【社会】九州にクマはいない?…山口から関門海峡渡る可能性 泳ぐ能力や距離だけを見れば「ポテンシャルとしてはある」 at NEWSALPHA
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1:つくび ◆POKEMONOjk@筑美憧嬢φ ★
25/10/18 16:48:04.98
URLリンク(news.yahoo.co.jp)

 [山口県長門市:2023年]捕獲されたツキノワグマ
 URLリンク(www.nishinippon.co.jp)
 [福岡市動物園]飼育されているニホンツキノワグマ
 URLリンク(www.nishinippon.co.jp)

 ◆あなたの特命取材班

クマによる人身被害が過去最多ペースで増え続けている。例年、クマ出没のピークは
冬眠前の10月ごろで、今年はクマの餌となるブナの実が大凶作と予想されている。
「九州には野生のクマはいないと聞くけど、本当に遭遇する心配はないの?」。
西日本新聞「あなたの特命取材班」に不安の声が寄せられた。
九州でクマが出没する可能性について、専門家に取材した。

国内の野生のクマは、本州と四国にいる
ニホンツキノワグマと北海道に生息するエゾヒグマの2種に大別される。
九州にも、かつてツキノワグマがいたが、1957年に子グマの死骸が発見
されたのを最後に生息が確認されておらず、2012年に環境省が絶滅を宣言した。
早くから林業が盛んで、生息に適した自然林が限られていたことなどが要因と考えられている。

10〜13年に熊本、大分、宮崎の3県にまたがる祖母・傾かたむき山系で
「クマらしき姿を見た」という複数の目撃情報があったが、生息確認には至っていない。


一方、関門海峡を挟んで福岡県と隣接する山口県には野生のツキノワグマが生息する。
今年7〜8月には山口市と周南市の中国自動車道で車とクマが衝突する事故が発生。
本州最西端の下関市でも、民家近くに姿を現すなど目撃情報が複数寄せられている。

九州とは橋やトンネルで“地続き”な上、海峡の幅も最も狭いところは600〜700メートルほどしかない。
クマが福岡県に上陸する可能性はないのだろうか。クマの生態に詳しい東京農工大大学院の小池伸介
教授(生態学)はクマの泳ぐ能力や距離だけを見れば「ポテンシャルとしてはある」と話す。
岩手県などで、離島まで海を数百メートル泳いで渡った事例があるという。

とはいえ、野生のクマは基本的に警戒心が強い。関門海峡は潮流も速く、船の往来が盛ん。
陸路で渡るにも市街地やトンネル、橋を通らないといけないことから
「実際に渡るかというと疑問。何もなければ、クマはわざわざ森から出ない」と小池教授。
「仮に、若くて好奇心旺盛なクマが一時的に渡ってきたとしても定着は難しい」とみる。

一方、本州からの玄関口である北九州市は警戒を続ける。クマによる人身被害が全国で
過去最多となった23年から市のホームページで注意喚起し、近隣県の情報収集にも努める。
市は「目撃の通報があれば関係機関と連携して対応を考える」としている。

(次へ続く)


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