【研究】サンゴ礁や岩礁に生息する種類のサメ、個体数減で機能的絶滅 「生態系で何の役割も果たしていない」 水中カメラ調査で判明 [太刀風★] at NEWSPLUS
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1:太刀風 ★
20/07/24 20:46:45 kL+C7zq59.net
 サンゴ礁や岩礁に生息する種類のサメの個体数が驚くほど減少している─。世界規模で初めて行われた調査でこのほど、明らかになった。調査対象となった海域の20%近くでは、捕食者のサメが「機能的絶滅」に陥っていることが報告された。

 4年に及んだ調査では、「まき餌カメラ」と呼ばれる、おとりの餌を付けた遠隔操作の水中カメラ1万5000台以上が用いられた。調査の結果、礁に生息するサメがどこで繁栄し、どこで事実上姿を消しているかの包括的な実態を初めて把握できた。

 調査結果をまとめた論文の筆頭執筆者で、カナダ・ダルハウジー大学(Dalhousie University)のアーロン・マクニール(Aaron MacNeil)准教授は、約60か国の370を超える岩礁やサンゴ礁から得られた今回の結果は憂慮すべきものだと指摘している。

 カタール、インド、ベトナム、ケニアを含む8か国の調査では、サメが一匹も見られなかった。マクニール准教授は、「これらの国では、礁のサメが…環境中の生態系で何の役割も果たしておらず、機能的に絶滅していることが示された」と研究結果について説明する。

 22日の英科学誌ネイチャー(Nature)に掲載された論文によると、破壊的な漁業慣行がサメの個体数減少の原因である可能性が最も高いという。論文では、混獲が起きやすいと非難されている「刺し網」や「はえ縄」漁法が、礁のサメの相対個体数に最も強い悪影響を及ぼしたと指摘された。

 国際調査プロジェクト「グローバル・フィンプリント(Global FinPrint)」との支援を受けた今回の研究では、ボランティアと研究者のチームが水中カメラで捉えた1万5000時間以上の映像を分析した。水中カメラを用いた今回の調査手法についてマクニール准教授は、「礁のサメに対する将来の保護活動の成功予測と評価を行うための比較基準」を得ることができたと話した。

■礁のサメ保護だけに重点を置いても不十分

 今回の研究で示された結果について論文の執筆者らは、多大な弊害をもたらす漁業慣行の禁止、漁獲量の制限、漁業禁止区域の指定、サメ禁漁区の設定などはすべて、サメの生息数回復の助けとなる可能性があるとした。

 しかし、捕食者のサメが生存のために健全な礁環境と豊富な獲物に依存していることを考えると、礁のサメ保護に重点を置いた対策のみでは不十分である恐れがあるとも述べ、注意を促している。

 マクニール准教授は、「礁のサメだけに重点を置いた場合では、より広範囲の生態系を修復する計画と比べて期待できる回復率は約35%にとどまる」ことが、モデル研究で示唆されていることをAFPの取材で明らかにした。

 「このような研究結果は、どの動物集団に対する保護活動も、より広範囲の生態系の一部として考える必要があることを実証している」

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