【生死】日本陽明学 ..
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2:日本@名無史さん
06/03/13 19:41:34
まずは安岡正篤あたりからか?

3:日本@名無史さん
06/03/13 19:57:53
大塩平八郎でしょ?

4:日本@名無史さん
06/03/14 00:32:50
中江藤樹からでしょ?

5:日本@名無史さん
06/03/14 00:46:16
日本の陽明学の祖、中江藤樹「近江聖人」と称される。

大野了佐という医者志望の少々要領の悪い少年を見事、医者に育て上げた
エピソードは有名かどうかはわからない。
「各自の得意とするところをよく知り、それぞれの能力、
  分際にふさわしくそれを使えば、用に立たない人間はいない」
これは名言だと思います。

6:名無し募集中。。。
06/03/14 04:29:10
やっぱり中江藤樹でしょうね

7:日本@名無史さん
06/03/14 17:27:47
熊沢蕃山は幼いころ山二つ超えた村から中江藤樹の講義を聞きにきていた。
熊沢蕃山は百姓の子であったため武士の講義する席上に入る事は本来許されなかったが
中江藤樹のはからいで廊下に上げてもらい講義を聞いていたという。

8:日本@名無史さん
06/03/14 17:40:44
藤樹「私の話が聞きたいか」
蕃山「はい、雨の日も、風の日も、こうして、先生のお話を聞くのが、私の何よりのつとめだと思って参っております」
藤樹「そうか。お前の所は一体どこかね」
蕃山「2つ山越した向こうでございます」
藤樹「そうか。すると歩いてくると4時間くらいはかかるねえ」
蕃山「はい」
藤樹「どうだ、聞くところによると、年をとったおっ母さんとお前だけだということだけれども、うちの馬小屋があいているので、馬小屋に来て住んではどうか」
蕃山(号泣して)「ご親切なお気持ちは、よくわかります。けれども、私は、山2つ越えてここへ来るからこそ、辛抱甲斐があると思っております。
お宅にご厄介になっては、たいして疲れも感じないで、いながらにして、お話を聞くなんてことは、もったいないことでございます。
やっぱり、今までどおり、働いたあげくに、2つ山越えてここへまいり、お話を承る。これがもう一番、私の気持ちの中に、励みが出ますので、どうぞそうさせてください」


9:日本@名無史さん
06/03/14 20:02:45
中江藤樹の教え
「貌」 「言」 「視」 「聴」 「思」

10:日本@名無史さん
06/03/15 17:29:46
誰か日本の陽明学と中国の陽明学のちがいを教えてください。

11:日本@名無史さん
06/03/15 19:13:45
それはね









分からん

12:日本@名無史さん
06/03/15 19:17:19
無知だなww












考えた事もなかった('A`)

13:日本@名無史さん
06/03/16 12:12:27
>>10
日本のフランス料理とフランスのフランス料理の違いを教えてください、
って言われて答えられるか?
そんな客観的な問題設定には意味がないとオモ

14:日本@名無史さん
06/03/25 00:09:00
中国で生まれた陽明学だが日本の風土に合うなにかが有ったんだろうね。

15:日本@名無史さん
06/03/29 23:02:19
「人はあらかじめ善悪の判断の中にあるのではなく、心の本体は無善無悪。
 その混沌からほとばしるものこそが真の善である。」   
王陽明


16:日本@名無史さん
06/03/30 07:19:00
人気占い師細木数子の過去 島倉千代子50周年の陰で語られた
URLリンク(www.ultracyzo.com)
安岡正篤との関係
URLリンク(www.nazotoki.com)

17:日本@名無史さん
06/03/30 07:42:47
9 :考える名無しさん :2006/03/29(水) 14:22:57
安岡正篤の著書と細木数子のTVじゃ月とスッポンで有ります。

18:日本@名無史さん
06/03/30 12:20:44
陽明学と禅が似ていると言う人もいますよね。
どちらもひたすら己自身の内面に向かっていく(心の鍛錬の)イメージはありますね。

19:日本@名無史さん
06/03/30 14:20:48
禅の背景があったから、陽明学が成立したんだと思いますが。

20:日本@名無史さん
06/03/30 21:18:29
>>19
そうだね、王陽明自身が仏教にのめりこんだ時期があるもんね。
当然陽明学にも影響してるだろうね。
宮本武蔵をはじめとして日本の武芸者達も禅の影響をうけているし、
もともと日本に陽明学の浸透しやすい下地はあったのかも。

21:日本@名無史さん
06/03/30 22:47:05
だから陽明酒ってあるのか

22:日本@名無史さん
06/03/31 00:51:49
養命酒?

まあ武士道も唯心論的だし。
陽明学は中学校で是非教えるべきだと思う。

23:日本@名無史さん
06/03/31 09:42:41
>>22
武士道なんだけど宮本武蔵と新渡戸稲造の武士道じゃ全然ちがうと思わない?
前者は戦いに勝つための実戦武士道で後者は身を修めるための道徳武士道。
自分の場合はそんな風に思う。
>陽明学は中学校で是非教えるべきだと思う
賛成

24:日本@名無史さん
06/03/31 17:31:54
>>22
とらえ方でいろんな解釈の出来る学問だから今の学校じゃしっかりと教えられないと思うよ

25:日本@名無史さん
06/03/31 17:46:43
24歳の頃、王陽明の言葉で衝撃を受けた俺。
まったく働く意欲も意味も見いだせず、
腰の据わらない生活だったが、いまは結婚し子供もいて、
仕事の充実度も比べるまでもなく満足している。
たった一編だが、自分には本当に大きな人生訓となった。
どんな言葉だったか、忘れたけど。

26:日本@名無史さん
06/03/31 18:34:13
>>25
ウケタw

27:日本@名無史さん
06/03/31 20:10:33
>>25
そんないい言葉なら思い出して教えてくれ

28:日本@名無史さん
06/03/32 00:39:28
>>23まあ道徳規範、内心の清浄という見方からです。
>>24原文を教えるだけでも効果はあるんじゃないでしょうか。
  陽明学には心のモヤモヤを晴らすような言葉が多い。
   若く純粋な魂には感じるところがあるはず・・・と信じます。


29:日本@名無史さん
06/04/02 05:35:18
山中の賊を破るは易し。心中の賊を破るは難し。

30:24
06/04/02 11:51:53
>>28
原文を教えるだけのほうがかえって良いと思います。
教師によって陽明学の解釈は異なるでしょうし。
原文を読んで感銘を受けた学生は自分から進んでいろいろ学ぶでしょうし。

