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91:文責・名無しさん
22/08/02 06:31:39.70 oxp2MWBu0.net
産経抄 8月2日
本人にとってもフィリピンという国にとっても、運命が分かれる4日間だった。1986年2月22日、国軍参謀総長代行だったフィデル・ラモス氏とエンリレ国防相は、数百人の兵士とともに軍の基地に立てこもった。
▼独裁を続けてきた当時のマルコス大統領に反旗を翻したのだ。2週間前に行われた大統領選でマルコス氏は勝利宣言を行っていた。もっとも不正集計の結果であり、実際の勝利者は民主化勢力が推すコラソン・アキノ氏である。
▼ラモス氏は国民と国軍兵士にマルコス打倒を訴え、呼応した100万人近い群衆が基地に続く通りを埋め尽くした。大統領夫妻は25日にマラカニアン宮殿を脱出する。ラモス氏はまさにピープルパワー革命の主導者だった。
▼アキノ大統領の下では国防相として、9回に及ぶクーデターを鎮圧した。後継の大統領に就任すると、「アジアの病人」と呼ばれていた経済を立て直した。こんな笑い話がある。ラモス政権時代は医務室に胃薬をもらいに駆け込むスタッフが急増した。まともに仕事をするようになったからだというのだ。
▼その後のエストラダ政権にスキャンダルが続出すると、アロヨ大統領を誕生させる。前大統領のドゥテルテ氏を見いだし、大統領選への出馬を促したのもラモス氏だった。訃報が届いたラモス氏はその功績の大きさに見合った人気を、国民から得られたとはいえない。元軍人らしい手堅さが地味に映り、政治家としての「華」に欠けるということらしい。
▼その華に恵まれた故マルコス元大統領の長男マルコス氏が、今年の大統領選で圧勝した。6月の就任式の演説では、父親の政権を精いっぱい賛美していた。出席していたラモス氏は、どんな思いで聞いていたのだろう。


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