ネギまバトルロワイヤル13 〜NBR]V〜
at CSALOON
[前50を表示]
450:マロン名無しさん
07/07/03 17:24:15
ピカ━━(゚∀゚)━━ドン!
451:マロン名無しさん
07/07/03 23:47:58
乙カレー
452:作者15 ◆srMCyCxCQM
07/07/04 02:57:53
お待たせしました。第四十三話の続きを投下です
453:作者15 ◆srMCyCxCQM
07/07/04 03:00:15
「なっ何やって―」
「黙ってろォッ!」
千雨の頭の中は、全力で回転していた
その回転の原動力は、主に
雪広あやかは、何の前触れもなく突然現れた。普段から礼儀を弁えている彼女なら一言ぐらい声をかけるはず
雪広あやかは、いつも常に他人を意識した優雅な歩きかたをする。しかし、これはどう考えても優雅とはほど遠い
雪広あやかは、本気で愛していた少年を目と鼻の先の距離で殺された。さぞかしショックであろう
雪広あやかの位置からは確実に見えるはずの千雨の銃に対してのレスポンス無し。通常の神経では考えられない
[結論・こいつはおかしい]
という思考が働いたためである
「ちょっと!」
「黙れっつってんのが聞こえねぇかぁ!」
だが、あやかは銃も二人の言い合いも無視してこちらに歩いてくる
454:作者15 ◆srMCyCxCQM
07/07/04 03:02:44
「いいんちょ、どう……し……たの?」
夏美も、異変に気付いたようだ
「来るなッ、撃つぞ!」
千雨は両手でグリップをしっかり握り、あやかに警告し続ける
「いいん……ちょ……?」
一方の夏美は、ゆっくりと近づいてくるあやかに対し、まだ直立不動だ
そしてまた、夏美の思考が止まる寸前
『村上ィ!そいつから離れろ!』
その声で我にかえると同時に、あやかが自分の首に手を延ばしている事に気付く
「い、嫌―!」
慌てて夏美は、転げそうになりながらも千雨まで走り寄る
「――クソッ逃げるぞ!」
「あ、待って!」
走り出した二人を追い掛けるように、あやかも走り始めた
455:作者15 ◆srMCyCxCQM
07/07/04 03:05:43
本日は以上です。それでは
456:マロン名無しさん
07/07/04 10:32:08 A4cQhTXh
千雨はやっぱり男前だ!
457:マロン名無しさん
07/07/04 12:25:15
これは…ザジちうに変わる新たなカポーの誕生か?
何にしてもwktk
458:マロン名無しさん
07/07/04 13:22:23
つーか夏美の扱いがヒロイン級なのに感動した!
459:マロン名無しさん
07/07/04 19:25:00
つーか夏美の扱いがヒロイン級なのに絶望した!
460:作者15 ◆srMCyCxCQM
07/07/05 00:52:09
どうも、俺です。ちょっと今日の投下は無理になりました……何度も申し訳ないですorz
461:マロン名無しさん
07/07/05 07:38:35
>>作者15氏
乙!
正直、投下ペース慣れてきた!焦らず頑張れ〜
特に人生…
夏美の扱いは確かにヒロイン級w
462:マロン名無しさん
07/07/05 14:07:03
夏美の生存にwktk
ところで、このロワ書いてるひとたちに質問、
全話分ワードで書いて、何枚分くらいになる?
463:マロン名無しさん
07/07/05 15:47:41
38〜42話くらいの予定。ワードは余計な機能があるからメモ帳で書いてる。
464:マロン名無しさん
07/07/05 16:00:57
>>462
ワードで書くなら1レス分(54字×32行)で1枚って事なの?
正直、メモ帳にコピーしといた方がいいと思うぞ
ワードだとバイト数が膨らむから、本来ならもう少し書けるのに無理矢理区切る羽目になるよ
1レス分ごとにメモ帳作っておくと投下の際に格段に楽になる
話数に関してはあまり気にしなくていいんジャマイカ?
気になるなら歴代作者様の話数の平均値を計算しとき
465:マロン名無しさん
07/07/05 16:53:02
>>462
とりあえず俺の場合は全50話予定で一話につき4〜5枚を意識してるな。
だから200〜250枚くらいになりそう・・・無駄に長い・・・
まだ五分の一だし・・・
>>464
俺はwordで書いた文をコピーしてない・・・やばいかな?
466:マロン名無しさん
07/07/05 18:52:10
自分は少数派だろうが、ワードパットで書いてる。
ワードほど重くもなく、メモ帳と違って字の並び方が(多少)ブラウザ表示に近くなる。
(メモ帳は、原稿用紙に文字並べてるような感覚だからな……)
って、最近よその(リレー式の)ロワにかまけて、ネギま進んでないや。
467:マロン名無しさん
07/07/05 19:29:44
>>463〜466
いろいろと参考になる意見アザ〜スm(_ _)m
残り4分の1修正とかしながら頑張るぜぃ!
468:マロン名無しさん
07/07/05 20:00:02
メモ帳にちまちま書いてる俺が来ましたよ
学校いる時に浮かんだ話をノートの端に書いてるんだけどノート失くしてorz
作者20までには名乗りを上げたいんだぜ
469:マロン名無しさん
07/07/05 22:13:16
俺のってテンポ重視だから、1話1KBいかないのもあれば7〜8KB近い話もあるな。
そんなこんなで100話超えそうな勢いだが……ていうかプロット段階で超えてるし……
ちなみに俺はメモ帳で書いてますな。
それと少し>>462さんの質問と被るかもですが、メモ帳で書いていくとみなさん容量どんくらいになりますかね?
470:マロン名無しさん
07/07/05 22:15:01
34羽で1羽3-9kb
完成部分はzipで固めてる
471:マロン名無しさん
07/07/05 22:23:04
書いてるのに容量を計らないおよび計りかたがわからず困ってる俺が来ましたよ
普通に容量わからないんだよ。
釣りじゃないぞ・・・どうすればわかるんだろうか?