31:24
06/04/02 12:06:18
「しょうし」で韻をふんでしまったw

32:日本@名無史さん
06/04/03 07:27:57
「もし自分の心に聞いて間違いだと思うなら、たとえ孔子の言葉でも、それを正しいこととはしない。」

                                            王陽明 


33:日本@名無史さん
06/04/05 00:33:35
>>32
自分の日常で実践しようとすると難しい・・・

34:日本@名無史さん
06/04/08 12:53:28
みなさん、今のプチ武士道ブームどう思います?
そもそも武士道は流行で広めていくような物だとは個人的には思いません。
新しい解釈で武士道を捉えた本などがベストセラーになっています。
新しい解釈をして出版するのは良いんですが原典を読まずに武士道を語る人が最近は多く感じます。

35:日本@名無史さん
06/04/08 15:14:52
この陽明学は、江戸時代の日本にも伝えられ、幕末の倒幕運動の指導者である大塩平八郎や吉田松陰らが、
陽明学の心即理を理念にして行動した。しかし、彼らの心即理はは心の至誠を貫くことと解されており、
王陽明のそれとは異なるものだった。


とwikiにあったのですが、どのような違いがあるのでしょうか?

36:日本@名無史さん
06/04/08 16:39:00
>>35
違いというと中国陽明学は民間に宣布活動が行われたり弟子達がそれぞれの学派を作るなどの流れがあった。
日本陽明学は個人の生死超脱の覚悟、自我の確立などの個人の内面で完結する思想などといわれています。

>彼らの心即理はは心の至誠を貫くことと解されており、王陽明のそれとは異なるものだった。
これは私見ですが心即理の解釈は心の至誠を発揮するというのは中国陽明学も大塩平八郎や吉田松陰も大差は無いと思います
ただ王陽明は国、村落の秩序、規約、共同意識を育てることに専念したのにたいして
大塩平八郎や吉田松陰は反体制の立場(王陽明とは対極の立場)で陽明学を活用したというところでの違いでしょうか

37:日本@名無史さん
06/04/08 16:46:49
補足
>(王陽明とは対極の立場)
王陽明は匪賊討伐での軍功があるので対極の立場という言葉を使いました

38:日本@名無史さん
06/04/08 20:52:37
>匪賊討伐

あれは凄いね。迅速で。

39:日本@名無史さん
06/04/08 21:03:27
>>38
やはり陽明学の心の鍛錬が有事の時にも動じなくするんだろうか?

40:日本@名無史さん
06/04/08 22:29:28
>>36
そうだったのですか。ありがとうございました。

41:36
06/04/08 22:39:00
>>40
どういたしまして。あくまでも私見です。

42:日本@名無史さん
06/04/10 01:48:56
王陽明の言いたいことは実の所、楽しく行こうぜって事を言いたいんだよって思う。

43:日本@名無史さん
06/04/10 12:35:38
ワンヤンミン?

44:日本@名無史さん
06/04/10 14:03:40
>35大塩が倒幕の指導者? アホか!

45:日本@名無史さん
06/04/10 14:23:17
>>44
たしかに倒幕運動としての反乱ではないですね。

46:日本@名無史さん
06/04/13 18:58:50
司馬遼太郎は河井継之助を最高のサムライとして称えてるけど詳しい人いる?

47:日本@名無史さん
06/04/13 23:22:20
「峠」かな。

48:日本@名無史さん
06/04/14 03:46:27
司馬さんは西郷隆盛や大塩平八郎みたいなのは嫌ってそう。

49:日本@名無史さん
06/04/14 03:53:27
>>48
司馬遼太郎はほとんど読んだことないんだよなぁ。

>西郷隆盛や大塩平八郎みたいなのは嫌ってそう
両者とも反体制にまわらざるをえなかった人だけどどういう所が嫌いそうなの?

50:日本@名無史さん
06/04/14 04:13:54
行動はまったく挫折し、自らはもとより付き従った味方も悲惨な結末を迎え、
暴動、戦争で無辜の民が理不尽な損害を受けたというところ。
近代合理主義の立場からみれば、まったく意味がなくマイナスの存在ですらあったこと。

51:日本@名無史さん
06/04/14 04:29:59
>>50
返事ありがとう。でも河井継之助も50の内容にあてはまる所が多く感じる。

52:日本@名無史さん
06/04/14 04:46:50
河井の活躍がまだ薩長官軍対幕府の戦いの途上だったからじゃない?
司馬さん新撰組のことは嫌ってないみたいだし。

53:日本@名無史さん
06/04/14 11:16:15
司馬遼って世の中とずれた人間をかなり好んで書いてるけど。

54:日本@名無史さん
06/04/14 15:00:52
司馬遼太郎は作品の中で陽明学について触れたことはあるの?
「この国のかたち」の1か2で朱子学について書いてた記憶はあるんだけど。

55:日本@名無史さん
06/04/15 00:41:46
「人は天地の心にあたり、天地万物はもともと自己と一体のものである」
                                  王陽明

56:日本@名無史さん
06/04/26 05:18:08
>>54
ないんじゃないかなあ。
>>50のいうような理由で陽明学を嫌っていると思われ。

司馬が人気作家になったのは、基本的に戦後民主主義、戦後平和主義的な
価値観に背かないから。

57:日本@名無史さん
06/04/27 04:41:15
>>53
確かにそういう部分はあるみたいだけど、それはずれた方向が「先進的」であったり「合理的」であったりした場合かと。
河井の例なら、幕府軍にもこんなに合理的で近代的な名将がいた! という感じか。

58:日本@名無史さん
06/04/27 05:52:12
ワレ狂カ愚カ知ラズ、一路ツイニ奔騰スルノミ

歩兵第三連隊 野中四郎大尉

59:日本@名無史さん
06/04/29 17:23:46
人気占い師細木数子の過去 島倉千代子50周年の陰で語られた
URLリンク(www.ultracyzo.com)
安岡正篤との関係
URLリンク(www.nazotoki.com)

60:日本@名無史さん
06/05/02 13:31:07
売名のために細木側がからんだってことかな。

61:日本@名無史さん
06/05/14 01:47:45
陽明先生は、出仕してすぐに宦官の専横を批判し速攻で流刑されるという
功利的には馬鹿としか言いようがない人。
でも俺は大尊敬する。


62:日本@名無史さん
06/05/14 11:06:10
陽明学を学ぶには何を読めばいいでしょうか?

