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10:文責・名無しさん
20/06/17 07:19:34.66 tpQMr0m10.net
産経抄 6月17日
 「竹槍(たけやり)では間に合はぬ 飛行機だ、海洋航空機だ」。昭和19年2月23日の毎日新聞1面に、こんな見出しの記事が載った。筆者は海軍省担当記者の新名丈夫(しんみょう・たけお)である。
 ▼本土沿岸に敵が侵攻するようになれば、万事休す。当時の海軍の見解を伝えたものだったが、時の首相、東条英機は激怒する。数日後、37歳の新名は陸軍2等兵として懲罰召集をうけた。
 ▼河野太郎防衛相は15日、地上配備型迎撃システム「イージス・アショア」の配備計画を停止すると発表した。
イージスとは、ギリシャ神話でゼウスが娘のアテナに与えた盾の名に由来する。アショアは陸上の、という意味だ。北朝鮮の弾道ミサイルに備えて秋田県と山口県に配備され、日本全土をカバーするはずだった。
 ▼河野氏は、迎撃ミサイルのブースター(推進エンジン)が演習場外に落下する危険性と、巨額のコストを理由に挙げている。どちらも、当初からわかっていたことではないのか。新名ならずとも、竹槍では守れないと、毒づきたくなる。
 ▼敵機の襲来を探知して、日本の領土に達する前に迎え撃て。新名の記事に先駆けて、反骨のジャーナリストとして知られる桐生悠々はすでに昭和8年に指摘していた。
信濃毎日新聞の主筆として発表した「関東防空大演習を嗤(わら)ふ」は、やはり軍部の怒りを買う。
 ▼海上自衛隊は現在7隻のイージス艦を保有している。イージス・アショアの配備計画が白紙になれば、何とかやりくりしながら日本海に張り付け、ミサイルに備えるしかない。
そうなれば、本来の任務である東シナ海での警戒が手薄になる。執拗(しつよう)に海洋進出をうかがう中国にとって、願ったりかなったりである。日本のミサイル防衛をめぐる混乱を、嗤っていることだろう。


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