と、トウジっ! やめてよ、僕…ぼくっ! at EVA
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400:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/05/08 04:59:08
「は、なせ……放せよ…!」
いよいよ危機が目前に差し迫ったと感じたのか、或いは耐え切れなくなったのか
シンジは手足を懸命に振り動かし、力の限りに暴れ出した。
予想以上の強い力に、これまでのように取り押さえていることが困難になる。
一旦指を引き抜き、シンジの肩をベッドに押さえつけた。
「暴れんなや…大人しゅうしとけ…!せやないと、ただじゃ済まさんで!!」
そう凄んでも、シンジは抵抗をやめようとしない。
それどころか、抗いはますます酷くなるばかりだ。

頭のどこかで張り詰めていた糸が、プツリと切れた。


―抵抗など、許さない。―絶対に、逃しはしない。

遂に自分の手が、固く握り拳を作る。
それを振り上げると、衝動のままに、シンジの頬に叩き込んだ。

401:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/05/08 08:00:58
そろそろチンチン入れてあげてください(゜∀゜)

402:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/05/08 09:43:40
ちょww強引なトウシンwwww

403:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/05/08 10:15:52 ZqHbSkzV
(´Д`;)ハアハア

404:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/05/08 11:51:52
((#)`Д')殴ったね!父さんにもなg(ry

405:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/05/08 22:31:38
シンジエロいよシンジ

406:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/05/08 22:58:40
(´・ω・`)シンジかわいそう…

407:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/05/09 04:05:17
訓練受けてるシンジにはトウジ勝てなさそうだけど大丈夫か?

408:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/05/09 07:13:35
エヴァに乗らなきゃ弱いから大丈夫

409:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/05/09 08:32:22
ゲームの話だけど格闘訓練あったな
あと、実はトウジが運動音痴の裏設定があったり。
喧嘩っ早いけど、喧嘩に弱いだったりしたらそりゃもう萌える

410:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/05/09 09:16:51
なんだかんだでトウジのが力あるべ

411:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/05/09 12:34:48
マジレスすると体自体が華奢なやつはどんなに鍛えても弱い
シンジもそんな感じだろ


それに強いシンジなんて俺は萌えない

ちなみにトウジがシンジのような弱いものをいたぶるのも関心できんな…

412:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/05/09 16:53:13
嫌なら読まなきゃいい
俺は読む

413:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/05/09 17:10:42
漏れも読むー

414:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/05/09 17:21:20
誰もいやとは言っていないだろう…俺は凌辱が大好きな変態野郎なんだよ!続き見せろ

415:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/05/09 18:12:54
ワロタ

416:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/05/09 22:50:32
>>411
体格や力だけが強さじゃないぜ!

…合気道とか?

つかシンジってそんなか弱いかね。
いざという時は力を出せる、やっぱり強い男だと思うな

417:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/05/09 22:53:06
弦楽器を弾く男は大抵ダメ男

418:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/05/09 22:56:40
ヨーヨーマはいい男だ

419:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/05/09 22:59:16
成司くんもいい男だ

420:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/05/09 23:27:13
スレタイ通りの展開じゃないか
ハァハァ

421:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/05/10 00:41:24
シンジの顔は与えられた衝撃で、横を向いたまま暫く動かなかった。
とうとう手をあげてしまったが、興奮しきった自分を支配する感覚は、
その、手の痛みだけだった。
殴られた頬に手を当て、シンジは呆然とこちら向く。
「そ、んな……トウ、ジ…」
裏切られた、子供のような顔で。

カタカタと細かく震え出すシンジの体。
その震えが恐怖からくるものなのか、怒りからくるものなのかは分からない。
ただ、自分を全身で拒絶している、それは確かだった。

「…なん…で…!なんで!?なんでだよっ!!?」
絶叫とも言えるシンジの悲痛な声は、自分の中には届かない。
シンジはぎりぎりと歯を食い縛り、満身の力を込めて、体を押し退けようとする。
その歯向かおうとする目が、堪らなく気に入らないと感じる。
頭に血が昇り、全く冷静さを欠いた自分には、もはや自制は効かなかった。
殴った頬と反対側の頬をめがけて、平手を思い切り打ち付ける。
「…っ!」
その音が、やけに大きく部屋に響いた。

422:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/05/10 00:53:29
シンジは顔を脇に向けたまま自失し、体を硬直させていた。
すでに彼は、逆らう気力も抜け落ちているようだった。
体重を掛けてシンジの上に圧し掛かり、下半身をがっちりと固めると
強引にシャツを脱がせて、床に放り出す。

全裸にさせられたシンジは、恥辱を隠し切れない様子で身を強張らせていた。
肩に手を掛け、右耳の下から首筋に舌を這わせてきつく吸い、痕を残す。
「ひっ…!」
シンジは身震いをしながらも、体を隠そうと身を捩る。
両手を下に伸ばし、下半身を守ろうとするが、そんなことは許さない。
すぐ近くにあるシンジの顔をきつく睨みつけると、その手を掴み一括りに締め上げた。
「ッ!!」
すかさずシンジの中心に指を這わす。
今度は三本に束ねた指を一気に挿し込んだ。
「ぐぅ…っ!!…や、やだ…。嫌だ!!ね、お願いだから、やめて…!
こんなこと、やめようよ、トウジ…!!ねえ!?」

懇願するシンジの口調は、まるで自分を哀れんでいるように聞こえた。
「黙っとれ!!」
強い口調で言うと、体がビクッと跳ね、それから抗議の言葉は返ってこなくなった。
先ほどのように、殴打されると思ったのだろうか。
少し気になってシンジの顔を一瞥する。
その目には、はっきりとした絶望の影が表れていた。

自分はきっと、シンジにこんな顔をさせたかったのだ。
それなのに
見たくない、と思う。

423:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/05/10 01:09:35
指を抜くと、乱暴に体を裏返し、背を向けさせる。
抵抗はなくなったが、シンジはシーツを握り込み、ベッドに張り付いて身を離すまいとする。
その髪を掴み、上体を反らす様に身を起こさせると、右腕を掴んで捻り上げた。
「痛ぁ!」
嫌がるシンジの腰を高く上げさせ、頭をベッドに押さえ付ける。
膝立ちになってジャージの下をずらし、いきり立つ性器を取り出す。
すでに隆起し先端から液を滲ませたそれに手を添え、シンジの中心にグッと押し当てた。
「ひっ…!」
ぐいぐいと押し付けて無理矢理にねじ込むが、
なかなか入らず、激情に追い立てられるような焦燥に駆られる。
「い、痛い!痛いよ!やだ、嫌だ…いやだ!やめてよぉ…!!」
シンジの腰を片手で掴んで、ぐいっと引き寄せると、一気に内部へと沈んだ。
「あああアァ!!」