やはり王陽明の原文ですか?日本式に受け入れられたものか?


63:日本@名無史さん
06/05/14 11:44:29
大塩先生かな

64:日本@名無史さん
06/05/14 13:18:41
>>62
個人的には「伝習録」だと思います。日本語訳も何冊かでているので入手しやすいですし。
「伝習録」は王陽明が著したのではなく門人の徐愛ら弟子によってまとめられたものです。
大塩平八郎、吉田松陰なども「伝習録」を学びそこからそれぞれの解釈をしたんだと思います。

王陽明本人は自分の考えが後世に間違って伝えるのを恐れあまり教えを文字のするのには慎重だったようです。

65:ゴメンナサイ訂正します
06/05/14 13:21:36
>王陽明本人は自分の考えが後世に間違って伝えるのを恐れあまり教えを文字のするのには慎重だったようです。

王陽明本人は自分の考えが後世に間違って伝わるのを恐れて、教えを文字のするのには慎重だったようです。

66:62
06/05/14 21:55:51
>>64
ありがとうございます。
「伝習録」ですか。分かりました。
ついでに、日本式に陽明学を咀嚼した書を読むとしたら、どれがいいですか?

儒教を日本人式の「儒学」とした、伊藤仁斎のような人は陽明学の場合は
誰に当たるのでしょうかね。



67:日本@名無史さん
06/05/14 22:37:13
>>61
王陽明は何回も讒言や罠で窮地に立たされてるね。
仕事が出来るうえに下の者にも慕われて上の者でも間違いだと思えば平気で意見する。
そりゃ出世、名声しか頭にない奴には嫉妬されまくったんだろう。
でも窮地に立たされても必ず協力者が出てくるのはやはり人徳であり
現代で言うカリスマだったんだろうな。

68:日本@名無史さん
06/05/14 23:00:05
病弱だから下手すると最初の流刑で死んでたかもしれないけどね。

69:64
06/05/15 00:42:20
>>66
松永尺五、木下順庵、朱舜水、中江藤樹、熊沢蕃山、三輪執斎、山田方谷
春日潜庵、河井継之助、大塩平八郎、吉田松陰、西郷隆盛など思いつきますが
日本人式の陽明学としたとなると申し訳ないですが私じゃわからないですね。

>日本式に陽明学を咀嚼した書を読むとしたら、どれがいいですか?

これはもう、陽明学を志した日本人の中で貴方が共感する人物の著した物から読むのが一番じゃないでしょうか。

70:日本@名無史さん
06/05/15 03:29:00
ある人が目を病み、すっかり落ち込んでいた。
王陽明「なんと君は、目を大切にするあまり、自分の心を傷つけている。」

71:日本@名無史さん
06/05/15 04:05:07
新渡戸稲造や内村鑑三も、キリスト教徒になる前は熱心な陽明学徒だったらしい。

72:日本@名無史さん
06/05/15 04:22:33
>>71
キリスト教徒になった後にも新渡戸稲造は「武士道」のなかで王陽明を称えてるよ。

軍閥、右翼に脅されながらも日米戦争回避を唱えた新渡戸先生の精神力はさすがだと思うよ。

73:日本@名無史さん
06/05/15 11:50:20
新渡戸さんが死んだのは1933年では?
内村さんは内村さんで日露戦争すら不支持だったし。

74:日本@名無史さん
06/05/15 12:20:55
1933/03/28   日本、国際連盟脱退  新渡戸稲造「なんといっても日本を国際社会の孤児にさせてはならない」と訴える。
1933/10/16 新渡戸稲造死去。享年72歳。

75:日本@名無史さん
06/05/15 12:22:12
1933/03/28   日本、国際連盟脱退  新渡戸稲造「なんといっても日本を国際社会の孤児にさせてはならない」と訴える。
1933/10/16   新渡戸稲造死去。享年72歳。

76:南京大虐殺の首謀者
06/05/15 12:29:56

南京城攻略の折、降伏した中国兵数千人を城壁の傍らに立たせておき銃剣にて全員を刺殺した時の司令官は
昭和天皇の叔父で天皇に顔がそっくりの朝香の宮と言う奴だ。
南京大虐殺は天皇家の命令で行われたことは明らかだね。
そうやって在日である天皇家は、日本の名誉を著しく傷付けるような指導を日本国民に対してして来た訳だ。
そんな天皇制にしがみ付いている奴はバカか狂人かのどっちかだね。

あるリベラルな知識人が二十年ほど前に、先の戦争は国民にも責任があると言ったことをヒントに、
天皇には責任が無いみたいなズレたことを言い出した右翼がいるが、
国民主権国家となってから、その天皇制を廃棄しないでいたことは今度は本当に国民の責任である。


URLリンク(homepage3.nifty.com)


77:日本@名無史さん
06/05/15 12:44:30
>>76
スレ違い
人に伝えたい事が有るのなら最低限のルールと礼儀を守ってください。
ここは陽明学、陽明学者についてのスレです。

78:日本@名無史さん
06/05/15 16:38:58
1933年の段階では日米戦争など発生しようもない。
第一、アメリカは国際連盟に加盟してないではないか。

79:日本@名無史さん
06/05/15 17:55:44
>日米戦争回避を唱えた新渡戸先生の精神力はさすが

って満州事変で悪化した日米関係を修復するって言って、アメリカで
満州事変正当論を講演行脚しただけじゃん

80:日本@名無史さん
06/05/15 18:07:25
>>79
たしかにそういう見方も出来るね。

81:日本@名無史さん
06/05/15 18:13:44
どっちにしても精神力が有ることには変わらないと思うが

82:日本@名無史さん
06/05/15 18:32:08
そもそも満州事変以前に、アメリカの意向で日英同盟が破棄されてるんであって。
この時から孤立してはならんと訴えてるなら分かるが。

83:日本@名無史さん
06/05/15 19:06:02
>>82
新渡戸はもとから国際派であって日本が世界から孤立するなというのは
満州事変以前からの新渡戸の考えだというのは新渡戸に興味のある者なら誰でも知ってること。
欧米に日本を理解してもらうために
「武士道」を海外向けに書いたことなどから世界の一員としての日本をずっと訴えていた人だとわかるだろ。
まぁ歴史は一つの見方で見れないのも確かだとは思う。

84:日本@名無史さん
06/05/15 19:18:33
そうだよね。じゃあ新渡戸は日英同盟破棄にも反対してたの?

