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185:文責・名無しさん
22/10/09 08:36:55.26 vVkoEMYv0.net
10月9日 コラム 産経抄
ウクライナ4州の併合を宣言する式典に出席したロシアのプーチン大統領=9月30日、モスクワ(ロイター=共同) 作家の向田邦子さんは、猫を飼っていたことがある。狩りの名手で、庭の芝生に遊ぶ雀を捕まえるのがうまかった。たまにしくじると、その度に、せわしなく毛づくろいをしたという。失敗の照れ隠しかしら…。
▼動物学の本をひもとき、向田さんは膝を打つ。そこには「すり替えのエネルギー」とあった。一つの動作が中断されたとき、行き場を失ったエネルギーを別の動作で消費し、埋め合わせをするらしい。「猫のおかげでひとつ利口になった」とエッセーに書いている。
▼大国の為政者に動物の行動学を重ねるのは気が進まない。さりとて、その人が「すり替えのエネルギー」をどう処理するのか気に掛かる。7日に古希を迎えたロシアのプーチン大統領である。大統領府によれば、各国指導者から数多(あまた)の祝福を受ける予定だったとか。
▼鉄面皮を緩め、手を振る用意でもあったろうか。電話で祝意を伝えてきた国外の権力者はしかし、トルコのエルドアン大統領ら5人にすぎなかった。道を外れたウクライナ侵略、戦争犯罪という悪鬼の振る舞いに、同調者が現れると踏んだ神経が不思議でならない。
▼折しも同じ日、ロシアの人権擁護団体などに贈られることになった今年のノーベル平和賞である。自由を追い求め、権威主義に抗(あらが)い続けた闘士たちの、おびただしい血を養分に咲いた花だろう。屍山(しざん)の山すそ、血河のほとりに咲いた赤い花であることを忘れまい。
▼油断ならないのは、行き場にまどうプーチン氏のエネルギーである。ウクライナや不満を持つ露国民に「すり替え」の矢印が向かぬよう、国際社会の圧力の輪が欠かせない。向田さんは飼い猫が悪さをすると、きついお仕置きをして理非を教えた。そう。誰かが教えてやらないと。


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