【経済】三洋買収、パナソニックの誤算…成長見込んだ電池は、韓国勢との競争で採算悪化。切り捨てた白物家電は中国・ハイアールに「塩」 at WILDPLUS
[2ch|▼Menu]
1:もろきみφ ★
12/02/19 09:19:16.07
 パナソニックが平成24年3月期に過去最悪の7800億円の最終赤字を計上する。テレビ事業など本業の不振に加え、買収した
三洋電機の企業価値が低下し、巨額の損失計上を迫られた“誤算”が響いた。今年1月に三洋とパナソニック電工の事業を本体
に統合し、新たなスタートを切ったばかりだったが、グループの相乗効果で成長を目指すという戦略は産みの苦しみを味わっている。

■のれん代に巨額損失

 「買収しなければ、大きな成長は目指せなかった」

 2月3日に都内で開かれたパナソニックの平成23年4〜12月期決算発表会見。「三洋買収の判断は正しかったのか」と問われた
大坪文雄社長は、語気を強めてこう反論した。

 太陽電池や車載用電池などの成長事業を取り込むため、経営不振に陥っていた三洋を平成21年に子会社化。23年4月には
完全子会社化に踏み切った。投じた資金は約6600億円に上る。今年1月には三洋の各事業を再編して本体に吸収。3月末
までに「SANYO」のブランドは原則としてなくなり、「Panasonic」に統一する。

 だが、皮肉にも三洋の成長事業がパナソニックの業績の足を引っ張った。

 「円高などで韓国勢の競争力が高まった」(パナソニックの上野山実常務)ことから、リチウムイオン電池事業の採算が悪化。
三洋の企業価値が下がり、資産として計上していたブランドなどの付加価値である「のれん代」について、2500億円もの損失処理
が必要になった。

■ハイアールに“塩”

 今年1月に三洋の白物家電事業を買収した中国の海爾集団(ハイアール)が15日に都内で開いた経営戦略説明会。
杜鏡国副総裁は「三洋の技術とハイアールの調達力や情報収集力を融合し価値ある製品を提供する」と語り、相乗効果の発揮
に自信をみせた。

 同社は三洋から引き継いだ「AQUA(アクア)」ブランドの展開で日本での売上高を現在の約7倍の800億円に増やす計画を
ぶち上げた。

 パナソニックは三洋買収後、重複事業の整理を進めてきた。白物家電の売却もその一環で、国内の340人を含む計3100人が
ハイアールに移る。東南アジアでは一定期間、ハイアールにSANYOブランドを使用することも認めた。

 人員削減による合理化効果の一方で、白物家電で世界首位に立つ強力なライバルに、日本市場攻略のチャンスという“塩”を
送ったことになる。
(中略)
■リストラへの不安

 三洋は主要な事業をパナソニックに統合した後も、デジタルカメラのOEM(相手先ブランドによる生産)や米小売り大手ウォルマート・
ストアーズへのテレビ供給など、相手先との契約がある事業を継続している。ただ、OEMは競争激化で採算が悪化。ウォルマートへの
供給も将来的にはパナソニックブランドへの切り替えを検討中だ。三洋社員の間では、「新たな人員削減の対象になるのでは」との
不安が消えない。

 三洋にとって近年では最大のヒット商品となったコメを使う家庭用パン焼き器「GOPAN(ゴパン)」。三洋は今月1日にゴパンなどを
生産する子会社「三洋電機コンシューマエレクトロニクス」(三洋CE、鳥取市)を4月1日付で吸収合併すると発表。一部で「さらなる
リストラの布石では」との不安が広がった。三洋は「新たな人員削減を意図するものではない」と、火消しに躍起となった。

 「志を合わせてシナジー(相乗効果)を発揮しなければならない」。今年の元旦の午前0時。大坪社長はインターネットを通じて
グループ約35万人の従業員に“結束”を呼びかけた。

 リストラの荒療治は、グループの社員の士気低下を招き、シナジーの障害となる懸念がある。

 今月3日の会見で大坪社長は「相乗効果を性急に求めるべきではない」とも語った。だが、同日の株価は年初来安値の582円
まで下げ、昨年1月に付けた直近高値の半分以下の水準に沈んだ。市場は早急な結果を求めている。大坪社長の苦悩は続く。

ソース(SankeiBiz) URLリンク(www.sankeibiz.jp)


レスを読む
最新レス表示
スレッドの検索
類似スレ一覧
話題のニュース
おまかせリスト
▼オプションを表示
暇つぶし2ch

4426日前に更新/28 KB
担当:undef