教えて下さればありがたい・・・
472:マロン名無しさん
07/07/05 23:41:53
>>471
メモ帳に貼り付けて保存汁
473:作者15 ◆srMCyCxCQM
07/07/06 00:59:28
どうも、俺です。本日の投下です。
474:作者15 ◆srMCyCxCQM
07/07/06 01:00:48
第四十四話
「…………」
「…………」
アキラと楓
お互い、普段からあまり話したことが無いので、並び合って歩いても会話がはずまないのは当然と言える
だが、今の二人は道のど真ん中に誰かの物であるはずのショルダーバッグが置かれているという状況と対峙しており、それに関して考えあぐねているから二人とも黙っているのである
「…………誰のでござろうか?」
「…………さあ?」
ようやく会話があった
「……開けてみる?」
「……何かの罠かもしれぬ―拙者が開けるでござる」
「…………気をつけてね」
しかし、会話は必要最小限の量で終了し、かわりに行動が発生した
「…………どう?」
「……これを見るでござる」
楓が取り出したのは、小太刀と呼ばれる短い刀だった
「…………刀、だよね?」
「武器を放置したままとは……腑に落ちないでござる」
475:作者15 ◆srMCyCxCQM
07/07/06 01:09:17
第四十四話
「…………」
「…………」
アキラと楓
お互い、普段からあまり話したことが無いので、並び合って歩いても会話がはずまないのは当然と言える
だが、今の二人は道のど真ん中に誰かの物であるはずのショルダーバッグが置かれているという状況と対峙しており、それに関して考えあぐねているから二人とも黙っているのである
「…………誰のでござろうか?」
「…………さあ?」
ようやく会話があった
「……開けてみる?」
「……何かの罠かもしれぬ―拙者が開けるでござる」
「…………気をつけてね」
しかし、会話は必要最小限の量で終了し、かわりに行動が発生した
「…………どう?」
「……これを見るでござる」
楓が取り出したのは、小太刀と呼ばれる短い刀だった
「…………刀、だよね?」
「武器を放置したままとは……腑に落ちないでござる」
476:作者15 ◆srMCyCxCQM
07/07/06 01:11:49
楓は立ち上がり、アキラに向き合って言った
「これは大河内殿が持っているでござるよ」
そう言いながら、楓はアキラに小太刀を差し出す
「えっいや、私は―」
「せっかくだから、護身用に頂いておくでござるよ」「う……うん……」
そしてアキラが小太刀を受け取った
その時
『――!』
「……?」
道の向こうから、誰かが走って来ている
『―、―ッ!』
「あれは……千雨殿と村上殿でござるな」
『―ら、―――ッ!』
「何か言って―」
『お前ら、早く逃げろォッ!』
「「―ッ!?」」
二人の目には、必死で走る千雨と夏美と、それを追い掛けているようにしか見えないあやかが映った
『逃げろ!コイツはヤベェ!』
考えるより先に、楓とアキラは走り出した
千雨たちと同じ方向に
477:作者15 ◆srMCyCxCQM
07/07/06 01:13:59
ぎゃふ、またダブリorz本日は以上です。それでは
478:マロン名無しさん
07/07/06 01:27:32
乙です!
面白くなってきた〜!!
続きが気になる!
479:マロン名無しさん
07/07/06 17:50:05
乙!
盛り上がってきたね〜
480:マロン名無しさん
07/07/06 23:18:51
お疲れさんどす。
乙!だけでは流石に作者15氏も飽きそうなのでたまには京都弁にしてみました。
481:マロン名無しさん
07/07/06 23:50:57
楓は村上殿じゃなくて夏美殿、じゃなかったっけか?
なんか俺の脳内補完なんで間違ってたら申し訳ないんだが
あと、乙
482:作者15 ◆srMCyCxCQM
07/07/07 01:00:26
どうも、俺です。本日の投下です。
483:作者15 ◆srMCyCxCQM
07/07/07 01:01:55
第四十五話
「マスター」
まさに刹那の腕が破壊させる寸前、茶々丸が主人を制止した
「がああっ―!」
もっとも、破壊される寸前できめられた関節は、刹那の脳に過剰な痛みを送り続けている
「……何だ、茶々丸」
「すでに桜咲さんの戦闘能力は失われています。それ以上は“無駄な労力を消費するだけ”かと」
「…………フン、労力という程の力など使ってないがな」
エヴァの気が削がれて刹那の腕を解放した瞬間、誰も見てなかった存在がこの場にいる
「ぅぁああああああ!」
刹那が“それどころ”ではなくなり
エヴァが“興味”を無くし
茶々丸が一瞬“注意”をそらした隙に、それ―春日美空―は、茶々丸の持つM4を奪いに、一直線に走った
「しまっ―!」
あまりに一瞬の出来事だったのと、美空の必死さが加わった脚力のせいで茶々丸の反応が一瞬(しかし、この状況下においては致命的)贈れる
よって美空は、茶々丸が引き金を引く前に銃身を掴む事ができた
484:作者15 ◆srMCyCxCQM
07/07/07 01:03:36
全ては一瞬の出来事だった
美空に食らいつかれた茶々丸の人工頭脳は、電子的な速度で最適な対処法を導き出す
だが、いくら茶々丸でも多少は揉み合いになるし、そうなれば“うっかり発砲して”しまう
全ては一瞬の出来事だった
「くっ!」
茶々丸は無防備な美空の腹部に蹴りを見舞い、自由になった銃の狙いを美空の頭部に定め、引き金を引いた
全ては一瞬の出来事だった
飛び散る美空の頭の中身から目をそらすと、カトラスを振りかぶる刹那が見え、茶々丸がそれをデータに照らし合わせている途中で、それが振り降ろされた
全ては一瞬の出来事だった
さっき茶々丸が“うっかり”放った弾丸は、エヴァンジェリンの胸を貫通していた
全ては一瞬の出来事だった
485:作者15 ◆srMCyCxCQM
07/07/07 01:06:09
「はっ―はっ―はぁっ―……」
刹那の目に、茶々丸に撃たれた美空が見えた瞬間、刹那はその身を衝動に支配され、次の瞬間には茶々丸の頭部の上半分が転がっていた
「ッ、エヴァンジェリンさん!」
我に返った刹那は、“そういえばさっき倒れた”彼女に駆け寄る
「がっ、がハァ―!」
胸を押さえて苦しみ、血の混じった息ではなく息の混じった血を口から吐く
どこからどう見ても致命傷
「エヴァンジェリンさん!」
「まったく―まさかこの私の最期が―よもやこんな形とはなぁ……」
「エヴァンジェリンさん……喋っては……」
「刹那……見誤るな…………自分を…………お前は……強くなる……」
「…………」
「……世界樹を…………目指せ…………」
「世界樹……どうして…………?」
「クソ…………何も見えん………………何……も…………――」
【春日美空、頭を撃たれ即死】
【絡繰茶々丸、人工知能を損傷・大破】
【エヴァンジェリン・A・K・マクダウェル、胸部を撃たれ死亡―残り12名】
486:作者15 ◆srMCyCxCQM
07/07/07 01:06:56
本日は以上です。それでは
487:マロン名無しさん
07/07/07 01:13:40
さぁさぁ、盛り上がってまいりました!!
乙デス
488:マロン名無しさん
07/07/07 10:41:52
贈れる、ですか、そうですか
ちゃんと校正してるんですかね
489:マロン名無しさん
07/07/07 11:28:40
誤字の指摘はらめえwwwww
大半のSS職人が涙目になるううぅ〜〜〜っ!!
ただ、ちょっと作者15氏に聞きたい事が。
改行の仕方とか凝ってるなあ、って、いつも思うんだが、
文末の句読点を省いたり、段落の頭にスペースを入れないのはわざとなの?
