賞金約2億円の「空気を水に変える方法」コンテストの大賞が決定、「輸送用コンテナの中に雲を作り出して水を取り出す」というアイデア at SCIENCEPLUS
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1:しじみ ★
18/10/22 13:25:19.00 CAP_USER.net
016年にスタートした、水不足で苦しむ世界中の人々を助けるため「空気から水を作り出す方法」を編み出すことを目的としたコンテスト「Water Abundance XPRIZE」の大賞が決定しました。賞金150万ドル(約1億7000万円)を受け取った大賞受賞者は、「輸送用コンテナの中に雲を作りだし飲料水をためる」という装置をデザインしました。
The Water Abundance XPRIZE winner makes water from air
URLリンク(www.fastcompany.com)
Visioneering | XPRIZE
URLリンク(www.xprize.org)
「クリーンなエネルギーを使う」「コストは作り出す水1リットルあたり2セント(約2.25円)」という条件のもと、空気中から1日あたり2000リットルの水を作り出す装置をデザインするコンテスト「XPRIZE」は、2016年にスタートしました。
XPRIZEのチーフ・インパクト・オフィサーであるZenia Tata氏は「XPRIZEの課題をデザインし始めた時、我々は多くの第一原理を考えました」と語っています。現代では800万人近くの人が水不足に直面していますが、海水から淡水を作り出す海水淡水化には「コストがかかりすぎる」という問題点や、作り出した水が提供できるのはシステムの近辺のみに限られるという問題点があります。コンテストのデザインについて考えていたXPRIZEのチームは「大量の水を含む『大気』ならリソースにできるかもしれない」ということに思い至りました。「空気から水を取り出す」という装置は当時存在したものの、使用するためには多くの費用が必要だったとのこと。この課題が実現可能なのかということは、当時懐疑的だとみられていました。
大賞を受賞した「WEDEW」と呼ばれる新しいシステムは、既存の2つのシステムを組み合わせることで完成しました。このうち1つは、「空気を温め、冷たい空気を合わせることで水蒸気を作り出す」という雲が形成される仕組みをまねた「Skywater」というデバイス。この水蒸気はタンクの中に貯められ、飲料水として提供できます。
PRODUCTS – SkyWater Air Water Machines
URLリンク(islandsky.com)
しかし、上記の方法は多くの電力を使うことから、デザイナーたちはバイオマスを使ったガス化装置と組み合わせることにしました。装置に木片やココナッツの殻など、その土地のバイオマスになり得る材料が入れられると、材料は熱分解されます。この時、システムは熱と湿度がある環境を作り出し、空気を水に変えることが可能とのこと。装置は輸送用コンテナの中に置かれる設計で、コンテナ内の容器に水が溜まるようになっています。また同時にバイオ炭も作り出されるため、農作物の収穫量を増やす肥料として利用できるといいます。
XPRIZEのプロジェクトに携わった建築家のDavid Hertz氏は、「これは二酸化炭素の収支がマイナスになるテクノロジーです」「未来のテクノロジーは、これまでに我々が作り出した環境へのダメージを回復し、再生させるようなモデルになっていくと思います」と語りました。
上記の装置は、木が十分にない場所では、バイオマスではなく太陽光とバッテリーで駆動する見込み。この形であれば水不足の場所や水が汚染している場所でも即座に展開可能とのこと。
既にSkywaterの技術だけを使用した装置が配置されている場所もありますが、バイオマスを使った装置はコンテストのためにデザインされたもの。開発チームは賞金を、NPOと提携して世界中のに装置を配置したり、開発を加速させたりすることに使っていくことに使用するとのことです。
URLリンク(i.gzn.jp)
GIGAZINE
URLリンク(gigazine.net)


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