【地震学】山陰地方でも地下にひずみ 未知の活断層か [転載禁止]©2ch.net
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15/01/16 07:32:08.22
山陰地方でも地下にひずみ 未知の活断層か NHKニュース
URLリンク(www3.nhk.or.jp)
20年前の阪神・淡路大震災をきっかけに全国で国による活断層の調査が進められていますが、その後も各地で、それまで知られていない活断
層がずれ動き大きな被害を伴う地震が起きています。
こうしたなか、専門家が全国のGPSの観測データを詳しく解析した結果、活断層が少ないと考えられてきた山陰地方でも地下にひずみが集中
し、大地震を引き起こす活断層が隠れている可能性のあることが分かりました。
20年前の阪神・淡路大震災をきっかけに国は大地震による被害を減らそうと地面に現れた痕跡を基に全国で活断層の調査を進めています
が、その後も平成16年の新潟県中越地震や平成20年の岩手・宮城内陸地震など、それまで知られていない活断層がずれ動いて大きな被害
を伴う地震が各地で起きています。
こうしたなか、地殻変動が専門で京都大学防災研究所の西村卓也准教授は全国に設置されたGPSの観測データを使って陸地のどこに地震
につながるひずみがたまっているか、詳しく解析しました。
その結果、陸側のプレートに海側のプレートが沈み込んでいる場所から離れた、鳥取県から島根県にかけての地域で地下にひずみが集中し、
大地震を引き起こす活断層が隠れている可能性のあることが分かりました。
この地域では年間に5ミリ程度、地盤が東へずれ動いているということで陸側のプレートが複数に分かれ、ずれ動いていると仮定すると、こうし
た動きを説明できるということです。
これまでの調査で、この地域では長さが20キロをこえるような活断層はほとんど確認されていない一方で過去には昭和18年にマグニチュード
7.2の鳥取地震が発生し、1083人が死亡しています。
西村准教授は「GPSのデータを使うと地表に、はっきりした痕跡がなくても地下に潜む活断層やそのリスクを見つける手がかりになる。今後、よ
り詳しく観測をすることで未知の活断層の発見や将来、起きる地震の規模や発生間隔に迫りたい」と話しています。
「ひずみ集中帯」とは
日本列島は陸側のプレートに海側のプレートが沈み込んでいることなどから、地下にひずみがたまり続けています。
GPSを使った観測の結果、地殻変動によるひずみが集中して活断層による地震が起こりやすい地域があることが分かってきています。こうし
た地域は「ひずみ集中帯」と呼ばれ、メカニズムの研究が進められてきました。
主な「ひずみ集中帯」としては北海道から北陸にかけての「日本海東縁ひずみ集中帯」や「新潟ー神戸ひずみ集中帯」、そして「東北脊梁山地
ひずみ集中帯」が知られています。
平成7年の阪神・淡路大震災を引き起こした地震や、平成16年の新潟県中越地震、それに平成20年の岩手宮城内陸地震は、いずれもこうし
たひずみ集中帯で起きています。
さらに西村准教授の解析の結果、鳥取県から島根県にかけての山陰地方でも、これらのひずみ集中帯に匹敵するひずみが地下にたまってい
る可能性があるということです。
西村准教授は「これまでに活断層が見つかっていない場所でもひずみが集中し、隠れた活断層が存在している可能性がある。ほかにもひずみ
が集中している場所がある可能性があり、今後、GPSのデータをさらに詳しく分析し、解明を進めていきたい」と話しています。
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