個人的な意見で申し訳ないが、その辺の決まり事をしっかり守ると
更に見栄えのいい文章になると思うんだけど……。
490:マロン名無しさん
07/07/07 11:49:59
段落頭のスペースは、紙媒体ならともかくネット上のSSでは省略されがちだけど。
文末句読点省略は確かに特異なクセだねぇ。
491:作者15 ◆srMCyCxCQM
07/07/07 13:19:47
どうも、俺です。投下は無いですがお答えします
ノートに書きなぐったSSをメールボックスに打っているのですが、そのノートに空白も(。)も無いのでそれをそのままコピペしているからだと思います
SSのサイトも見たのですが、そういう基本と思われる部分はちゃんと見てませんでした。反省してますorzこれからの投下では改善していきます
あと、誤字スマソorz投下前に一通り読むんだけど詰めが甘いか……
492:489
07/07/07 14:27:51
>>491
わざわざ臨時に返答頂きありがとうございます。
こちらとしては文体に特色を出す一環なのかと思ったので質問させて頂きました。
>>490氏のおっしゃる通り、段落頭スペースはネット上ではあまり使われてません。
この辺は貴方の好みで決めれば良いと思います。
これからも頑張って下さい。最後までお付き合い致します!
493:マロン名無しさん
07/07/07 23:43:17
PCに比べて携帯なら一行の文字数が少ないから、携帯閲覧が主体のSS書きで一段落が長くなりがちな人を中心に、段落頭スペース入れる人は多いかもな
実際俺もそうだったし
そ〜んなの関係N(ry
494:作者15 ◆srMCyCxCQM
07/07/08 01:25:16
どうも、俺です。本日の投下です。
495:作者15 ◆srMCyCxCQM
07/07/08 01:28:23
第四十六話
「エヴァンジェリンさん!」
動く片手だけで彼女の体を揺するが、反応はない。
「そんな…………。」
―どうしてこうなったのか。
―自分が所詮半端な覚悟しか持たなかったからか。
―だから、一瞬でも美空さんの“仇を討ったつもり”でいたくせに、茶々丸さんを切ったことを後悔しているのか。
―私は……。
「―っがぁ!」
しばらく自身を喪失していた刹那だが、気合いとともに外れた肩を無理矢理はめ込む。
「――〜〜……。」
痛みが引いても違和感は感じる。さらにあれだけ痛めつけられた肘が不安だ。
だが、今の刹那はそれどころではない。
―3人を無駄にしないためにも、お嬢様を……!
歪んだ前向きさが、彼女を突き動かす。
「…………ごめんなさい。」
最後に刹那は、二人と一機のうちのどれかに謝り、カトラス片手に歩み出した。
496:作者15 ◆srMCyCxCQM
07/07/08 01:29:36
第四十七話
走馬灯というのは、死に際に今までの記憶が“一瞬”にして再生されるモノらしい。
「えへ……おとうさん……みんな……」
だが、裕奈はさっきからそれらしきモノをかれこれ十分にわたって見ていた。
しかももはや記憶ではなくなり断片的に、自分が男になっていたり、親友であるはずのアキラに食べられたり、どこぞのスパイと一緒にドンパチやらかしたりと、もはやめちゃめちゃである。
「さっきはごめんね…………。」
ちなみに今見ているのは、夏美が助けにきてくれるという希望的妄想である。
「おとうさぁぁん……。」
すぐに夏美が、愛する父親にすり替わる。
「うん……幸せに……なろうね…………。」
いきなり、シーンが自分と父親との結婚式になった。周りには、親友や亡き母までもが自分達を祝福している。
「みんな……ありがとう………………」
ピー
497:作者15 ◆srMCyCxCQM
07/07/08 01:32:03
ここは中等部3ーGの教室であり、今は“ゲーム”の進行を監視する指令室となっている。
「行動可能範囲の縮小が再開されました。」
所狭しと置かれた機材の一つ、デスクトップパソコンに座る男―弐集院光―が大声で言った。
「あっ、ほぼ同時に一人脱落です。」
そして言った相手―用意された椅子に座らず、黒板を隠すように配置されたモニターを眺める高畑―に、付け加えた。
「そうか、誰ですか?」
「えーとっ……明石教授の娘さんです……。」
「わかりました、残りは11人ですね。」
そして、簡単な報告が終わった瞬間……。
「高畑先生、よろしいですか?」
高畑の傍らに、それなりに慌てた様子の瀬流彦が駆け寄った。
「どうしました?」
「それが……手違いで、生徒に支給された武器の説明書が入ってなかったんです。」
「武器の種類は?」
「えっと―。」
【明石裕奈、禁止エリア侵入によるペナルティにより、死亡―残り11名】
498:作者15 ◆srMCyCxCQM
07/07/08 01:33:05
本日は以上です。それでは
499:マロン名無しさん
07/07/08 01:34:36
は・・・初めて作者15氏の生投下見た・・・乙!
裕奈死んだか・・・一波乱もありそーだな・・・
500:マロン名無しさん
07/07/08 02:19:34
乙乙乙乙乙乙乙乙乙乙乙乙乙乙乙乙乙乙乙乙乙乙乙乙乙乙乙乙
ゆ〜な死んじまったのかよ。逆襲っていうか奇跡の生還を期待してたのに(´・ω・`)
501:マロン名無しさん
07/07/08 04:56:50
乙!
食人アキラで噴いたのは自分だけじゃないと思いたい
502:マロン名無しさん
07/07/08 19:04:28
著作権法違反のニコニコ動画で課金する民度の低い日本人w
お前ら普段中韓の事を批判しまくっているけどこれで人の事を言えなくなるな
まぁ日本文化自体が韓国や中国のパクリだし
日本独自の文化なんて何もないんだよアホ
日本人は弱いくせに調子に乗るな
まあ、先進各国で当然やってる法による統治を行うための状況適応改正なんで騒ぐ問題じゃない。
中華にも劣るパクリ野郎どもには脅威だろうけどね。
503:マロン名無しさん
07/07/08 22:13:59
>>496のネタが全部分かった俺wwwwwww
俺が言えるようなことじゃないんだけどさ
なんかどのキャラも死に際あっさりしてる様な希ガス
だからどうってわけじゃないんだけどね……
504:作者15 ◆srMCyCxCQM
07/07/08 23:12:05
どうも、俺です。今日の投下も無理になってしまいましたorz申し訳ないです…
505:マロン名無しさん
07/07/10 00:11:43
44 タレント(コネチカット州) 2007/07/06(金) 11:20:52 ID:tkRImAnCO
幼なじみの結婚式でケーキ入刀の時、
会場が静まり返ってる事にも気付かず他の友達と乳首を出しながら
「ウェディングケーキ乳頭!!ケーキにナイフが挿入されます!!アーヒャヒャヒャヒャ!!!!」
と騒いでいたら、俺らの席にスポットライトが当てられた。
506:マロン名無しさん
07/07/10 21:32:08
投下がないと恐ろしく閑散としたスレだな。今日こそ投下はあるかしらん
507:マロン名無しさん
07/07/10 22:21:22
連載中はこんなものさ
他ロワと違ってフラグ整理とかの雑談はあんま意味ないしな
逆に連載ない時の雑談っぷりはロワスレの中でもトップクラス
508:マロン名無しさん
07/07/10 23:24:26
確かに前スレでは雑談だけで300位埋めたっけ?