85:日本@名無史さん
06/05/15 19:27:13
>>84
それは知らないです。
質問はいいが、単発で質問されても君の真意がわからない。
君は新渡戸稲造をどう評価してるの?

86:日本@名無史さん
06/05/16 09:47:18
学校で古典漢籍を素読、というのも良いんじゃないかと思うのだが



87:日本@名無史さん
06/05/16 10:50:06
>>86
なんで?

88:日本@名無史さん
06/05/16 12:21:11
単発質問の人は、なんで自分の考えは言わないの?

89:日本@名無史さん
06/05/16 13:56:38
単発だから

90:日本@名無史さん
06/05/16 14:18:10
なら答える必要も無しだな

91:日本@名無史さん
06/05/16 14:42:53
夏目漱石 則天去私
「不自然は自然には勝てないのである。技巧は天に負けるのである。策略として最も効力あるものが到底実行できないものだとすると、
つまり策略は役に立たないといふ事になる。自然に任せて置くがいいといふ方針が最上だといふ事に帰着する。」

92:日本@名無史さん
06/05/16 19:50:20
>>90
誰に答えるつもりだったのですか

93:日本@名無史さん
06/05/17 08:04:40
>>92
何のために聞いているんですか

94:日本@名無史さん
06/05/17 15:07:26
心中の賊を破るためであります。

95:日本@名無史さん
06/05/17 19:52:25
どうすれば破れるのでしょうか。

96:日本@名無史さん
06/05/18 14:22:35
しかし今の人はギャグ貧乏なんですかな
こんな定番のネタに受けるとは。
楽な時代ですなぁ

97:日本@名無史さん
06/05/18 14:54:36
まずは原文知らないと〜と思い、本屋に行ってみたけど、伝習禄の原文が載っている本はあまりなかった。
図書館に行くか
ネットで買うか



98:日本@名無史さん
06/05/18 23:37:25
「大学に、上の人を見ていて好ましくないと思ったことは、
下の者に行わないとあるが、上の人を見て好ましくないと思うのは良知であり、
下の者に行わないのは、他ならぬその良知が発揮されたということだ。」   王陽明

99:日本@名無史さん
06/05/19 01:07:13
中国で滅んで日本で復活したのは、なんとなくだが分かる気がする。



100:日本@名無史さん
06/05/19 15:15:12
陽明学を日本流に言うと

口動かしている暇があったら手を動かせ
動きながら考えろ
バカやろー


101:日本@名無史さん
06/05/19 17:31:35
例えば、恋人を大事にするという行為は、恋人を大事にするという行為が
良いことであるとする良知の判断が基礎であって、それが実行されたとき、
恋人を大事にするという行為が実現し成就する・・・というのが「知行合一」の説。
陽明学の考えだと、「わかっちゃいるけどやめられない」てのは実はわかってないと解釈する。
自分の心で本当に正しいと思うことは行動に現れるし、正しくないと思うことは行動に移さないとする。

102:日本@名無史さん
06/05/19 20:27:40
>>101
>自分の心で本当に正しいと思うことは行動に現れるし、正しくないと思うことは行動に移さないとする。

あくまでも欲望がない純粋な心での判断が条件でしょ。心が欲望にとらわれていると正しい判断は出来ないよ。
心を鏡だとすると、綺麗な鏡は正しく対象を映すが、曇った鏡は対象も曇って映してしまう。

103:日本@名無史さん
06/05/19 21:54:26
>陽明学の考えだと、「わかっちゃいるけどやめられない」てのは実はわかってないと解釈する。

ニートの身としてはグサッとくるね。

104:日本@名無史さん
06/05/20 01:33:35
考えてみればニートというのは、俗世間を離れ詩を読んで生きることを
聖人の姿とした中華の国の発想なのか。

翻って陽明学というのは、創始者(王陽明)がすでに匪賊鎮定に走り回っていた武人である。
常に世間にまみれて働きながら、思想を深めることを目指す動中の工夫。
理屈っぽい話が嫌いで能書きを並べてるだけじゃ駄目だ、と言うのが好きな日本人好み。
ついでにニートとは相容れない。



105:日本@名無史さん
06/05/20 02:26:07
>>104
王陽明は伝習録見るかぎりじゃ人と会話するのは好きそうに見えるぞ。
そもそも友人、弟子たちとの会話録みたいなものだし。

106:日本@名無史さん
06/05/20 03:19:12
人と談合し古の聖賢の書を読む事こそ義を立てるに必要な事である

と山本常朝は教えています。

107:日本@名無史さん
06/05/20 03:33:14
会話することと働くことは矛盾しないのでは?

武人として忙しいのに学問を実践していたことに意味がある。
ある夜学問について弟子と談じていても、翌朝弟子が挨拶に行くとすでに陽明は進軍した後だった。


108:日本@名無史さん
06/05/21 01:34:06
会話をする時も働く時も心がけ次第で学ぶべきことはたくさんあるしね。


109:日本@名無史さん
06/05/21 01:48:52
「友に対するに、相手に学ぶようにつきあえば成長が得られるが、
 相手の上に立とうとするのは悪いことになるだけだ。」   王陽明

110:日本@名無史さん
06/05/21 21:13:07
陽明学が分かるなんてすごいぞ。
陽明学が分かったという人、
陽明学で心安らかになったという人、
教えてくれ。
漏れの心は五里夢中。
教えてくれ。

111:日本@名無史さん
06/05/21 21:56:01
>>110
王陽明の残した言葉には感動したり勇気づけられたりもするが、
他人に陽明学を教えるとかは俺みたいな半人前には無理な話です。
ご期待には俺では答えられそうもありません、ごめん。

112:111
06/05/21 22:00:52
>>110
まず読みやすい書籍などから読んでみては?


113:日本@名無史さん
06/05/21 22:22:55
図書館で岩波の伝習禄を借りたけれども、断片的に読める程度。

原文だけだとそれはそれで難しいものだ・・。


114:111
06/05/21 22:35:19
伝習録の原文だけで読むとは尊敬する。
俺はもちろん翻訳つきを読みました。

115:日本@名無史さん
06/05/21 22:39:20
いや、もう断念しそうです・・。

荷が重過ぎました。

116:111
06/05/21 22:39:43
今でも買える翻訳版は中央公論新社と岩波文庫の2種類だと思う。

117:111
06/05/21 22:40:55
>>115
おつかれさまです、漢文は現代人には大変ですよね。

118:日本@名無史さん
06/05/21 23:31:26
中央公論新社の翻訳本は良かった。

119:日本@名無史さん
06/05/23 20:03:13
今の日本に陽明学派っているのだろうか?

