【ことば】後輩口調「っす」登場、誤用とされても「ら抜き」拡大。平成時代に日本語はどう変化したか at NEWSPLUS
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1:記憶たどり。 ★
19/04/16 14:47:29.01 qD8rfb6Z9.net
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平成の間に、私たちが使う日本語は少しずつ変わった。30年を振り返ると、その変化の積み重なりが見えてくる。
方言や敬語を長年研究している東京外国語大学名誉教授の井上史雄氏は、「社会の平等化が進み、言葉にもそれが反映された」と語る。
共通語使用者が9割
―平成は、日本語にとってどんな時代だったと考えるか。
「文字通り、平らな時代。社会意識を反映して、言葉も平等化、平準化が進んだ。方言や敬語の変化にそれが表れている。
言葉はある日突然変わるわけではないが、人口ピラミッドと同じように30年たつと中心世代が交代する。変化を見るのには十分な長さとなる」
―方言はどう変わったか。
「社会的地位が上昇した。方言を楽しみ、大切にしようという意識が高まった。明治期以降、国語の統一を目指す動きの中、
方言は『撲滅』すべき対象だった。戦後も、方言コンプレックスは続いたが、方言を記録する研究や方言を記した土産物などが目立つ『記述』の時代だった。
そして平成は『娯楽』の時代と言える。『おいでませ山口へ』のような標語が定着、テレビドラマからの『じぇじぇじぇ』といった流行語、街角の広告も目立った。
地方文化の再評価も背景にある」
―ただ、地方でも共通語を話す人が増えているようにみえる。
「全体としては平成の間、方言は衰退した。方言に誇りを持っていた関西でも、若い人は共通語を使うようになった。
共通語の使用者数は、終戦後は1割程度、昭和後期で5割程度、平成期は9割程度とみられる。国民の大半が共通語を使うようになる大転換があったのだ。
テレビなどメディアの影響が大きい。ただ、方言が衰える一方ではない。新しい方言が各地で生まれ、東京に流入し、全国に広がる例もある。
『うざい』、『ちがかった』(違った)、語尾の『じゃん』、などだ」
平等化した敬語「させていただく」が国会で広がった背景
―敬語はどう変わったか。
「地位の上下関係に基づくものから、平等な関係で目の前の聞き手に配慮する表現が多くなった。典型例が、『―せていただく』の広がりだろう。
『休ませていただく』『始めさせていただく』など。対等な相手との恩恵のやりとりを示す。同じ相手でも場面によって立場は交代し得る。
国会の会議録からも、平成に急増していることがわかる。一方、その場にいない目上の人への敬語は省かれるようになった。
『部長はきのう相撲を見に行ったんだって』は、かつては誤用扱いだったが、気にならない人が増えた」
―背景は何か。
「敬語の平等化は、社会の民主化、平等化と連動している。目上の人に自動的に使うのではなく、人間関係を重視し、場面に応じて使い分けるようになった。
会社で、役職名ではなく『さん』で呼び合ったり、目上、年上が、目下、年下の人に敬語を使ったりすることも増えている。また、聞き手に配慮する傾向は、
丁寧語の変化にも表れている」

「です」が発展し、敬語とタメ口の中間に
―どういうことか。
「『です』の用法が発展し、多用されているのが特徴的だ。『です』は、聞き手を丁寧に扱うべき人としてとらえた表現。
戦前から、『美しいです』など『形容詞+です』という言い方が広がった。さらに動詞やその変化形にも付くようになった。
『行くでしょう』『行くんです』などだ。テレビでよく耳にする『―に注目です』、メールの『了解です』などもその流れにある。
そして、『です』が変化した『っす』が新たに登場した。『いいっす』『行くっす』『だめっす』など―。運動部の後輩が先輩に使うので「後輩口調」とも呼ばれ、
従来の敬語と無敬語(タメ口)の中間に当たる表現。単純に目上と目下に分けるのではなく、聞き手に配慮し、より細かく使い分けている」
―2007年(平成19年)には文化審議会が「敬語の指針」を答申した。
「従来の『尊敬語』『謙譲語』『丁寧語』の3分類から、5分類とした。謙譲語を二つに分け、従来の謙譲語をI、丁重語(自分側の行為を丁重に述べる言い方)を2とした。
また丁寧語に、お酒、お茶のような『美化語』を加えた。ただ、謙譲語I、2ははっきりと分けられない。また、尊敬語の用法も広がっている。
境界は連続的なので、従来の3分類を基本に考えればいい」


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