【教育】日本の体育教育で足の遅い子が「放置」される理由 水泳や自転車との差 ★2 at NEWSPLUS
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1:ばーど ★
19/12/03 12:47:33.03 vWMnLNRl9.net
【ビーチフラッグス・和田賢一が追求する“走りの技術論”|最終回】足の遅い子が「放置されている」日本の現状
 陸上競技の100メートルは、五輪でも最も注目を集める花形種目だ。当然「世界中で最も科学されているはずだ」と和田賢一は考える。
 ところが日本では幼稚園児や小学生たちが、何も教わらずに「さあ、駆けっこだ」とスタートラインに立たされている。
 和田が解説する。
「科学されているならテキストがあって然るべきなのに、学習指導要綱にも走るテクニックを習得するための説明は一文もありません。例えば水泳なら、身体を浮かせる→バタ足をするなどの基礎から応用へと発展させていく指導方法が記されています。水泳はできないと沈んでしまうので、スイマーではない先生でも教えられるようにカリキュラムができている。だから日本は泳げない人が最も少ない国の一つなんです。でも走るのは、取り敢えず左右の足を交互に出していけば転ばない。実は足を前に出してもブレーキングがかかってしまう人もいるのに、そこは才能とかセンスの違いで片づけられてしまうんです」
 さらに和田は、喩えを自転車に替えた。
「初めて自転車に乗った時のことを浮かべてみてください。何もつけなければ、とても難しい。でも補助輪をつければ、だいたい誰でも乗れるようになりますよね。ところが短距離のスプリントには、この補助輪に相当するプログラムがありません。できなければ水泳なら沈むし、自転車なら転んでしまう。本当は走るという運動にもそういう特定の技術があるのですが、失敗がはっきり見えないから足の遅い子は放置されているんです。
 しかし、それは絶対に才能がないわけではありません。スプリントの理論を早く知れば、正しい方向に努力することができる。その先に初めて本当の才能の限界が見えてくるわけで、そこには当然個人差がある。9秒5まで行く人もいれば、10秒3、10秒8の人もいるでしょう。でも理論を知らずに足が遅いと諦めている人は、才能があるかどうかも試せていない。駿足になる可能性は秘めているんです」
 和田の理論は、3歳以上なら誰にでも有効だという。
「3歳未満だと指導をしていても収拾がつかなくなると意味です。小さい子には、高い姿勢をしっかり保ち片足立ちをすることからやってもらいます。7〜8歳までは関節が柔らかいので、片足立ちをしても個人差が出ますが、3〜4年生になり弾む力を覚えると、スプリントテクニックの習得がスムーズになります」
誰にでも理解できる「走りの教科書」を広める活動を実践
 これまで和田は様々な競技の選手たちに指導をしてきたが、陸上以外のアスリートの大半はスプリントテクニックが身についていなかった。一方で「速く走る」という課題を克服すれば、確実にステップアップが望める選手たちが溢れていることも判った。
「足が速くなりたいと願うほとんどの人が陸上競技をやっていません。僕はこの人たちを助けたいんです。足が速い人をさらに速くするのは陸上関係者に任せておけば良いわけですからね」
 中高時代の和田は、失敗を恐れるあまりボールが投げられなくなるイップスに苦しんだ。だが「失敗してもいいじゃない」という友人の言葉に救われ、大学時代には4つの競技に挑戦してきた。そして大学卒業を控えてライフセービングに出会い、誰かを護ることの素晴らしさを知った。
 失敗を怖れなくなり、和田の生き方は一変した。誰もが無理だと思うチャレンジにも、果敢に突っ込んでいくようになった。世界一のスプリンター、ウサイン・ボルトの懐に飛び込み、とうとう自宅にも招待された。
「うっそだろ〜!」
 周りの選手たちは、一様に目を丸くした。
100メートル11秒8だった26歳が、わずか3か月で1秒短縮をしたことを聞いたら「無理だ」と言い切った多くの陸上関係者も同じ言葉を発するだろうか。
 イップスも「無理だ」の声も克服した和田は、だからこそ同じ夢や希望を多くの人たちと分かち合いたいと思う。「足の速さは才能だ」と諦める日本の常識を覆すために、誰にでも理解できる「走りの教科書」を広める活動(走り革命)を実践しているのだ。
2019年12月1日 17時33分
THE ANSWER
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