120:日本@名無史さん
06/05/25 00:05:39
「善念が起きた時には、それを察知してその善念を充実させ、悪念が起きた時には、それを察知して防ぎとめる。
 この、知り、充実させ、また防ぎとめるのは、志による。つまり天の聡明による。そしてそれは聖人が十全に具有しているのだが、
 学ぶ者はそれを保持すべく努めなければならない。」      王陽明

121:日本@名無史さん
06/05/26 01:23:08
「悔いるよりも、今日直ちに決意して、仕事を始め技術をためすべきである。
何も着手に年齢の早い晩いは問題にならない。」

吉田松陰の言葉なんだけど身にしみるわ


122:日本@名無史さん
06/05/26 07:35:41
吉田松陰が28歳で死んだといっても驚かないが
大石内蔵助が死んだのが44歳というのはショックだ。

123:日本@名無史さん
06/05/26 10:37:48
なんでショック?

124:日本@名無史さん
06/05/27 00:48:44
松蔭先生は孟子の講義をしてくれたそうだ。
それが「講孟余話」という本にまとめられているそうだ・・・・・・・・・

125:日本@名無史さん
06/05/27 00:52:27
松陰は孟子や王陽明の思想から学んで革命に走ったのか?
松陰は革命に走るため思想を学んだのか?
どうなんだろ?

126:日本@名無史さん
06/05/28 12:38:18
タチバナ教養文庫の吉田公平「伝習録」を読み始めた。
下巻の翻訳と読み下し、原文、吉田氏の解説が収録されたもの。
陳九川の記録(一章)を紐解いたばかりだが、解説付きの翻訳文でも非常に手強い。
大学の格物致知に関する問答から始まっているが、大学の素読経験があり、
常識程度に朱熹の格物説を理解している人ならツルツルと頭に入るのだと思うが、
残念ながら私は一章一節を読み進めるだけで多大な努力を要し、理解度も
非常に怪しい。
論語の学而編から素読を初め、通り一遍でも四書の朱子学的理解を得た上で
「伝習録」に挑戦した幕末の武士がのめり込んだ対象なので、アンチテーゼの
対象たる朱子学を理解せず手を染めるには無理がある。
学問を始めるのに年齢は関係ないというが、手順を踏んで良知に致る道は遠すぎる。

今のところ苦労しても吉田版「伝習録」を読み進めたいと思いますが、皆さんは
どのようにして陽明学に親しんだのでしょう。
長文スマソ

127:日本@名無史さん
06/05/28 13:39:01
>>111 >>112
有難う御座います。
陽明学の本は少し持っていますが高い所から書かれてる気がして、凡才は
それがどうしたのの壁に突き当たってしまうのです。
でも、思い直して陽明学の本を買う積りで本屋に行きました。手にしたのは
岡田武彦先生の陽明学つれづれ草でした。これも壁かと思われ、買わずに
帰りかけ、Uターンして買って帰りました。
これが面白く、陽明学を学ぶことのヒントが得られました。


128:日本@名無史さん
06/05/28 22:00:27
>>126>>127
自分の場合は、ある書き物(現代人の作品)の影響で陽明学に興味を持ちました。
それまでまったく陽明学どころか論語、大学などの知識も無かったのですが、
その作品の影響でどうしても陽明学を知りたくなり、
始めは林田明大の陽明学の解説書を読みました。
林田氏の本は陽明学の代表的なテーゼを現代人に当てはめて解説する様なスタイルの本で、
初心者にはとてもわかりやすかったです。ただ、あくまで陽明学を現代において活用するという解釈なので、
深く学びたい方には向いていないと思いました。
その後、安岡正篤の文庫本を読み、現在は「伝習録」の翻訳を読んでいるところです。
吉田公平、岡田武彦両氏の著書はどうでしょうか?

129:日本@名無史さん
06/05/29 00:21:10
>>126
>学問を始めるのに年齢は関係ないというが、手順を踏んで良知に致る道は遠すぎる。

「良知というのは生まれつき人間が持つもので、それが発揮されないのは心が欲望で曇っているから。」
と王陽明も言ってますし、難しく考えずに自分で功夫していくのが大事なんじゃないでしょうか。
陽明学は書物を読んで頭で理解するだけの学問では無いと思います。


130:日本@名無史さん
06/05/30 21:33:54
「陽明学は本来唯心論であって、心の霊妙透徹なる、能く万物を該ね宇宙を羅することを説いているのだから、
 自然に根柢において我が日本の神道に一致するところがある。」    
                                           有馬政祐

131:日本@名無史さん
06/05/31 12:02:48
伝習録を漢文で読もうとされている方に一言。
朝の挨拶は、
日本「お早う」、中国「飯食ったか」、米国「良い朝」
だそうです。意味に違いはないと思います。文化が違うだけだと漏れは思う。
陽明の「格物到知」と朱子の「格物到知」の解釈は陽明学の入門ではない
かと漏れは思うが、日本語ででも難しいのに漢文で理解するのは難しそう。
日本と中国は文化が異なる。このことを理解するのは別の学問と思う。

陽明学をなぜ勉強するのか考えて見られることを漏れは勧める。

心を豊かに、心を穏やかに、日々暮らそうと思うなら仏教だと思うのだが。

>>128
漏れは熟読主義で本の読み比べはしておりませんが、
岡田武彦著「陽明学つれづれ草」は如何でしょうか。
日本人が陽明を学ぶ段階で出会う疑問や、陽明の研究に一生を捧げた先生の
境地が如何なるものか、まとめられています。



132:128
06/05/31 18:21:15
>>131
御返事有難うございます。
今は「伝習録」を読んでいるので、陽明学に関するその他の本は読む余裕はありませんが、
岡田武彦の「陽明学つれづれ草」も、いつかは読みたいと思いました。
最近は孔子、孟子、王陽明に影響を受けた中江藤樹、吉田松陰の著書にも興味が沸いています。

133:初学者 126
06/05/31 19:40:45
>>128 >>129 >>131 ご指導ありがとう御座います。
それから >>126 先輩、同じような方がいらっしゃるのを心強く思います。

