【国際】職業倫理の重みか、独で蔓延する「燃え尽き」 at NEWSPLUS
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1:筑前鐵太郎 ★
16/05/26 11:31:49.42 CAP_USER9.net
ウォール・ストリート・ジャーナル 5月26日(木)11時2分配信
 ドイツでは幅広い職種にまん延する「燃え尽き」が労働者の健康をむしばんでいる。他の先進国と比べて同国では年間の労働時間が短いという事実にもかかわらずだ。
 保健当局者や企業幹部などの間では、こうした事態に対する懸念が浮上している。ドイツ社会では心の健康問題を公然と話したがらない傾向があるが、いまでは公の議論がかつてないほど活発化している。
 米世論調査会社ギャラップによる今年の調査から、410万のドイツ人労働者が精神的・情緒的な苦痛を経験したことが判明した。ドイツの労働人口は4000万人と推定されている。公的医療保険である「技術者健康保険(TK)」は今春、過去1年間の労働日数のうち、組合員の欠勤日数が平均で15日以上になったことを明かした。これはTKが記録を取り始めてから最高となる。TKのイエンス・バース最高経営責任者(CEO)は、この「燃え尽き」を含めた「生活習慣病が増えている」と話した。
 一部の企業は従業員のストレス水準を管理する方向に動き出した。独自動車大手ダイムラーは、従業員が休暇中に届いた電子メールを自動消去できるようにした。別の企業では、従業員のストレスを発散させるため愛犬を職場に連れてくることを認めている。そして、この現象は文化の領域にも入り込み、今季からベルリンでミュージカル「バーンアウト(燃え尽き)」がスタートする。
 このミュージカルの脚本を書いたザビーネ・ハイドン氏は「現在、人々は自分のことをより真剣に捉えるようになった。彼らは価値を持つためには、全ての中心にいる必要があると考えている。人々はどう表現するかわからなくなり、そして一日が終わってしまう」と話した。
 多くの人は働き過ぎが精神疲労の主因でないと考えている。一方、TKが行った調査および多数の労働者へのインタビューから、押しつぶされそうな階級組織、職場での非現実的な期待、上司からの称賛や認めが希薄なことが、精神疲労の原因になっていることが示唆された。
 精神疲労の経験についてインタビューに応じた従業員らは実名を挙げることを拒んだ。社会から追放されたりキャリアが傷ついたりする可能性を恐れたからだ。大手の多国籍企業に勤めるマーケティング担当幹部はオフィスで泣き崩れたことを明らかにした。製造業で終身雇用契約を結んでいる整備士は友人とガールフレンドを失い、夜中に家で座ってもうダメだとふさぎ込むと述べた。ベルリンの病院に数十年勤めた看護師は、自分の功績が認められず、自転車での帰宅途中に耳にする日常的な雑音に圧倒されるようになった。
 経済協力開発機構(OECD)のデータによると、加盟国の中でドイツ人労働者の年間労働時間は最も短い。フランスの労働時間よりも100時間短いのだ。ドイツの製造業では週35時間労働が一般的。また、ドイツ人は法律により年4週間以上の休暇を取り、親は最長14カ月の育児有給休暇を取得する。また、従業員は給料の約7割を受け取りながら病気休暇を最長72週間まで延長することができる。
 専門家の一部は、もはや実動時間に反映されていなくても、ドイツの勤勉な文化が精神疲労の原因なのだと見ている。
 ストレスの分野でトップクラスの医師、マツダ・アドリ氏は、1世紀以上前にドイツの社会学者マックス・ウェーバーが作った言葉を引用し、「ここではプロイセン時代から続くプロテスタンティズムの職業倫理が過度に支配的なのだ」と述べた。
 ドイツ人が単にストレスを受けやすいと指摘する人もいる。ハイドン氏は「典型的なドイツ人は心配症で、うまく行かないかもしれないあらゆることを常に考えている」と語った。
URLリンク(headlines.yahoo.co.jp)


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