【教会スレッド】キリ ..
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72:こてはん
21/07/04 22:55:29.00 VBuMAd+0.net
ガレー船徒刑囚の回想 ジャン・マルティーユ著 岩波書店
1 フランスからの脱出の失敗
この幸せな国(注:英国のこと)に住んでいるわたしの同国人で昔の亡命者であった
人々の中には、フランスのあらゆる地方で行われた迫害から受けた災厄について証言
できないような人はほとんどいないだろう。・・・・これらのプロテスタントたちは
、1684年以来のあの残酷で血なまぐさい迫害の中で起こったことをほとんど知ら
ずにいるのである。種々の著作家がそれについて一般的なことは書いているが、わた
しと苦しみを共にした人々が体験したようなことについては、だれ一人として(少な
くとも、わたしの知るかぎり)具体的には書いていないのである。
わたしは、1684ねん、ベリゴール地方のベルジュラッシュという小さな町で、か
なり裕福なブルジョワの家に生まれた。両親は、神の恵みにより、つねに真の改革宗教の信仰のなかで生活し、死ぬまで変わらずその信仰を持ち続けた。いかなる非難を
招くこともないように身を処し、神を怖れる人間になろうに子供たちを育て、そして
、真の宗教の原理を信じ、法王第一主義の誤謬に近づかないように絶えず教えていた。・・・・・
ライスワイクの講和によって終結した戦争のあいだ、イエズス会士と坊主たちは、国
王が王国の国境に軍隊を終結させておく必要があるために、フランス改革派を竜騎兵
で蹂躙させるのを見る喜びを味わえなかったので、講和が締結するやいなや、戦争中
にわれわれに与えるはかなかった休息の埋め合わせをしようと欲したのである。こう
して、これらの無情で執拗な迫害者たちは、改革宗教信者が住んでいるフランスの地
方で、その猛威を徹底的に見せつけたのである。・・・・


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