安岡正篤氏は最近になって「人生と陽明学」という講演録を斜め読みしました。
これは始祖王陽明を初め、我が国の陽明学者の紹介や陽明学者たる安岡氏の
時事解説(ただし 1970 前後の)などが採録されたもので、帝京大学の阿部学長
のような口調の講話が10回分ほど入っていたでしょうか。
いろいろなエピソードがちりばめられて興味深く読めますが、瞬間を燃焼するとか
自己の例を俯瞰するとか、一般的に言われる陽明学がどのような考え方に基づいて
いるかについてはピンときませんでした(恐らく、そのあたりをクリアにするには
格物致知も避けて通れないと思います)。

陽明学は実用の学と言われますが、私は他の目的の手段としてこの学問に触れたい
のではありません。結果的にこれからの生き方に影響するかもしれませんが、
しいて言えば陽明学がどんなものなのか知りたいという興味があるからです。
心の持ち方や判断力を養うために古人が寄る辺とした教えが知りたいのですが、
私自身が宗教として盲信する対象を求めているのではありません。

近江の高島にある藤樹記念館が発行した「中江藤樹入門」なる小冊子も藤樹や
蕃山の人となり、人生を紹介したもので、彼らが心奪われた陽明学について
詳しく触れたものではありませんでしたので、納得するには伝習録にふれておかねば
なるまいと思いました。

陽明学は博覧強記を誇る学ではなく他の目的のための道具として使うのが正しい
接し方のような気もしますが、とりあえず興味本位で近づいてみます。

134:128
06/05/31 21:59:17
>>133
とんでもないです。自分は人に指導できるような者じゃないです。
王陽明自身も、
「権威の言う事だからと言っても、自分自身の心で納得しなければ
 それを正しい事と鵜呑みにしてはいけない。」
と言っているんだし、126さんのやり方で陽明学と接すれば良いと思います。
お互い、陽明学から学べるものがたくさんあると良いですね。

135:日本@名無史さん
06/06/01 12:15:14
今こそ我々は、生命尊重以上の価値の所在を、諸君の眼に見せてやる。天皇陛下、万歳!

三島由紀夫


136:日本@名無史さん
06/06/01 12:50:10
>>135
三島由紀夫は「伝習録」は読んでなかったのは彼の論文を見ればわかる。
井上哲次郎の「日本陽明学派之哲学」だけ読み自らの思い入れを加えたのが三島由紀夫の思想。
三島由紀夫は作家として素晴らしいが、陽明学の理解度は低かったんじゃないかと思う。

137:日本@名無史さん
06/06/02 12:06:44
徳川幕府の家康の代から数代にわたり幕府の学問をリードした「林羅山」と
云う学者がいる。彼の学問の基礎は「朱子学」である。しかし、家康に気に
入れられたいため一部を改ざんしたと云われる。
すなわち、「朱子学」のお殿様が無能なら家臣がとって代わるべしを、お殿
様が無能でも家臣は立派に仕えよとした。
このことにより徳川300年が続き、今の日本人のDNAになっているのでは
なかろうか。
しかし、かえって幕末の日本に陽明学を引き入れたと考えられるかもしれ
ない。

このスレを続けたいので漏れは無理している。モトムハンロン。

138:日本@名無史さん
06/06/02 15:45:15
そんなこったから軍閥の興亡による19世紀末から20世紀半ばまでの半植民地なカオス状態を招いたわけだが。

139:日本@名無史さん
06/06/02 19:20:21
>>137
朱子学と易姓革命でググるとそのあたりの解説がぞろぞろでてきた。
朱熹は正統性にこだわったが、易姓革命を認めなければいかなる政権も正統とは
いえなくなるし、易姓革命を認めれば現在の政権を転覆することも可となる。
林家のいい加減な朱子学はもちろん、易姓革命説には本家の朱熹ですら
曖昧な態度をとっていたようだ。

140:日本@名無史さん
06/06/02 22:10:11
陽明学の日本への流伝は徳川家康の時代に始まる。
安岡正篤によると、当時の儒宗である藤原惺窩とその門人、林羅山は陽明学を排斥したと言われるが、
藤原惺窩は陽明学には理解を示していた。
ただ門人の林羅山は陽明学には反対したと書いている。

世間では朱子学のアンチテーゼの陽明学という印象がある。たしかに間違いでは無いけど。
ただ王陽明自身は朱子のことを偉大な人物として評価してるんだよね。
「私(王陽明)が時に朱子と違うことを言うのは学問の仕方によっては、
 始めの一歩が後に千里の違いになるので、違いをはっきりさせざるをえないのだ。
 ただ私の心は朱子の心と食い違ったという事が今までに一度も無い。」
とあります。


141:日本@名無史さん
06/06/03 05:53:22
>>137
>>このことにより徳川300年が続き、今の日本人のDNAになっているのではなかろうか。

300年も続いた体制だから、江戸文化が現代の日本人に与えている影響は大きいと思う。
でも、幕末に良きにせよ悪しきにせよ明治維新をやってのけた事柄を考えると、日本人には自らの体制を改めるDNAも十分あるのでは?
個人的な意見だと、黒船以降、日本人のトラウマはアメリカ合衆国だと思う。


142:日本@名無史さん
06/06/04 16:49:26
>>126 たいして親しんでませんが、以前、丸山真男を批判する必要に迫られて読んだのですが、
以下の二つが便利だったと記憶します。

武内義雄『中国思想史』岩波全書、1957
 名著です。これを通読しとくと便利。索引に述語が載ってないのが残念。
佐藤仁 訳『朱子学の基本用語』研文出版、1996
 朱子の弟子、陳淳の著、朱子学術語字典のような『北渓字義』の明解な現代語訳です。
 原文が載ってないのが残念。

基本的に朱子学にしても陽明学にしても華厳が基本思想になってると思います。

そういう意味で岩波文庫の
『太極図説』と『禅源諸詮集都序』、こちらは蛇足かも

143:日本@名無史さん
06/06/05 07:22:27
「善念が起きた時には、それを察知してその善念を充実させ、悪念が起きた時には、それを察知して防ぎとめる。
知り、充実させ、また防ぎとめるのは志による。つまり天の聡明による。
そしてそれは聖人が十全に具有しているのだが、学ぶ者はそれを保持すべく努めねばならない。」
                                               王陽明

144:日本@名無史さん
06/06/05 10:28:41
>>143

陽明学は性善説だと聞いた事がありますが、なんか違いますね。

145:日本@名無史さん
06/06/05 10:37:11
>>144
よく読んでみては?

146:145
06/06/05 10:40:09
訂正
よく読んでみてわ?

