【ネパール】下院選、中国とインドで綱引き新憲法下初の投票まで1週間

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2017年11月18日 17:51　発信地：中国
【11月18日時事通信社】ネパールで26日と12月7日の2回に分け、下院選の投票が実施される。王制から共和制に移行後、2015年に成立した新憲法下で初の国政選挙。主要政党が隣国のインド、中国寄りの2極に分かれ、新たに創設される下院の275議席を争う構図となりそうだ。
　第2党の統一共産党（UML）と第3党の共産党毛沢東主義派（毛派）は10月、「左派同盟」（現地紙カトマンズ・ポスト）を組むと発表。同紙は、毛派を率いるダハル前首相が「選挙後に両党が統合する可能性に言及した」と報じた。
　ネパールと中国は、中国が提唱するシルクロード経済圏構想「一帯一路」などで協力関係を深めている。インド紙ヒンドゥスタン・タイムズは「同盟は両党の親中派幹部が画策した」と指摘。選挙後に共産党統一政権が誕生すれば、中国との関係がさらに親密になると警戒感を示した。
　一方、第1党ネパール会議派（NCP）は、インドに近い文化を持つ南部の少数民族マデシ系政党を取り込むなど親インド路線で対抗する。
　ネパールでは15年、約9000人が死亡する大地震が発生。その後も政争の影響で復興が進んでいない。復興を加速させるには安定政権が求められ、下院選後の各党の連立などの動向が焦点となる。(c)時事通信社

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