【和歌山】過疎地の高野山真言宗寺院に危機感、対策の提言策定　総本山金剛峯寺が発表[02/23]

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17/02/23 15:47:44.46 CAP_USER.net
将来構想に関する提言について発表する添田宗務総長（中央）と委員会の座長ら＝和歌山県高野町の高野山真言宗総本山金剛峯寺
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　◇金剛峯寺　将来構想委が提言
　高野山真言宗・総本山金剛峯寺（高野町）の僧侶や檀信徒らでつくる
「宗団本山将来構想委員会」（委員長＝添田隆昭・同宗宗務総長）は２２日、宗派発展を目指す提言をまとめ、同寺に提出した。
過疎地の末寺を存続させるため僧侶の教育改革などを求めており、今後、同寺が実現に向けて施策の具体化を進める。（山田博之）
　同寺は、民間の研究機関「日本創成会議」が指摘した全国８９６の消滅可能性都市に、
末寺（約３７００か寺）の４６％があることから危機感を強め、昨春、僧侶や檀信徒、同寺職員ら約６０人による将来構想委や四つの小委員会を設置。
アンケートで末寺や檀信徒の要望をくみ上げながら、約１年にわたって打開策を協議してきた。
　提言では、同じ僧侶が住職を兼務する寺院が約３分の１を占めるとし、「兼務状態の解消が喫緊の課題」と指摘。
研修を重視した教育システムで資質の高い人材を育て、一般人にも門戸を広げる必要があるとし、
管理が困難な末寺を支援する「情報センター」の設置も急務としている。
　また、地方から首都圏へ移り住む檀信徒との関係の強化などを目指し、
高野山東京別院（東京都）の機能を強める一方、災害時の避難場所や救援の拠点としても活用すべきと提案。
さらに、機関誌を刷新し、ウェブを活用した教化広報業務を一元管理する広報局の創設も要望している。
　記者会見で、添田宗務総長は「貴重な内容の提言をいただいてうれしい。できるところから腰を据えて実行に移したい」と話し、
将来構想委の事務局長を務めた檀信徒で元京都府綾部市長の四方八洲男氏は
「冊子を作るなどし、誰でも提言を見ることができるようにしたい」と語った。
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