【話題】竹中平蔵、『 ..
213:不要不急の名無しさん
20/09/28 17:23:10.37 RUDwihB70.net
『これがベーシックインカムという発想をはじめて耳にしたひとの多くを驚嘆させ、困惑させる要素のひとつである。
ロックフェラーにも年に二万五〇〇〇ドル（かそこら）も与えるつもりなのか？ 答えはイエスである。万人に対して、なのである。
とくに多額が必要となるほど、億万長者がたくさんいるわけではない。それに、いずれにせよ富裕層には、多額の税金を課すことも可能である。
それよりも、もしミーンズテストを実施したとなると、それが億万長者を対象としたものであってもミーズテスト再開のための官僚制を
設立しなければならなくなるだろう。歴史の教訓からすれば、そのような官僚制は肥大する傾向をもつ。
ベーシックインカムの究極的な目的は、生活を労働から切り離すことにある。実施するあらゆる国で官僚制の規模の大幅縮小が、
すぐに効果としてもたらされるだろう。レスリーの事例が示しているように、膨大な量の政府機構―それとともに、富める社会の
ほとんどにおいてそれを取り巻いている半官半民のNGO団体―は、貧しい人びとを恥じ入らせるためにだけに存在している。
その大部分が必要のないグローバル労働機会を支えるためにプレイされている、とんでもなく高負担のモラル・ゲームなのである。』
―『ブルシット・ジョブ』 デヴィッド・グレーバー 酒井隆史 芳賀達彦 森田和樹 訳
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