遂に自分達は、完全なる結合を果たした。

「…あ、ぐぅ…!」
「くっ…キッツイな…」

締め上げられる感覚に、神経を研ぎ澄まして耐える。
それでも、初めて侵入した人の体内、密着感の強い肉の感触は、
眩みそうなほどの甘美に満ちていた。
しきりに首を振り、苦痛を訴えるシンジ。構わずに腰を動かす。
「あぅっ!!」
内部はきつく閉まり、なかなかスムーズな動きが得られない。
「うっ、く…。こら、思ってたより、難儀やな…」
「うう、あ…あぁ……い、た……」
シンジは苦しそうに呻くが、力を加えギクシャクと腰を推し進める。
「ああ!!痛いっ!痛いよおぉ!」
少しずつ緩やかさが加わり、腰の動きは、一定の律動を持ち始めた。
しかし、シンジの中の狭さ、また初めてだったことも相まって
すぐに内部へと熱い体液をぶちまけ達してしまう。

424:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/05/10 01:25:08
「はぁっ…はぁ……はぁッ」
肩で息をしながら、シンジの中からずるりと引き抜く。
これまで感じたことのないような、信じられないほどの快感に、
自分の心身は甚だ陶酔しきっていた。
熱い息を吐き出しながら、シンジは脱力したように横たわっている。

シンジのものは挿入による痛みからか、すっかり萎えていた。
ジャージを脱ぎ捨てると、力の抜けたシンジのペニスを掴んで再び刺激を与える。
「…っあっ!ひぅ!……も…、無理っ…だ、よ…っ!」
「まだや…こんなもんで、終わらへん…終わらせへんで…!」
夢中で力を入れて扱き、激しく責め上げる。
「あ、んっ…んくぅ…んんんッ!」
シンジは強い刺激に反応し、再び勃ち上がりはじめた。
それを確認して体を離すと、シンジと体勢を入れ替え、体の上に座らせる。
シンジは鈍い動きながら、意外なほど素直に従った。
彼の目にはもはや反抗の色はなく、自分のされるがままだ。
腕をだらりと肩から垂れ、自分の大腿部に乗っている。

「入れるんや…シンジ、お前が」
「…!そ、そんなの、む、り…」
「入れろ」
高圧的な命令口調に、シンジは怯えた表情を見せる。
そして悔しそうに唇をぎゅっと噛むと、ほんの僅かに首を縦に動かした。

425:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/05/10 01:38:40
シンジは腰を上げ、震える手で自分のペニスを握り、
恐る恐る底部にあてがった。
ゆっくりと、緩慢な動きで腰を下ろしていく。
「う、ぐ…!」

除々に飲み込まれ、肉壁に包まれていく感覚に思わず声が漏れる。
その動きののろさに待ちきれなくなり、まだ全て収まらないうちに
自らシンジの腰を掴み込んで突き上げた。
「いあッ!」
下から貫くその度に、麻痺するような快感が全身を突き抜ける。
「ひぁ!あ…!あ、あっ!アァッ!」
シンジの淫靡な表情に、震えがくるほどの欲心が湧いてくる。
彼もようやく、この行為から快さを会得し始めたようだ。

426:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/05/10 01:47:05
キテタ!
あぁついにやっちゃったよトウジ…




ハァハァ

427:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/05/10 01:50:06
だが、まだ足りない。もっと、もっとだ。もっと激しく、もっと酷く責め立てたい。
むくりと身を起こし、シンジと向き合う。
頭に両手を回し顔を近づけると、唇で唇を挟み込むようにしてきつく吸う。
「んぅ…っ!」
シンジも自分も、一度射精したことで持久力が高まったようだ。
濃厚なキスを交わしながら、ひたすらに腰を前後に動かす。
とにかく、とにかく気持ちがいい。それしか考えられなくなる。

「ふ…んむぅ、んッ、…!」
合わせた唇から声が漏れる。
この上なく昂り、獣のように荒々しい呼吸する自分。
シンジの体を突き飛ばすように押し倒し、
繋がったまま体の下に抱き込むと、角度を変えて激しく突く。
「んっ!い、アッ!ああっ!!!」
シンジは声を抑えることなく悶え喘いでいる。
ぎりぎりまで引き抜き、一気に奥まで突いたかと思えば
最奥で小刻みに、震動させるように腰を揺すり動かす。
「あッ!あっあっあっ、ああっ!」
シンジは強烈な追い立てに、涙を零しながら、びくんびくんと体を反り返した。
「か…あ、っ!あうっ!あ!あッ!ひああっ!」
ガツンと強く突いたすぐのち、シンジは大きく喘いで気絶せんばかりに果てた。
自分もそれを追うように、快楽の頂点を越え、大量の精液をシンジに注ぎ込んだ。

428:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/05/10 01:59:36
キテタ――!!
全員集合!!!!

429:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/05/10 02:01:21


―色濃い疲労感だけが部屋を支配する。

シンジは仰向けになり、抜け殻のように体を投げ出していた。
その隣には、上半身を起こした状態で、
方膝を軽く立てた足に肘を掛け座りつくす自分の姿があった。
シンジの顔を、首だけ動かし、ちらりと振り返って見る。

「…………帰ってよ……」
昏い目を天井に向けたままそれだけ言うと、シンジはまた、それきり動かなくなった。

ベッドから足を下ろして立ち上がり、服を身に付け、鞄を拾い上げる。
「……ほな、な…」

シンジに背を向けたままそう言って、部屋を出る。
そうして、灰色の雲に包まれたマンションを後にした。

解消しようの無い、重く暗いしこりを残して。

430:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/05/10 02:08:22
ネ申!!!!
おまいらオナってばっかいないで神にお礼を言え!!!

431:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/05/10 02:11:00
あざーっす!
また待ってます!

432:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/05/10 02:13:38
神ktkr
GJ!!!

433:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/05/10 02:14:06
いつもありがとうございます。
ああもう目が離せない。

434:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/05/10 04:56:39
すげえ
痛い、いたいぃ〜っ!が萌えた

435:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/05/10 11:45:58 LTkTRpVL
「ドモン、イザークの声優関智一氏が韓国腐女子の餌食に」
スレリンク(news板)

436:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/05/10 13:16:19
>>429プロですか! 巧すぎます!!!

437:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/05/10 13:26:34
キテタ─(゚∀゚)──!!!

ネ申ありがとう!!!GJ!!!
またよろしく頼む!!!

438:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/05/10 16:08:51
         / ̄ ̄ ̄フ\               _       ノ^)
       // ̄フ /   \            .//\     ./ /
      //  ∠/  ___\___  __//   \   / (___
    // ̄ ̄ ̄フ /_ .//_  //_  /      \./ (_(__)
   // ̄フ / ̄////////////         |  (_(__)
 /∠_/./ ./∠///∠///∠//      ∧ ∧ /) (_(__)
∠___,,,__/ .∠__/∠__/∠__/       (´ー` ( ( (_(___)
\    \ \/ ̄ ̄ ̄フ\ \ \_ \  _   /⌒ `´  人___ソ
  \    \ \フ / ̄\ \ .//\  //\ / 人 l  彡ノ     \
   \ _  \//___\/∠_  //   < Y ヽ ヽ (.       \
    //\///_  //_  ///     人├'"    ヽ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
   //  //.////////∠/      ヽ-i ヽ__  ヽ
 /∠_//./∠///∠// .\\       `リノ ヽ |\  ヽ
∠____/.∠__/∠__/∠フ\.\\      c;_,;....ノ ヾノヽ__ノ


439:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/05/10 20:49:50
なんだこの神スレは

440:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/05/12 01:24:52
休日は好きでも嫌いでもない。

ただ、今日は休みで幸いだった。
トウジに、会わずに済む。
二人の同居人は、未だ帰らない。

昨夜から降り続ける雨は衰える気配を見せず、勢いは激しくなるばかりだ。
新しく変えたシーツは体に馴染まないが
カーテンを閉め切った薄暗い部屋の中、
こうしてベッドに体を投げ出し
一日何もせずに過ごすことが苦痛でないのは
いよいよ体が心を脱ぎつつある証拠だろうか。
どこへも行きたくないし、誰にも会いたくない。

この部屋でじっと身を縮こめ
時が過ぎ去るのを待っている方が、どれだけ楽か知れない。
何も考えず、何も感じず、何も欲せず。
そんなことが出来たらいい。

441:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/05/12 01:38:34
いつも表情を崩さない青い髪の少女は、その術を知っているのか。
彼女は言った。私には、何もないと。
あの時は、なんて悲しいことを言うんだと
自分の存在を希薄に思う彼女の孤独な背中に、心を痛めたものだが。

でもそれは、自分も同じだ。
自分にも、何もない。
―からっぽだ。
何もないのに、何故悲しみや恐怖を感じるのだろう。
心と体は、完全に剥離することはない。
空虚なこの体でも、こうして心が張り付いている以上
自分を取り巻く苦境から、この先も逃れることはできないのだろう。

エントリープラグのハッチをこじ開け、熱気の篭る内部へと侵入した時。
あの時の彼女の微笑みは、今でも胸に焼き付いて離れない。

442:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/05/12 01:49:05
ベッドに寝転んだまま、床に投げ出された制服をぼんやりと見つめる。
この衣類に身を通すとき生まれる負の感情。
プラグスーツを着る時に感じる、ちぐはぐとした不安や恐怖とはまた違う。
この服には、これまで経験してきた確かな失望が染み付いている。

鉛のような体を持ち上げてベッドを降りる。
人気のない、がらんとしたリビングを見渡し、
キッチンへ向かうと、冷蔵庫を開けて中を覗く。
昨日から何も食べていない空腹を満たしてくれそうなものは何もない。

飲みかけだったオレンジジュースのパックを取り出して、扉を閉める。
コップを取ろうと手を伸ばしかけ―その手を戻すと
パックの口を指で弾き、そのまま唇をつけて勢いよく流し込む。
その冷たさは、心身の覚醒を促した。
渇いた体に染み渡っていくようで、こんな些細なことからでも
自分は今、確かに生きているのだということを実感する。

そういえば、トウジもよくこんな風に牛乳を飲んでいた。

443:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/05/12 02:08:26
パックから口を離し、思いを馳せる。

鈴原 トウジ。
初めて会ったときは、畏怖さえ感じた。
あんなにも激しい、剥き出しの感情をぶつけてきた人物は、彼が初めてだった。

自分より少し背が高く、幾分発育の進んだ体格、くるくるとよく変わる表情。
言いたいことは臆することなくハッキリと言い、感情を隠そうとしない、真っ直ぐな瞳。
いつしか自分は彼に対して、憧憬にも似た思いを抱くようになっていた。
自分も、あんな風に、なれたら。
もっと、違う世界が見えるのかもしれない、と。

時折見せる物憂げな顔。きっと、妹のことを考えているのだろう。
自分が傷付けた、妹のことを。

彼は、これまでの人生において出来た、
友達と呼べるであろう、数少ない存在だった。
―けれど。

『友達』、とは言いつつも、日頃から常に、目に見えない隔たり、薄い壁を感じていた。
彼は自分に、完全には気を許せていない様子だった。
トウジにとって、ケンスケと自分とは違う。いつも、そう思っていた。
クラスメイトからは三バカトリオなどと呼称され
三人の中で笑っていても、どこか自分は溶け込めていない。
同じ道の上でも、一歩引いて歩いているような。そんな違和感があった。
だけど、それでもいいと思っていた。
むしろ、それでよかった。
これまでなるべく人と関わらないように生きてきたのだし
深入りしないことが世渡りのコツだと学習してきた。
近付き過ぎれば傷付くだけだ。
寂しさなど、今更感じるはずはない。

444:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/05/12 02:19:25
なるべく考えないようにしていたが、トウジのことを考え出すと
思考は昨日の出来事へと巡っていく。
思い出したくないのに、あの卑しく淫らな行為が生々しく
悪夢のように蘇り、気が狂いそうになる。
あんな辱めを受けたのは、生まれて初めてだ。
未だ鋭い痛みの残る体。
シャワーで洗い流しても、何かが流れ落ちていない気がする。
自分に向けられていた、憎しみとも取れる強い感情。

結局の所、友達だと思っていたのは、自分だけだったのかもしれない。

それでも。あんなことをされても、思うのは。
上辺だけでも、友情が結べたと感じていた、独りよがりな錯覚でも。
不確かで、曖昧なものでも。

この繋がりを、手放したくない。


ただ、それだけだ。


パックの中身を無理矢理に全て呷ると、霞む目で虚空を見つめた。

445:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/05/12 06:13:51
神キトッタ――!!!
切ない、切ないよシンジ……!!
続きが気になるジャマイカ!

446:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/05/12 13:25:45
。°・(ノД`)・°。
これからどうなっちゃうんだろう…

447:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/05/12 18:30:36
それはちょっとずつ好きになってきてるってことだよ、ってシンジにアドバイスだしてあげたくなる

448:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/05/12 22:31:27
萌えた

449:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/05/13 16:35:06 wGD7aAfH
(~∀~;)

450:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/05/14 00:50:51
待ち

451:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/05/14 01:39:23
雨音が煩わしい。
机に肘をついて頭を支え、右手で握ったリモコンでつまらないテレビを消す。
休日だというのに、研究所勤めの父と祖父は今日も出勤している。
妹には、絶対安静が未だ解かれず面会は謝絶されており、会いに行けない。
濁る気持ちは浄化しようもなく、澱んでいくばかりだ。

―昨日は、随分と自分らしくないことをした。
シンジは、どうしているのか。
電話をしてみようかと思い立つが、すぐに首を横に振って取り止める。
あれほどのことをしたのだ。シンジにはもう完全に嫌われただろう。
それでいい。側に居れば、きっとまた同じことを繰り返してしまう。
あの時自分は妹のことさえ忘れ、腕の中で震える存在に欲情していた。
それは確かなことなのだ。

降り続く雨は激しさを増したようだ。
雷の音が混じり始めている。

突然、家の呼び鈴が鳴った。
居留守を使おうと思ったが、二度目の呼び鈴に仕方なく腰を上げる。
休日のこんな時間帯にやって来る客は、おそらく押し売りか何かだろう。
怒号で当り散らしてやる。
今はそんな気分だ。

452:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/05/14 01:52:49
険しい顔を作り、勢いをつけて扉を開ける。
思わず、息を呑んだ。

「シンジ……!」

玄関先には、びしょ濡れの、黒髪の少年が
制服姿で、傘も持たずに立ち尽くしていた。
最も予想していなかった訪問者。呼吸をするのも忘れて凝視した。
突然鳴り響いた雷鳴に意識が呼び戻され、努めて冷静な声を発する。

「…どないしたん。」

髪から滴り落ちる雫が首筋を伝って流れ落ち
水分を限界まで含んだシンジの服に、更なる重みを持たせる。
微笑んでいるような、悲哀を帯びたような、
無表情ともいえる、シンジの見せる微かな表情。
この表情から窺い知ることが出来るのものは、この昏迷とした頭では、何もない。

453:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/05/14 01:55:08
(;´Д`)ハァハァしたい・・・その気持ちは、本当だと思うから。

454:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/05/14 02:01:54

「分かってるよ、トウジ……」

唐突な言葉にピクリと眉を動かす。
その意味を解することが出来ない。

「…何をや?」
「分かってるんだ。」
だから、何を―。
噛み合わない会話にじりじりとした歯がゆさを覚え、眉間を絞る。


「トウジは、僕を恨んでる。今でも。」


その瞬間、静寂が心身を包んだ。
すべての音が、遥か彼方に遠ざかる。
あれほどうるさかった、雨音さえも。

455:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/05/14 02:11:38
「だから……トウジの気が済むのなら。僕は……」

表情を消したシンジの瞳からは、雨の雫ではない、
シンジの体内から生み出された水分が、確かに溢れ出していた。
よく見ると、唇の端が赤く腫れている。
昨日、殴った時に傷付けたのか。


どうしようもない後悔が、雪崩のように容赦なく、自分の総身に落ちてくる。
降り注ぐ、自己への激しい呵責の念。
何故だ。
自分は、こんな風にシンジを、身も心も傷付けたかったはずだ。

それなのに、こんなにも、胸が苦しい。

己の瞳に宿る憎しみの色が、零れ落ちそうな苦しみへと変化した瞬間。
それはいつだったか。
今正にこの時か。無理矢理に汚したときか。
それとももう、ずっと前から―。

456:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/05/14 02:22:25
自分でも気付かないうちに育っていた、痛みにも似た靄のような思い。
ああして彼を犯したのは、衝動的な行動ではなかった。
自分の中に、潜在的に住みついていた願望でもあった。
本当に、シンジに対して抱いていたのは、憎悪だったのか。
憤る黒い感情は、エヴァの中で、たった一人で、
決死とも言える覚悟で戦う彼の姿を見たあのとき、
確かに、消え去っていたはずだ。

完全に、許せていたはずだ。

戦闘の翌日、次の日も、その次の日も、シンジは学校に来なかった。
ケンスケから渡された電話番号。
あの時も、こんな風に雨が降っていた。
けれどその時自分は、最後まで番号を押すことができなかった。
どうして、受話器を下ろしてしまった?
その三日間、自分が感じていた思いは…

心に掛かるこの靄に、明確な名前などあるのだろうか。
憎しみを言い訳にして、手篭めにしてしまいたかったのか。

457:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/05/14 02:32:19
「…いや、お前は……分かってへんわ。」

自分にも分からないのに、分かるはずがない。
この歪んだ感情、どこか狂気染みた、妄執とも言える強い思いは
おそらく、もうどうすることもできない。

黙したままのシンジは、自分を見ているようで、何も見ていない。
何も映さないこの虚ろな瞳の中に、自分の像だけを結ばせていたい。
もどかしい距離感を、もっと、もっと狭めたい。
その涙が意味するものは何なのか、出来ることなら、教えて欲しい。

濡れたシンジの肩を引き寄せ、腕の中に封じ込める。
その体の冷たさに驚愕し、胸が潰れる音を聞いた。
シンジの服から、自分のシャツに染み込んでいく水が
ひたひたと、心の襞に行き渡っていく。

458:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/05/14 02:42:53
「…トウジ…?」


なぜ、あんなにも酷くしてしまったのだろう。
どんなに悔いても、どんなに願っても、
もう、あの時を取り消すことはできないのに。
ただ自分は、無理矢理にでも、手酷くしてまでも、
あの揺らぐ目を、自分に向けさせたかっただけなのかもしれない。

矢の様に降り注ぐ雨は激しく地面を叩き、細かな飛沫が飛んでくる。
この雨は当分止みそうにない。
いや、止まないままでいい。
いっそ、このままずっと降り続けばいい。
腕の中の脆く頼りない存在を、帰さないで、済むように。

瞼を閉じ、鼓動に耳を傾ける。
少し力を込めると、細い体がびくりと揺れた。
こんな怯えを与えたいんじゃない。本当に、与えたいのものは…。
答えは未だ見つからない。
その答えは、目の前にあるのに。もうすぐで、掴めそうなのに。



「ちゃうねん。……お前のせいや、ないんや……。
……ワシは……、お前が…………」


喉の奥から搾り出すように囁いた声は、雨の音に掻き消され、雨水と共に流れていった。



終わり

459:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/05/14 03:02:03
切ない・・・切なすぎる。
相変わらず、GJ

460:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/05/14 03:49:29 81Ahd7N2
これで終わっちゃうの〜…

461:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/05/14 20:33:24
神GJ!!大好きだ!
自分も何か書きたいんだがネタが無い…。
そもそも神の後に書いていいのか…?

462:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/05/14 20:41:13
書きたければどうぞ

463:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/05/14 20:44:19
深いな…乙。

>>461
職人は何人いてもいい。待ってるよ

464:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/05/14 21:10:31
>>462>>463ありがとう。
なんとか頑張ってみるよ。また神が来て書きづらくならないうちに

465:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/05/14 21:54:11
ガスッ!
真っ青な澄んだ空に鈍い音が響く。
普段なら心地良く感じているはずの天気の良い空が、今日は腹が立って仕方が無かった。
─全部コイツのせいや。
衝撃を受けた手がじんわりと熱い。
だが、殴られた相手の方が遥かに痛いだろう。
「…っトウジ!!」
聞き慣れた声に顔を上げると、少し離れた所に人が倒れている。
─ふん、良いザマやな。
視線が合った。ふ、とトウジは笑う。
…と、両腕を掴まれる。
「トウジ!何やってんだよ!!」
「っ…離せやケンスケ!こんくらいじゃ…こんくらいじゃ済まさんで!!もう一発…!」
「もういいだろ!このっ…バカトウジ!!」
「ぐっ…!」
頭を殴られ、不覚にもよろめく。
「碇には直接関係無いだろ!?」
ケンスケの言葉が胸に刺さる。トウジは暴れるのをやめ、踵を返した。
3歩ほど進んでふり返る。
「…ええか、転校生。ワシは誰が何て言おうと、お前を許さん。
…絶対、許さへんで!!」
そう言うと、校舎へ戻って行った。
「…待てよトウジ!ったく…」
ケンスケも早足でその場を去る。
一人になったシンジは痛む頬を押さえ、保健室はどこだったか、と考えていた。
何かで冷やさないと─ふと、空を見上げる。
さっきまで快晴だった空が、わずかに曇り始めている。
シンジは軽く溜息をつくと、ゆっくり立ち上がった。

466:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/05/14 22:04:43
神 が 来 た か

467:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/05/14 22:08:34
新たな職人か。期待sage

468:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/05/15 00:10:10
超良スレですな
神たちの文章に癒されたのは俺だけではあるまい…‥。

469:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/05/15 03:57:19
>>465>>464か?

470:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/05/15 20:17:41
>>466私は私。神じゃないわ。
>>467とりあえず暖かくも冷たくもなく見守ってて下さい。
>>468、俺もだよ
>>469そうだ。

やめようと思ったが返事。
亀ペースかもしれん。暇だったら皆で別物書いてくれ。
とりあえずこの作品は俺だけで完成させたい。

471:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/05/15 21:15:22
─仕方なかったんだ。
放課後、重い鞄を持ち上げながらシンジはあの時の事を思い出した。

シンジは幼い頃に母親を亡くし、父と二人で暮らしていた。
その父が、もっと良い仕事が見つかったと、勝手に引越しを決めたのだ。
父はそういう事に無関心だと思っていたシンジは、話を聞いた時心底驚いた。
いつも家に居ないほど働いてばかりなのに、なぜ今より良い仕事が必要なのか、
そもそもたった2人の生活に今以上稼ぐ必要はないだろうと、シンジは精一杯
抵抗したが、あの父が聞くはずなかった。
全て勝手に決められ、準備され、いつのまにか引越しの日になった。
シンジはあきらめて父に従う事にした。

472:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/05/15 21:58:31
─僕だって…来たくて来たんじゃない。

もともと友達はいなかった。別れて悲しい思いをする相手などいるはずもなく、
だからそういう事に対しての未練は無かった。不幸中の幸いと言ってもいい。
ただ、自分の生まれ育った環境から離れるのが嫌だった。
慣れない環境の中に住まなきゃいけないのも嫌だった。
悪い言い方をすれば─本心そのままで言えば─面倒だった。ものすごく。
そんな事を頭の中でぐちゃぐちゃと考えていると、意地でもここにしがみついて
いたい衝動にかられた。もう車はとっくに出ているというのに。
なんだかイライラしてきて、目の前の運転席にいるゲンドウを後ろから睨みつけると、
聞こえない様にそっと、「このバカ親父」とその背中に投げつけた。

そんなシンジでも、環境が変われば人も変わるのだと、
もしかしたら自分に『友達』ができるかもしれないと、
密かに淡い期待を抱いていたのは認めざるを得なかった。
─その期待の結果がコレ、か…。
まだズキズキと痛む頬にそっと手をやる。
シンジはまた溜息をつくと、誰もいない廊下を歩いた。

473:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/05/16 01:23:42
気になる

474:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/05/16 19:35:28
いい!上手い!!
応援してます。

475:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/05/16 21:59:11
「うひゃーっ濡れてしもたぁ」
放課後はものすごい雨だった。
まさかあそこまで降るとは思わず傘を持っていなかったトウジは、
なんとかケンスケの傘に入れてもらったのだが、トウジの体が入りきるはずもなく、
結局びしょ濡れになってしまった。
「うう…冷たぁ。カゼひくわ」
急いで服を脱ぎ洗濯機に放り込むと、すぐに風呂に入った。
「ふう…」
浴槽に入り一息つく。体が温まって先程の雨などどうでもよくなったトウジの頭に
浮かんできたのはこの前引越して来た転校生だった。
─クソ…何でアイツが…
トウジは必死に掻き消そうとしたが、その忌々しい声と姿は自分の頭にしがみついて
決して離れはしなかった。
碇…碇、シンジ。
無表情で、トウジに呼ばれた時も少しも表情を崩さなかった。
驚きもせず、怖がりもせず。多分無関心だったのだろう。
周りがどうなろうと自分がどうなろうと。
だからこそあんな事が言えたのだ。

476:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/05/17 16:20:03
キタ!!こういう関係萌えるんだが!!

477:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/05/17 20:02:20
GJ!
続き待ってる

478:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/05/17 20:59:12
『僕だって…』
シンジの声が頭に響く。

『僕だって来たくて来たんじゃない…』
『あぁ!?』
『あんなものに…乗りたくて乗った訳じゃない』
『じゃかあしい!ええか!お前があんなトコにおらんとけばなぁ…!』
『僕がいなけりゃ皆死んでただろ』
『っ……!!』
頭の奥で何かが切れた。無意識に体が動く。

─あんな事したアイツが悪いんや。…ワシは何も悪ぅない。
許せなかった。自分の妹にあんな大怪我をさせて、それでも自分は悪くないと
言う様に平然としているシンジが。だから、殴った。
それなのに、自分が付けた傷を冷やすシンジを見るのは辛かった。
シンジを見る度にイライラして、もっと酷い目に合わせてやりたいと
思うのに、心のどこかで罪悪感を持っている自分がいた。

479:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/05/17 21:01:57
真っ直ぐにこちらを見るシンジ。
俯いたシンジ。
目が合った時のシンジ。
思い出したくない。考えまいとすればするほど、
その姿は脳裏に焼き付き、声は鮮明に心に響く。
その姿は、その声はトウジの中を掻き乱し、心を焦がす。
やめろ。やめろ。来るな。お前なんか…
「ワシん中から出てけぇっ!!」
水面に手を叩きつけていた。声も出してしまったらしい。祖父が「うるさい」と
怒鳴ってきた。
トウジは軽く舌打ちをすると、浴槽の中に沈み込んだ。
─今日はええ夢、見れそうにないなぁ…。お前のせいやで、くそ。
もう一度舌打ちすると、未だ晴れぬ気分のまま、トウジは風呂から出た。
明日もっかいどついたる、と心に決めて。

480:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/05/17 21:45:24
それでそれで?

481:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/05/17 22:55:39

学園エヴァでも良さそうな設定だな
期待してるお

482:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/05/24 08:30:18
保守

483:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/05/24 15:05:00
急に過疎ったな…

484:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/05/24 16:44:09
新規だが今夜投下してみるから暇なら読んでくれ

485:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/05/24 20:28:15
わかったぜ!
待ってるよ

486:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/05/24 22:49:05
期待待ちwktk

487:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/05/24 23:20:36
「先生…あの、トイレに…」
碇シンジがおずおずと手をあげる。授業中、これが二度目だった。
「早く行ってきなさい」
体調でも悪いのだろう。教師はさして気に止めることなく、シンジの離席を許した。
「あいつ、腹イタかなぁ?」
心配したケンスケが小声でごちる。シンジはクラス中の視線に見送られるのを感じながら、
後ろ手に教室のドアを閉めた。

―数十分後。
「す、すみません…あの、もう一度トイレに…」
また、シンジだ。先程トイレから戻ってきて、まだ10分と経っていない。
初老の教師は1時間に何度も席を立つ彼を、ややいぶかしげに思いながら言い放つ。
「保険室に行った方がいいんじゃないかね?」
「すみません。じゃ…保健室に…」
クスクス…。あいつ、下痢か? サボリたいだけじゃねーの? 教室中の笑い者に
なる。さすがに1時間に三度もトイレと言い出せば、余計なことも思われるだろう。
ただでさえ、授業中のトイレは目立つのだ。
「碇、今度から体調の悪い時は先にそう言いなさい。教室に落ち着きがなくなるからね」
マジでピーピー? 三回は行き過ぎだろー? ちょっと、みんな静かにして!
「あの…すみませ…」
シンジの顔色は先程よりも悪い。こめかみに嫌な汗が浮かんでいるのも見てとれた。
「トイレは休み時間に済ませるものだ。まして体調が悪いなら無理をせずに授業を休んで…」
「あ、あの…っ」
ゲラゲラ。そんなに笑っちゃ可哀想よー。なにやってんのよ…もう、バカシンジ!
シンジの小さな声は教室のヤジにかき消される。
「…授業を乱すためにわざとやってる訳ではないと思うが、今度からちゃんと…」
さすがに三度目とあって、教師のお小言はまだ続くようだ。
「これはマナーの問題だよ。私は以前から言ってるように…」
「あの…っ」
シンジの手が小刻みに震える。恥ずかしさと押さえ切れない排せつ感に、頭がぼうっ
と白みがかってきた。(どうしよう。もう、我慢できな…)


488:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/05/24 23:21:31
「センセー。ワイもトイレやー」
後方から大きな声が投げかけられる。派手に手を振り席を立つのは、鈴原トウジだ。
「さっき購買で買った牛乳が痛んどったかもしれんー!」
あいたたた、とその場で腹を押さえてかがんで見せる。
「鈴原もか…。どうして休み時間の間に行っておかなかったんだ」
「せやかて昼メシの腹イタやで? センセ、もう…間に合わへん!」
トウジがオーバーに地団駄を踏んで見せると、教室はドっと笑いに包まれた。
「…二人共、早く行ってきなさい」
「すんません! ほらシンジ、行くで!」
トウジは油汗で瞬時に動けない様子のシンジを見て、手を引いて走りだす。
シンジは白みがかった頭で、トウジは自分を助けてくれるために、わざとやってくれ
たんじゃないかと、ふと思った。トウジが閉めた教室のドアは、ピシャと勢いよく音
を立てる。それを聞いて、シンジはハっと我に還った気がした。
トイレはさほど遠くない。

