【中国レアアースが高騰】対米「交渉カード」の思惑で

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2019年6月7日 / 09:58 / 1日前
アングル：中国レアアースが高騰、対米「交渉カード」の思惑で
Tom　Daly　and　Shivani　Singh
［北京　６日　ロイター］ - 中国政府がレアアース（希土類）を対米貿易摩擦の切り札として使う可能性について複数の国営メディアが報じたことを受けて、中国産レアアース価格は数年来で最高レベルに達しており、今後さらに上昇する見込みだ。
レアアースは地中に低濃度で存在する１７種類の元素の総称で、レーザーや軍装備品、そして家電に使われる磁石に至る幅広い製品に使われる。
米国が２０１４─１７年に輸入したレアアースの８０％は中国産だった。複数の中国国営新聞は５月、米中通商摩擦の交渉カードとしてレアアースを使うことが考えられると報じた。
「（磁石関連のレアアースは）交渉の武器として使うには理想的な素材だろう。高需要の産業、競争の激しい産業や価格志向型の産業にとって必須のものだからだ」とレアアースの市場調査会社アダマス・インテリジェンスの幹部、ライアン・カスティル氏は述べた。
「（これらのレアアースは）年間市場価格の９０％以上を占めている。一番うまみがある種類だ」と、メールで取材に応じたカスティル氏は述べ、価格は今後も上昇すると付け加えた。
レアアース元素の調査・価格報告機関アジアンメタルによると、磁石や強力な照明器具、原子炉の制御棒などに使われるジスプロシウム金属は２０１５年６月以来の最高水準となる１キロ当たり２０２５元（約３万２０００円）を記録した。
（リンク先に続きあり)

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