【独占】樋田被告が49日の逃亡劇を綴った手紙 警官がアダルトサイト閲覧中に脱出 [ARANCIO-NERO★] at NEWSPLUS
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20/07/04 22:43:14.62 1Ds7c2Z+9.net
 2018年に大阪府警富田林署から逃走し、各地で盗みを繰り返したとして、加重逃走や窃盗などの罪に問われた樋田淳也被告(32)に対し、大阪地裁堺支部は7月3日、懲役17年の実刑判決を言い渡した。
 同年8月12日夜、富田林署で勾留中、面会室で弁護士と接見後、仕切り板を壊して外へと逃走。兵庫県、香川県、愛媛県と逃げ回り、49日後に山口県で逮捕された樋田被告。加重逃走罪や、強盗致傷罪
などに問われていた。本誌は拘置所にいる樋田被告と手紙を交わした。当時の心境をこう綴っている。
「富田林署から逃走してすぐに後悔していました。しかし、戻る勇気もなく逃げ続けて、多くの人に迷惑をかけてしました」
 逃亡を続けた理由についてはこう記している。
「裁判で大阪府警が証拠を得るために、違法な捜査をしていたことが明らかになった。私の自宅近くであった大阪府松原市周辺のひったくり、わいせつ事件など未解決のものがなんでもかんでも、樋田が犯
人だというめちゃくちゃな捜査に絶望感がありました。計画などはなく、衝動的にかられて、逃げました」
 なぜ、樋田被告は49日間も逃げることができたのか。その理由は裁判の過程で判明した。
 当時、富田林署の留置管理担当で、樋田被告が逃走した日を担当していたH警官の供述調書には次のように記されていた。
 H警官は8月12日夜9時40分ごろ、面会室を見に行った。
<弁護士もおらず樋田もいなかった。そして、アクリル板が窓枠から外れており、左側の10cmほどの隙間がありました。私はその光景に驚きましたが、すぐに我に帰り、「逃げられた」と叫びました>
 樋田被告に逃走を許し、発見が遅れた理由はH警官の供述調書によれば禁止されている携帯電話を使用して、プロ野球の結果やアダルトサイトを閲覧していたためという。
<留置施設内の携帯電話を持ち込むことが禁止されているのは、わかっていたのですが、勤務は私一人で(留置場に収容されている)被留置者も消灯で就寝しているのでこっそりと持ち込んで使ってもバレ
ないという考えでした>
H警官は携帯電話がバレないようにと留置施設にある掃除用具入れという部屋に持ち込んだ。
<携帯電話を持ち込んでメールチェックしたり、プロ野球の結果、エロ動画サイト「E」を見ていました>
 供述調書によれば、午後9時6分から9時39分まで携帯電話の閲覧履歴が残っていたという。大阪府警関係者がこう嘆く。
「収容されている容疑者の逃走防止、不慮の事故などを防ぐため、高度な緊張感が求められる。携帯電話を持ち込んで容疑者に貸したり、ネットなどで事件に関する情報を与えてはいけないので、厳格に
禁じられている。日本のどこの警察署でも同じだ」
 だが、富田林署では携帯電話の持ち込みは常態化していたようだ。H警官の供述調書にはこう記されていた。
<相勤の係長が休憩になれば常習的に携帯電話を持ち込んでいました>
 そして、H警官の供述調書には「証拠隠滅」をするような話もある。
<樋田の逃走が発生した当時は携帯電話を持ち込んでいたことは黙っておこう、その話をすれば何らかの処分がある。(中略)通常勤務をしていたように説明をしました。携帯電話を持ち込んでいたことが
バレないように、8月12日の送受信したメールも消した>
 このような勤務についてH警官はこう反省の弁を述べていた。
<緊張を保たなければいけない業務なのにいい加減な気持ちだった>
裁判で弁護士は当時、午後9時までに樋田被告との面会を終えて、富田林署の正面玄関から帰っていたことが明らかになった。
 当時、13人の当直担当者が富田林署に詰めていた。
H警官の上司の供述調書にはこう懺悔の弁が記されていた。
<弁護士が正面玄関から出て行ったことに気づきませんでした。被留置者が逃走する等想像もしていませんでした。当直担当者も気がつかなければなかったと思います。誰も気がつかなかったことは私
たちにも責任がある>
AERA
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