【朝鮮戦争/米兵遺骨返還】「すべて人骨だった」米国防総省幹部

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米兵遺骨返還
「すべて人骨だった」米国防総省幹部
毎日新聞 2018年8月15日 08時59分(最終更新 8月15日 09時16分)
　【ワシントン渋江千春】北朝鮮が先月２７日、米国に引き渡した米兵の遺骨について身元確認作業を進めている米国防総省捕虜・行方不明者調査局（ＤＰＡＡ）の幹部は１４日、ホワイトハウスで記者会見し、「すべて人骨だった」と明らかにした。
　遺骨は、朝鮮戦争（１９５０～５３年）で死亡・行方不明になった米兵のものとされている。米国はひつぎ５５基を受け取ったが、ＤＰＡＡは「遺体の人数とは必ずしも一致しない」としている。過去の返還時と同様、他国の兵士の遺骨が交じっている可能性もあるという。
　ＤＰＡＡは数週間内に東部デラウェア州の軍施設でＤＮＡ鑑定を始める予定。歯の治療痕、身体的特徴なども含めて身元確認を目指す。作業は数カ月から数年かかるという。
　ＤＰＡＡ幹部はさらなる遺体返還について「時期は言える段階ではないが、そう遠くないことを望んでいる」と期待感を示した。米朝は今年６月にシンガポールで開催した首脳会談の共同宣言で、米兵の遺骨返還や収集で合意していた。

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