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173:文責・名無しさん
20/05/27 09:04:29 7jUG9XMh0.net
産経抄 5月27日

 香港で中国の民主化支援の野外コンサートが行われたのは、1989年5月27日だった。約30万人がつめかけた。当時、香港を拠点に歌手活動をしていたテレサ・テンは、テレビの生中継を見ていて、いてもたってもいられなくなる。

 ▼タクシーで会場に駆けつけて、すっぴんで舞台に立った。「民主萬歳」と自ら書いたハチマキをしめ、首からぶら下げた色紙には、「反対軍管」とあった。
「軍事独裁体制を許すな」という意味だそうだ。「アジアの歌姫」の突然の登場に、会場はどよめいた(『テレサ・テンが見た夢』平野久美子著)。

 ▼中国の全国人民代表大会では、香港に導入する国家安全法の法案の審議が続いている。
成立すれば、香港でも中国本土と同様に共産党政権に対する批判や抗議活動は許されなくなる。香港に高度な自治を認めた「一国二制度」を揺るがしかねない法案とあって、欧米諸国から強い批判の声が上がっている。

 ▼香港では24日、数千人規模の抗議デモが行われ、180人以上が拘束された。「香港独立」の旗も目についた。新法の下では、「国家分裂」の行為として罪に問われる可能性が高い。「民主萬歳」のハチマキもご法度だろう。

 ▼実はテレサには、両親の出身地だった中国大陸で公演する夢があった。具体的な計画も進んでいた。ところが、香港のコンサートから8日後の天安門事件がすべてを台無しにする。一度も大陸に足を踏み入れないまま、42歳の若さで世を去った。

 ▼テレサは事件の凄惨(せいさん)な現場をテレビで見てから、戦車に襲われる夢にうなされるようになる。多くの香港市民が同じような不安にさいなまれているのだろう。テレサの故郷である台湾への移住を希望する人が、急増しているという。


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