509:マロン名無しさん
07/07/10 23:24:55
ああ、あの伝説の埋めリレーねw
510:マロン名無しさん
07/07/11 00:14:34
あれは触れちゃダメだろ
511:作者15 ◆srMCyCxCQM
07/07/11 01:29:59
くそ……また間空けちまったorz度々申し訳ないです
512:作者15 ◆srMCyCxCQM
07/07/11 01:31:20
第四十八話
「こっちでござる!」
このままではラチがあかないと判断した楓は、進行方向を大きく曲げて4階建ての小さなビルに入った
「二人とも、こっちに!」
楓が開けたガラス製のドアに、アキラが誘導する。
「むっ村上!」
「待って―!」
先行する二人とは違い、追われているのは引きこもりと文科系である。必死で走っているが、とくに夏美の息が上がっている。
そして、あやかが少しずつ距離を縮めてきている。
「クソ、村上捕まれ!」
とっさに千雨は少しスピードを落として手を差し出し、延びてきた夏美の手をしっかり握る。
「ごめんっなさ―。」
「いいから走れって速く!」
二人はもう少しでたどり着く。
そこに誘う楓とアキラの声も聞こえる。もうすぐだ。
「もっ―ダメ……」
「うるせぇ!わざわざ引っ張ってんだから走れよ!」
513:作者15 ◆srMCyCxCQM
07/07/11 01:33:19
そして、その中に飛び込んだ。
二人に続き、最後まで外にいたアキラも飛び込む。
「くっ!」
直後、楓がドアを全力で閉め、絶妙なタイミングで施錠したのとあやかがドアに衝突したのはほぼ同時だった。
あやかがドアをこじ開けようと、前後に取っ手を揺さぶるが、その程度では開かない。
やがて諦めたのか、あやかは去っていった。
「はぁっ!はぁっ!」
「二人とも、大丈夫でござるか!?」
周りを見回すと、どうやらここは書店のようだ。
「な……何とかな……。」
「とにかく、一度奥まで行くでござるよ。」
そして四人は立ち上がり、休める場所を探す。
ほどなくして発見した事務所に、四人は入った。
「ふぅ……助かったぜ。」
「しかしあのいいんちょの様子、尋常ではなかったが……。」
「知るかよ。狂ったんだろ。」
二人ある古いソファーの片方にアキラと千雨が、片方で夏美が寝ており、その傍らに楓が立っている。
「村上さん……大丈夫?」
「うん……でも…………疲れた……」
「そっか……」
514:作者15 ◆srMCyCxCQM
07/07/11 01:35:04
本日は以上です。それでは
515:マロン名無しさん
07/07/11 01:35:31
(`
'´  ̄ ヽ
|!|((从)))
'(||" 3 "リ
(っ つ
./ ) スゥー・・・
( / ̄∪
(`
'´  ̄ ヽ
|!|((从)))≡つ=つ ∧_∧
'(||" 3 "リ=つ≡つ.;)>>511
(っ ≡つ=つ ≡つ(っ つ
./ ) ≡つ=つ ( / ̄∪
( / ̄∪ ババババ
516:マロン名無しさん
07/07/11 01:47:54
乙!
こうなると夏美とアキラがどんなやり取りを交わすのだろう
更に楓が地雷だし、千雨が苦労しそうだ
517:マロン名無しさん
07/07/11 12:20:28
乙
がんばて
518:マロン名無しさん
07/07/11 15:54:23 +acDwrcm
脱出グループ候補が出来たか
519:作者15 ◆srMCyCxCQM
07/07/11 23:43:41
どうも、俺です。本日の投下です。
520:作者15 ◆srMCyCxCQM
07/07/11 23:45:41
第四十九話
「……?」
「ん、どしたの?」
歌に飽きた柿崎が、最後の一つとなったみかんの皮を剥きながら黙々と歩いていた時だった。
ザジが立ち止まり、前方の交差点を睨んでいる。
「……―!」
「あら、あれは龍宮sぐぇ!?」
柿崎がそれを見た瞬間、ザジに襟首を掴まれそのまま建物の陰に引っ張り込まれた。投げ込まれたと表現してもいいかもしれない。
「ちょっ苦し―」
そして同時に、連続した銃声が爆ぜた。
「きゃああああああ!?」
鈍い発砲音と、弾頭が地面や壁に跳ねる音が続く。
「何、何なのコレ!?」
数十発飛んで来て、発砲は止んだ。
「いやっ助けて!」
だが、まだ柿崎はまだパニック常態だ。ちなみにみかんはまだしっかり手に持っている
521:作者15 ◆srMCyCxCQM
07/07/11 23:47:31
「……――。」
ザジは少し思案した後、自分のバッグからマチェットを取り出した。
「―! ねえ、どうするつもりなの?」
鞘を地面に落とし、抜き身のそれを握りながら、体の力を抜いた姿勢で立つ。
そして一言
「………………すぐに戻るから……」
そして、通常の人間には出せない速度でザジは飛び出した。
「チッ…………。」
殺し損ねた。
だからこうして龍宮は、銃を構えながら少しずつ近づいている。出てきたら撃つ。出てこなければ出向いて撃つ。
出てきた。龍宮はすぐに引き金に力を込めた。
だが、出てきたそれは龍宮が想定していたよりもはるかに疾く、しなやかだった。
「なっ!?」
【柿崎美砂、愛媛県産みかん所持・残り一つ】
522:作者15 ◆srMCyCxCQM
07/07/11 23:49:38
本日は以上です。それでは
523:マロン名無しさん
07/07/12 03:39:11
みかんどーすんだよw
524:マロン名無しさん
07/07/12 07:14:05
あれだ、みかんの皮をしぼって魔眼を封じるんだ
525:マロン名無しさん
07/07/12 08:35:11
∧_∧ / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
( ´∀`)< ツマンネー
( ) \_____
| | |
(__)_)
526:マロン名無しさん
07/07/12 10:14:27
やっぱザジは人外か。
何の驚きも感じないわけだがw
527:マロン名無しさん
07/07/12 12:57:09
wktkして待ってますぜ
528:マロン名無しさん
07/07/12 18:46:28
テラみかんwwww
529:作者15 ◆srMCyCxCQM
07/07/13 02:21:59
どうも、俺です。本日の投下です。
530:作者15 ◆srMCyCxCQM
07/07/13 02:23:50
第五十話
龍宮は銃を撃つが、相手は体を捻り全て回避する。そして、相手が何かを振り上げた。
「チッ!」