147:日本@名無史さん
06/06/05 21:24:00
>>144
見当違いかもしれませんが、今読んでいる吉田公平氏訳注の伝習録に
「人がもし、この良知の本質を理解していれば、どれほど多くの邪念や間違った考えでも、
 ここにひとたび覚醒すると、きれいさっぱりと氷解してしまう。これこそが『一粒の
 霊丹を、鉄にふりかけて金に変化させた』ということだ」
とあります。
人間は本来完全であるが、現実には邪思枉念を結果することがある。
それでも、本来は完全なので邪思枉念=悪とは無縁なのだということに覚醒すれば、良知は
自らの力で悪を排除し、完全性を発現する。

現実の人間は欲望に駆られ無為放縦になりがちですが、本来の姿は善であり、これを
取り戻すには努力が必要という意味ではないでしょうか。


148:日本@名無史さん
06/06/06 01:26:47
王陽明先生の晩年の境地

「人はあらかじめ善悪の判断の中にあるのではなく、心の本体は無善無悪。
 その混沌からほとばしるものこそが真の善である。」

149:日本@名無史さん
06/06/06 06:28:40
欲望に駆られたり無為放縦になったりするものがなぜ善なんですか?

150:日本@名無史さん
06/06/06 07:05:16
>>149
あなたが欲望に駆られたり無為放縦になったりするものが悪だと思うならそれで良いと思うよ。

151:日本@名無史さん
06/06/06 07:42:40
感服しました。

152:日本@名無史さん
06/06/06 08:06:48
>>149>>150>>151
どんな会話やねんw

153:日本@名無史さん
06/06/09 16:07:22
「天は人もわれも同一に愛す、故(ゆえ)に我を愛する心をもって人を愛せよ。」
                                西郷隆盛

154:日本@名無史さん
06/06/12 18:05:30
私の願いは人々の心の田の荒廃を開拓して、天から授かった善の種を育ててまたまきひろめることにある。
心の荒廃を一人がひらけば、土地の荒廃が何万町あろうと恐れるものではない。      二宮尊徳(金次郎)

155:日本@名無史さん
06/06/12 18:12:33
そういや二宮金次郎の銅像は学校に建っているのに、学校じゃ陽明学についてはあまり教えないね。

156:日本@名無史さん
06/06/12 21:45:22
日本人で道とか学問について考えたことのある人は
儒学を通じて王陽明以前から陽明学的なものを発見し育ててきたように思う。
中江藤樹も陽明学に出会う以前から独自の陽明学的な精神を体得していた。

157:日本@名無史さん
06/06/13 17:32:07
>>156
中江藤樹は陽明学と出会って、自らの経験と陽明学の精神が共鳴したんだろう。
陽明学を学びつつ、しかも後に内村鑑三からも「代表的日本人」として称えられた中江藤樹は偉大だ。
中江藤樹は陽明学を体得しながらも尚、日本的な聖人であった点が素晴らしい。

158:日本@名無史さん
06/06/16 09:05:33


目に見えぬ
神の心に叶うこそ
人の心の誠なりけり

(明治天皇御製)



159:日本@名無史さん
06/06/16 12:53:11
個人的な意見だけど、戦国時代が終わり江戸時代という治世が始まり、
武士たちも知識としての学問が重視されるようになった。
治世がうまく機能している時には、行動的な精神よりも、有能な指導者に忠義を尽くすことが重要となる。
しかし治世も長く続くと、どうしても権力者や政府の機能の腐敗が始まってしまう。
そこで幕末に陽明学が戦国武士道の精神と結びついて維新の原動力になった一面もあるんじゃないかな。

160:日本@名無史さん
06/06/16 13:17:11
幕府内部でもそういう動きがあったんだよね。
維新というと薩長が幕府を倒したみたいな図式だけで語られるけど、
佐藤一斎なんか昌平黌で事実上陽明学を普及させていたわけで、
そこから佐久間象山、吉田松陰とつながるし。

161:日本@名無史さん
06/06/16 13:35:20
江戸時代から幕末の陽明学者の偉かったところは武士階級のみならず農村の若者達にも学問の門を開いたところ。
そこから、熊沢蕃山のような人物が輩出されたしね。

162:日本@名無史さん
06/06/16 13:42:51
二宮尊徳も貧農だったよな

163:日本@名無史さん
06/06/16 22:46:21
陽明学は朱子学が危険思想扱いした孟子を重視しますが、易姓革命説との関連は
どうなっていたのでしょうか。
少なくとも明治維新には陽明学のもとになった孟子の考え方が影響しているのでは
ないかと思うのですが。


164:日本@名無史さん
06/06/17 00:21:03
山本七平か何かが書いていたと思うが、
易姓革命の必要ない日本の特色について吉田松陰が考察して
なぜ必要ないかというと日本の場合は天子が愚昧なら倒すのではなく諌める思想があると。
つまり天子の愚昧や不正を戒めるために従者が自ら死ぬという諫死の思想があるという。
これからすると西郷隆盛の死の行軍の意味もわかるのではないだろうか。

165:日本@名無史さん
06/06/17 00:33:23
>>163
陽明学は物事に理があるのではなく、心に理があるとするから、
易姓革命という思想が是か非か?とは考えないんじゃないかな。

166:日本@名無史さん
06/06/17 00:56:41
>>164
>これからすると西郷隆盛の死の行軍の意味もわかるのではないだろうか。

 あなたの言いたいことが解らない、説明をお願いします。





167:日本@名無史さん
06/06/17 10:21:32
>>164
民衆の心に届くかどうかが問題であって、諫死すれば良いという問題ではない。
生きるべきときは生き、死ぬべきときは死ぬ。
安易に他人の死を語る奴ほど信用出来ない。

168:日本@名無史さん
06/06/17 17:29:43
オマエモナー

169:日本@名無史さん
06/06/17 18:14:37
諫死すればよいとは誰もいっていないんだが。
諫死とは死ぬべきときに死ぬという思想だ。
もちろん安易な死を諫死とはいわない。
まずそれを理解してからものをいうべきだろう。

170:167
06/06/18 11:00:11
>>168>>169
感服しました。

171:日本@名無史さん
06/06/29 21:38:54
陽明学はくソ

172:日本@名無史さん
06/06/30 10:54:30
>>171
「陽明学はくソ」とはお見事です。返す言葉がありません。
陽明学の文言を理解し実際に生かすのは難儀で不可能なような気がします。
「陽明学は実行の学問」と云う人が多いようですが証明してくれた人は
いません。陽明学をかじったので自分のすることは陽明学の理に沿って
いると思い込んでいるのではないでしょうか。
「陽明学はくソ」とは人間が生きていくのに役に立たないの意でしょう。
漏れは賛意しませんが、大きな課題だと思います。
仏教に「人間は5尺の糞袋」とかの話があります。その糞袋から出たのが
陽明学とすると、結構辛いです。


