【二刀流の】倉山満pa ..
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155:右や左の名無し様
18/11/15 07:12:47.45 nmlSQ4Le0.net
−−何が企業によるシステムの刷新を妨げているのでしょうか。
中野:日本企業の基幹システムの多くは1970〜80年代に稼働しました。当時は景気がよく、世界に先駆けて先進的なシステムの導入が進みました。
ところがシステムの更新時期を迎えた90年代以降は景気後退の時期と重なり、多くの企業はそのまま老朽化したシステムを使い続けました。
現場からの新たな要求に対しては、システムのカスタマイズを重ねるという小手先の対応を取りました。
このため現在、多くの基幹システムは増築に増築を重ね迷路のような熱海の旅館のごとく、複雑に入り組んでいます。
中野:機能に変更を加えることを前提とした「マイクロサービス」や「疎結合」などの仕組みを取り入れた最新システムに比べて、需要に合わせて柔軟に拡張するのが困難です。
またAIやビッグデータ解析に必要な情報をシステムから取り出すのも難しい。
IT関連のセミナーで感化された経営者からAIやビッグデータ解析の活用を指示されたシステム担当者が、
「5年間で合計300億円を投じて、システムを一新する必要があります」などと報告すると
「そんな後ろ向きのことを聞いているのではない」と怒られたという、笑えない逸話も漏れ聞こえてきます。
システムの老朽化による弊害を、経営者がなかなか実感できないのも問題です。
自覚症状のほとんどない膵臓がんと同じですね。気づいたときには手遅れになりかねません。
−−経営者にはどのような心構えが必要ですか。
中野:基幹システムの刷新には数年の歳月と、数百億円の費用がかかることが珍しくありません。その上、システムの開発に失敗するリスクもあります。
新システムを導入した成果が出るころに自分は退任していることもあり得るでしょう。経営者としての任期中は、刷新コストが負担になるだけです。
それでも経営者は腹をくくる必要があります。手をこまぬいていれば「技術的負債」が膨れ上がります。


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