【草津白根山噴火1年】訓練中に噴火発生「別の隊員かばって背中に噴石直撃」陸自の伊沢さんの死を改めて悼む

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19/01/23 13:09:53.39 2DL0Qxy79.net
毎日新聞 2019年1月23日 11時10分(最終更新 1月23日 11時10分)
噴石で訓練中の自衛隊員1人が死亡、11人が負傷した草津白根山の本白根山（もとしらねさん、群馬県草津町）の噴火から23日が1年。噴火では、スキー場で訓練をしていた陸上自衛隊員の伊沢隆行さん（当時49歳）が犠牲になった。別の隊員をかばって背中に噴石が直撃したとみられる。伊沢さんは一時、自衛隊を辞め、実家のある青森県内で整体院を開業していたことがあり、親交のあった人たちは早すぎる死を悼んだ。
　伊沢さんは仙台市の仙台操体医学院で整体を学んだ。講師を務めた今貴史さん（29）は「勉強熱心な人だった。噴火の時は仲間をかばって犠牲になったとニュースで知り、人柄がいい彼らしい最期だと思った」と振り返った。
　この医学院で伊沢さんと知り合った群馬県安中市の整体師、河村哲也さん（37）は「いつも『伊沢さんの分もがんばろう』と思ってやっている。もう1年になるとは早い。あの災害を絶対に風化させてはいけない」と強調した。伊沢さんは2017年春、自衛隊に再入隊し同県内に赴任した際、河村さんのもとを訪れたという。その時、「また遊びに来てください」と声を掛けたが、かなわなかった。
　伊沢さんの親族によると、命日に先立ち20日に青森県内で一周忌法要を営んだ。親族の女性は「連絡を受けた当時は頭が真っ白になったが……。今は運命だったと思ってあきらめています」と静かに話した。【鈴木敦子】
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