173:日本@名無史さん
06/07/01 17:51:07
「伝習録」は明徳出版社がいいと思う。

174:日本@名無史さん
06/07/02 15:08:32
いつからネタスレになったんだよ、コントじゃねーかw

175:日本@名無史さん
06/07/03 03:26:07
「私の場合、工夫の最も重要な点はただ日に減らすことを求めるにあり、
日に増やすのを求めることにあるのではない。
一ぶでも人欲が減らせたら、それはその一ぶだけ天理を回復できたということで、
なんと軽快なさっぱりとした、そしてなんと簡単なことではあるまいか。」     王陽明

176:日本@名無史さん
06/07/05 05:36:49
あの蒋介石も陽明学徒

177:日本@名無史さん
06/07/05 15:12:26
蒋介石が曾国藩に私淑していたのは有名だが、
王学を修めていたというのは初耳だ。
昭和の碩学・安岡正篤氏との親交は知ってるが。

178:日本@名無史さん
06/07/07 00:23:17
蒋介石も陽明学のシンパではあったらしい。
林田明大氏の真説陽明学入門より。

のちに台湾政府を打ち立てた蒋介石は、日本留学中に陽明学を知り、
「一小国の日本が、かくも強大になり得たのは、陽明の哲学がもたらした
結果であると悟った」
と後に述べている。
(中略)
台湾政府にとって、王陽明は農民一揆つまり共産主義者討伐の先駆者である、
ということで高く評価されてきたのである。

また、安岡正篤氏の紹介中
安岡は、戦犯容疑者のリストに載せられていた。戦前、何度か中国へ出かけて
いた安岡は、蒋介石の側近の何應欽や張群たちとは以前から交流があった。
とくに、安岡を良く知る中華民国情報長官の王大槇が蒋介石に連絡してはずして
もらったという。中国国民政府の蒋介石主席は、王陽明を敬慕していたのである。

日本陽明学は農民一揆に加担するものを輩出したのに、台湾は対照的か。
しかし、当時の国民党政府に主席なんて肩書きはあったのだろうか。

179:日本@名無史さん
06/07/07 04:41:23
「君子は、理に合うか否かと考え、行動する。小人は、利に成るか否かと考えて、行動する。」
                                    吉田松陰


180:日本@名無史さん
06/07/07 06:10:40
「生活の目的は人類全体の生活を向上させるためであり、生命の意義は宇宙が継承する生命を創造することである。」
                                                    蒋介石

181:日本@名無史さん
06/07/10 12:35:45
幕末に幕府側にも倒幕派側にも陽明学徒がいたというのは、あの時代の空気に陽明学はよほど馴染んでいたのだろう。

182:日本@名無史さん
06/07/12 08:58:26
孟子は性善説。陽明はその分派とも解釈できるから性善説。
荀子は性悪説。
性善説と性悪説を表現の違いと考えると野狐になる。
違いを言葉で説明しようとすると陽明、荀子の考えと完全に離れる。
東洋の学問は言葉で理論的に考えると行き詰る。

183:日本@名無史さん
06/07/12 09:06:06
>>182
同意、神道と仏教も根源のところは言葉では言い表せれないのだろうと思う。
日本人の価値観の根底にあるだろう神道、仏教、儒教どれもそうだね。

184:日本@名無史さん
06/07/12 12:33:44
「心の本体は人心に宿る天神なり、この光明、人の意念にわたらず、自然に是非を照らす、これを良知と言う。」 三輪執斎

185:日本@名無史さん
06/07/22 15:47:30
保守

186:日本@名無史さん
06/07/22 20:30:01
王陽明と舜と堯の違いはなんだ。
陽明学をなんとか云ってる者はなんか云え。
考えている者はなんか云え。


187:日本@名無史さん
06/07/24 01:21:45
金に例えるなら、個人の器量の大きさの違いは量であって、純粋な心は量の違いはあっても質は同じ。
王陽明はなによりも質が大事と言っている。
もちろん王陽明は舜と堯は聖人として称えている。
それと同時に人間としての器量は違えども、どんな人でも聖人の心を生まれながらに持っていると言っている。

188:日本@名無史さん
06/07/24 06:29:02
>>186
それは人にものを聞く態度じゃないぞ
ここは学問板なんだから煽りとかはいらないと思う。
それか陽明学に恨みでもあるのか?

189:日本@名無史さん
06/08/04 22:29:06
自分の心で正しくないと感じたことはしない、という姿勢が大事なのかも。

190:日本@名無史さん
06/08/05 04:21:44
「死して不朽の見込みあらば いつでも死ぬべし、生きて大業の見込みあらば いつでも生くべし」 吉田松陰

191:日本@名無史さん
06/08/07 14:33:33
「天下になくては成らぬ人になるか、有ってはならぬ人となれ、沈香もたけ屁もこけ。牛羊となって人の血や肉に化してしまうか、豺狼となって人間の血や肉をくらいつくすかどちらかとなれ。」 河井継之助

192:日本@名無史さん
06/08/08 09:30:02
>>188
あえて、煽って諸兄の本当の考えを引き出したい。
例えば、「格物到知」の解釈は朱子のキワメルと陽明のタダスのいずれが
如何様に優れ、劣るのでありましょうや。

193:日本@名無史さん
06/08/11 15:51:13
記念あげ
欲望が心にきざしたら、それを取り除くのみ

194:日本@名無史さん
06/08/12 15:26:45
「なせば成る、なさねば成らぬ何事も。成らぬは人のなさけなりけり。」  上杉鷹山

195:日本@名無史さん
06/08/13 20:03:01
陽明は支那、朝鮮の人々には相当辛いもんではなかろうか。
(偽 曰 安岡正篤)

196:日本@名無史さん
06/08/14 19:32:25
>>194
ひょっとしたら仰るとおりかもと思っております。
情けはひとの為ならずとも言いますし、鷹山さんの人徳って
ナンだったのでしょうね。

197:日本@名無史さん
06/08/14 19:37:41
>>196
訂正です
「なせば成る、なさねば成らぬ何事も。成らぬは人の為さぬなりけり。」 上杉鷹山


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