【時計】世紀のパロディ「フランク三浦」の末路 at BIZPLUS
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1:ノチラ ★
18/03/23 20:00:23.83 CAP_USER.net
それにしても随分と大きな相手に戦いを挑みましたね。
下部:違うんですって。ほんの少しふざけただけなんです。まず、ウチの商売を説明しますと、海外製腕時計の並行輸入やオリジナル腕時計の企画開発が主力業務なんですが、価格帯で言えば、20万〜30万円が天井で、数万円といったチープなものを中心に扱っています。
数万円でも「チープ」なんですか。
下部:腕時計の世界では、高級帯というのは数百万、数千万円の世界ですから、それに比べるとチープという表現になります。でも腕時計ファンというのはなかなか厳しくて、その数万円クラスの時計に対し、数百万円レベルの品質なり動作性能を保証してほしいといったクレームが結構来るんです。

「フランク三浦がダメならパロディ文化は消滅」
下部:そこで知財に強い弁護士さんに相談しました。商標の専門でやられている方です。その弁護士さんがおっしゃるには、フランク三浦がダメなら「パロディ」とか「サブカル」という分野は全部あかん、と。江戸川乱歩(注:米小説家エドガー・アラン・ポーに由来)も、ずうとるび(注:ビートルズに由来)も全部アウトになる、と。
そこで、商標無効の取り消しを求めた訴訟を知的財産高等裁判所に起こされた、と。
下部:そう。納得がいかないのでやりますと。ウチにとってはフランク三浦の売上高比率は全体の数パーセントなんです。それでも納得がいかなかった。それに、相手側の主張に簡単に折れてしまうと損害請求などをされる可能性があると言われたことも戦おうと思った理由の一つです。弁護士の先生は「主張すべきところは主張しないとあかん。フランク・ミュラーとロゴの入った商品を売っているわけではないでしょう」と言って下さって、それに背中を押された面もあります。
そして2016年、知的財産高等裁判所が異議申し立てを認め、フランク・ミュラー側が最高裁に上告するも棄却され、ディンクスの勝訴が確定した、と。
下部:2017に相手側の控訴が棄却されて、相手側の最後の不服申し立てができる期限が切れて100%終了です。
報道によると、知的財産高等裁判所は「三浦は漢字を含む手書き風の文字で、明確に区別が出来る」「100万円以上の腕時計と4000〜6000円程度の時計が混同されるとは到底思えない」といった理由で御社の商標を有効と判断しました。相手側は「フランク・ミュラーの名声にただ乗りし、その価値をおとしめるもの」と主張していたようですが。
下部:相手側のビジネスへの影響は全くないと思います。例えばフランク・ミュラーの100万円の製品と同レベルのものを作って20万〜30万円で売ったら、混同する消費者もいるかもしれませんよ。でも、これは間違いようがない。
確かに。
大阪の笑い、スイスの方に拾って欲しかった
下部:価値を貶めるといっても、近くに置いておちょくっていたらそうかもしれませんが、フランク・ミュラーとフランク三浦は同じ場所で売られていません。僕らとしては、あくまでパロディとして消費者も業界の方も笑い飛ばしてくれたらいいと、「こそばそう」と思って出した商品。本物とは明らかに違う突っ込みどころも沢山散りばめたんですが、そこをスイスの方には拾ってもらえなかった。
それにしても大きな話になったもんですね。
下部:商標登録もきちんと済ませていたし、思いも寄らないことでした。フランク三浦でビルを建てたわけでもないですし。大体価格が数千円でしょう。コストを差し引いたら、僕らのマージンっていくらなんだっていう話ですよ。
お話よく分かりました。ただ今回は「あまりにも違う商品過ぎる」という点が認められ、「相手側のビジネスもブランドも毀損していない」し「消費者の混同も招かない」と判断されたわけですが、一つ間違えば深刻な事態になっていた可能性もあります。係争中は相当ストレスを感じたのではないですか。
下部:あまり深く考えてはいませんでしたが、ストレスがなかったと言えば嘘になります。高校の寮生活3時間分のストレスと同じぐらいでしょうか。
URLリンク(business.nikkeibp.co.jp)


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