龍宮も上体をそらして避ける。何かがさっきまで龍宮の首があった位置を通過した。
そのままバックステップで距離をとる。相手の追撃はない。
「……貴様か。」
ゆらりと佇む相手は、普段からどことなく警戒していた者だった。
ただ者ではないとは直感していた。だがここまでとは思ってはいなかった。
「―――。」
龍宮は、何年かぶりに冷や汗をかいていた。
さっきの一振りでわかっていた。あれは決して素人がむやみに振り回している類のものではなく、完成された刃物による戦闘術である。先程の身体能力を加えて考慮すると、強敵なのは間違い無い。
「…………。」
予備動作ほぼゼロで、銀色の髪をした無表情がこちらに突撃してきた。
531:作者15 ◆srMCyCxCQM
07/07/13 02:25:39
「もう……やだぁ……」
柿崎はずっと、泣いていた。
さっきまで一緒にいたはずのザジが突然飛び出し、飛び出した方角から銃声が何度も響いている。時折、甲高い音を立てて自分を遮蔽している壁に当たるのは弾丸だろうか。
「だっ誰かぁぁ…………。」
そして、唐突に辺りが静寂に支配された。
それまで銃声で聞こえなかった自分の泣き言が聞こえたので、柿崎も冷静さを取り戻す
「おっ終わった……きゃあ!?」
まったく気配無しで陰から人影が出てきたので、柿崎は驚くが
「なんだザジさんか……って、大丈夫!?」
すぐに安堵し、またすぐに先程とは違う意味で驚く。
ザジの本来左目がある場所から、血が流れていた。
涙を意匠したメイクに取って代わろうとしているかのように、かなりの量の赤い涙が滴っている。
「……一発当たった。」
「当たったって―ちょっと診せて!」
柿崎が慌てて傷を見る。明らかに左目は潰れて失くなっていた。
532:作者15 ◆srMCyCxCQM
07/07/13 02:27:48
「大変―ちょっと座って!」
強めに言われたので、ザジは思わず従う。
柿崎は自分のショルダーバッグにみかんを突っ込み、入れ代わりに小さな箱を取り出す。
その中には、主に外傷の応急処置に使えそうな品々が収まっていた。
柿崎はまずガーゼで血を拭き、もう一枚のガーゼで傷を押さえ、さらに包帯を何重にも巻いて固定していく。
最後に包帯の両端を付属のハサミで切り、しっかり結んで柿崎が何とかできる範囲での治療が終わった。
「…………ありがとう。」
「ありがとうじゃないよ…………どうして……こんな…………。」
柿崎は泣いた。さっきとは意味の違う涙を流し、ザジの胸に頭を預けた。
「…………ごめん。」
「こんな無茶……やめてよ…………。」
あとはそのまま、柿崎はザジの胸で泣くばかりになった。
ザジは何もせず、ただ泣き声も綺麗だとなんとなく思った。
533:作者15 ◆srMCyCxCQM
07/07/13 02:30:43
本日は以上です。それでは
534:マロン名無しさん
07/07/13 02:34:19
みかんwww
この発想はなかったwwww
535:マロン名無しさん
07/07/13 03:06:37
「おじさんとお風呂に入ったら1万円あげる」 60歳男、女子中学生5人引き連れホテルでお風呂ごっこ
スレリンク(news7板)
536:マロン名無しさん
07/07/13 04:08:53
もちつもたれつだな
537:マロン名無しさん
07/07/13 09:03:00
まとめサイト4ってのが見つからないんだが、誰か教えてくれないだろうか?
538:マロン名無しさん
07/07/13 20:17:35
>>537
>>2を良くミロ
539:作者15 ◆srMCyCxCQM
07/07/14 01:04:06
どうも、俺です。本日の投下です。
540:作者15 ◆srMCyCxCQM
07/07/14 01:05:50
第五十二話
「そういえば……ちづ姉どうしてるんだろ?」
夏美の何気ない一言に、アキラが微かに反応する。
「ねぇ、誰か見てない……?」
「拙者は見てないでござる。」
「俺も知らねえな……お前は?」
至極当然のように、話題がアキラに振られる。
「私は……」
知っている。ついさっき見たのだから。
「…………私も……見てない……」
「そっか……無事かなぁ?」
無事も何も、これ以上大事には至らないという場所に千鶴はいるが、アキラは言い出せなかった。
「……ちょっと、外見てくるね。」
いたたまれなくなったアキラは、小太刀を握って一人で店内に出た。
「ちづ姉……」
「彼女は強い。きっと大丈夫でござるよ。」
「とにかく、これからどうするか考えようぜ。」
541:作者15 ◆srMCyCxCQM
07/07/14 01:07:41
アキラは目的もなくフロアをうろつく。
ふと、自分が今【スポーツ】のコーナーにいることに気付く。
「……――」
その中の一冊、水泳の専門誌を手に取り、小太刀を平積みされている雑誌の上に置き、ページをめくる。
自分も、頑張ればいつかこんな風に取材を受けたりしたのだろうか
自分も、頑張ればいつか首から金メダルをぶら下げて、喝采とストロボに笑顔で答えていたのだろうか
自分もいつか―
アキラは静かに、雑誌を元の位置に静かに戻した。
不思議と悲しくはなく、虚しいだけだった。
三人の待つ事務所に、アキラは体を向け
542:作者15 ◆srMCyCxCQM
07/07/14 01:09:27
ネギせんせい……
543:作者15 ◆srMCyCxCQM
07/07/14 01:16:30
「――〜〜―〜〜〜〜〜!?」
目の前に見えた、それが発した声を聞いた時のアキラを表現することはできない。
何せ振り向いた瞬間、視界の許すかぎりにあやかの顔が入り、さらに両手で首を締めてきたのだ。
「――!!」
押し負けて、床に倒され、馬乗りになられる。
そしてあやかは、ついでに見つけた何かを
―それ、私の剣
刺した
―痛いっ刺され、お腹
刺した
―肩痛っやめて
刺した
―そこっ喉っ
刺した
― 助け 誰
刺した
― あ
【大河内アキラ、全身72ヶ所を刺され死亡】
544:作者15 ◆srMCyCxCQM
07/07/14 01:18:04
本日は以上です。それでは
545:マロン名無しさん
07/07/14 01:33:41
アキラが死んだ・・・運動部全滅
ラスボスになってクラス全員を喰い尽くすと信じてたのにw
まぁもう正直好きなキャラ残ってねぇしorz
敗者復活戦あるよな?
546:マロン名無しさん
07/07/14 01:42:35
>>540の「俺も……」って言ってるのは千雨?
