【生物】マスターべーションするイルカ…精子採取のため人間の手で刺激するだけで射精する体質に 希少動物の人工繁殖最前線 at SCIENCEPLUS
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1:チリ人φ ★
12/02/11 19:00:01.07
希少動物の種の保存を目的に、神戸大大学院と各地の水族館が共同でバンドウイルカの人工繁殖の研究に
取り組んでいる。野生動物の人工授精はチンパンジーのほか、比較的繁殖研究が進んでいるパンダでの
成功例はあるが、まだ精子の採取や人工授精で技術的な課題を多く残している。人になつく習性のある
イルカの場合、マスターベーションの訓練を施すことで「射精→精子の採取」がコンスタントにできるように
なるといい、人工繁殖技術の確立が期待されている。

研究を進めているのは、神戸大大学院農学研究科の楠比呂志准教授(50)と、名古屋港水族館(名古屋市)や
アドベンチャーワールド(和歌山県白浜町)、かごしま水族館(鹿児島市)、オキナワマリンリサーチセンター
(沖縄県恩納村)。

海外の動物などを主に飼育・展示する動物園に比べ、大半が近海で捕獲できる哺乳類や魚類などを扱う
日本の水族館は、飼育している動物が死んだ場合も繁殖のための補充に不自由がないため、これまで人工
繁殖には積極的ではなかった。

しかし近年、世界的に活動する環境保護団体などが水生哺乳類の捕獲に対して抗議や妨害活動を活発化
させており、捕獲が困難になっている。このため、イルカなどの水生哺乳類を飼育している水族館では、生物の
維持について対策を講じる必要性が出てきた。

人工授精はあらかじめオスから採取した精子を冷凍保存しておき、繁殖時期を見計らってメスの体内に
注入する方法で行われる。

野生生物の人工授精については精子採取の際、麻酔を施したオスの前立腺に弱い電流で刺激を与えるといった
方法がとられる。しかし楠教授らはオスのイルカについて、訓練によって生殖器を刺激するだけで射精する
体質にし、コンスタントに精子を採取する方法を研究している。

要はイルカに射精の気持ちよさを教えるということで、この技術が確立できれば、麻酔や電流を使用することなく
精子が採取でき、イルカの体に負担をかけることがないという。

アドベンチャーワールドのプールには訓練されたオスのイルカがおり、スタッフが水際で呼ぶと、心得たもので
あおむけになり生殖器を上にして近付いてくる。スタッフが手で生殖器を刺激すると射精し、同じ方法で精子を
何度でも採取できるという。

各水族館では、訓練によって射精させたイルカの精子を冷凍保存。近くメスの発情などが確認できた水族館から
順に、人工授精の実験を行う予定だ。

凍結精子を活用した動物の人工授精はチンパンジーやパンダで成功例はあるものの、性質や体質、本能などが
あまり分かっていない野生動物では難しく、研究は進んでいない。

楠准教授は「これまで凍結精子でチータやアムールトラなど、さまざまな野生動物の人工繁殖に取り組んで
いるが、今後、イルカでの研究が進むことで人工繁殖の知識や技術が確立できる」と話している。

URLリンク(sankei.jp.msn.com)
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オスのイルカを刺激して冷凍保存用の精子を採取する飼育スタッフ
URLリンク(sankei.jp.msn.com)


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