米国発の財政拡大論「 ..
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344:名無しさん@1周年
19/04/18 00:01:01.48 a+GvGomM0.net
たとえば牛肉1キログラムを200円で輸入すると仮定します。
ところが政府が輸入関税を50%掛けるので国内でそれを買おうとすると300円
になります。ここで消費者は1キログラムの牛肉に対して300円支払い、
そのうち100円を政府が歳入に入れます。
 そこでよく言われている議論は、自由貿易にして輸入品に関税を掛けなければ
消費者は喜ぶ、消費者のプラスになるというものです。
 しかし、私の話を聞いていただければ、この論拠が間違っていることが
すぐにわかるはずです。関税が廃止されたとしましょう。
すると日本の消費者は1キログラムの牛肉を購入するのに200円を払います。
したがって政府にはそれまでは入っていた100円の歳入が入ってこなくなります。
政府は入ってこなくなった100円をどこからか調達しなければなりません。
そこで国民に所得税あるいは何らかの形で税金を課し、徴収します。
ですから、消費者のプラスになるというのは、政府の運営が無料、あるいは税金
の形で徴収せず、ほかに何か財源を持つときに限っての話です。
 いまは関税を撤廃したらどういうことが起こるのかという視点で話しましたが、
それはまた、政府が産業、たとえば農業を保護するのは少しも悪くないということ
でもあります。仮に政府が保護しなかった場合、何が起こるかと言いますと、
農業に従事する人々はより貧しくなり、国は国庫助成金か、あるいは支援金と
いった形で、何らかの財政的援助をしなければならなくなります。するとその
お金はまた消費者からか、あるいはどこかの財源から税金という形で取ってこ
なければなりません。そして、そういう場合、必ずしわ寄せがくるのが消費者なのです。
「日本よ、日本の国民よ目覚めよ」ということなのです。
60年代にアメリカの経済学者が、国とアメリカの国民に対して同じことを約束しました。
 「自由貿易を導入し、米を輸入すれば、アメリカの生産性は上がり、人々は
効率よく働けるようになり、物価は下がり、消費者はハッピーになる」。
 60年代のアメリカの経済学者はこのように言いました。
確かにひとつを除いてすべて、彼らの言ったとおりになりました。それは何か。
消費者はよりハッピーにはならなかった、のです。
 なぜ消費者はハッピーにならなかったのか。確かに物価は下がりました。
しかし、物価が下がる以上に消費者の賃金は上昇しなかった。
そういう意味で、関税もある程度下げられました。
しかし、その分、所得税として徴収された。ですから消費者はハッピーにはならない。
どうして物価が下がったのに実質賃金はそれ以上に増えなかったのかと言いますと、
政府が製造業を保護しないために、外国との競争に負けてしまったからです。
 結局、国の経済バランスが取れていなければ、どんな成功物語も存在しません


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