547:マロン名無しさん
07/07/14 02:26:33
俺もギブだ。
なまじ作者15が下手じゃない分、趣味嗜好の違いがダイレクトに伝わってきて、もう限界。
だが、氏と趣味嗜好が似通っている読み手には良作だと思う。
だから、氏にはこれからも頑張って欲しい
548:マロン名無しさん
07/07/14 03:24:44
ダイレクトにしないのって相当苦労するからなぁ
全員に出番与えようと無理矢理個性を強調させたりゲームに乗らせるためのオリジ過去話無理矢理ぶちこんだりした挙げ句行き着いた先が「ああ、うん、オリキャラ化っすね、さーせん」だった俺に言わせれば、無理矢理目立たせるとあんまりろくなことにならない
549:マロン名無しさん
07/07/14 04:15:17
あれじゃね?目立たさせる方向性が違うとか?
なんつーか、華々しく散っていく奴がいないんだよな。誰かを助けて犠牲になるとかさ
代わりに死に至る瞬間の残虐性だかりが目立ってる気がする
おかげで、正直俺には脱出エンドが見えてこないw
全滅か、ゲーム成立か。バッドエンドしか見えないんじゃ、キャラ好きには厳しいのかもな
550:マロン名無しさん
07/07/14 04:55:51
,,,,-――-- 、
,;‐'´...::.:::.:::::::::::::::::::::::::..`ヽ、
/..::::::.::.:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::...ヽ
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.| !::::::l i',;;! ___ 〉::::::::::::::::::::::::::::;l
l/!:::::l ー' ´,';,,;;,,ヽ/::::::::::::::::::::::::::::;'|
ノ| !:::l ヽ;;;;;ノ/.:::::::::::ィi;;;ri::::::./ ヽ、
ノ::::;、 /.:::::::::/l:|_|::lノ::::;/
 ̄ノ,;;>、 ` _ノ;;ノ!;;;/ニl:!-!:::;、::!
 ̄ レ'ヽー--  ̄,,‐l,イi;;;!.:r、::! ヽ!
`ー---r‐''"´ !''´リ ヽ!
_r''i;;l _,,ノ-‐;ニニユ、
,,、、-ェ--/ l lリ ,r'´,;―'''",,,,,,,,;;;;;;;;|
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551:マロン名無しさん
07/07/14 13:06:16
>>545
食人アキラw
552:マロン名無しさん
07/07/14 21:30:15
千雨の口調が……orz
ちなみに俺は全然イケるクチなんでwktkしっぱなしwww
553:作者15 ◆srMCyCxCQM
07/07/15 01:23:53
どうも、俺です。口調とかは割と勝手な自己補完も入っちゃってる部分もありますorz本日の投下です。
554:作者15 ◆srMCyCxCQM
07/07/15 01:25:24
第五十三話
「ねぇ……龍宮さんは?」
ずっとすすり泣いていた柿崎も落ち着き、ザジに質問する余裕を取り戻した。
「…………殺し損ねた。」
「そっか…………」
“くうぅぅぅぅ……”
「何、今の音?」
突然聞こえた唸るような音に、柿崎が顔を上げる。
「……」
「あれ―まさか……」
その音は、ザジの方向から聞こえてきた。
音の正体は何のことはなく、ただ単にザジの腹が空腹を訴えた―つまり腹の虫が鳴った―のである。
「……」
「……―ぷっ」
「……」
「あはははっははは、なっ何よソレェ!」
それまでの悲壮と緊張感とのあまりの落差に、柿崎が声を上げて笑う。
「〜〜〜〜」
「ちょっ顔真っ赤―あはははははは!!」
555:作者15 ◆srMCyCxCQM
07/07/15 01:26:33
ザジの顔が、表情こそ相変わらずだが恥ずかしさのあまり赤くなっている。
普段が普段なだけに、そんなかわいらしい部分があったのかと思うと柿崎はまた可笑しくなってしまう。
「あはっダメッいぃ息が―!」
「〜〜〜〜」
「―はぁ、ごっごめんね。ついつい…………そうだ!」
柿崎は自分のショルダーバッグをまさぐり、中から皮を剥いている途中のみかんを取り出し
「ハイ、これ食べて。」
ザジに差し出した。
「――いいの?」
「いいって、私もう五つ食べたし。」
「…………じゃあ―」
ザジは素直にみかんをゆっくりと受け取り、皮を全て剥いてから実を二等分し、さらにそこから一つをもいで口に入れた。
「――おいしい。」
「……えへへ」
柿崎も思わず嬉しくなった。
556:作者15 ◆srMCyCxCQM
07/07/15 01:29:02
「――ッ!?」
突然、ザジがみかんを落とし、口を押さえてうずくまった。
「あれ?ど、どうし―」
ザジの口を押さえる手の隙間から、血が流れている。
「だっ大丈夫!?」
思わず柿崎が手を差し延べるが、ザジがその手を左手で全力で振り払う。
「痛ッちょっと何する―」
ザジが、残っている右目をそれ以上不可能なほど開いて、柿崎を見ていた
全身がガクガクと震え、不可解な量の汗を体中に滲ませ、さっき赤かった顔がどんどん青くなっていく
柿崎の手を振り払った左手を、今度は柿崎のほうに伸ばす。手先の震えはすでに痙攣と呼べる大きさになっている
そして
「どう―シ―テ―〜〜〜〜ッ!!」
直後、ザジは口から血を嘔吐しながら地面に垂直に崩れ落ち、そのまま動かなくなった。
【ザジ・レイニーデイ、愛媛県産みかんを食べ死亡】
557:作者15 ◆srMCyCxCQM
07/07/15 01:30:12
本日は以上です。それでは
558:マロン名無しさん
07/07/15 01:36:09
毒かよ!
これは辛い・・・OTL
559:マロン名無しさん
07/07/15 01:36:20
そんなんありかー!!!
560:マロン名無しさん
07/07/15 01:50:32
ちょwwwwwwザジwww
561:マロン名無しさん
07/07/15 03:30:07
みかんのロシアンルーレットだったのか……?
