【医学】がんの「血液検査」、実現に期待高まる at SCIENCEPLUS
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1:しじみ ★
18/01/19 19:19:51.96 CAP_USER.net
あらゆるがんを発見できる血液検査―。
これは、現代医学にとって最大の目標のひとつだ。研究者は目標実現に向かって、さらに一歩を踏み出した。
米ジョンズ・ホプキンス大学の研究チームは18日、
8種類のがんを調べる検査の臨床試験について米科学誌サイエンスに発表した。
毎年の定期的な検査で、がんの早期発見につなげたい考えだ。英国の専門家たちも、
「非常にわくわくする」と強い期待を示している。
「Cancer Seek(がん探査)」検査は、がんの発症と共に起きることの多い、
16の遺伝子の突然変異や8種類のたんぱく質の放出を検知する。
子宮や肝臓、胃、すい臓、食道、結腸、肺、乳房にがんがあるが、転移していない患者1005人を対象にした臨床試験で、
7割の確率でがんを発見したという。
ジョンズ・ホプキンス大学医学校のクリスチャン・トマセッティ准教授はBBCに対して、
「この早期発見の研究分野は欠かせないもので、とてもわくわくする結果が得られた」と話した。
「がん患者の生存率に、非常に大きい影響を与えると思う」
検査対象となった8種類のがんのうち、5種類については現在、早期発見のスクリーニング方法がない。
がんは発見が早ければ早いほど、治療の可能性が大きくなる。
すい臓がんの場合、初期には症状が非常に少ないため早期発見が難しく、
患者の5人に4人は、すい臓がんと診断を受けた1年以内に死亡している。
トマセッティ博士は、腫瘍を外科手術で摘出できる段階で発見することは、
生存率の向上にとって「昼と夜ほどの違いだ」と話す。
研究チームは現在、「Cancer Seek」を、がんの診断を受けていない人を対象に臨床している。
本当にこの血液検査が早期発見に効果的かどうかの試金石となる。
将来的にはこの血液検査が乳がんのためのマンモグラムや、大腸内視鏡検査と組み合わせて、
補完するものになることが期待されている。
トマセッティ博士は、「1年に1度の血液検査を想定している」とBBCに話した。
〈普遍的な検査?〉
腫瘍を調べる血液検査はほかにもあるが、「Cancer Seek」は、
遺伝子の突然変異とたんぱく質の放出の両方を探すという特徴が新しい。
検知する突然変異やたんぱく質の種類を増やせば、さらに多くの種類のがんの検査に使えるようになる。
ロンドンのがん研究所「進化とがん研究センター」のゲルハルト・アッタルド博士は、
「Cancer Seek」について「可能性は非常に大きい」とBBCに話した。
「私はとてつもなく興奮している。これこそが誰もが探していた聖杯だ。
スキャンや大腸内視鏡検査いらずで、血液検査でがんが診断にできるようになるのが、みんなの目標だ」
「技術はすでにある」ため、血液検査によるがん診断の実現に「とても近づいている」とアッタルド博士は期待を示す。
ただし、がんと診断された後の対応については、まだ不確定な要素が残ると博士はくぎを刺した。
見つかったがんが、ただちに命を脅かすものではない場合、
がんと共に生きるよりも治療の方が患者に悪影響を与えることもある。
たとえば男性がかかる前立腺がんについては、
進行が緩やかな場合は治療するよりも経過観察を続ける療法が取り入れられている。
「今までと違う方法でがんが発見できるようになった時、
全員に治療が必要だとは限らない」とアッタルド博士は指摘する。
「Cancer Seek」検査の費用は1人あたり500ドル(約5万6000円)で、大腸内視鏡検査と同程度。
(英語記事 Cancer blood test 'enormously exciting')
画像:乳がん細胞
URLリンク(ichef-1.bbci.co.uk)
BBCニュース
URLリンク(www.bbc.com)


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