「着いたで、トイレや」
「うん………あっ…」
トイレに着いたという開放感と、助けてもらったという安堵感で、体の緊張が一気に
解けたのがいけなかったのかもしれない。シンジは手洗い場で立ちすくみ、その場で
固まってしまった。
トウジは引いた手が急に留まったのを感じて振り返る。うつむくシンジを見て、股間
に目をやる。その後は、何も言わなかった。
シンジは喉が痛くなり、まぶたの裏が急速に熱くなるのを感じた。中学生にもなって
お漏らしなんて、それを友達に見られるなんて、もうこの上ない羞恥だ。
ズボンには大きなシミが広がる。布が含みきれなかった水分を、ポタポタとタイルに
こぼす。
長く感じたが、おそらくは数十秒程度であった沈黙が、シンジにとって途方もなく
重くのしかかる。

489:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/05/24 23:22:23
「……ワイの体操着と制服、貸したるわ」
トウジがボソっと沈黙を破る。
シンジの垂れ下がった顔からも、ポタポタと水滴が落ちる。
「だって、トイレなんてそんなん…しゃーないやろ」
人間やし、とトウジは笑い飛ばすようにしてシンジを励ます。見えない顔を覗き込む
ようにして肩を抱くと、シンジの目から大きな涙がいくつもいくつも流れてくる。
止まらない。
「な、泣くなや。誰にも言わへん。ワイはジャージやから服貸したってかまへんし、
制服かて部活のロッカーに入れとるから、教室帰らんかて持って来れるし。誰にも
バレへんで」
シンジの足下には黄色い水たまりができていた。ズボンをつたって、まだ少しづつ
大きくなる感じだ。上履きも汚してるから、体育館シューズも貸してやらねばなら
ないかもしれない。
シンジは泣くのを止められなかった。喉が熱くて痛い。漏れる嗚咽を殺すのが精一杯
だった。
「……個室の方に入って待っとけや。着替え取ってくるから、な? 誰か来たら
困るやろ?」
シンジは動けない。足下の水たまりがタイルの目地に沿って川を作るのを、どうした
らいいのか分からない気持ちで、ただ睨視して泣いていた。
シンジが漏らした尿を気にしてるのを悟ったトウジは、トイレ内に据え付けの掃除
用具入れから、バケツとデッキブラシを取り出して水をくむ。
サっと水を流してその痕跡を無くすと、ブラシで汚水を排水溝へと押しやった。


490:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/05/24 23:23:43
「すぐ戻ってくるから」
トウジは着替えを取りに駆け出す。シンジはやっと顔を上げて、トウジの後ろ姿に
感謝する。なさけない気持ちで一杯になりながら、個室に移動しようと数歩踏み
出した。歩くと股間に貼り付いた重い下着の違和感にまた泣きそうになる。
個室に入って数分、トウジが帰ってきた。
「シンジか?」
閉められたドアごしに、確認の小声が響く。
「……ごめん」
バツが悪そうに少し隙間を開けて、トウジの服を受け取る。袋の中には下着代わりの
体操着と、制服のズボン、体育館シューズ、購買部のビニール袋が入っていた。
濡れた衣服を入れるのに気をきかせてくれたのだろう。

「今日はこのまま早退するか? それやったらワイが言うといたるで」
「……で、でも…」
「せやったら、保健室行くか? 腹イタやったら薬飲んだ方がええかもしれん」
「い、いいよ…」
シンジはこれがどうして起こったことなのか、理解していた。過去の体験から
いって、もうそろそろ落ち着くはずだ、とも。
キイ、と小さな音を立てて扉が開く。手に持つ口を縛ったビニール袋と、トウジの
体操着を下着代わりにさせてもらってるバツの悪さで、どうしても顔が上げられない。

「それ、こっちの袋に入れェや。見えんの、嫌やろ?」
ビニールだと透けて衣類が見えるのを気遣ってくれる。だが、体操着入れまで汚して
しまうようで気が引けた。
「い、いいよ。もう、今日は帰るから…」
「ほな鞄取ってきたるわ。このまま戻らんと帰るんが一番ええ」
「……ごめ…」
「普通はごめんやのうて、ありがとうや」
トウジは笑って教室へと引き返す。
鞄を手にしてもう一度戻ってきてくれたトウジに、シンジは胸が詰まる思いで言った。
「…ありがとう」
「かまへん」

491:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/05/24 23:25:05
とりあえずここまで。長くてスマン

492:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/05/25 00:28:08
GJ!続きにも期待

493:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/05/25 00:28:53
>>487-491
GJ!
いい話だ。続き期待してるよ。

494:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/05/25 20:52:47
あのさぁ








早く続き書いてください、このままじゃ寝れないかも

495:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/05/29 02:08:10
保守

496:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/05/29 18:45:43
>>479だ。
しばらく来てなくってスマソ。今テスト期間中でPC触れない。
親が出かけてほぼ誰も居ない状態だからこうして書いてるが・・・。
今週はもう来れないかもしれん。来週あたり来るから、それまで新規さん
の作品で頼む。何かおもしろそうだしな。
じゃあ、また来週かな。

497:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/05/29 19:25:08
保守

498:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/05/29 20:20:32
新規ももう来なさげだ・・・
人減ったからな

499:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/05/29 20:22:24
減ってはいない
基本的にこういうスレは投下がないと過疎る

500:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/05/29 21:41:46
そうか?
前は投下があったらもうちょっと盛り上がってた気が・・・

501:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/05/30 00:23:24
まあ話が導入部だしな
気長に待とうや

502:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/05/30 21:09:47
排泄ネタに嫌悪してる人はいないんだね

503:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/05/30 21:14:31
>>502
そんなこと言ったら投下来なくなるだろ
気に入らなきゃお前が読まなきゃいいだけ

504:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/05/30 22:38:17
電波の小説で慣れたよ

505:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/05/30 23:51:40
>>502
感想を書くだけならまだしも
同意を求めるような書き方の方に嫌悪したよ

506:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/05/31 19:58:36
同意なんか求めてないw
しかし、馬鹿な事書いてすまんかった。
お前らタフだな

507:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/06/01 00:30:59
ああ、問題ないw

508:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/06/01 12:10:22
この時期は中間テストだから神降臨しないのか…

509:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/06/01 19:00:21
嫌悪とか言われたらさすがに投下しにくいんじゃね?www

510:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/06/01 22:10:06
職人さんが戻ってくるまで保守
馬鹿は放置

511:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/06/01 23:15:18
>>506
一言多いんだよお前
去れ

512:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/06/02 20:02:41
今日テスト終わった。あまり疲れてないから来てみたんだが…。

仲良くしようよ。もっと楽しい雰囲気のが好きだ。
まぁお前らの事だから大丈夫だろう。
土日に投下する…と言いたいんだが、ちょっと二日間出かける。
父さんがPC持ってかないかぎり来れないな…スマソ。
>>508の言ったとおり中間テストで、ネタも考えてない…。

どうすりゃいいんだ、俺…。

513:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/06/02 21:27:11
のんびり待ってるから
焦らなくていいぞ

514:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/06/02 22:52:41
新規の神もテスト中なんか?

515:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/06/02 23:06:03
>>512
無駄な書き込みせずにさっさと投下しろ
言い訳がましい上に構ってチャンすぎ

516:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/06/02 23:43:36
過剰反応し過ぎだぜ

517:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/06/02 23:49:03
801ノリじゃない新規に期待

518:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/06/03 00:13:43
>>512
父ちゃんのPCでやってんのか?
履歴でry

519:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/06/03 00:37:12
履歴は消せばなんとかなるが、
ワードやメモ帳に文章を保存してるなら危険だなw

520:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/06/03 02:59:34
>>517
もしそっち展開になったら投下しにくくなるんでは

521:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/06/03 03:27:54 hd2fXRNs
>>515
何なんだこいつ…消え失せろゴミ

522:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/06/03 05:09:32
うるせえ

523:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/06/03 14:15:31
>>502=520だろ?
801スレでもないのに801を強要しようとする
ウザい腐女子は死ね

524:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/06/03 14:39:09
>>521
テスト終わったらとっとと書けば?
パパのPC報告はいらないからサwww

525:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/06/03 15:01:20
ま、「と、トウジっ! やめてよ、僕…ぼくっ!」 なんてスレタイだし
多少は濃い話を期待してるのが殆どだとは思うけど
このスレに今必要なのは投下だな

526:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/06/03 15:26:24
まあとりあえず画を貼るよ

URLリンク(r.pic.to)

527:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/06/03 15:35:39 hd2fXRNs
>>524
俺は神じゃない。ふざけるな

528:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/06/03 15:38:35
頬を赤く染めながら寄り添う二人

529:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/06/03 15:39:40
>>527
ageてる時点でお前の方がふざけてる

530:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/06/03 15:41:00
>>523>>525
ハゲド。スレタイ的にもここが801オンリーになるのは変
スレ主旨を強要したい801厨は究極の愛スレにでも行け
腐女子から見てちょっと毛色違う話が投下されたらって
そんな理由で神が煙たがられるのはおかしい
>>520みたいな牽制とかイラネ

531:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/06/03 15:56:00
まあまあ、そんなん言ったらエロ織り交ぜながらSS書いた職人は立場なくなるべ

532:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/06/03 16:05:05
厚顔の腐女子が嫌悪とか言い出すからだよ
あれで流れがおかしくなった

533:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/06/03 16:09:38
ぶっちやけ801小説ツマンネ
リア厨の日記くずれの話なんて読みたくない
当然2〜3行で見切りをつけて読み飛ばすが、
その後付いたレスもキモくて嫌悪してるよw

534:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/06/03 16:22:31
本当腐女子に嫌悪してる人間の方が遥かに多いのになwww

535:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/06/03 16:25:44
神が消える予感

536:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/06/03 16:28:37
みんなそんな事より>>526のトウシン画像の話でもしようぜ

537:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/06/03 16:32:49
まあ小説なんて全部つまんねーけどな。キモヲタの妄想だと考えると萎えるわ。

ああキモキモ

538:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/06/03 16:35:34
>>537
だったらこのスレ来るなwwwww

スカ小説の続きマダー?チンチン

539:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/06/03 16:35:41
なんで変なのが湧いてるんだ?いったい何があったのか…

540:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/06/03 16:37:06
>>539
2chは腐女子嫌いが多いってことさ

541:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/06/03 16:43:18
荒らしは加持シンスレにもいたアレじゃないのか
まあ自分は小説楽しみにしてるし前の流れも別に気にならなかった
当然だが職人さんだって義務で書いてるわけじゃないぞ

542:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/06/03 16:44:32
そもそも腐女子って何?
男女差別?
それともあんま深い意味はないの?

543:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/06/03 16:45:45
良スレは一度は荒れる運命にあるってこった

544:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/06/03 16:47:52
>>541
荒らしっつーより嫌悪発言や牽制レスで新規神を消された事に
キレてるんだと思うが
腐女子は意見を見ずに荒らし断定か・・・・

545:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/06/03 16:49:05
なんだかどうでも良い話だな。
腐女子キモイとかそんなの昔から言ってるんだから相手もわかってるだろうに。
今更言ったってどうにもならんだろ。

546:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/06/03 16:50:11
>>542
小説が自分好みの展開でないと嫌なレスを付けて
神を消すような人を腐女子と言います

547:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/06/03 16:51:03
>>545
腐女子が俺化した腐女子擁護イラネ

548:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/06/03 16:51:37
もういいだろ、トウジなんかほっといてさ、みんなでシンジのアナルいぢくるスレでいいじゃん

549:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/06/03 16:53:00
こういう投下系スレは神を消されると荒れるよ。
消した理由が理不尽なものであればある程。

550:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/06/03 16:53:24
>>544
意見言うだけならまだしも度が過ぎてるし、>>537のようなレス見れば荒れてると思うのは当たり前

551:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/06/03 16:53:59
おまえらはこのスレに何を求めてるんだ

552:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/06/03 16:54:45
>>550
度がすぎたのは嫌悪の方www
801書く神も消しておあいこだろwww

553:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/06/03 16:54:48
>>546
それって801じゃなくてもいないか?とくにLASとかLRS、ひどいのでミサト×ペンペンとか…801はまだかわいいほうだろ


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