柿崎がいいんちょと同じタイプに狂いそうだな。
562:マロン名無しさん
07/07/15 03:40:47
美砂悪運強すぎwww
あれっ?でも強運役なら桜子ry
563:マロン名無しさん
07/07/15 03:55:51
(`
'´  ̄ ヽ
|!|((从))〉 アーニャちゃん、胸が大きいからって
'(||"∀"リ いいことばかりとは限らないですぅ
(`
'´  ̄ ヽ
|!|((从))) (なぜなら、お前が私より胸が大きくなったら
'(||"∀"リ 心臓麻痺で死ぬんだからな)
(
564:マロン名無しさん
07/07/15 11:08:55
どれに毒が入ってるか区別できないならみかんは武器じゃないよなw
565:マロン名無しさん
07/07/15 12:07:12
ていうか説明書も付けてやらない主催者鬼だろw
そしてザジも死亡率100%を維持、か……
566:マロン名無しさん
07/07/15 15:48:55
ザジさん、重度のみかんアレルギーだったか。
567:マロン名無しさん
07/07/15 15:52:13
>>566
その発想はなかったww
568:マロン名無しさん
07/07/15 15:57:42
>>566
おまおれ
569:マロン名無しさん
07/07/15 20:13:41
>>566
ナイスギャグ
570:マロン名無しさん
07/07/15 22:19:39
いや、きっと口内炎に染みてあまりの痛さにorz
571:マロン名無しさん
07/07/15 22:24:21
>>566
ワロタ
572:マロン名無しさん
07/07/15 22:25:34
>>570
いまいち
573:570
07/07/15 23:50:38
反省はしている、後悔はしていない
ってことで吊ってくるわ ノシ
574:マロン名無しさん
07/07/16 00:50:00
上の方で、手違いで武器の説明書が〜って言ってたのはこれのことだったわけか?
575:作者15 ◆srMCyCxCQM
07/07/16 01:37:51
どうも、俺です。本日の投下です。
576:作者15 ◆srMCyCxCQM
07/07/16 01:39:45
第五十四話
「―これです。」
瀬流彦が高畑に見せた白い紙には、次のように書かれていた。
【ザ・ロシアンみかん!】
見た目こそ愛媛県産みかんだが、最後の一つには猛毒が混入されている。それ以外の五つを上手く使って相手を信用させ、ここ一番で最後の一つを食べさせよう!
ただし、間違って自分で最後の一つを食べないように注意するんだ!食べるとかなり苦しいぞ!
「……なるほど。」
「…………どうしましょう、?」
「まあ、ちゃんと食べてくれれば問題は無いでしょう。」
「……わかりました。」
そして、瀬流彦は自分の仕事に戻った。
「…………ふう……」
577:作者15 ◆srMCyCxCQM
07/07/16 01:41:16
「…………あれ?」
ザジが死んでいるのは明白だった。
「も……もしもし…………?」
体を揺さぶるが、反応は無い。
ようやくそれを認識した柿崎は
「いやああああああああああああああああああああ!」
叫びながら、“世界樹の反対方向に”走り出した。
「あああああああいやああああああああ!」
せっかく綺麗な声なのに、そんな出しかたをしては勿体ない。
そうこうしているうちに、柿崎の首輪から電子音が鳴り始める。
「ああぁああああっ、あああああああ!」
だがそれに気付かずに、柿崎は侵入禁止エリアに自ら――
【柿崎美砂、禁止エリア侵入によるペナルティにより死亡】
578:作者15 ◆srMCyCxCQM
07/07/16 01:44:54
本日は以上です。それでは
579:マロン名無しさん
07/07/16 02:00:57
ちょwwwww待てwwwwwwwwwwwwwww
これは俺の中で0部のザジに匹敵するwwwwwwwwww
580:マロン名無しさん
07/07/16 02:09:42
おーい・・・
ぽかーん・・・
581:マロン名無しさん
07/07/16 02:28:28
流石にあっさり死にすぎじゃね?意外性も死の描写もいいんだけど個人的にはなんか足りないような……
まあこういうロワもあっていいと思うけど
てかもう50話越してたのか。あと誰が生きてるんだ?
582:マロン名無しさん
07/07/16 02:29:18
スクロワの奈良を思い出したぜ
美砂が…美砂が……orz
583:マロン名無しさん
07/07/16 02:52:46
クソつまんねえ
さっさとうせろ
駄作野郎
後が控えてんだ
584:マロン名無しさん
07/07/16 03:03:02
え
ろ
野郎
585:マロン名無しさん
07/07/16 03:05:37
>>583
コジキうぜぇ、死ね
586:マロン名無しさん
07/07/16 03:06:16
>>579
ボンドサコロコロをパロってくれてたら堪えきれず吹き出してた
587:マロン名無しさん
07/07/16 03:29:16
それにしてもこの作者15、ノリノリである。
588:マロン名無しさん
07/07/16 04:38:42
正直、早く終わってほしい
589:マロン名無しさん
07/07/16 05:32:52
まとめて投下して早く終わらせて欲しい
590:マロン名無しさん
07/07/16 06:22:18
書き終わってもいない屑だろうから無理だろ
591:マロン名無しさん
07/07/16 06:38:25
>>583>>587-590
深夜から早朝にかけてご苦労様です。厨房は学校休みでいいですね^^
592:587
07/07/16 07:06:15
待てwww俺は誉めたつもりだがwww
593:マロン名無しさん
07/07/16 09:11:24
ゴチャゴチャ言ってるやつらどうせ自演かただの厨だろ
594:マロン名無しさん
07/07/16 10:46:58
いい加減スルー能力のひとつでもつけろや
595:マロン名無しさん
07/07/16 13:05:45
乙!
そしてザジ記録更新・・・・・orz
ロシアンみかんの発想は正直すごいと思うぞ!
596:マロン名無しさん
07/07/16 14:50:49
ありゃ
ロシアンみかんと似たようなネタが俺の書いてるのにも出てくるわ
まあいいや
597:マロン名無しさん
07/07/16 15:42:44
誰が生き残るんだろうな、wktk
598:マロン名無しさん
07/07/16 20:09:17
生還率ゼロの桜子、ハカセ、ザジ、美砂が脱落した今、残った夏美に期待
599:↑俺が虐めますよ
07/07/16 20:59:24
今いるの夏美あやかちうせつなこのかたつみや楓まどか??
600:マロン名無しさん
07/07/16 21:07:20
くぎみーは死んだだろ
601:作者15 ◆srMCyCxCQM
07/07/17 01:50:38
どうも、俺です。本日の投下も無理になりましたorz本体に、度々申し訳ありません
602:マロン名無しさん
07/07/17 16:06:54
本編はせいぜい2レスで投下に5分もかからないだろうに、
わざわざ断りにはこれて投下はできない理由って何だろうねえ
それもわりと頻繁に
603:マロン名無しさん
07/07/17 16:24:18
確か、ノートか何かに書いた完成原稿から携帯に書き写して投下してるんじゃなかったっけ?
まあ、投下宣言を早まったみたいだな。携帯に全てのデータを書き写してからが真の完成ということ。
過去に作者3氏が携帯投下をしてた筈。作者3氏の投下速度は標準的だった。
まあ、今さら辞められたら生殺しにほ程があるから、なんとか早めに投下して欲しいな。
頑張れ作者15氏!
