【冒険】日本人の祖先渡来、3万年前の謎 今夏「沖縄ルート」航海挑戦 at NEWSPLUS
[2ch|▼Menu]
1:樽悶 ★
19/02/21 18:06:38.36 SW++aHPA9.net
日本人の祖先はどうやって渡来?
URLリンク(cdn.mainichi.jp)
 3万年前に大陸から渡ってきた日本人の祖先の航海を科学的に検証する国立科学博物館などのプロジェクトが大詰めを迎えている。石器で作った丸木舟で今夏、渡来ルートのうち黒潮が流れる最難関、台湾−沖縄・与那国島間の航海再現に挑む。【大場あい】
 ●黒潮を横切る難関
 現在の人類は、顔つきや体格などに違いはあっても、全員「ホモ・サピエンス」という種に属する。約20万年前にアフリカで誕生し、世界中に移動して広まったと考えられている。
 日本人の祖先が大陸を経由して列島にやってきたのは3万年以上前とされる。遺跡調査などから、有力な渡来経路は北海道、対馬(長崎)、沖縄の3ルート。このうち昔は大陸と陸続きだった現在の台湾を経由し、琉球列島を北上する「沖縄ルート」は、流れの速い黒潮本流を横切る100キロ以上の航海が必要だった。
 旧石器時代だった3万年前に祖先はどうやって海を渡ったのか。国立科学博物館などは2016年、当時も利用可能だった材料と技術による航海再現プロジェクトを開始。最大の疑問点は、舟の材料や形だった。
 まず、沖縄・与那国島に自生するヒメガマを束ねた「草舟」で実験。シーカヤックなどの経験が豊富なこぎ手も乗って与那国島から西表島に向かったが、人力では到着できなかった。コンピューターシミュレーションで検証すると、黒潮の影響で流されたことが分かった。プロジェクト代表の海部陽介・同館人類史研究グループ長は「結果的に漂流に近かった。安定感はあるが、大きな海流を越えるのは難しいことが分かった」と話す。
 ●丸木舟、最有力に
 黒潮の流速は2〜3ノット(時速約3・7〜5・6キロ)。横断するには少なくとも同程度の速さが出る舟が必要だ。17〜18年には太くて空洞の大きい熱帯性の竹「マチク」を使った「竹いかだ」で実験。安定性は高かったがスピードは出ず、割れやすかった。氷期だった3万年前には、現地に同種の竹がなかった可能性も高い。最終的に選んだのが、世界中の多くの研究者が旧石器時代には存在しないと考えていたという丸木舟だった。
 丸木舟は縄文時代には使われており、国内でも160以上出土している。だが台湾や沖縄の旧石器時代の遺跡からは、大木を伐採できそうな石斧(せきふ)が見つかっていない。
 近年、豪州では4万7000年以上前の特殊な石斧が発見された。豪州も他からたどり着くには航海が必要だった土地で、当時大木を倒す道具があった可能性が出てきた。同様の石斧は九州で出土している。17年9月、石斧の複製品で直径1メートルのスギを伐採することに成功し、丸木舟が最有力候補に浮上した。
 完成した丸木舟で昨年10月、千葉県館山市沖で実験し、航路や海流を分析したところ、黒潮分流の横断に成功していたことが分かった。本番の航海に向けて、今月下旬からさらに舟の改良を進める。研究者が考古学的に検討したデザインを提示。石斧の扱いに詳しい大工の雨宮国広さんが道具の可能性や限界を示しながら、こぎ手側の意見を加えて作り上げる。
 プロジェクトには海流の専門家や人類学など多様な分野の研究者が参加し、舟だけでなく、沖縄ルートの全体像を明らかにしようとしている。当初は「台湾から与那国島は見えない」とされていたが、現地調査で東部花蓮県の山から島が見えることを確認。漂流して偶然到着したのではなく「目的地を定めて出航した」というプロジェクトの仮説の信ぴょう性が強まった。ブイを使った実験などでも漂流説はほぼ否定されつつある。
 ●体力頼みでなく
 「祖先は超人的な体力があったから簡易な舟でも渡ってこられたのでは」という考えもあったが、これまで出土した旧石器人の骨はむしろきゃしゃだという。GPS(全地球測位システム)なしの航海術など、現代人にはないスキルを持っていたはずだが、再現できないほど強じんだったわけではなさそうだ。
 渡航先で人口が増えるには何人の男女が渡来する必要があるか、黒潮の速度は現在と同じだったかなどについても検証が進む。海部さんは「僕らはまだ3万年前のレベルに追いついていない。こぎ手の技術力向上や精神力も含め、実験を通じて祖先が航海に成功した経緯が見えてくることに意義がある」と話す。
毎日新聞 2019年2月21日
URLリンク(mainichi.jp)


レスを読む
最新レス表示
スレッドの検索
類似スレ一覧
話題のニュース
おまかせリスト
▼オプションを表示
暇つぶし2ch

1889日前に更新/100 KB
担当:undef