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777:名無しさん@13周年
24/06/12 02:00:49.31 3ym0qBfd5
『熊野』(ゆや)は、能を代表する曲の一つである。作者は、世阿弥[1]。禅竹の著書『歌舞髄脳記』に『遊屋』の記述がある。喜多流では『湯谷』。『平家物語』の巻十「海道下」(かいどうくだり)の場面から発展させたと考えられる。

作中で「自分と同じ名前だ」として熊野権現、今熊野(いまぐまの)
を挙げている。つまりは喜多流以外では主人公の名は「くまの」
だと思われるが、本項では「ゆや」と音読みする。

ドラマチックな展開を可能とする素材を扱いながら、
対立的な描写を行わず、春の風景の中、主人公の心の動きを
ゆるやかな過程で追う。いかにも能らしい能として、
古来「熊野松風に米の飯」(『熊野』と『松風』は、
米飯と同じく何度観ても飽きず、
王道である、の意)と賞賛されてきた


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