海外製の生成AIに依存すると「日本の文化」が危ない…? 研究者が語る国産AI開発の未来 [樽悶★]
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1:樽悶 ★
25/02/02 22:37:32.79 dq9zxKDW9.net
インタビューに答える情報通信研究機構の鳥澤健太郎フェロー=2024年8月、京都府精華町で撮影
URLリンク(newsatcl-pctr.c.yimg.jp)
世界で生成AIの開発競争が激しくなる中、日本の研究機関である情報通信研究機構(NICT)は日本語に特化し、日本の価値観を反映したAIを作ろうとしている。開発の中核を担う鳥澤健太郎(とりさわ・けんたろう)フェローに背景を尋ねると「アイデンティティーの喪失」への危機感があるという。さらに、まん延するフェイク情報への対抗手段として「正義志向のAI」が重要になるとも。いったい、どういうことだろう。
詳しく話を聞くうちに、AIが社会に与えうる影響の大きさを改めて考えさせられた。(共同通信=中川亘)
▽AIにも「多様性」
NICTは日本唯一の情報通信を専門とする公的な研究機関だ。現在、開発を進めている生成AIは「大規模言語モデル(LLM)」と呼ばれる。人間のような自然な受け答えや文章の生成を可能にするもので、さまざまなサービスの基盤となっている。開発の際は大量のテキストデータによる学習が欠かせず、NICTでは独自に集めた600億超のウェブページを活用する。ほとんどが日本語で、文庫本で数十億冊分になるという。
鳥澤フェローは、人間が普段使っている言葉をコンピューターに処理させる技術「自然言語処理」の専門家だ。昨夏、京都府精華町にあるNICTの「ユニバーサルコミュニケーション研究所」でインタビューした。その後もNICTを通じ、メールで見解を尋ねた。
―国産AI開発の意義を教えてください。
「海外の生成AIの学習データはほとんどが英語とみられます。それが普及することで、日本の主張や文化がかき消される恐れがあります。そうなるとアイデンティティーが喪失しかねません。なので、日本の主張や文化を学んだものがあった方がいい、というのが私たちの考えです」
「また『デジタル小作人』という言葉があるように、AIの使用料が国外に流れ出る恐れがあり、国内できちんとサービスを展開する必要性も感じています」
―どのようなリスクが予想されますか。
「例えば日本のアニメは海外で大人気ですが、これは日本の文化やこれまでの蓄積に根差したコンテンツが受けているのだと言えます。一方、外国語で学習したAIに物語を作らせると、欧米的なストーリーになる場合があります。大したことないと思う人もいるかもしれませんが、日本の独自性が出にくくなる恐れがあるのです」
「つまり、みんなが海外のデータで学んだAIばかり使っていると、発想が海外と似てきて日本の優位性が揺らいでしまうかもしれません。そうなった時、誰が日本のコンテンツを買ってくれるのでしょうか」
―AIにも多様性が必要でしょうか。
「必要だと思います。特定のAIをみんなが使うことは、長い目で見ると日本の売りがなくなることにつながりかねません」
(省略)
―信用できるAIを持つことが重要になりそうです。
「そう思います。怖いのは自国で生成AIを作る取り組みがなくなり、開発に携わる人材もいなくなることです。一度撤退してしまうと、復活には大きなコストがかかります。それなりのものを作ることができる体制を、国内で維持することが求められます」
▽「人気のおもちゃ」どう答える?
NICTは23年7月にLLMを試作したと発表し、本格的な開発に乗り出した。日本の文化や価値観を反映した回答ができるような性能を目指すという。
―NICTのAIはいつごろ社会で使われるようになりそうですか。
「すでに試験的に外部への提供を始めています。チャットGPTにはかないませんが、企業が研究の一環として使っています。2、3年後にはお役に立てるものを出したいと思っています」
―海外のAIとどのような違いがあるのでしょうか。
「分かりやすい例では、海外製のAIに子どもに人気のおもちゃを尋ねると、日本ではなじみのないものが紹介されることがあります。一方で日本語データを大量に学習した私たちのAIではそうした現象は起こらず、日本人なら誰もが知るおもちゃを回答します」
「限定的な話と思われるかもしれませんが、子どもの頃の遊びが、その後の創作活動などに影響を与えることもあります。こうしたことが多様な場所、状況で生じるかもしれないのです」(以下ソース)
1/30(木) 9:02配信
URLリンク(news.yahoo.co.jp)
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