604:マロン名無しさん
07/07/17 16:51:28
<作者志望の方へ>
このスレでは、原則オープニングからエンディングまで全て書き終えた者が連載を開始できます。
見切り発車厳禁。頑張って書き上げましょう。
完成したら宣言の上、皆の了承を得て投下を開始して下さい。
<作者志望の方へ>
このスレでは、原則オープニングからエンディングまで全て書き終えた者が連載を開始できます。
見切り発車厳禁。頑張って書き上げましょう。
完成したら宣言の上、皆の了承を得て投下を開始して下さい。
<作者志望の方へ>
このスレでは、原則オープニングからエンディングまで全て書き終えた者が連載を開始できます。
見切り発車厳禁。頑張って書き上げましょう。
完成したら宣言の上、皆の了承を得て投下を開始して下さい。
605:マロン名無しさん
07/07/17 17:29:44
>>604
そのテンプレも変えなきゃな。
作者15氏も一応書き終えてはいるんだよ。ただその書いた文がPC、携帯じゃなくてノートって所が問題なんだよな……。
ルールに「定期的に一定量の話を投下できる状態になってから」みたいなのも付け足したほうがいいかもな。
606:マロン名無しさん
07/07/17 17:52:55
>>605
定期的ってのは厳しいのでは?
たとえば急に出張が入るとこもあるだろう。携帯だったらまだしも、家から持ち出せないPCにデータ入れてるとしたら投下できなくなるし。
だから、「長い空白の時間を空けず、一定量の話を投下できる状態になってから」
という感じにした方が良いかと。
607:マロン名無しさん
07/07/17 18:59:37
>>606
そうなったら全投下でいいんじゃね?
頻繁に起こることでもないだろうし
608:マロン名無しさん
07/07/17 20:49:47
おそいなぁ
609:マロン名無しさん
07/07/18 00:25:29
>>606
その「急な用件」が1回2回なら誰も何も言わんさ。
610:作者15 ◆srMCyCxCQM
07/07/18 01:10:31
どうも、俺です。本日の投下です。
611:作者15 ◆srMCyCxCQM
07/07/18 01:13:15
第五十五話
刹那には気になる事があった。
一つは木乃香の安否。祈るしかない。
一つは左腕。二、三日は湿布を貼って安静にしておきたいがしかたない。
そしてもう一つは、自分が茶々丸を殺した瞬間、明らかに“気”の力を駆使していたことである。
「“しかし、エヴァンジェリンさんは魔力を封じられていた……気と魔力の違い? いや……”」
エヴァンジェリンは、普段から結界によって魔力を封じられていたのだ。それが原因であろう。
そして、最期に遺した“世界樹に行け”という言葉と、禁止エリアが世界樹を中心に縮小していくというルールから、刹那は一つ推測する。
「“おそらく、このゲームには世界樹がかなり深い部分で関係している―”」
強引な推測ではあったが、エヴァもその結論に至っていたからこそのあの遺言だったのではなかろうか。
「…………すぐ行きます、お嬢様……」
根拠は無いが、必ず大切な人に会えると刹那は確信している。それ故、歩調も力強く頼もしい。
612:作者15 ◆srMCyCxCQM
07/07/18 01:15:06
瀬流彦は今、トイレにいる。
「……僕は、何をしているんだ…………」
彼は、迷っていた。
「教え子を殺し合わせて…………教師としても……魔法使いとしても…………僕は……」
手を洗い、ふと鏡を見る。そこにあったのは何の変哲もない、理想と良心と現実その他諸々が混ざり合った表情の自分の顔である。
「…………僕は……どうしたいんだ……どうしたらいいんだ…………」
そして彼は、揺らぎながら自分の役割に戻った。
613:作者15 ◆srMCyCxCQM
07/07/18 01:17:55
宣言します。明日と明後日は連休なので、できる限りの投下をします。量も時間も未定ですが、このタイミングでこの指摘は奇遇だと思います。普段の数倍は投下してみせます。それでは
614:マロン名無しさん
07/07/18 01:22:54
乙
まとめて投下か!!楽しみにまってるぜ!!
頑張れ!!作者15氏!!
615:マロン名無しさん
07/07/18 15:23:26
乙〜
楽しみにしてます!
616:マロン名無しさん
07/07/18 16:28:32
乙
作者15氏がんがれ〜
617:マロン名無しさん
07/07/18 16:40:26
なんというか自演乙といって欲しいのかお前らは
618:マロン名無しさん
07/07/19 00:18:11
今日は来ないのか?wktkしながら待ってるのに・・・
619:マロン名無しさん
07/07/19 00:34:53
信じていいんだよな?
620:マロン名無しさん
07/07/19 00:36:41
約束は破るためにある
621:マロン名無しさん
07/07/19 00:38:23
待ってる間に質問
当然このスレって長編投下中は短編とか見づらくなるからアウトだよな?
622:マロン名無しさん
07/07/19 01:32:28
作者15氏ホントに来ないな
623:作者15 ◆srMCyCxCQM
07/07/19 02:03:37
どうも、俺です。本日の投下です。
624:作者15 ◆srMCyCxCQM
07/07/19 02:05:03
第五十六話
「…………遅いでござる……」
ふと、楓が漏らした。
「大河内か、本でも読んでんじゃねぇか?」
「…………見てくるでござる。」
そして楓はドアの前に立ち、そこを開けた―
「な―」
―瞬間、慌てて閉めて、ドアノブを両手でしっかりと掴んだ。
「おい、どうし―」
千雨がそう言い終わる前に、誰かがドアを激しく叩き始めた。
「二人とも、逃げるでござる!」
ここでようやく、夏美が立ち上がり、後ずさる。
「おい、どうした!?」
「いっいいんちょでござる!」
楓以外の二人が息を飲んだ。
「クソ、入り口は一つじゃなかったのかよ!」
そう悪態をつきながら、千雨は自分の荷物を持つ。その間にも、ドアが激しく揺れている。
「ここは拙者が食い止める、夏美殿も早く!」
「そんな……おいていけない!」
混乱する夏美を前に、楓はドアを押し破られないように背中を押し付け、あくまでこの場に留まる気である。
625:作者15 ◆srMCyCxCQM
07/07/19 02:06:44
「何してんだ村上、早くしろ!」
千雨が夏美の荷物を持ち上げ、叩き付けるようにその持ち主に押し付ける。
「―よし、こっちだ!」
千雨が、楓が抑えているものと対極にあるドアを開け、向こうに裏口のような簡素なドアを確認する。
「おい、お前はどうするんだ!?」
「必ずあとで追い付くっ―!」
楓の言葉が、途中で詰まる。
「きゃああああああ!」
首を刃物が貫通していれば、詰まるのも当然か
「が―ぁぁ―」
楓の口と首の穴から、血が吹き出す。
「早゛ッ―く゛――」
楓の首から刃物が引き抜かれ、代わりに大量の血がびちびちと音を立てて床に滴る。
「うわああああああ!」
「いやああああああ!」
それと同時に、二人は逃げ出した
【長瀬楓、喉を小太刀で刺され死亡】
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