか理解されて欲しいと願ってしまう。
助演は『ラストナイト・イン・ソーホー』のトーマシン・マッケンジー。あれと年齢感があまり変わらないな、と思って観ていたけど、こちらも2021年制作だから、ほぼ同時期くらいの撮影だったんだな。
オチがなんとも言えず良い。思い返せば劇中、悪人と呼べるのは1人しか出て来ないし、その人物を大きく批判する訳でもなく、あくまでバニーの視点で、バニーがどう生きるのか、どう社会に受け入れられる、あるいは拒絶されるのかを扱っていたのがとても良かった。
監督はこれが長編デビューという事だけど、堂々たる秀作だった。
もう公開して1ヶ月経つのに、僕らが観た回は6割は埋まってたかな。評価されている様で何より。
パンフは、インタビューの類いがひとつもなく、残念。

92:名無シネマ@上映中
22/11/01 16:53:44.97 f1k9S+PG.net
ドライビングと付いていたので『バニシング・ポイント』のような内容なのかと思っていたら。原題は『THE JUSTICE OF BUNNY KING』。正義の相克。エピソードの推移と共に生半可な鑑賞態度では一筋縄ではいかぬことが分かってくる。
が、どうにも本作の主人公バニーのやることなすことにわたしは嫌悪感を覚える。時折こんな人に出くわすことがあるが、触らぬ神に祟りなし、ということを経験で知ったので、そんな時には遠巻きにして背中を向けます。本作のバニー、もはや二進も三進もいかないことになっている。事の起こりの描写は曖昧でそれも徒然に語られるのだが、どうやら夫殺しで服役していた過去があるようだ。その原因も徐々にわかってくるのだが、本人の裁判における主張の記録だけで明確には知らされない。そんなシーンが他にもある。バニーが辛うじてホームレスもどきでいられるのは妹の家に寄生しているからなのだが、その家の亭主が妹の連れ子の姪トーニャに性的干渉をしていると思われる場面に出くわしたバニーはブチ切れる。ドアを蹴破り救うのだが、トーニャは明確に被害を受けたとは訴えない。その事実も徐々にトーニャ本人の口から語られるのだが何があったのかはよくわからない。ただ、誰も気づいてくれない、母親も義父の顔色を窺うばかりでちゃんと聞いてくれない。そんなことを描写するのみだ。
そんなこんなでバニーは服役中にこどもを福祉事務所の管理下に置かれ会うこともままならぬことになっている。接見の日にこどもの誕生日までには家を見つけその家で誕生会を開いてプールにも行こう。そんな出来ない期待を抱かせてしまう。無理を通そうとして更に泥濘にはまる。こどもの里親の家に規則違反の訪問をしたり、その里親の家の住居環境をヒドイものだと侮辱したり、一時寄宿している知り合いの移民の家を自分の家の如くに見せかけ福祉事務局の職員を誑かしたり、金がないからとホームセンターで壮大な万引きをしたり、いくら何でもひとりよがりすぎる。いくら世の中のせいにしてし過ぎることはないと言っても、いくら制度が厳しいと言っても、世の中得体の知れぬしがらみで成り立っているとしても、それもこれも自分の不始末じゃないか。どーなってんのと言われても。

93:名無シネマ@上映中
22/11/01 16:53:57.93 f1k9S+PG.net
そんな風に思ってしまうわたしの正義は本作の主題歌の主人公の敵なのかもしれない。
でも、バニーがお節介をしなかったらトーニャはとんでもないことになっていたかもしれない。わかり過ぎるくらいわかるのだ。
閑話休題
ニュージーランドの話だけれども。コロナ禍における首相の説明責任の果たし方が素直で明るい感じでわたしの住む国の首相と真逆だなと思ったものだが、やはり経済格差は厳しくあるようだ。でも人権に対する理解は深くて、本作でも不安定な母親バニーから子供を保護しようというその仕組みは冷酷ではあるけれど冷徹だ。こうでもしない限り守れないものがあると、日本のニュースで流れる事件を思い起こす。無責任は日本のお家芸で、どんなことを起こしても記者会見でこうべを垂れれば気が楽になるのだ。ニュージーランドではバニーのふたりのこどもは確かに守られている。バニーに渡してしまったらどんなことになるのか想像に難くない。
主題歌What's Upは1993年の曲だけど、30年で世界は少しは変わっただろうか。格差社会は資本主義と自由主義の産物。タニヤ・ヘケ演じる福祉事務所の管理職は1993年のそれじゃない。囚われの身でありながら冷静沈着。バニーの行動を抑制するに精力を傾ける。もはやWhat's going on?なんて言っちゃいないのだ。バニーだってしなくてはならぬことは分かっているのだ。トーニャに車のキーを渡す。彼女ももうベッドで泣くのをやめるのだ。
ラスト。肩を撃ち抜かれてボヤいているバニーに女性警察官は言う。あなた面白い人ね。

94:名無シネマ@上映中
22/11/02 00:55:14.64 BKL02qD/.net
経済格差による偏見がテーマ。
どうにもならない事だとは思うけど、どうもバニーを手放しで応援できないんだよね…
子供を思うとはいえ、制度やルールを守らなかったり、万引き、不法侵入など軽い犯罪をいくつも重ねるのが、ややイライラした。
もっと賢く立ち回ればいいのに、これでは自業自得と言われても仕方ないし、「努力してもどうにもならない」と言うわりに本人が努力してるようにはとても見えなかった。
終盤の展開は子供を思う気持ちにグッと来るのだが、
原題の「The Justice of Bunny King」の「Justice」と言い切ってしまうには疑問が残る。

95:名無シネマ@上映中
22/11/02 10:29:42.92 I+5+0x1n.net
正義ってのは立場で変わるから「Justice」で良いんだよ
「こんなモノは正義ではない!正義はひとつなんだ!」って発想こそ危険
これはこれでバニー・キングの正義なんだよ

96:名無シネマ@上映中
22/11/13 02:43:01.66 vrzJWQ1y.net
今日見たけどババアがキチガってるだけでつまらん映画だと感じた。

97:名無シネマ@上映中
22/11/13 14:03:59.31 s3p+3/jE.net
つまらん人にはそう感じるのでしょう

98:名無シネマ@上映中
22/11/13 14:15:08.37 Ei0JdVmp.net
社会がキチガイにさせたという見方できない奴はキチガイ

99:名無シネマ@上映中
22/11/13 15:15:44.52 s3p+3/jE.net
>>95
そういうのごテーマの映画だしね

100:名無シネマ@上映中
22/12/07 21:42:21.23 qF5cjuUN.net
アメリカでは無いことの大きな違いはどこ?
左通行
発音
しばらくアメリカと思ってたから、、

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