九州水害 八ッ場ダムと川辺川ダムの建設中止を掲げた民主党の公約は、大間違いだった(現代ビジネス)【馬の骨】 [Felis silvestris catus★]
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1:Felis silvestris catus ★
20/07/13 20:46:36 JhpuTHA09.net
夜の政治
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川辺川ダムの教訓
写真:現代ビジネス
熊本県をはじめ、日本各地で多数の方が水害に見舞われている。亡くなられた方には心よりお悔やみ申し上げたい。
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この水害で思い出されるのは、川辺川ダムの建設中止だ。2009年8月30日に衆議院議員選挙があり、民主党が大勝、政権交代が成った。民主党の公約の中に「コンクリートから人へ」というものがあり、そのシンボルだったのが「東の八ッ場ダム、西の川辺川ダムの中止」だった。
その当時、マスコミは民主党への政権交代という熱気の中で、八ッ場ダム・川辺川ダムの建設中止に異を唱える向きはなく、大賛成の大合唱だった。テレビのコメンテータとして出演している人までも賛成一色だった。
筆者は、実は2001〜2003年まで国交省の課長を務めている。その間、公共事業の適切な執行について、先進国で長期調査をした。そのときの結論は、ほぼすべての先進国で、公共事業は基本的にコストベネフィット分析に依拠しており、政治とは一定の距離を置いて、客観的な判断によって遂行されることが多いというものだ。もちろん、政治的な決定が皆無とは言わないが、それは例外だ。
そうした立場から見ると、八ッ場ダム・川辺川ダムの建設中止には、どうしても合点がいかなかったので、『日本の大問題が面白いほど解ける本 シンプル・ロジカルに考える (光文社新書)』(光文社、2010年5月)の他、建設中止の非合理性をいくつかの論考で書いた。
そのとき用いたフレームワークは、サンク・コスト論だ。そもそも論として、ある事業について、中止するのがいいのか、継続するのがいいのかを意思決定する際、この経済学のサンク・コスト概念が役に立つ。
投下した資本のうち、事業の撤退や縮小を行っても回収できない費用のことをサンク・コスト(sunk cost=埋没費用)という。どれだけそれまでにコストをかけたかを気にしても仕方ない。その後にかけるコストと得られる便益を対比させ、その後のコストが大きければ中止、便益が大きければ継続となる。
(略)
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